禅・水心流拳誠会
 ZEN SSR OFFICIAL HOME PAGE
禅・水心流情報
禅・水心流とは?
水心流奥義及び教訓
水心流と”禅”との融合
水心流と青少年育成
水心流関係者一覧
水心流総本部・日本支部
水心流「虎の穴」
水心流少年本部
水心流女子本部
水心流シドニー支部
水心流宗家"河合秋水"
という生き方
水心流宗家海外指導録
水心流だより
水心流恒例夏期合宿
2003
第30回記念
恒例夏期合宿
禅・水心流空手道
選手権大会写真館
2004
禅・水心流空手道
選手権大会写真館
2005
禅・水心流大会秘蔵写真
〜20周年記念〜
禅・水心流総合行事
写真館
水、流るるままに.....
〜水心流映像館〜
水心流写真館
〜本日の一枚〜
ガンバレ!門下生。
禅・水心流
オフィシャル・ショップ
SSR HP ENGLISH VERSION
英語版水心流ホームページ
武道・護身術掲示板
〜禅・水心流提供〜
水心流バナー置き場
水心流会員専用ページ
水心流護身術
護身関連サイト
シドニー治安調査と
水心流護身術
誰でも出来る護身術講座
女性の為の護身術教室
子供の為の護身術講座
知っ得!護身具講座
〜護身術特集〜
通り魔から身を護る
真の護身術
〜水心流護身術の真髄〜 
水心流武器術
〜ヌンチャク講座〜
拳銃と武道
〜体捌き動画ギャラリー〜
護身術テスト
護身術テストの解答
護身術"なんでも"質問箱
護身本図書館
護身おみくじ
安全及び護身関連サイト
「女性の為の護身術教室」
携帯用HP
治安情報
治安関連サイト
主水の治安情報コラム
国内の犯罪事件例
A.C.I.
〜豪州治安調査〜
日豪治安情報
日豪治安情報
日豪治安情報
シドニー治安情報
シドニー治安情報
シドニー治安情報
豪・米公式犯罪統計比較
日豪主要都市
犯罪統計比較
クライムファイルズ外伝
豪州凶悪犯罪事件簿
クライムファイルズ・
オフィシャルホームページ
警察機関への情報提供
&相談窓口リンク
モンド・コンタクトフォーム
海 外
オーストラリア
&シドニー基本情報
オーストラリア紀行その1
オーストラリア紀行その2
オーストラリア紀行その3
オーストラリア紀行その4
シドニー写真館
ダウンアンダー
〜豪州情報サイト〜
世界の部屋
〜世界の気候・時間〜
休憩所・他
ちょっと一休み!休憩所
ゲーム広場
神のみぞ知る!?
検索の部屋
河合主水の世の中
ど〜なる!?(ブログ)
お世話になっている
サイト様の部屋
サイト内探訪
サイトマップ
WEB書籍
ネット小説・ルポドキュメント〜DOWNUNDER〜ダウンアンダー〜
武道団体リンク
新日本空手道連盟
正道会館総本部
世界空手道連盟
士道館総本部
インターナショナル空手古武道連盟
実戦空手養秀会総本部
ポピュラーサイト集
ご存知、ヤフージャパン!
史上最強の検索サイト、グーグル!
ライブドア
探し物は楽天市場で!
でじたる書房で書籍を出版!
便利なポータルサイト、GOO!
買い物はアマゾンで!
買い物はセブンアンドワイ
世界的に有名なYOUTUBEで映像を探してみよう!
格闘技用品を買うならココ!
格闘技用品BAF!
メディア
禅・水心流関連行事は岐阜新聞様より御後援頂いています!
中日新聞
読売新聞
東京新聞
豪新聞社「デイリーテレグラフ」
防犯情報
犯罪事件簿、護身関連は防犯レスキューへどうぞ!!!
YAHOO JAPANがこどもの防犯特集を紹介!!!
治安情報、防犯ビデオなど盛りだくさん!ポリスチャンネル
安全生活サイト
セキュリティ情報.com
ブログ
ブログ「河合主水の世の中ど〜なる?」公開中!
国際情勢関連
田中宇の国際ニュース解説
日本軍事情報センター
★阿修羅♪
サイト紹介
Performance of Nunchack!
旅行会社他
H.I.S
全日空
JAL
JET☆STAR
日本旅行
近畿日本ツーリスト
名鉄観光
JTB
© Copyrights 2003 All Rights Reserved
Zen Suishin-Ryu

ここをクリック!
モンドのWEB書籍公開中!!!
提供は禅・水心流空手道拳誠会館です!どうぞごゆっくり。また、トップページへは下方の"ホームページへ戻る"をクリックして下さい。




日本・豪州治安情報


シドニー・シティーの全景

シドニー・シティーの全景



治安情報メニューへスキップする場合はここをクリック!



シドニーの現地時間・天候・日の出日の入り


世界の部屋〜世界の気候・時間〜(オーストラリア全土の天候・現地時間はここをクリック!!!)







↑シドニー観光ビデオ公開中!再生ボタンをクリック!








(注意)同情報は独自に入手した情報です。あらゆる媒体への無断転載等を一切禁止します。
また、これら情報でさえ豪州で発生した事件のごく一部でしかない事をここに断っておきます。

また、下記情報もしくは「多州・特定地区の治安情報」について詳しく知りたい方はモンド・コンタクトフォーム
からアンケートを記入送信して頂くか、suishin_ryu@yahoo.co.jpまで直接ご連絡下さい。

(注)質問殺到の為、数日間の猶予を頂きます。






↓メールはこちらまで!↓

suishin_ryu@yahoo.co.jp









ここをクリックして第ニ部へ戻る




シドニー治安情報(現地の治安「生」情報をお送りします)
シドニー治安情報
シドニー治安情報


シドニー治安調査(シドニーについて詳しく知りたい場合はここをクリック!)



クライムファイルズ〜豪州凶悪犯罪事件簿〜(豪州で発生した凶悪犯罪とは?)



主水による豪・米公式統計比較(ここをクリックして豪州と米国の犯罪統計比較をチェックしよう)



日本主要都市とシドニーとの犯罪統計比較(ここをクリックしてシドニーと日本主要都市の犯罪統計比較をチェック!)



水心流ホームページへ戻る





豪州治安情報第三部メニュー

〜下記から選択してクリックして下さい〜


第1話「主水、昨今の日本治安事情を語る」


第2話「豪州(世界)史上最大の麻薬押収事件とイラク人質事件」


第3話「メルボルン犯罪組織モラン一家、その実態」


第4話「緊急特集〜ロンドン同時多発テロと現代の爛織屐辞畄鎧妻9臑里貿る」


第5話「ドライブ・バイ・シューティング」


第6話「ストーカー殺人事件と改造エアガン事件」


第7話「危険地域を知る+ドライブバイシューティングその2」


第8話「凶悪犯罪 in JAPAN 〜なぜいつも事後策なのか〜」


第9話「凶悪事件の経緯〜広島・栃木女児殺害事件〜」


第10話「シドニー暴動発生!!!&豪州で暗躍するアルカイダ系テロ組織と豪州諜報機関〜ASIO〜」


第11話「異常殺人〜大阪府堺市母子殺傷事件」


第12話「日本・オーストラリア間で暗躍する国際犯罪組織トライアッド」


第13話「恐怖!バイキーギャングの全貌を暴く&児童を狙う異常犯罪者」


第14話「主水、岐阜各務原警官連続発砲と異常犯罪事件を語り、石油高騰の謎を暴く」


第15話「豪州史上最大のコカイン密輸摘発さる!PS3が軍需産業に!?」


第16話「警官襲撃さる!凶悪犯罪大国日本!?」


第17話「日本とアメリカ銃撃事件同時進行!!!銃器犯罪の蔓延・・・日本は以前の日本ではもう無い!?」


第18話「川崎通り魔事件にイギリス人講師殺人事件。警察はブロークン・ウィンドウ理論を今すぐ実行せよ!」


第19話「特集:愛知県長久手町立てこもり事件〜河合主水の治安情報コラムより〜」


第20話「特集:千種区拉致殺人事件〜河合主水の治安情報コラムより〜」


最終話「そして、ダウンアンダーへ」


再始動!A.C.I.〜オーストラリア治安調査〜




日豪治安情報をキーワードで検索出来ます。 


≪シドニー・マップサーチ≫

ここをクリックしてシドニー詳細図をチェック!

↑地図をクリックしてシドニーの詳細な地理情報を見てみよう。
使用方法:地図をクリックの後、 現れた地図のシドニー部分を再度クリック。
又、町名から検索も出来ます(TOWN SEARCHをクリックし、町名を入力)。
そして、ストリートを調べる場合は同様にSTREET SEARCHからストリート名を入力する。
〜提供:www.willmap.com.au〜





2005/5/19

第1話「主水、昨今の日本治安事情を語る」


昨今の日本に於ける治安事情はどうだろうか。未曾有の大惨事を引き起こした福知山線JR脱線事故は、一種の犯罪と言えるのかもしれない。

100人以上の死亡者を出した同事故では、鉄道運転士による速度超過が原因で発生したものと見られているが、事実、同運転士は以前にオーバーラン、事故直前にもオーバーランを引き起こした事が分っている。

しかしながら、JR西日本自体は問題が無い、というとそうではないだろう。国交省によると、全国三万七千人の運転士のうち免許取り消し対象になっているのは年間に一人いるかいないか。「事故が発生しなければ、表面化しなければ違反も発覚しにくい」のが現状のようである。

よって現実問題、現行で鉄道運転士の速度違反等が横行しているのは否めないだろう。
これはJR西日本自体の責任である事は明白だ。彼らには、全日本国民の生命が懸かっている事を再認識してもらわなければならないだろう。


今月11日、警視庁捜査1課は、札幌市中央区在住の、無職小林泰剛容疑者(24歳)を監禁容疑で逮捕した。

小林容疑者はインターネットのチャットで知り合った当時18歳の少女を、東京都内のホテルや自宅で3か月以上にわたって監禁、首輪などをつけ、かつ暴行を加えていた。

小林容疑者は、チャットにて知り合った同少女を3月頃になり突然「実家にヤクザを送り込まれたくなかったら、東京まで出てこい」と恐喝、交通費を少女の口座に支払うと東京に呼び出していた。
その後少女を都内の複数のホテルなどで監禁をしていた。

警察の捜査によると、容疑者はアダルトゲームのマニアで、「監禁ゲーム」等のゲームを約1000本以上を所持、警察は押収している。

先日、大阪府茨木市の女子高生(17歳)を手錠をつけて監禁したとして、鄭容疑者(29歳)が逮捕された。

容疑者は同女子高生と出会い系サイトを通じて知り合ったとしており、手錠は大阪市内のガンショップにて手に入れたという。少女は極度のトラウマから動揺しており、警察は本人が落ち着き次第事情を聞く方針だと言う。

インターネットの普及に伴い、こういった事件は現在では膨大な数に上っている。これらは氷山の一角であり、ネットを通じた犯罪はこれからも増加していくことだろう。
しかし、こういった犯罪に関わらないよう注意しなければならない。特に、先の事件のように、どこの馬の骨とも分らない人間に、金を貰い、相手の所までノコノコと出て行くのは愚の骨頂であるといえる。また、加害者も十代ならば、被害者もまた十代であるというのも現代の犯罪のトレンドではないだろうか。

岐阜県多治見市にて、不審車両(ダンプカー)を発見した警官が職務質問をしようとした所、男は乗っていたダンプカーで逃走、車両は土手部分で横転した。男は車から出て逃走、やがて追ってきた警官ともみ合いとなったが、後部から走ってきた軽乗用車から男の仲間出てきて参戦、警官は威嚇発砲をするも二人に殴る蹴るなどされ拳銃を奪われた。男らはそのまま軽乗用車で逃走した。

その後の警察の調べで、二人は日系ブラジル人で、大阪を拠点とする自動車窃盗団組織のメンバーであることが分った。容疑者らは現在家族と逃走しており、警察も行方を追っている。

こういった外国人による犯罪は年々増加の一途を辿っているが、特に今回の事件は日本警察の在り方も問われるものではないだろうか。
つい先日、18日にも同様の事件が発生している。津市のスーパーにて万引き中(米と缶ビールを運び出していた)の外国人二人組を注意した警備員が投げつけられた刃物で腹部を負傷、犯人らは逃走した。
その後、亀山署員が逃走中の車両を発見し追跡したが、犯人らは車を乗り捨て近くの山林に逃げ込み見失ってしまった。犯人らはアジア系もしくは中南米系の外国人であった。

東京都目黒区を拠点として外国人登録証約3000通余りを偽造していた中国人偽造組織が警察によって摘発された。同組織は、登録証の他に運転免許証、国立大学の学生証、卒業証書等も偽造しており、その「顧客」は東南アジア、南米、中国を中心にアメリカ、イギリス、カナダなど二十数カ国に及んでいた。
同組織は全国組織で、群馬県から福岡県、17都府県にいるブローカー30人以上を通じて偽造文書を売りさばいていた。

こういった外国人犯罪に於いて、日本の警察は決定打を持たないままである。それはなぜであろうか?
やはり豪州や米国と違い、多国籍文化でない分、外国人による犯罪は未だ多いとは言えない。よって、外国人犯罪に対する「経験」が圧倒的に少ない。先述した様な凶悪犯罪に絡んでくるのが大抵、南米、東南アジア系の外国人である。

始めに勘違いしてもらいたくないのは、私自身、「多国籍」生活を体験済みであり、先述した国々の知人も大勢いるし、外国人の親族もいる。
私にとって「外人」云々言うのは馬鹿々しいことであり、それ以前の話である。が、あえて言わせて頂けば、現在の日本は「"不良"外国人」の巣になりつつあるのではないか。それに全く対応できていない警察は何か処置を考えるべきであると思う。

また、現実問題、先述した南米や東南アジアなど貧困と絶えず戦っている国は、正に犯罪の巣と化している。残念ながら、こういった国では人命の価値は低く、簡単に引き金を引く人間が多い。
こういった「犯罪慣れ」した人間(犯罪者)と対峙したとき、日本の警察は一体どこまで対処できるのか?
私は一人一人の警官を批判しているのではない。彼らは法の番人である。ならばその法に「がんじがらめ」にされ、引かなければならない拳銃の引き金すら引けない状況に追い込まれているのである。

現状の警察組織では、一度引き金を引けば、その責任は重く、分厚い報告書を作成、提出しなければならない。上司の責任にも当然なるし、相手を傷付ければ法廷で公平に裁かれることとなる。

拳銃発砲といえば4月末、埼玉県蕨市錦町の富士見公園グラウンド近くの市道で、県警蕨署北町交番勤務の巡査部長(53歳)が、同県戸田市の男性(34歳)に至近距離から拳銃を一発発砲。弾丸は男性の左胸を貫通し、全治約一カ月の重傷を負わせた。
警察の調べでは、同日午前1時15分ごろ、巡査部長が同交番の男性巡査(30歳)と2人で巡回中、男性が無灯火で自転車に乗っているのを発見。職務質問を受けた男性は「なんで止められるんだ」と抗議し、友人数人を現場に呼んだ。
同様に巡査部長は警官数人を現場に応援要請、双方で口論となった。口論の際、呼ばれた戸田市の知人男性が巡査部長の胸倉を掴んだりネクタイを引っ張ったりしたため、危機感を感じた巡査部長が拳銃を抜き、そのまま発砲した。男性は重傷を負ったが一命は取り留めた。

先述した事件に関しては、戸田市の男性に圧倒された巡査部長が緊張から発砲してしまった可能性がある。これは危険人物に対し、容易に近づいた事が原因と思われる。
「拳銃を奪われると思った」巡査部長はそう証言しているそうだが、豪州・米国等、外国の警官は安易に近づく事はしない。奪われては困る拳銃などを所持していたら当然であろう。これは拳銃所持の初歩テクニックが備わっていない証拠である。
ちなみに豪州のSG(セキュリティーガード)では、不審な、又危険人物に近づく際は間合いを十分に開けて半身となり、左手を突き出して右手をホルスターにかけて職務質問を行う(右利きの場合)。
これは万が一相手が襲ってきた場合、左手で相手との距離を取り、即座に右手で拳銃を抜き発砲できるからである。

やはり法改正が必要なのではないか。現状の日本警察における拳銃使用及び法律には限界がある。警察を警察たらしめているのは国家という後ろ盾なのだろうか?もし、犯罪者が(先述したような不良外国人であったり)、その国家という権力さえも無視していたとしたら、警察など全く意味が無いものになってしまう。
警察を警察たらしめるのは「拳銃所持」なのではないか。米国における警察の拳銃使用はやはり先進諸国のどこよりも抜きん出て多い。人命は損なわれるが、皮肉にもそれが米国の犯罪率低下にも繋がっている点は実に興味深い。
豪州でも日本同様、警察の拳銃使用は法律によってがんじがらめとなっている。むしろその為にSPGという特殊部隊を創設したのであるが、それ以前にSG(セキュリティーガード)の拳銃使用(犯罪現場に於ける)の方が多いのは誠に変な話である。

警官が警官である事を誇示し、凶悪犯を「制圧」する為には、拳銃を使用できる環境をまず整えるべきではないのか。それは人命が懸かっているだけに安易では決していけないが、これから日本国内に次々と上陸してくるであろう凶悪犯罪組織を相手にしようとするのであれば、まずは警官の拳銃使用の範囲を広げる事が重要なのではないか、そう思う次第である。




メニューへ戻る






2005/6/4

第2話「豪州(世界)史上最大の麻薬押収事件とイラク人質事件」


2005年4月15日、AFP(豪州国家警察)はオーストラリア史上初、そして個別での麻薬押収量としては世界初のエクスタシー錠剤約1トン、路上売買価格約250万Aドル=約203億5千万円を押収した。
1トンもの麻薬が押収されたのはメルボルンの港で、イタリアからの貨物船のコンテナの中に隠されていた。麻薬はセラミック製のタイルの中に巧妙に隠されていたが、税関のエックス線検査を通り抜ける事は出来なかった。AFPによるとここ数年での麻薬密輸は急激な伸びを見せており、それには若年層による麻薬使用の増加が関与している事を示唆した。

押収されたエクスタシー錠剤を見せる捜査員


こういった麻薬関連事件には必ず多国籍犯罪組織が背後にいる。上記の事件でいえば母国イタリアにいるイタリアンマフィアとオーストラリアのイタリア系移民との麻薬密売コネクション。クライムファイルズ内でも犯罪組織に関して記述したが、オーストラリアに巣くう犯罪組織は五万といるし、種類も様々である。
よって送り手(世界各国)と受け手(豪州)が揃っている以上、世界各国から麻薬が密輸されるのだ。
今回の麻薬密輸事件では、世界でも例がない程大量の麻薬が押収されているが、これはオーストラリア自体が世界中の犯罪組織によって「格好の標的」になっている事を意味する。それほどオーストラリアでの麻薬関連犯罪は"非常"に深刻な事態になってきている。

「シドニー現地情報」でも伝えているとおり、昨今のオーストラリアの治安事情は良いとは言えない。特にシドニーでの一連の銃撃事件は要注意だろう。例えば、邦人観光客が多く訪れるロックス地区で発生した銃撃事件。そしてマーティンプレースでの銃撃事件。どちらも拳銃を乱射しており、当時周辺には客が多くいた。

日本でこういった事件が全く取り上げられないのは、偶然邦人被害者がいなかったからであり、日本のメディア体制が常に「アメリカ寄り」の姿勢を取り続けているからだろう。
これからオーストラリアを訪れるという方、くれぐれも麻薬には手を出さぬよう注意して頂きたい。軽い気持ちで麻薬密売人と接した事で銃撃事件に巻き込まれてしまう場合もある。

さて、次はイラクで発生した人質事件に関して述べてみよう。

先月、イラクはバグダッドの街ヒートにて武装勢力と米軍関係者が一時交戦状態となり、現場にいた邦人男性、斎藤昭彦さんが負傷の末連れ去られた。

当時、武装勢力は、アルアサド米軍基地から出てくる車数台を見張っていた。待ち伏せ地点に車列がさしかかったところで交戦が始まる。車両に乗っていたのはイラク人12人と外国人5人だった。激しい銃撃戦の末、米軍ヘリが到着する前に15人が殺害され、内一人は逃走、斉藤さんが連れ去られた。
結局、武装勢力側は襲撃映像、斉藤さんの遺体画像、そして証拠である斉藤さんのパスポート等の画像をネット上で公開、日本では警察庁が画像を分析し、斉藤さん本人であるとの可能性を指摘した。
斉藤さんは英国の警備会社ハートセキュリティーに所属、事件当時は、米軍の警備を担当していた。また、自衛隊、フランス外人部隊など軍隊経験も豊富であった。

残念ながら斉藤さんは死亡している、という可能性が高い事が判明した。ここで斉藤さんのご冥福をお祈りしたいと思う。

連続するイラクにおける邦人殺害事件。ここで護身という観点で今一度事件を見てみよう。
「事前察知・事前防御・事前回避」、この三つが重要である事は以前も述べたが、はたしてイラクで被害に遭った邦人達はそれが出来ていたのであろうか?

斉藤さんに関しては別である。やはり軍隊のプロである為「命を賭して」という考えがあった筈である。そこには護身の観念ではなく、「命を懸けてでもしなければならない仕事がある」、という言わば「捨て身の信念」が感じられるのだ。

では他の邦人に関してはどうか。イラクが危険な地帯である事は誰もがメディアを通じて分っている。そこをあえて訪れる、という事自体がナンセンスであるといえる。イラク入りした時点で、安全性100%中90%のロスであろう。
現地入りした後、米軍基地等に留まっていれば安全性は高いであろうが、一歩でも外に出れば戦場である。方向性地雷やロケットランチャー、爆弾が容赦なく襲い、限りなく危険性が高まるのだ。
某政府関係者が、車で走行中銃撃され死亡した事件があったが、その場合でも「護身」の観点から見るとよくなかったと言える。
当時、政府関係者は防弾ベストを着用し、車両も防弾使用であったという(防弾性能は良くなかったようであるが)。しかし、相手は完全武装したテロリストである。米軍の特殊部隊の完全警護付きでかつ、迅速な行動をしていたのならば、安全性が向上したのではないか。

しかし、物事に絶対は無い。実際は「君子危うきに近寄らず」を遵守するのが護身の基本であるといえる。主水




メニューへ戻る






2005/6/21

第3話「メルボルン犯罪組織モラン一家、その実態」


さて、今回はオーストラリアに巣くう犯罪組織について少し話してみたいと思う。現在、豪州では様々な種類の犯罪組織が暗躍している事 は、ここやここにてすでに述べたが、実は豪州第二の主要都市と呼ばれる「メルボルン」における犯罪組織が焦点になってきていることは まだ述べていない。メルボルン、いや豪州でも有名な犯罪組織といえば「モラン・クラン(モラン一家)」であろう。

2003年6月、メルボルンはエセンドンノースにあるオースキック・クリニックを実子と訪れたジェイソン・モランは、突然近づいてき た目出帽を被った男に、ショットガンで車のサイドウィンドウ越しに撃たれ殺害された。子供は無事であったが、同乗していた知人のパス ケール・バーバロは拳銃で撃たれ即死した。

ジェイソン・モラン(右)とその知人パスケール・バーバロ


 事件後の2004年、カール・ウィリアムス、ビクター・ブリンカット、アルフォンソ・ウィリアムスがジェイソン及びパスケール殺人 容疑で逮捕された。が、事件は単純なものではなく、過去から連綿と続いていたギャング同士の血で血を洗う抗争がついてまわっていたの だ。
 殺害されたジェイソン・モランには腹違いの兄弟がいた。兄のマーク・モラン(実名:マーク・ジョニー・コール)は元プロのシェフで プロのフットボールプレーヤー(チーム・ウェストケンジントン)であったが、裏の顔として強盗団アスコットベール・クルーの首領をこ なし、強盗事件を重ねていた。

マーク・モラン

マークの当時所属していたフットボールチーム、ウェストケンジントンのオーナー・ジェフは大量の麻薬を マークから受け取ったとして麻薬所持で逮捕されている。

マークの実父、レズリー・モラン(実名:レズリー・ジョニー・コール)は生前犯罪組織のボスをしていたが、自宅前で何者かに射殺さ れている。 後に麻薬密売人ミック・セイヤーズが殺害した、と言われているが、現在では定かではない。
 ジェイソン・モランには15歳から付き合っていた妻のトリーシャ・ケーンがいるが、ケーン一族も犯罪一家であり、父のレス・ケーン は1978年10月、ギャングであるレイモンド・ベネットと他二人に2番目の妻と子供二人を人質にとられた挙句、サイレンサーつきの マシンガンで蜂の巣にされている。
 その後、レス・ケーンの兄弟である、ブライアン・ケーンがブランズウィックのクワリーホテル内バーで妻と飲んでいる所を、目出帽を 被った男二人に襲撃され射殺された。  事件後、レスを殺害したとして殺人容疑で逮捕されたレイモンド・ベネットは、出廷した際に裁判所内で何者かに襲撃され射殺された。 当時、非武装の刑事二人がついていたが止めることは出来なかった。

 1998年、犯罪街道をまっしぐらだったジェイソンは、いつでも拳銃を携帯する程の熱血漢であったが、当時マフィア組織でも恐れら れていたアルフォンセ・ジャンジターノの右腕であった。

アルフォンセ・ジャンジターノ

アルフォンセもジェイソン同様、熱血漢であり、メルボルンはセントキルダ・イ ーストにて開かれたマーク・アイスベットの出所祝い(同武装強盗事件で逮捕)ではギャング、グレッグ・ウォークマンと口論になり、背 後から一発、胸部に七発の銃弾を撃ち殺害している。

 しかし、1998年1月夜、アルフォンセ(当時40歳)は、キッチンにいたところ何者かに撃たれ、逃走しようとした所、頭部に数発 の弾丸を撃ち込まれ殺害された。警察の後の捜査でジェイソン・モランが殺害に関わったことが判明した。
 2000年6月、ジェイソンの兄、マーク・モランがアバーフェルディーの自宅近くの車内で胸部を撃たれ射殺された。殺害にはアンフ ェタミン、コカイン取引が絡んでいたとされる。

 事件後、警察に情報提供者よりある情報がよせられた。豪州のゴッドファーザーと呼ばれた元ギャングスター、リボリオ・ベンベヌート の息子、フランク・ベンベヌートが2000年5月に殺害された事を受け、フランクの用心棒であったビクター・ジョージ・ピアースがマ ーク・モランをフランク殺害の首謀者だと思い殺害。兄弟を殺されたジェイソン・モランが復讐にビクターを殺害したというものであった 。そして2003年のジェイソン・モラン殺害にはベンベヌート一家の息がかかっていたという。
 しかし、結果は違った。冒頭で述べたカール・ウィリアムス(ジェイソン殺害容疑で逮捕)は、以前ジェイソンの元で麻薬密売人として 働いていた。だが、アンフェタミン密売で失敗し逮捕され、40万ドルもの損失を被ったカールは、ジェイソンの怒りを買い、腹を撃たれ 重傷を負ったものの、警察への証言では「覚えていない」の一点張りであった。

 結局、ジェイソン・モランは回り回って自身が「因果応報的に」殺害されたのだ。かつてのアルフォンセがそうだったように熱血漢であっ たジェイソンは自身の知らない間に多くの敵を作ってしまったようだ。

 2004年3月、ジェイソンの実父であるルイス・モラン(58歳)は、ブランズウィックRSLクラブにて目出帽を被った二人組の男に 襲撃され、射殺された。これにより、モラン・ファミリーの主要人物の殆どが殺害された事になる。



ルイス・モラン

モラン一家について、ざっと挙げればこんな具合であるが、「血で血を洗う」とはこの事であろう。しかし、こういったギャング組織が自滅 的に破局に向かうのは警察としても、また一般人としても「冷ややかな目」でみられても仕方が無い事だろう。「それ見たことか」といっ たような。

さて、メルボルンについてであるが、96年〜97年度の滞在で私が経験しているだけでも、麻薬常用者の話は頻繁にあった。特にこれら はTVでも何度もオンエアされたことがあり、フリンダースストリート周辺や、都市周辺に出没する麻薬常習者ら(特に十代だったと思う が)にコメントを求めるなど、かなり深刻な事態であった。
そして、私が空手を指導していた小学校体育館周辺にもヘロイン常用者が徘徊し、学校事務員の女性に「夜は絶対気をつけなきゃダメよ。 薬でおかしくなった奴らが溜まるからね。それから落ちている注射器には絶対さわらないで」と言われたほどである。また、大麻を常用し ている学生も多かった記憶がある。
メルボルンにおける治安や犯罪組織についても改めて調査して見たいと思う。

では、他海外のニュースから一つ。カンボジア北部シエムレアプにて武装グループによる人質事件があったことは記憶に新しい。覆面をし 拳銃で武装した男達が同地のインターナショナルスクールを襲撃し、児童たちを人質に立て込もるも、カナダ人児童を殺害した。殺害後、 特殊部隊が突入、犯人らは一部逮捕され、内三人は射殺された。犯人らはマシンガンや迫撃砲、手榴弾、そして数千ドルの身代金を要求し ていたが、結局逃亡する事はできなかった。

同インターナショナルスクールには現地旅行会社に勤める親の児童らが多数在籍しているが、カンボジア自体、同シエムレアプ州のアンコ ールワット遺跡を目当てに世界中から観光客が集まり、日本人旅行客も11万8000人と韓国人に次ぎ多い。しかし、シアムレアプ州は カンボジアでも最も貧しい国の一つとも言われている程で、こういった犯罪は「予測可能な」ものであったと現地人も口をそろえて言って いる。たったの数千ドルで子供一人の命を平気で奪ってしまうのだ。

護身的な見地から言えば、「君子危うきに近寄らず」である。危険な地域にどうしても向かわなくてはいかない場合(職務等で)、もしセ キュリティー上で欠陥があったのならば、ある程度は覚悟するべきだ。行くならば一人で行き、間違っても家族を連れて行くべきではない 。

日本での事件はどうだろうか。最近の事件から少し。 6月10日、山口県光市の県立高校で、高3の男子生徒(18歳)が授業中の教室に手製爆弾を投げ込み、58人の生徒が重軽傷を負った 。男子生徒は傷害の現行犯で逮捕された。同生徒がネット上で爆弾製造方法を学んだと警察は見ているが、こういった事件(ネットを見ての 爆弾製造)はこの2年間だけで6件ほど起こっている。

インターネットとは便利なものであるが、一つ間違えば悪用されるということであろう。ちなみに豪州でも同様な事件が発生しているが、 この通称コッパーパイプボム(手製爆弾)は強力で、かつシンプルである事から低年齢者でも作成する事が出来てしまう。今回の事件では 爆竹をガラス瓶に入れて等と言われているが、実際同事件(山口市の)では、釘や金属片を入れ殺傷能力を高めている。
また、爆音で鼓膜を痛めた生徒もいる程である。

こういった事件に遭遇した場合、やはりしなければいけないのは、即座に伏せる事だろう。その時に耳を完全に塞ぐのはいけない。爆風の 圧力で鼓膜がやられてしまうからである。耳を覆いながら(完全に塞がないで)足を爆弾の着地地点に向けて伏せるのがいいが、それを即座 に出来るのははっきりいって不可能だろう。よって即座に頭を覆いながら(頭部を保護して)出来る限り身を低くする(学校内であれば机な どの間に隠れる)のが良い。

今回、死亡者が出なかったのは運が良かったと思わなければならない。主水




メニューへ戻る




2005/7/8

第4話「緊急特集〜ロンドン同時多発テロと現代の爛織屐辞畄鎧妻9臑里貿る」


7日、英ロンドン中心部で起きた同時爆破テロ事件で、ロンドン警視庁は8日、現時点で死者が50人を 超え、このほか収容できない遺体が依然多いと発表した。また、事件直後、国際テロ組織「アルカイダ」の関連組織名で犯行声明が出され ていた。ロンドン市内の地下鉄は同日、一部復旧したものの、再度のテロ警戒から一部の駅が突然閉鎖され利用客が避難する騒ぎもあった( 情報筋)。
そして、8日付の米ニューヨーク・タイムズ紙によると、三つの爆発物は時限式爆弾だったと報じた。また同紙は、米英両国の複数の対テ ロ担当者の話として、バスでの爆発は爆発物を持った実行犯が、別の標的に向かってバスで移動中、誤って爆発したとの見方を伝えている 。
 ロンドン市内では8日朝、地上の幹線鉄道のユーストン駅がテロ警戒のため一時閉鎖されたのをはじめ、復旧したばかりの地下鉄のリバ プールストリートなど二駅も一時閉鎖された。

 とうとうアメリカの9・11事件の二の舞が起こってしまった。始めに事件の犠牲になった方々に対し、ご冥福を祈りたいと思う。  さて、今回のテロ事件では非常に不可解な点が数多くある。一つはG8(グループ・オブ・エイト=日、米、英、仏、独、伊、加、露8か 国の首脳及びECの委員長が参加して毎年開催される首脳会議の事)が催されている最中に事件が発生した事。そして、ロンドン五輪が決定 した直後に発生した事である。
 この二点について「相手はテロリストだ。その時期を狙って事件を起こしたのは当たり前だ」と単純に考えてしまえば簡単である。が、 世の中そんなに単純ではなさそうである。今回は「究極の護身」として「世の中の闇」について論じたいと思う。

 先程の二点について「不可解」であることは述べたが、それが如何に不可解なのだろうか?それは、G8開催と平行してテロ事件が発生す る事により、世界主要国間での「対テロ意識」が以前にも増して発生する事。もう一つはロンドン五輪開催で湧き上がっていた世論を一気 に恐怖のどん底に叩き落す事が出来、かつ民衆に対し「テロの恐怖」を植え付けることが出来たことである。

 「それが問題なのか?テロに対して徹底抗戦することは良い事だ」という声が出そうであるが、世の中の物事(メディア)をそのまま鵜呑 みにしない方が良い。
 対テロ意識が発生する事により、世論が動きそして国が動く。国が動くと言う事は国防が動くと言う事である。そして、ここからが「重 要」であるが、国防が動くと言う事は警備=軍事(軍需産業)に「金」が動くと言う事でもある。それは、イラクに対する状況を見れば明ら かである。
アメリカ政府は、世界の警察という「大義名分」の下、イラクに於けるテロとの紛争を戦っている様相を見せてはいるが、公になっている情 報だけでも、それが「嘘」だと窺い知れる。事実、同紛争には様々な事情ががんじがらめになっているのだ。イラクに於ける石油パイプライ ンの獲得、中東地域一帯を治めることで可能になる莫大な資源・資金の獲得などだ。厳密に言えば、実際アメリカ政府を押しているものは 、パイプライン等獲得により莫大な富を得ることが出来るロックフェラー財団等を代表する巨大財閥群、そして民間企業群であろう。

 現地武装勢力のテロ行為による、アメリカを主導とする多国籍軍間との「紛争」も、厳密に言ってみれば、バルカン半島紛争やボスニア紛 争などの様に「軍需産業」を潤すだけなのである。ようはどちらに転んでも黒字になるのは「軍需産業」と言う事になる。

 では、その軍需産業というものは一体どういったものなのだろうか?以前、こちら日豪治安情報でも述べた事があるが、簡潔に言えば「 軍産複合体〜Military Industrial Complex」の事である。軍産、いわゆる軍隊とその兵器を増産する「軍需産業」が癒着した状態を言う。  軍産複合体の危険性を最初に警告したのが、かの有名なアイゼンハワー大統領である。彼は大統領辞任演説に於いてこう語っている。

「第二次大戦まで、アメリカ合衆国は兵器産業を持っていなかった。アメリカの鋤(すき)製造業者は、時間があれば、必要に応じて剣も作ることができた。
しかし今や我々は、緊急事態になるたびに即席の国防体制を作り上げるような危険をこれ以上冒すことはできない。我々は巨大な恒常的兵器産業を作り出さざるをえなくなってきている。これに加え、350万人の男女が直接国防機構に携わっている。

我々は、毎年すべての合衆国の企業の純利益より多額の資金を安全保障に支出している。この軍産複合体の経済的、政治的、そして精神的とま でいえる影響力は、全ての市、州政府、連邦政府機関に浸透している。我々は一応、この発展の必要性は認める。
が、しかし、その裏に含まれた深刻な意味合いも理解しなければならないだろう。軍産複合体が、不当な影響力を獲得し、それを行使することに対して、政府も議会も特に用心をしなければならない。

この不当な力が発生する危険性は、今、存在するし、今後も存在し続けるだろう。この軍産複合体が我々の自由と民主的政治過程を破壊するようなことを許してはならないのだ」

このように同大統領は、辞任演説に於いて如何に軍産複合体が、アメリカ政府すらも超え、強大な力を持ち、大統領自身でさえもコントロ ール不能になってしまったかを語った。

軍産複合体には、様々な企業が関わっている。世界各国の財閥群、そして兵器産業をはじめ、石油産業、金融・銀行界、メディア産業、電子産業等が密接に関わっているのだ。
かの有名なJFKも、米軍のベトナム撤退を猛烈に推進し、軍産複合体と真っ向から対決、暗殺されている 。
 イラク紛争に於いても、先日亡くなられた斉藤さんを始め、民間警備会社、民間軍事会社(傭兵派遣)が関わっていた事実が明らかになっ たばかりである。今の時代、戦争は「ビジネス化」されており、もう政府における戦争では無くなっているようだ。

 以前、某TV局に於いて、戦争のビジネス化について放映されていた事がある。その中では、東南アジア諸国の紛争地域に今も現存する 地雷地帯を指摘していた。
そして、「兵隊教育」として、指導官が兵隊達に地雷機器の中身を見せながら、「このチップはM会社のだ、ここのはB国のS会社で製作されている」と説明していたのだ。

ようは一つの地雷を製作するのにも、世界中の民間企業が関わって作られている事が証明されたのだ。
 世の中は奇麗事では回っていない。切り詰めていけば、私達一般庶民が関わっている、もしくは買っている商品の元企業が軍事製品を製作している事が多いのも事実である。

 軍需産業は基本的に「戦争」や「紛争」に関わる「危機」が無ければ衰退してしまう。
よってなければ作り出さなければならないのも事実であり、軍需産業にとって、テロ行為とは「願っても無い」事件であると言える。

何しろ、こういった分野は、現代に於いて「タブー」とされていながらも、事実は事実として専門家の中では認められている。よって今回のような同時多発テロが発生したとしても、そのまま鵜 呑みにしてしまうのは非常に危険な事ではないか、と思うのだ。

 こういったテロ行為から身を防ぐのも当然「護身」として大切な事ではあるが、その裏に連綿と流れている情報をしっかりと捕らえない 限り、真実が見えてこないはずだ。

 私自身、犯罪調査をしている身として、このような軍需産業における「犯罪」はどうも見逃す事ができないようである。
 最後に断っておくが、ここに述べた事は「反テロ」に対する批判でも無ければ、アメリカに対する批判でもない。テロ行為は決して許さ れる事ではないし、それに対する警備も厳重にし、かつ民衆は慎重に行動しなければならないだろう。世界が一致団結して、テロ行為と戦っていかなくてはならない。

しかし、世界の舞台裏にて「軍産複合体」が現存・暗躍しているのは事実であるし、一部の財閥・民間企業群が癒着しているのも事実であるため、ここに紹介・述べたまでである。*以下に参考までにリンクを記しました↓

ストックホルム国際平和研究所(軍事企業トップ100)〜clickしてpdfを取得して下さい。英語です〜

日経ネット〜カーライルにみる政軍産複合体〜

 

正当性なき米国のイラク攻撃

 




メニューへ戻る




2005/8/19

第5話「ドライブ・バイ・シューティング」


さて、シドニーそして日本においても、毎日何かしらの犯罪が発生している昨今であるが、現在まで発生している事件を振り返ってみようと思う。
今月5日、大阪府警河内長野署捜査本部は、殺人及び死体遺棄容疑で、堺市鴨谷台、派遣会社社員、前上博容疑者(36)を逮捕した。これは今年2月に大阪府河内長野市の河川敷で、豊中市内の無職女性(当時25)の遺体が見つかった事件に絡むものだった。 同女性と容疑者はネット上の自殺サイトで知り合い、それを通じて女性を誘い出した挙句、車内で女性の鼻と口を塞ぎ窒息死させた。
しかし、驚くべき事にこの後犠牲者が増える事になる。同じように自殺サイトで知り合った神戸市内の少年と大阪府内の大学生の男性の2人も殺害したのだ。また、容疑者は特殊な性癖を持っており、人を窒息させる事に於いて異常に興奮する「窒息マニア」であったことが判明する。容疑者は以前にも中学生らを窒息させようと試み、三回傷害事件として逮捕されており、中では執行猶予中に人を「窒息させる」衝動を抑えられず窒息行為に及んでいた。  今回の事件では、最終的には逮捕に至ったが、容疑者が「インターネットカフェ」という匿名性の高いものを利用していた為捜査は難航していた。しかし、逮捕の糸口は被害者の消し忘れた「メール記録」であり、それに記載されていた容疑者の「自殺にはレンタカーを使用します」という言葉が仇になった。警察はレンタカーを借りた人間を徹底的に捜査し、ネットカフェにて会員登録した容疑者を割り出した。

同事件では「全く平凡に見える異常者」がこの社会に潜み、背後から獲物をじっと見つめている現実が明らかになった。自殺を試みようとする弱気な心につけこんだ犯罪といえるが、こういった犯罪から身を護るためには、自身の心を強くする事が大切であろう。

では、今度は世界に目を向けてみよう。相変わらずシドニーでは犯罪が蔓延しているが、中でも強盗事件が際立って多いことは以前にも述べた。それだけ、日本と違って低所得者(貧民層)と高所得者層の差が広がっているからだ。それは東南アジアやフィリピンのようなものではないが、大きな差があるのは明らかな事実である。残念ながらそれは現地人も認めている。 ようは「マター・オブ・マネー(金次第)」であり、裕福な人間に対する貧民層のフラストレーションは盲目的に犯罪に走らせるのだ。
そういったフラストレーションは、時に犯罪組織を生み、銃撃事件などの凶悪犯罪を起こさせる。
今年5月、ヤグーナにて何者かが婦人警官に向かって数発の弾丸を発射した。
  同月31日、クロウズネストはウィロビーロード上の銀行にて現金を護送していたセキュリティーガードが目出し帽を被った二人組に襲撃され、現金を奪われた。その間、賊らは銀行の窓ガラスに向かって一発拳銃を発射した。
6月1日、オウバーンはオウバーンロード上の店舗二階住宅に数発の弾丸が撃ちこまれた。   同日、ギルドフォードはギルドフォードロードを歩いていた34歳の男性が、歩いて帰宅途中何者かに足を撃たれその場に卒倒した。後に友人に病院まで搬送された。
  3日、メイズヒルはバーネットストリート上の教会に数発の銃弾が撃ちこまれた。当初、同教会では葬式の最中であり、人が大勢いたが、彼らに怪我はなかった。
 5日、オウバーン病院に、腹部に銃創を負った男性が運び込まれた。
 26日、カブラマッタはブルームフィールド上のホテルにて23歳の男性が銃で足を撃たれ重傷を負った。被害者の男性は喧嘩に巻き込まれ、相手方に発砲されていた。
7月18日、シドニー、スミスフィールドはマーケットストリート上の住宅に数発の銃弾が撃ちこまれた。37歳の男性が住宅内にいたが、幸運にも怪我はなかった。男性によると、四人の賊が住宅に押し入ろうとしたが結局入る事が出来なかった為、外から拳銃を発射したとのことだ。

これら事件の殆どが「ドライブ・バイ・シューティング」と呼ばれるもので、いわゆる乗りつけてきた「車内」から発射するものである。当然、拳銃を発射した後はそのまま車で逃走する。  このような銃撃事件はシドニーでは何も珍しい事ではない。少なくともシドニーではハリウッド 映画のような絵空事ではなく、「現実問題」として発生している。

弾丸の跡を見る児童。 ドライブ・バイ・シューティング〜弾丸の跡が横一列に並んでいる


↑左右ともドライブ・バイ・シューティングによる数々の弾痕。


 護身術クイズ内でも述べているが、実際、こういう現場に出くわした場合は「その場に伏せる」のが正しい。自身の姿勢を出来るだけ低くし、標的になりにくくするためである。しかし、こういった犯罪はシドニーに於いて、どんな場所でも発生すると見てよい。それは低所得者の多い西方シドニーであろうと高所得者の多い北方シドニーであってもという意味だ。以前は西方におけるドライブバイシューティングが多かったのだが、ここ4年ほどで北方での同事件がクローズアップされ始めた。実行犯の殆どは中東系ギャングであると思われるが。

 オーストラリアそして主にシドニーに居住される方、これから気をつけて生活されたし。

ドライブ・バイ・シューティングの容疑者を追い詰めるSPG隊員

↑上、ドライブ・バイ・シューティングの容疑者を追い詰めたSPG特殊部隊員。↓下、盗難に遭い、闇で売られていた数々のグロックピストル。


盗難にあったグロックピストル


 話は変わり、前回も述べた戦争と犯罪との関係について少し述べてみたいと思う。今年8月15日、ワシントン共同が発表した所によると、第二次大戦中に中国にて細菌兵器を開発していた旧関東軍防疫給水部(別称:731部隊)が大戦後、アメリカ主導の連合軍総司令部(GHQ)から、細菌兵器に関する実験データ等、情報提供の見返りに現金を受け取っていたことが明らかになった。
同GHQは、同部隊に対して戦犯訴追の免責を行っている事がすでに判明しているが、積極的に資金工作を施していた事は知られていなかった。  森村誠一氏の731部隊の真相に迫った書「悪魔の飽食(角川文庫) 」によると、すでにかなり以前からアメリカ軍と731部隊関係者との癒着が明らかになっていた。そこではアメリカ某所「細菌戦関係施設」に保管してある、731部隊細菌兵器及び生体実験データの調査書類写真が紹介されていた。

アメリカは、人体実験で3000人もの犠牲者を出したともいわれる731部隊の戦争犯罪を認識していたにも関わらず、細菌兵器の開発を最優先したのである。ここにて、反アメリカを唱える気は毛頭無いが、やはり戦争は一つの巨大なビジネスであり、そこには人情の入り込む余地は全く無い事が分るのだ。主水




メニューへ戻る




2005/10/25

第6話「ストーカー殺人事件と改造エアガン事件」


シドニーから帰国して飛び込んできたのは数々の事件。

大分県豊後大野市三重町で、無職男(31歳)が交際女性、理恵さん(22歳)と4歳の長女を包丁で殺傷した。男は、以前から被害者宅へ押し入り包丁をかざす、自宅前にて待ち伏せをするなどの「ストーカー」行為を繰り返したという(情報筋)。

理恵さんと男は一年前に市内のスナックで知り合った。しかし、今年6月頃から理恵さんにより別れ話を切り出され、男のストーカー行為が始まった。
男の取った行動は、理恵さんの通勤していた飲食店や自宅で待ち伏せ、脅迫。そして頻繁に電話やメールを送り続けたのである。
そこでは、男は「お前と子供を殺して俺も死ぬ」「周りの人間をむちゃくちゃにする」などと言っていた。

被害者の関係者によると理恵さんはすでに男から暴行を加えられていた形跡があったという。その後、理恵さんは職場の経営者に相談、経営者は男を自宅に呼び出して厳重に注意をした。
また、警察に相談したが、理恵さんの方から「すぐに逮捕する事が出来ないのならば、子供が危険に晒される可能性があるので、男に会わないでほしい」と話していたという。

男は携帯電話にて連絡が取れなくなると自宅や職場に何度も電話していた。時に、「自宅に上がりこみ包丁をちらつかせ復縁を迫ったりもしていた」のだ。

 事件当日。男は午前中に理恵さん宅の2階押し入れに忍び込み、親族宅に行っていた理恵さんを待ち伏せしていた。押し入れには男のとったらしいビールやたばこの吸い殻が落ちていたという。

 やがて理恵さんが戻り、1階で昼食の準備中に、長女真琳ちゃんが1人で2階に上がったが、直後に真琳ちゃんの悲鳴が聞こえた。
理恵さんも慌てて2階に上がったが男と口論となり、その直後興奮した男は真琳ちゃんを数回刺した。
やがて男は理恵さんを包丁で追い掛け回し、その際理恵さんの頭などを切りつけて負傷させた。理恵さんは隣家に助けを求め、やがて警察が来たが、男は理恵さん宅で自身の左胸を刺して自殺を図っていた。

 幼い少女が犠牲になるのは何とも悲しい事である。ここにて真琳ちゃんのご冥福を祈りたいと思う。

さて、ストーカーへの対処法は誰でも出来る護身術講座の方に記したが、今回の事件では犯人の男は「末期ストーカー」に変貌していた。やはり突然別れ話を切り出された人間が一番ストーカーに変貌しやすいという事なのだ。

同講座でも記したとおり、ポイントは「別れなければならない場合には「突然」ではなく、「段々と」離れていかなければならない(初期ストーカーの時点で)」である。予防策に準じなければ後手に回ってしまう可能性が高い。

講座より抜粋〜〜基本的に初期の場合は「穏便」に、中期・末期に至っては相手との接触を絶ち、警察への証拠提出、起訴も辞さない構えが必要だ。
また、最悪の場合には、引越し、転職も考えたほうが良い。電話番号も変え、完全に身を隠したほうがよいときもあるのだ〜〜 残念ながら、初めにストーカーの男が刃物を持って復縁を迫った直後、「引越し」し、身を隠しておくべきであった。

こういった類の人間(ストーカー)はすでに自暴自棄になっている。特に無職で、自身にするべき事が殆ど無い場合、この男にとって大事なことは相手の女性のみで、他には何も見えてはいない。

これ程危険な事は無い。「特攻性」があるため、「自決覚悟」で相手をも巻き込もうとする、実に厄介なものなのだ。
警察への通報・通知は当然であっても、何事も慎重に物事を運んだ方が良い。時に命に関わる危険性があるのだ。

 そして和歌山、大阪両府県にまたがるエアガン連続発砲事件。
和歌山では同高速道路を走行中の加害者が、被害車両とトラブルを起こし、走行中に被害車両に向かってエアガンを発砲、窓ガラスが破損した。

容疑者の男は逮捕されたが、事件に使用した車両は盗難車で、事件後警察はその盗難車両から事件に使用されたと思われる「改造エアガン」を3丁押収。
内、1丁は殺傷能力が認められた。男は覚醒剤を使用していた事から愉快犯である可能性が高い。

 一方、大阪では七月から、車がエアガンで撃たれる事件が約20件発生し、うち8件でアリストが目撃された。2件はプレートにカバーを付けており、同容疑者の車と確認された。

 人を標的にする事件も起きている。先月28日以降、東大阪市や生駒市、大阪市西成区で、通行人が通りがかりの車からプラスチック弾を撃たれた。少年一人が顔に軽傷を負った。
 調べなどによると、今年7月末の午前5時ごろ、大阪市天王寺区のJR天王寺駅前で、若者の集団に3人乗りのアリストが近づき、無言でエアガンを乱射。車5台のガラスが割れ、金属弾が残された。

調べでは、9月27日午前、大阪市天王寺区上本町の駐車場で盗難車のレガシィが発見され、車内にエアガン1丁とプラスチック弾などがあった。

 重要なことは一連の事件を見れば分るとおり、使用されたものは金属弾を使用した改造エアガン、無差別に発砲し被害者が多く出ている事である。弾は直径約6ミリの球体で、工業用部品「ベアリング」の一部を転用したものだった。
また、通常のエアガンの20倍近い威力で、殺傷能力が認められた。市販のものより銃身が長く、自分で付け替えたとみられる。車内にはさらに銃身の長い改造エアガンも一丁あったが、発射できない状態だった。

これと酷似した事件(改造エアガン関連事件)は以前にも発生している。埼玉で発生した「コンビニ強盗、改造エアガン発砲事件〜弾が店員の両肺貫通し重傷〜」という事件である。
 これは強盗にきた犯人ら二人組を組み伏せようと近付いた店員が、犯人らの内一人が持っていた「改造エアガン」を発射され、金属弾が胸を貫通したというものだった。

最近こんな事件も発生している。兵庫県尼崎市内で、クラクションを発端とした交通トラブルが発生し、男性が改造したエアガンのようなもので銃撃され、負傷する事件が起きた。
兵庫県警・尼崎東署によると、尼崎市次屋2丁目付近の市道を走行していた41歳男性の運転するクルマの前に、側道から飛び出てきた1台のクルマが割り込んだ。

被害男性は強引な割り込みに危険を感じ、クラクションを鳴らしたが、同じ道から進入して後に続いたクルマとの間に挟まれる状態となった。
男性のクルマはその後約200メートルほど走行、しかし前方のクルマが停止し、後方のクルマも車間を置かずに停止したため、進路を塞がれた。

その直後、2台のクルマからそれぞれ1人の男が飛び出し、このうちの1人が助手席側から「改造エアガン」らしきもので発砲。そのまま逃走した。被害男性の車の窓ガラスは破壊、男性はガラスの破片で軽傷を負った。
この他、路上で駐車中の車などに無差別に発砲している事件は枚挙にいとまが無い。

通常、エアガンは自主規制がなされており、その発射能力は0.8ジュールとされている。
しかし、改造後には10ジュールにも及び、それは改造前(30メートル先の新聞紙2〜3枚を破る力に相当)に比べると、改造後(70センチ先の厚さ12ミリの杉板1〜3枚を貫き殺傷能力あり〜警察庁鑑定による)はとてつもない破壊力になる。

当然、実銃に比べると威力は雲泥の差があるが、それでも危険極まりないのは変わらないだろう。
情報筋によると、改造エアガンは専門知識があれば誰でも作成できてしまう可能性がある。ここでは敢えて記さないが、特定のエアガンを使用し強力な「ソース」に絶えうるだけの構造があれば出来てしまうのだと、情報筋はいう。

私はエアガン(通常の)が悪いとは思わない。正しい使用法を守っていれば問題はないからである。
しかしながら、やはりエアガンは「おもちゃ」だという考えは完全に間違っている。実銃の構造を知り、実銃射撃経験を積んだ私自身でさえも、エアガンが「おもちゃ」だという概念は全く無いといっていい。
弾が装填され、引き金を引き、弾が出さえすれば、それは立派な「ガン(銃)」なのだ。

全てのユーザーが決してそうではないが、ごく極一部の人間は、エアガンをおもちゃだと錯覚し「遊び半分」にそれを使ってしまう。
そういった人間に限って実銃における訓練はまったく受けていない。特に日本に現存するエアガン(ガスガンetc)は非常に精巧に作られている。安全装置の有無・位置、遊底が反動により後退(ブローバック)し、自動排莢を行うetc。
それは実銃の「メカニズム」に近づきつつあると言っていいだろう。

エアガンでさえ普段から実銃のように扱う事こそ、大切なことなのでは、と感じる。そうすれば「気安く」銃口を向けられるものではない。
余談だが、私がシドニーにてボディーガード射撃訓練を受けていた時、私の2つ隣の男性が誤動作の為拳銃を撃てないでいた所、専属インストラクターが彼に近づいた。
すると男性は「銃が作動しない」といいながら銃を横に向け、銃口を他の訓練生の方へ向けてしまったのだ。当然、彼が訓練所を追い出されたのは言うまでも無い。

しかし、このような状況が続くと、今にシドニーの二の舞になるとも限らない。シドニーでは「実銃」によるドライブ・バイ・シューティングが発生しているのだ。

シドニーではまたしてもドライブ・バイ・シューティングが発生していた。それも膨大な弾丸量で連続してである。次回は、同事件と、私自身が体験した銃撃事件について述べたいと思う。




メニューへ戻る




2005/10/29

第7話「危険地域を知る+ドライブバイ・シューティングその2 」


今年9月1日夜、以前旅行先のアフガニスタンにて行方不明になっていた、広島県尾道市の同市立美木中学校の技術教諭、福正純さん(44)と英語教諭の長谷川忍さん(30)は、アフガニスタン南部カンダハル州で遺体として見つかった。遺体が見つかったのは、国境からカンダハルまでの幹線道路から6キロほどのダマン地区だったという。遺体は損傷が激しかったが、歯形によって身元が判明した。 死因は双方とも銃弾を頭に受けていた。

大使館などによると、福正さんと長谷川さんは8月8日午後、パキスタン西部クエッタからチャマンの出入国管理事務所に到着。女性の体調が悪そうだったため、係官が様子を尋ねたところ、男性が「彼女は腹の調子が良くない」と説明した。しかし、そのまま出国していったという。
学校関係者によると、福正さんは昨年12月末〜今年1月にもアフガニスタンを旅行し、今回同様、パキスタン西部クエッタからアフガン南部カンダハルに入った。そこからバーミヤン遺跡などを訪れ、カイバル峠経由でパキスタンへ戻るコースだったという。

 福正さんは以前から何度もアフガニスタンへ入国していた。また、アフガニスタンで撮られた写真は、学校の文化祭や職員美術展に出品していた。そして、同写真を学校の生徒達にも見せ、アフガンの現状を伝えていたのだ。
また同事件は大きく膨れ上がっていった。全国の教職員団体などを通じて100万人を目標に署名を集め、外務省に提出する予定であった。パキスタンやアフガンの教職員団体や、現地のNPO関係などにも協力を仰いでいた。



同地は現在でも巡回する米軍やアフガン軍の車列に、潜伏する旧政権タリバーンの残存勢力がテロ行為をしている。道路脇の砂漠や岩山では交通量が減り、米軍の掃討作戦が断続的に続いている。いわゆる戦闘地域である。
このように危険地帯なのは一目瞭然なのに、なぜ敢えて入国したのか?恐らく入国が初めてではなく、何度も行ったことによる「自信」の現れだったのかもしれない。
普段、「自信」「勇気」を持つ事は非常に大事な事である。しかしながら、「護身」という観点に立った場合、時にそれは「愚かさ」に変わってしまう場合がある。それこそ、放たれた弾丸に裸一貫で立ち向かうようなものだろう。当然、弾丸は体のどこかを撃ち抜くだけだ。 これを英語で「Commmon Sence〜コモン・センス(常識・当たり前)」というが、私は以前も述べたように、「勇敢であるな、臆病である事」そして「経験が最も重要である」という事が非常に重要なのだ。

ここにて、アフガンにて不幸にも亡くなられた福正さん、長谷川さんのご冥福をお祈りしたいと思う。



< 世界の危険地域を知る >


今回の事件、そしてイラクでの人質事件、邦人殺害事件等。それらは取材活動、ボランティア活動、撮影目的など理由は様々だったと思うが、残念ながら「危機意識」が欠けていた事は否めないだろう。 前回もすでに述べたとは思うが、やはり海外渡航を行う前は「入念」な現地調査が必要である。現地調査と言っても、現地にまで足を運ぶような徹底調査を行う必要は全く無く、インターネットを利用すれば海外安全情報などは簡単に手に入る。今回は急遽、自作した世界危険地域を公開したいと思う。おおまかな情報なので、あとは各自調べて頂ければ良い。

世界の危険地域


↑上図は全世界の危険地帯を記したものである。下記に説明を加える。 赤ドクロは麻薬生産地と共に麻薬組織を指し、青ドクロは現存する国際テロ組織拠点及び紛争地域、そして白ドクロは極右組織を示している(*参考*警察白書及び財務省、国際テロ年次報告書=米国務省2002より)。

*麻薬関連では主に南米地域一帯を拠点に南アフリカや東南アジア一帯である。

*国際テロ組織拠点及び紛争地域としては、カンボジア、スリランカ、インドネシア、フィリピン、バングラデシュ等の東南アジア及び諸島群、ネパール、パキスタン、ウズベキスタン、アフガニスタン等の中央アジア、中東諸国一帯、地中海沿岸地域一帯、アイルランド、アフリカ地域一帯である。

*黄ドクロはマフィア(イタリア・コルシカ(フランス)・中国系(三合会=トライアッド)・ロシア系)及び暴力団等犯罪組織を示している。

*白は極右組織であり、米国南部を中心に活動するKKK(クー・クラックス・クラン)、全米にて活動を展開するミリシア、そしてドイ ツのネオナチ、ロシアのスキンヘッド・グループが要注意である。特に後者二つは外国人狩りによる被害者を多く生んでいる。





危険性を挙げるとするならば、青⇒赤⇒白⇒黄の順だと言える。よって現時点での危険地帯を挙げるとするならば、ロシア地域一帯、地中海地方一帯、中東地域一帯、アフリカ地域一帯、東南アジア地域一帯及び諸島群、中央アジア地域一帯、南米地域一帯だと言える。
「え?そんなに?」という言葉が返ってきそうであるが、事実上記の地域一帯では「紛争」「テロ」が蔓延している。

また、よく見て頂くと分るが、テロ組織と麻薬組織が強いコネクションを持ち、麻薬を量産、運搬し、各国の犯罪組織に売却、犯罪組織が末端で売っている事が分る。例えば、南米に於いては全世界の麻薬の約7割を捌く、メデジン・カルテルやカリ・カルテルなどは犯罪組織の枠を凌駕し、一つの「政府」とも呼べる規模になっている。それはロシアン・マフィアとも酷似しており、ノーメンクラツーラ(特権階級)を母体とし、かつ軍部とも癒着、通常の警察機構では手に負えない状態になっている(現にロシアの抱える麻薬中毒者人口はソ連邦崩壊後極端に増加している)。麻薬が多く出回っている所には必ずといって良いほど、政情不安やテロの影が漂っている。

以上の事を踏まえながら見ていくと、海外渡航に相応しい国かどうかは容易に想像できるはずである。海外渡航に危険は付き物である。第一、突き詰めれば、この地球上で100%安全な国など皆無だろう。しかし、判明している情報を事前に分析し、万に一つの危険性があるならば考え直した方が良いのではないか。そう考える次第である。



< ドライブバイシューティング >


では、今年9月にシドニーで発生した連続ドライブバイシューティング事件を振り返って見ようと思う。時系列で見てみよう。

2005年9月11日、午後8時40分頃、キャンプシーはカンタベリーロードを歩いていた25歳の男性Aが、車で乗り付けてきた何者かに拳銃で撃たれ手と肩を負傷した。
同日午後8時55分頃、パナニアはロウラーストリート上の住宅に21発の弾丸が撃ち込まれたが、当時住宅内に居た母と子らは無事であった。彼らはTVを見ていた最中だったという(キャンプシーで撃たれた被害者Aの母親と兄弟の住む自宅)。

同日午後9時10分頃、コンデルパークはオーガスタストリート上を歩いていた二人の男性が拳銃で武装した男達に脅された(現場が近いことから一連の事件との関係が示唆される)。

同日午後9時50分頃、クロイドンはバウンダリーストリート上のユニットに30発の弾丸が撃ち込まれた(被害者Aの親類の住宅)。

同日午後10時15分頃、パンチボウルはモクソンロード上の住宅に14発もの銃弾が撃ち込まれた(被害者Aの叔母の住宅)。

同日午後10時20分頃、警察は一連の事件の犯人の乗った車を見つけ追跡。カーチェイスとなるも見失う。同車は盗難車で被害者Aの母親の所有である事が後に分った。

犯人らは逃走中、拳銃を窓から投げ捨て、後に盗難車も乗り捨てられている所をコンデルパークはヤンデラストリート上で発見される。また、後に2丁の拳銃も捨てられている所を発見される。その後、警察は捜査を特捜班「ゲイン」に託した。



ドライブバイ・シューティング 現場検証する警官ら

↑事件当時の様子を伝える新聞記事(クリックして拡大可能)〜 ©Daily Telegraph 〜


使用された拳銃はグロック3丁。発射された弾丸数は計68発。やはりシドニーは規模が違う。こういったドライブバイシューティングは過去に何度も発生している(前回紹介したばかりだが)。
グロック拳銃は軽く速射度も高い事から経験の無い者でも連続発射は可能だ。特に今回使用された拳銃は恐らく警備会社から盗まれたものだと思うが、これら高性能拳銃がアンダーグラウンドで出回っているという事実は、いつでもこういったドライブバイシューティングが発生しやすい土壌がある、という事である。



グロック拳銃

↑犯人らが捨てていったグロック拳銃。


日本では最近、改造エアガン乱射事件が発生したが、当然、シドニーの一連の事件のような「実弾」の比ではない。特に警備会社で使用しているグロック拳銃はフルメタルジャケット弾を多く使用している。同弾はソフトポイントと違い、貫通力は桁違いである。それこそ被害に遭った住宅は文字通り「蜂の巣」だったはずだ。
ただ、幸運なのは「下手な腕で無差別」に撃ちこむギャングのおかげか、発生している事件数の割には死者が少ない事であろう。

私は今回、シドニーに滞在してきたわけだが、私自身間近で銃声を聞く機会があった。その夜、私はオックスフォードストリートでの撮影を終え、知人と同地から徒歩でタウンホールに向かって歩いていた。
その時である、とてつもない銃声が連続してこだましたのだ。計8発だったと覚えているが、当の私でさえ初めは戸惑い、知人に「車のバックファイヤーか?」と言ったほどである。しかし、そのランダムさ、そして何よりも私の経験からやはり銃声であったと確信を持った。 1発、2発、3発と少しの感覚をおいて、そして3発は連続して、そしてその後はランダムにである。私はその場に少し屈み気味になると、音のする方へと歩いていったが(ライター根性から)、音の発信源であろう人通りの少ない道路にはもう何も無かった。しかし、銃声がした時には同時に「男の大声」がした事から、恐らく車から「上に向かって」発射したのではないか。

これは事件になっていない事からはっきりとした事は言えないが、地元民に言わせると、逆に例え誰かが目撃していたとしても警察に持っていっての立件は難しい、だろうとの事だ。




メニューへ戻る




2005/11/29

第8話「凶悪犯罪 in JAPAN 〜なぜいつも事後策なのか〜」


昨今、日本では凶悪犯罪が多発している。今月二十二日午後三時頃、広島市安芸区矢野西四丁目の空き地に放置してあったダンボールから女児の遺体が見つかった。
遺体は同市立矢野西小一年の木下あいりちゃん(7つ)である事が後の捜査で判明した。あいりちゃんの遺体は体の左側を下向きにしたまま、丸まるような形で見つかっており、体温は残っていた。死因は窒息死。又、遺体の入っていたダンボールは黒のビニールテープで封をされており、中には遺体と一緒にテープの残りかすと、チョコレートの包み紙が入っていた。
警察の捜査では、使用されたダンボール箱は東広島市の家電量販店が最近販売した家庭用のプロパンガスコンロ用の箱と判明、同コンロは10月下旬ごろから現在までに同市の量販店で売れた約二十台のコンロの内の一つとみられており、警察は犯人が購入したか、もしくは箱だけを手に入れたとみている。
捜査によると、あいりちゃんの遺体には目立った汚れも無いため、屋内で殺害された可能性が高い事を示唆した。指紋は検出されておらず、遺体に付着していた繊維から軍手を使用した事が分った。死亡推定時刻は午後1時〜同2時とされている。
同日午後10時頃、捜査員は、遺体発見場所から約四百メートル離れたコンビニエンスストア付近の植え込みの下で、紙製のゴミ袋を発見。袋の中にはあいりちゃんのランドセルと通学用帽子が見つかった。
遺体発見現場は民家とマンションが混在し、細かい道路が入り組んだ地形で死角が多かった。通学路と平行して裏道が通っており、通学路が人通りや交通が多いのに比べ、裏道は人気が全く無い場所である。 事件当日、あいりちゃんはいつもしている通り、現場付近で飼われている犬を触ろうとし裏道を通った為、事件に巻き込まれたものとみられている。

またもや凶悪な事件が発生してしまった。奈良の事件が教訓となっていれば良かったが、「忘れた頃に事件は起こる」、実に残念な事である。
被害者がいつも携帯していた「警報ベル」も事件当時は電池が切れていたため、自宅に置いていたという。犯罪はいつも、不意をついて突然やってくる。その時に冷静な判断で対処するのが望ましいが、こういった被害に遭うのはいつも弱者である。当然、今回発生したような児童連れ去り・殺害事件では、「コミュニティー」の協力が必要不可欠である。これは私自身、日豪治安情報内でも、護身術講座内でも何度となく警告してきた。常日頃から、保護者が事件の概要を丁寧かつシンプルに児童たちに伝え、その対処法を教育しておく、そういった上で保護者自身が送り迎えをしたり、学校側・地域住民が一丸となって児童たちを守るシステムを構築すべきであろう。
オーストラリアや諸外国(特に欧米)では、保護者の送り迎えは当然である。気を抜けばすぐに誘拐事件や性的暴行事件の的になる諸外国では、「常識」として通っているのだ。それは「世界」の常識であり、「護身」としての常識でもある。

今回の事件が発生した直後、保護者のとった行動(言動)は「危険な学校(通学路の意)には行かせられない」「子供はおじいちゃんの所に預けてある。様子を見て子供を送り迎えし、学校に通わせたい」などであった。
残念ながら私には理解できないものがある。なぜいつも事後策なのか?何かが起こってから騒ぎ出すのか?これでは全く意味が無いと思うがどうだろうか?

例えば、あなたの子供を車に乗せる際にチャイルドシートをつけるとする。しかし、1年間事故に殆ど遭わなかったから、子供をそのまま後部座席に乗せ走り出した。やがてそれを続けて一ヵ月後、衝突事故に遭い、後部座席の子供は事故の衝撃で前に投げ出され死亡した。それであなたは相手方の運転手に向かって泣きながらこう叫んだ。「どうしてくれる!私の子供を返してくれ!」と。
全くのお門違いである。死んだ子供は帰ってこないし、相手方を恨んだとしても何も解決はしない。何より、チャイルドシートをしていなかった「あなた自身」の過失である。

今回の事件の前、すでに同市同地区内では連れ去り未遂事件が発生していた。男二人組がチョコレートを餌に児童を連れ去ろうとしていたのだ。
残念ながら、今の日本は安全神話が完全に崩れ去り、あらゆる犯罪の温床になってしまっている。

同事件を遡る事11月初め、東京都町田市の都立町田工業高校1年、古山優亜さん(15歳)が団地の自宅で殺害された。被害者は50回も刺されており、凶器は自宅のキッチンにあった包丁であった。事件後、同校1年の少年(16歳)が逮捕されたが、少年の異常行動が問題となった。

少年は、被害者と長い友人関係にあったが、突然嫌われたため、奇声を発したり、奇妙な行動をとるようになったという。事件当日、少年は無断で被害者宅に押し入り、キッチンから包丁を取り、居間に居た優亜さんに切りつけたが逃げたため、執拗に追いかけて殺害した。
少年は帰宅後、血だらけのブレザー服を母親に見せ、自転車で転んだと言った。 母親は少年の言葉を信じ、大量の血痕がついたブレザーをクリーニングに出した。被害者と争った時についた右手の切り傷は近所の病院で治療をした。事件翌日、少年と母親は一緒に登校。ブレザー無しでの授業出席の許可を求めた。やがて学校を訪れた捜査員には冷静に事件の犯人であることを認めた。

同事件では加害者の異常性ばかりが目に付いたが、全体的な情報を総合してみると、もっと根が深い事が分る。加害者・被害者とも母子家庭であったという事実である。母子家庭自体が問題の全てであるとは言わないが、父親がガンで亡くなってから加害少年が変わってしまったとする証言があることなどから、父親の死のショックがそうさせたのかもしれない。やはりいつの世にも家庭は大切だということか。
       




メニューへ戻る




2005/12/4



第9話「凶悪事件の経緯〜広島・栃木女児殺害事件〜」


広島の件で犯人が逮捕されたが、それは意外にも外国人であった。詳しくはペルー出身の男、フアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者であったが、情報筋によると被害者あいりちゃんを見かけた男が、あいりちゃんに近づき軽い会話をすると、女児に携帯電話に保存していた自身の娘の写真を見せ、気を引いて自宅アパートまで誘い込んだ疑いがある。
その後、自宅にてあいりちゃんの首を絞めて殺害、遺体は以前購入したコンロ用ダンボール箱に入れた。そして箱を自転車に乗せると遺体発見現場まで運んだ(情報筋)。ヤギ容疑者は犯行を全面的に認めているも、犯行に対し、「悪魔が乗り移ってやった」など、犯罪者がよく使う「逃げ」に走っており、精神鑑定にこぎ付けようとしている旨がある。

しかし、同容疑者の名は偽名である事が判明。また母国ペルーでは、過去3回にわたって少女暴行未遂事件を起こし、1992年、94年、95年の裁判記録が残されていた。97年には有罪判決を受けて7か月間服役している。その上である、ヤギ容疑者は、故郷での13年前の幼女暴行容疑でペルーの捜査当局に指名手配され、逃亡中だった。このほかに少なくとも3件の幼女関連の事件の容疑者となっていたが、そのたびに他県に逃亡。逃亡中に身分証明書を偽造して旅券や査証を取得、日本 へ出国していた。

ペルー当局には実名「ホセ・マヌエル・トーレス・ヤケ」にて指名手配されている容疑者であるが、もう一つ偽名「フアン・カルロス・ピサロ・バルガス」をもっており、状況に於いて使い分けていた可能性がある。
ようは根っからの犯罪者であったわけである。ペルーでは金さえ払えば出生届も身分証明書も簡単に偽造できるそうで、その偽造した書類にて日系人を装い、入国してくる出稼ぎ外国人が多いという。

今回の件にて、当然「出稼ぎ外国人」に対する風当たりは強くなるだろう。しかしながら、全てが全てそういった人間では無い。日本はこれから国際化を目指して進まなければならないが、治安情報内にて先述したように、「不良外国人」を如何にして「水際」で止める事が出来るか、それが重要なのである。

そして、公的書類偽造、複数偽名使用、凶悪犯罪で当局に指名手配されていたような人間を入国させてしまった、また現在も引き続き入国させている政府諸機関に問題があると考えなくてはならない。

さて、またもや幼い命を奪う事件が発生してしまった。今度は栃木の女児が、茨城県山中にて遺体で発見されたのだ。
今月2日、栃木県今市市立大沢小一年の吉田有希ちゃん(7つ)が行方不明後、茨城県山中にて野鳥捕獲の下見に来ていた男性ら三人によって発見された。女児は衣服を身につけておらず、普段 かけていた眼鏡なども見当たらなかった。死因は鋭利な刃物で体を複数回刺された事による失血死で、一部は心臓に達するほど深い傷だった。抵抗した際に出来る手の傷も見つかっておらず、抵抗する間もなく殺害、即死した可能性が高い事が判明した。

今回の件では、小泉首相までが「犯罪対策の強化」を主張しながらも、「住民の協力も必要で、警察だけにその責務を負わせても難しい」と述べた。
これは当然のことで、警察に全てを委託するのでは自身のもしくは家族の身を守ることは不可能に近い。有希ちゃんの足取りが途絶えた通学路近くには、1970年ごろに東京都内の住宅開発業者が開発を途中で放棄した約9万平方メートルの造成地がある。女児はそこで何者かに連れ去られた可能性があるが、これについて一部の地元住民は怒りを露にしているという。「なぜ今まで放置されていたのか」と。

犯罪の温床になるような芽を摘むこと、軽犯罪の芽を摘むことを「ブロークンウィンドウ理論」というが、実際はそれだけでは犯罪抑止は出来ない。なぜならば、住民自体が危機感を持って積極的に行動しない限り何も変わらないからである。
例え先の造成地が無かったとしても、危険な場所など腐るほどあるではないか。特に日本は山地、緑の多い国である。死角などあらゆる所にあるのだ。

今回の事件は先の広島の事件のコピーキャット(模倣犯)である可能性がある。広島の事件現場付近では以前から不審者が多く出没、「野放し」にされてきた。また、今回の件でも現場付近では半裸の男など不審者が多く出没していた。
そして、日本全国を見ても不審者出没は実は「日常茶飯事」であり、児童らにとっては「常識」とすらなっているのである。

ごく一部の人は(そう信じたいが)、「日本は平和である」、「犯罪など自分(家族)にとっては関係ない、起こりはしない」と本気で考えている。しかし、それが実は「非常識」であることに全く気づいていない。以前(昔)はそれが「常識」であったのかもしれない。だが時代は常に流動している。自分がいつも見ていた「常識」がいつ「非常識」になるか分らないのである。

今回の事件については憤りは当然感じる。幼く罪も無い命を平然と奪う事の出来る人間がいることに愕然とする思いだ。日本政府は諸外国同様、スクールバスの導入を考えなくてはならないだろうし、地域住民が一丸となって児童を守っていかなくてはならない。そして何よりも保護者自身が、もっと自身の子供に関心を持って見守ることが大切である。

今回の事件で犠牲となってしまったあいりちゃん、有希ちゃんのご冥福を祈りたいと思う。合掌  




メニューへ戻る




2005/12/15



第10話「シドニー暴動発生!!!&豪州で暗躍するアルカイダ系テロ組織と豪州諜報機関〜ASIO〜」


抗議住民に殴られる中東系住民


今月4日、シドニーはクロナラビーチ上にて勤務していたライフガード2名(白人)が、中東系グループの襲撃を受けケガを負った。それに端を発し、後日同ビーチ上には同事件に抗議する集団が現れ、それは次第に増えていき5000人もの地元民が集まり集会を開いた。抗議集団の要求は「同地域にいる中東系住民に対する抗議行動」であった。
抗議行動は時間を追うごとにエスカレートしていき、泥酔していた者も居たためか暴力沙汰に発展していった。警察も総動員され抗議集団との衝突が繰り返され、100台の車が軒並みにバットで破壊されるなどクロナラビーチ一帯は一時危険地帯と化した。特に抗議の的となった中東系移民は暴力の対象となり、暴行を受ける者も多数発生。
また、逆に中東系住民の襲撃を受けナイフで刺され重傷を負った者もいた。
そして、駆けつけた救急隊員まで襲撃を受ける始末だった。

抗議住民に殴られる中東系住民抗議住民に殴られる中東系住民2

↑左右とも地域住民に集団暴行を受ける中東系男性。右、警官の一人が持っていた催涙ガスを暴行の中心に使用し鎮圧を試みようとしている様子。


抗議集団は、オーストラリア国旗を掲げながら「NO MORE LEBS!!!(レバニーズ(レバノン系=中東系の略)は要らない!」と叫びながら抗議行動を続けた。

今回の暴動は前回のアボリジニによるレッドファーン暴動とは異なり、白人系による抗議行動だった。クロナラビーチ一帯は以前からギャング抗争の多い土地で有名であるが、そういった暴力行動に我慢できなくなった地元民による抗議行動であったと言えるだろう。

抗議住民と警官隊衝突抗議住民と警官隊衝突2

↑左、異様に興奮する地域住民を鎮める警官隊。右、警官隊と衝突しサングラスを破壊され、うなだれ運ばれる地域住民。


確かに、中東系ギャングによる犯罪は多い。残念ながら事実である。以前シドニー西方地域で発生した「連続集団レイプ事件」では主に白人系オーストラリア人女性が被害に遭った。
事件当時、犯人らは「オーストラリア人女性に対する憎悪」から犯罪を犯したことを認めている。近年発生しているドライブ・バイ・シューティング等の連続発砲事件やギャング抗争などは中東系住民に対する不信感を抱かせる原因となっているのは否めないだろう。よってなるべくしてなった事件だとは言えるのだが、実際は矛盾点ばかりが目立つ。
と言うのは、シドニーだけに限らずオーストラリア自体が「移民国家」であるという事実を無視しているからである。オーストラリアはアメリカ合衆国の「スモールバージョン」だと思ってもらっていい。例えば、今回抗議行動に参加した住民を見てみれば一目瞭然である。

一体全体、あの中にどれだけの「生粋オージー(第一波船団等)」がいただろうか?クライムファイルズの「SPGとギャング達」内でも述べたが、オーストラリアは第一次、第二次、第三次と移民の波を何度も受けている。ゴールドラッシュではアメリカ系、中国系、西欧系。その後の移民は西欧系、東欧系、中東系と「移民パラダイス」であったのがオーストラリアなのである。

中東系は云々言える人間は殆ど居ないといっていい。その前に「あなたは何人ですか?」「何系ですか?」と問えばいいだろう。イタリア系、フランス系、イギリス系にロシア系、メキシコ系などなど。「あんたも移民だろう」と言われるのがオチである。元を辿れば本当のオーストラリア人とはアボリジニ住民となる。
要は、犯罪は犯罪。ギャングはギャングである。世の中悪い人間もいれば良い人間もいる。せっかく多国籍国家という希少価値を持ったオーストラリアには今後も変わって欲しくは無い。ちなみに人種差別提唱者として名の高いポーリン・ハンソンも本当に生粋のオージーなのかは疑わしいものである。

さて、暴動問題は置いておいて次はテロリスト関連のニュースである。 先月8日、豪州にてテロリスト組織「バイオレント・ジハッド(暴力の聖戦)」のメンバー17人が当局に逮捕されたと報道された。一斉摘発を行ったのが豪州の諜報組織「ASIO」である。このメルボルンとシドニーを中心に行われたテロリスト摘発によって、シドニー8名、メルボルン9名が逮捕された。以下が逮捕されたテロリストメンバーである。以下全て中東系及びアジア系で占められ、少なくとも以下の内6名は豪州にて生まれたか市民権を持っている。

(メルボルン)テロ組織リーダー、ダラス出身のアブドゥル・ナサール・ベンブリカ(45歳)偽名:アブ・バカール、プレストン出身のエジット・ラード(23歳)、ホッパーズクロッシング出身のアイメン・ジョウド(21歳)、コバーグ出身のファダル・サヤディ(25歳)、ヤラビル出身のアメール・ハダウ(26歳)、フォークナー出身のアメッド・ラード(22歳)、ミドウヘイツ出身のシェーン・ケント(28歳)、フォークナー出身のアブデゥラ・メルヒ(20歳)、ハドフィールド出身のハニー・タハ(31歳)



テロ組織リーダー、アブドゥル・ナサール・ベンブリカ

↑テロ組織リーダー、アブドゥル・ナサール・ベンブリカ


(シドニー)カレッド・シャハフ、カレッド・シェイコ、モハメッド・エロマ、ムスタファ・チェイコ、アブドゥル・ラキッド・ハサーン、マゼン・トウマ⇒以上6名、ルーカスハイツ原発爆破計画に賛同、同原発周辺に出没し同原発ゲートロックを破壊した疑い。事前に現場で警察の事情聴集を受けていた。
オマール・バラジャム⇒豪州人気ドラマ、「ホーム・アンド・アウェイ」に出演したことのある俳優だったオマールは、テロ組織に属していた。事件当時、摘発に向かった捜査員らと銃撃戦になり、自ら重傷を負った。バラジャムはリバプール病院に移送され、同地にてベッドサイド・コート(寝たままによる罪状通告)を受けた。公務執行妨害他、殺人未遂、拳銃不法所持等、13の罪状が言い渡された。

上記容疑者らは、2005年初期にシドニー遠西方にて少なくとも2度テロリスト・トレーニングキャンプ(表向きはハンティングと称し)を実行し、テロ計画を練っていた。テロ計画とはロンドンテロ爆破事件を例にとった、主要駅・証券・石油採掘場・原発・シドニーハーバーブリッジ・シドニーオペラハウス爆破計画であり、爆破にはTATP(過酸化アセトン=トリアセトン−トリパーオキサイド)等の化学物質使用が計画されていた。同物質は、ロンドン爆破テロやバリ島での爆破事件に使用されており、同テログループとアルカイダ系組織との関連が強く示唆される。

逮捕拘留されるテロ組織メンバー

↑逮捕拘留されるテロ組織メンバー


今回活躍したASIOとはオーストラリア警備諜報組織、もしくは国家安全情報局と呼ばれるもので、主に国際テロ組織や国際犯罪組織の動向を追うと共に組織の一斉摘発・壊滅を図る政府組織である。
また、ASIOは*エシュロンシステム(全世界諜報網)との連携を取りテロ関連の情報を収集すると共に、ネット上での反政府的な発言いわゆる「安全保障事項」に関連すると考えられる正当な理由があるならば、これを合法的にハッキング、もしくはデータのコピー・変更も許されている(99年改正オーストラリア安全保障情報機構法:the Australian Security Intelligence Organization Legislation Amendment 1999による)。豪州の諜報機関として他にDSD(国防信号理事会=Defence Signals Directorate)、ASIS(豪州機密情報局=Australian Secret Intelligence Service)などがある。

今回、テロリストメンバーが摘発されたが、テロ組織の収入源は麻薬密売・密輸でもあると言われているし、ギャングとのコネクションがあると言われている。私自身、豪州の税関関係者から税関、当のASIOやFP(豪州国家警察)間の麻薬密輸共同捜査は日常茶飯事である事を聞いている。ようは、決して国家の問題のみではなく、個々人の問題でもあると考えなくてはならない、という事だ。

*エシュロンシステム=アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドを中心に全世界を覆う諜報網(監視システム)の事。FAX通信・携帯・電話・パソコンなど全ての通信を傍受するだけでなく、音声自動解析能力もあり、「BOMB(爆弾)」や「TERRORIST(テロリスト)」などの情報も瞬時に収集解読。自動位置探索を開始する。自動翻訳機能もあり、多言語でも同様の機能を発揮する。また、日本の住基ネット同様、一般市民のプライバシーに関わる危険性があると言われている。



メニューへ戻る




2006/2/3



第11話「異常殺人〜大阪府堺市母子殺傷事件」


犯罪に使用されるものはいつも包丁(画像は事件とは関係ありません)

↑犯罪に使用されるものはいつも包丁(画像は事件とは関係ありません)


先月10日、またもや痛ましい事件が発生した。事件は同日午後2時5分ごろ発生。男が沢さん方の門扉にあるインターホンを押し、真喜子さんが玄関に応対に出た所、突然、包丁を持った男に切りつけられた。
男は土足で住宅内に侵入。玄関から和室の方に逃げる真喜子さんを男が追跡すると、真喜子さんの首などを切りつけて殺害した。悲鳴を聞いてトイレから出てきた娘のやす子さんは、男と出くわすが、男がやす子さんの顔を切った為、やす子さんは奥に逃げ助かった。その後、男は所持していた黒いバッグを持って逃走。狭い路地をぬって逃走している事から土地勘があったとされた。

警察は、捜査の過程において被害者と加害者の間に交友関係がなかったか捜査したが、現時点では判明していない。また、犯人の男は、事件直前まで現場付近でタバコを数本喫煙。被害者宅を監視していた事が分かった。
他、警察の調べで切れたような跡のある短パンが現場から見つかっていたことが分かった。血痕などは付着していなかった為、犯人が事件直前まで凶器の包丁を短パンに包んで持ち歩いていた疑いもあるとみて分析を急いでいる。
被害者の真喜子さんは専業主婦。しかし、娘のやす子さんは勤務先の歯科医院から昼食のため帰宅したところだった。自宅で昼食をとった後、午後2時半頃に自宅を出るのが習慣で、平日の昼間は玄関の鍵を掛けないことが多かった事から、犯人はそうした被害者の生活習慣を事前に調べていた可能性がある。

今回の事件では、被害者が犯人との面識が全く無い事から、精神異常者の通り魔的な犯行が示唆されるとも取れるが、被害者の生活習慣を知っていた旨があることから「計画的犯行」いわゆる何らかの形の「ストーカー」ではないかとも言える。
世の中には実に変な人間がいるものだ。全く面識が無いにも関わらず、あなたの事を全て知り尽くしている、なんと言う事も十分有り得る。相手の事を全く知らないつもりでも、どこかで会っている、見られていた、など知らないうちに「好意(異常な)」「殺意」「憎しみ」を抱かれる事もあるのだ。
護身術テストでも記した通り(
護身術テスト回答参照。質問4:あなたが自宅にいる時に、突然ドアベルが鳴りました〜)、訪問者を応対する際は、「ドアの覗き穴から顔を確認後、ドアチェーンをつけたままドアを開ける」が正解だろう。当然、自宅にいる際も玄関のみだけでなく、自宅の全ての鍵は施錠しておくべきである。
「そんなことまでするのか?」という疑問を持った方、残念ながら、事実こういった犯罪が多くなっている昨今、家中の窓を開けっ放しで快眠出来るほど安全ではない事を理解すべきだろう。昨日今日、ましてや10年間何も起きなかったといって、これからも起きないという保障は決してないのだから。

しかし、最も知っておくべき事は、殺人に使用される凶器はいつも「包丁」であるという事実である。私達家庭にはアメリカのように銃器は溢れてはいないが、「刃物」なら腐るほどある。特にどこの家庭でもごく自然に置いてある包丁だ。切れ味もさることながら、刃渡りも軽く30センチを超えるものがある。

殺傷能力は抜群でありながら、誰でも簡単に手に入れることが出来てしまう。今回の事件では、犯人は包丁の根元部分にガムテープやティッシュペーパーを巻きつけていた事が分かっているが、これは包丁を使用する際に刃で自身の手を負傷しないよう防止策をとっていたといえる。
刃物を使用する際にストッパー、グリップは非常に重要な役割を持つ。これが無ければ十分に刃物を使用する事は出来ない。特に「刺す」という動作においては、だ。
よって、これを知っていた犯人の知能はどんなものか計り知る事が出来る。異常、そして極端な行動を取るが、一方、ストーキングを行い、凶器に於いても準備万端に行う知能犯的な面も併せ持つ、二面性を持った男。事件は解決してみるまで何とも言えないが、こういった不可解な事件はいつの世にも起こるものである。
今回の事件の被害者のご冥福を祈るとともに、捜査当局には一層の努力を期待、事件解決を待ちたいと思う。



メニューへ戻る




2006/3/3



第12話「日本・オーストラリア間で暗躍する国際犯罪組織トライアッド」


昨年度から現在にいたるまで目立った事件として「ATM盗撮事件」がある。これは実に日本全国で発生して おり、その被害額も相当な規模に上ると想われる。  2月17日、警視庁は、旧UFJ銀行(現三菱東京UFJ銀行)のATMに隠しカメラが設置された事件に関連して、千代田区鍛冶町1の同行神田駅南口出張所のATMに客のカード情報を盗撮する目的で侵入した疑いで、男三人を逮捕した。男らは第三者から1日2〜3万円の報酬で カメラの設置などをしていた。この件に関して警察は11人の容疑者を逮捕することとなった。 彼ら実行犯は、携帯電話で「闇の職安」と呼ばれるサイトにアクセスして応募し、犯罪グループに加わったとみられ、指示役について「1人は中国語を話していた」と供述している。

また、遡ること1月、神奈川県平塚市の横浜銀行出張所の現金自動預払機(ATM)にも隠しカメラが仕掛けられ、それによる被害額は240 万円に上った。犯人らは隠しカメラで被害者らの暗証番号を盗撮。それを元に作成した偽造キャッシュカードでキャッシュアウトしていた。  そして、愛知県内でも同様の事件が発生、被害者は約500人にも上り現金を不正に引き出されていた。また、埼玉県では埼玉縣信用金庫 (埼玉県熊谷市)の現金自動預払機(ATM)に隠しカメラが仕掛けられ、23口座から計約1800万円が不正に引き出された。

東京の件に関しては東京地検が調査を開始。カメラを設置するなどした実行グループの背後には、「中国人グループ」とみられる犯罪組織が 存在している疑いのあることが判明した。この他、天井に接着剤をつけカメラを設置したりと手の込んだ手口で犯罪を犯していた。  

ATM盗撮カード偽造事件の実態

↑東京の件では実行グループによるカメラの設置、撤去に加え、ATMへの利用者誘導などの役割が細かく指示されていたという。
 

 これら盗撮事件には酷似犯罪があり、その例として東京都内の5つの大手シティホテルのレストランのレジに搭載されている、CAT「信用情報照 会端末機(Credit Authorization Terminal)」に、クレジットカードの情報を盗み取る“スキマー”が、仕掛けられていた事件があった。  これらは警視庁組織犯罪対策特別捜査隊の捜査で判明した事だが、今回の事件で新たに分かった事は、スキミングの常套手段とされる、携帯用スキマーの使用、そしてCATに仕掛けたスキマーを回収した後データを盗む方法ではなく、「無線で離れたところから情報を受信するこ とができる発信器つきのスキマー」であった事だ。

 こういったハイテク犯罪は年々増加している一途であるが、その背後には情報の氾濫、スキマーや高性能送受信機器の氾濫などがあるのだ。そして、何よりもそういった事件の背後にいるのは国際犯罪組織であることは言うまでも無い。一連の事件の背後には明らかに中国系犯罪組織、いわゆる「トライアッド=三合会」がバックに控えている。
トライアッドの起源をあげるとすれば古代中国にまで遡るが、現時点での同組織を説明するならば、全世界を股にかける国際犯罪組織、と言ったほうが良いだろう。今回の事件では中国系シンガポール人が指示役だったという情報筋の見解があるが、実際は「トライアッド」自体が国に関して固執するところが無く 、アジア各国を中心にアメリカ、ヨーロッパ全土にまで広く構成員を持っている。

オーストラリアではトライアッド関連の事件は非常に多く、同国自体が多国籍である事から、抗争事件や銃撃事件など古くから話題に上っている。当然豪州主要都市シドニーでは
主水のシドニー治安調査SPGとギャング達でも記したとおり、約40以上もの多国籍犯罪組織が暗躍している事から、「トライアッド」は現地人の間でも恐怖の対象となっている。特に学校内での麻薬密売や恐喝事件に顔を出すのが同犯罪組織でもある。

 さて、今回日本で発生・紙面を賑わせたATM盗撮事件・そしてスキミング事件であるが、オーストラリアにおいては数年前にすでに発生して いた犯罪だった(下記参照)。日本での事件同様、トライアッド系犯罪組織がATM内に小型カメラと、偽造「キャッシュカード挿入口スキミングマシーン」を設置。それを受信するコンピュータにて画像を解析。その後ピンナンバー(暗証番号)をコピー。スキミングマシーンからは被害者のカードに入った磁気情報を完全コピー後、コードを変更し新しいキャッシュカードを「偽造」してしまった。

オーストラリアで発生したATM盗撮カード偽造事件 カード挿入口そっくりに偽造されたスキミングマシーン

↑オーストラリアではすでに発生していたATM盗撮カード偽造事件。
左、カメラによって盗撮された画像から暗証番号をコピーし偽造カードを作成する様子。
右、カード挿入口に仕掛けられたスキミングマシーン。非常に精巧に作られている。
 

オーストラリアで発生したATM盗撮カード偽造事件
 

同事件の背後には中国系マレーシア人がいたが、やはりトライアッドの仕業であったと言える。日本もすでに国際犯罪組織のターゲットになっている事から、もう対岸の火事では済まされなくなってきているようだ。



メニューへ戻る




2006/6/3



第13話「恐怖!バイキーギャングの全貌を暴く&児童を狙う異常犯罪者」


今年4月20日、一人の男が一発の銃弾の前に倒れた。男の名はロドニー・モンク(32)。通称「フックス」と仲間内で呼ばれるロドニーはバイキーギャング「バンディードウ」はダウンタウン・チャプター(支部)のリーダーであった。
事件当時、ロドニーはギャング仲間のラッセル・オールダム(39)とイーストシドニーのレストランバー「レジオ」にて一緒であったが、ラッセルとの口論が原因で同所を出た直後、頭部に一発の銃弾を受け即死した。

ロドニーには2人の子と妻がいたが、数年前に離婚。その後できたガールフレンドのステファニー・ローマンとは親密な関係で、近々長期休暇でQLD州のヌーサへ行くことが決まっていた。ロドニーは22歳の時にバンディードウに入会。下っ端から成り上がり、リーダーになったが、ロドニーの人生とは全く対称に「兄」のブラッド・モンクはNSW州警察の警視である。

ブラッド・モンクは87年、18歳の時にNSW州警察直属のゴウルバーン警察学校に入学。その後、90年代中盤まで現地警察にて職務を行ったのち、2000年には警察の特殊部隊、SPG(STATE PROTECTION GROUP)のメンバーとなる。
それとは対照的な人生を歩んでいたロドニー・モンクは当時すでに麻薬密売や拳銃不法所持、暴行傷害などの罪を繰り返しており、警察のブラックリストに載っていた。そして2002年、ロドニーはついにシドニーはピアモントをベースに置いた「ダウンタウンチャプター」のリーダーにまで上り詰めた。この時、弟ロドニーとは対照的な人生を歩んでいたブラッド・モンクは皮肉にもNSW州警察の警視となっている。  

 

バイキーギャング「バンディードウ」メンバー

↑バイキーギャング「バンディードウ」メンバーの貴重な集合写真。向かって左から2番目の男がバンディードウ、ダウンタウン支部のリーダー「ロドニー・モンク」。
 

一方、ロドニー・モンクを射殺したラッセル・オールダムは小さな頃から体は大きかったが優しく、私立の高校を卒業後医学系の大学に入学するも退学。道を大きく踏み外しバンディードウに入会。入会後の98年には2名の殺人未遂容疑にて逮捕、5年の懲役を受け服役。そしてシドニーフィッシュマーケット、ファイブドックはイリノイズ・ホテルのバーテンダーを経てバイキーメンバーを続けるが、2006年に同射殺事件にて逮捕された。

ギャングメンバー仲間は、同事件についてラッセルの麻薬常用が原因ではないかと言う。麻薬による影響を大きく受けたラッセルが精神に異常をきたし、ちょっとした口論が発端となってロドニー・モンクを射殺した、というのだ。

今回このような凶悪事件を起こしたバイキーギャングとは如何なるものか?少し説明していきたいと思う。

バイキーギャングとは簡単に言えば、バイクに跨ったギャングである。とは言っても日本の暴走族とは規模が違い、麻薬密売、拳銃密売、強盗事件などあらゆる犯罪に関与している。起源はアメリカ、ヨーロッパであり、アメリカで有名と言えば「ヘルズエンジェルズ」である。
以前、バイキーギャングはハーケンクロイツ(鉤十字)を好み、人種差別的な行動も示していたが、現在は多国籍となりつつある。

バイキーギャングは決まってハーレーダビッドソンなどの大型バイクを所持、ギャング名の入った革チョッキを羽織り、体にはタトゥー(入れ墨)、頭はスキンヘッドもしくは顎鬚を蓄えている。が、バイキーにも「位」というのがあり、入会後12〜18ヶ月(これをPROBATIONARS(保護観察期間)という)はフルメンバーとして認められず、特製の革チョッキを着ることはできない。
しかし、逆にフルメンバーではないバイキーギャングは100%メンバーだと認められていない分、「着飾る」必要はなく顎鬚やタトゥーなどから開放される。事実メンバーの中には医者や薬剤師、弁護士、不動産業者などありとあらゆる職種がおり、スーツなどを着て普通に仕事をしている。
だが会員となったからにはルールがあり、メンバーを裏切る事は決して出来ないのは当然、メンバーのために犯罪を犯す必要性も出てくる。
バイキーギャングはあらゆる犯罪に手を染めるが、「表」の仕事も持っており、風俗店の経営に始まり、警備業、レストラン経営など幅広く行っている。

バイキーギャング「バンディードウ」メンバー バイキーギャング「バンディードウ」メンバーらがバイクで駆ける
>
↑まるで映画に出てくるような光景だが、事実実在している。写真は今年2006年に撮影されたものである。( ©Daily Telegraph 2006 )
 

シドニーで暗躍しているバイキーギャングは約16団体、延べ3000名のメンバーがいるといわれている。よく知られている団体にバンディードウ、ジプシージョーカーズ、レベルズ、ノーマッズ、グラディエーターズ、コマンチェロ、クラブデローズ、ゴッズガーベージ、ヘルズエンジェルズ等がある。
84年に発生したバイキーギャング抗争である「ミルペラ大虐殺」ではギャングメンバー7名、14歳の少女1人が命を落とした。同事件の発端は元コマンチェロメンバーであったアーサーマーク・スペンサー、通称「スノッドグラス」がオーストラリアにて「バンディードウ」支部を設立することに伴って米国のバンディードウ本部の許可をとったが、コマンチェロオーストラリア支部のリーダー、ジョック・ロスは猛反対。よってコマンチェロとバンディードウの抗争が勃発、「ミルペラ大虐殺」へと繋がっていった。
⇒ミルペラ大虐殺の詳細は こちらをクリック!

その後もバンディードウとコマンチェロ間抗争は続き、97年にはチッピンデールはブラックマーケット・ナイトクラブにてバンディードウメンバー3名が射殺されている。

バイキー間抗争と言えば、ノーマッズとヘルズエンジェルズ間でも抗争は勃発しており要注意である。今月5月初旬、ヘルズエンジェルズのメンバー4名が共謀してノーマッズメンバー、ポール・ヨウマンを車上から銃撃した。警察は事件後、オウバーン、メリーランズ、キャッスルヒル上の住宅及び車を捜索。12丁の拳銃の他、防弾チョッキ、そしてSKSアサルトライフル2丁を押収した。

警察に押収されたSKSアサルトライフル 「ノーマッズ」メンバーがバイクに跨っている

↑左、警察に押収されたSKSアサルトライフル。右、バイクに跨るノーマッズメンバー。( ©Daily Telegraph 2006 )
 

ちなみに私の調査では、ノーマッズバイキーギャングは手広く「シマ」を持っており、観光客も良く行く「某有名所」も支配下に入っている。また、これからバイキー間抗争が勃発しないとも限らないのでオーストラリアを生活される方は細心の注意を払って頂きたい次第である。  

さて、日本の治安状況を見てみよう。先月、秋田で発生した町立藤里小学校1年、米山豪憲君連れ去り殺人事件では、以前、行方不明となり後に水死体となって発見された彩香ちゃん(9歳)の母親である畠山鈴香容疑者(33歳)が死体遺棄容疑で逮捕された。
鈴香容疑者は被害者宅から2件隣であり以前から米山家とは親しくしていたという(情報筋)。しかし、警察は遺体遺棄現場から自動車のタイヤ痕、足紋等を採取。タイヤ痕から軽自動車及び車種を特定しており、目撃情報などとの符合から同容疑者の所持している軽自動車を割り出した。また、周囲に全く異変を感じさせず豪憲君を連れ去った事、遺体に抵抗した痕跡がない事から「顔見知りの犯行」だと特定していた。

確かに同事件は、以前発生した奈良や茨城の事件などとは違った点がいくつかあった。 例えば、遺体に抵抗した跡が無いということと、何よりも着衣に乱れが無かった、ということである。これは「わいせつ」目的ではないことを意味する。とすれば、殺人目的、という事が当てはまるが、ではなぜ2件隣同士で児童を巻き込んだ事件が続発したのか疑問が残る。ということは自ずと「人間関係で発生した事件で怨恨絡み」である、といえるのだ。

詳しい事は警察の捜査を待ってみない事には分からないが、理由はともあれ自身も子を持つ(持っていた)親である身ながら児童遺体遺棄に関与した鈴香容疑者は理解不能の人物である事は確かだ。
しかし、昨今は実に児童の命が蔑ろにされている。今月3日には愛知県一宮市定水寺の市道で中学2年の男子が自転車で通学中に何者かに襲われカッターナイフのようなもので切りつけられた。だが、その数日前には春日井市内にて何者かに女子中学生と小学男子が裁ち切りバサミによって切りつけられる事件が発生していた。

昨今の日本では「弱肉強食」の思想が浸透してしまっているように感じる。自分より弱い者を守り、強い者に立ち向かっていくのが社会における大人の責任というものであろう。しかし、こういった犯罪者は責任のかけらも無い。これら犯罪者には「社会不適合者」が多く、育ってきた環境の中に問題があった場合が殆どなのだ。

ここで豪憲君、彩香ちゃんの冥福を祈り早急の事件解決を待ちたいと思う。合掌



メニューへ戻る




2006/8/21



第14話「主水、岐阜各務原警官連続発砲と異常犯罪事件を語り、石油高騰の謎を暴く」


夏も本番を迎え、暑い日々が続いているが、日本でも連日のように事件が紙面を飾っている。

今月6日午前12時頃、岐阜県各務原市那加東亜町のマンション駐車場で、岐阜県警機動捜査隊等捜査車両(一部覆面パトカーと思われる)が偽造ナンバーをつけた不審な乗用車を発見、取り囲んだ。やがて捜査員が職務質問すると、不審車両は急発進、バックを繰り返し、捜査員4人を車と捜査車両に挟むなどして軽傷を負わせながらも逃げようとした。

そこで捜査員3人が同車に向けて所持していた拳銃を警告後7発発砲、運転席にいた男の左肩に銃弾1発が命中、男は1ヶ月の重傷を負った(情報筋によると他6発は乗用車のドアや車内のシートに着弾した模様)。
各務原署は公務執行妨害の現行犯で男を逮捕。逮捕された男は住所不定・無職の水野浩三容疑者(35)で、水野容疑者は、愛知県警から窃盗容疑で指名手配されており、車はナンバーが登録されていない不審車として、岐阜羽島署が手配していた。後の捜査で、車内からは覚醒剤と注射器数百本が見つかった。
 発生現場はJR那加駅北約10メートルの住宅街であり、事件当時の銃声を聞いた住民もいた模様。各務原署の酒井副署長は「警告を出した上での発砲。よって適正な職務行為である」と発表している。

続いて今月14日午前4時45分頃、各務原市鵜沼各務原町の中古自動車部品販売店「カーパーツホットロード各務原店」から、警備会社経由で「窓ガラスが割られた。何者かが店内からタイヤを運び出している」と110番通報があり、各務原署員2人が現場に駆けつけた。
そこで署員は店内から出てきた不審者を約50メートル追って取り押さえたが、付近で待機していた仲間の運転する乗用車が男性警部補(33)に追突、はねた(警部補は左足骨折の重傷)。
車が男を乗せて逃走したため、男性巡査長(53)が車に向かって3発発砲。しかし容疑車両はそのまま逃走した。現在、同署は強盗傷害容疑で犯人らの行方を追っている。

今回、地元である「岐阜」で発生した同事件であるが、日本でも凶悪事件が発生してきている良い例だと言えるのではないか。これら事件には見ていただけば分かるように窃盗犯罪グループが関わっている。
前者などは窃盗犯である犯人が逮捕、後者ではタイヤを窃盗し闇で販売、という経緯だろう。また、これら犯罪で怖いところは窃盗犯罪はそれだけで終わらない、ということである。特に前者は覚せい剤を所持、注射器が「数百本」ということは麻薬を「さばいていた」可能性は十分にある。「ディーラー」である可能性だ。
犯罪に手を染めるものは必ず複数の「犯罪」に手を染めている。窃盗を働いていれば暴行傷害事件や恐喝、麻薬所持等も同時に行っている場合が多い。これはオーストラリアでも同じである。

それは「オクトパス(タコ)」のようであり、何本もの足(犯罪)を持ったタコのように中枢では一つに繋がっているのだ。

また、今回の事件では警官が犯人に向けて発砲している。私個人の意見としては同署警官は「正しい判断であった」と思う。命の危険性もあったのだから、当然の処置であったのではないか。

しかし、警官の身の安全を考えるとやはり法改正等が必要なのではないか、とも思う。と言うのは、今回のように犯人に接近している時点では拳銃は腰に下がったままだろう。
危険性がある場合(不審車両や指名手配車両を発見した場合)、ホルスターの拳銃に手をかける、もしくは手に持ち発射段階に持っていけるよう改正すべきである。これではいくつ命があっても足りないのではないだろうか?

以前発生した渋谷女子大生誘拐事件では犯人宅に突入した捜査員が犯人からの発砲に遭い、弾丸が額スレスレを通過、そのまま突っ切った捜査員が犯人を取り押さえた。
これなどもオーストラリアであれば完全武装したSPG(警察特殊部隊)が極秘裏に待機、突入していたであろう。当然、ホステージ(人質)の身の安全に気を配らなければならないが、こういった「凶悪犯罪」には「徹底した気構え」が無いと犯罪者に舐められてしまう。

話題になった映画「ミュンヘン」でも描かれた実在の事件「ミュンヘン・オリンピック事件(黒い九月事件)」では、テロ組織「黒い九月」のメンバーにイスラエル選手村が占拠され、イスラエル人選手が人質となった。そして同事件への西ドイツ当局の対応が悪かった為、事件は人質大量殺害という最悪の結果を招く事となる。

同事件後、ドイツ政府は対テロの役割を担った国境警備隊第9グループ「GSG-9(ゲー・エス・ゲー・ノイン)」を設置、テロへの徹底抗戦へと至る(ちなみに同部隊はサッカーワールドカップ、ドイツ大会に於いても対テロ及びフーリガン対策として投じられていた)。

話が少し長くなったが、ようは「過剰な暴力は力で封じるしかない」という事である。こういった凶悪犯罪は、市民の生活を脅かす「テロ」となんら変わりない。よって犯罪者制圧に拳銃を使用したからといって警察が叩かれる事だけは決してあってはならないことだと思う。

大阪府茨木市のマンションにて女性連続監禁事件が発生した。逮捕されたのは村本卓也容疑者(逮捕監禁、傷害容疑で逮捕)。村本容疑者はお見合いパーティーで知り合った女性と付き合いやがて同棲。
被害女性曰く村本容疑者は始めのうちは非常に優しかったが、やがて人格が豹変。女性を監禁し暴行を加えるようになった。手足を縛るなどして監禁することもあり、時に食事をほとんど与えず、包丁を突き付けて脅す、木の棒で頭を殴りつけたり、腹部にアイロンを押し当て火傷を負わすなどした。
また、容疑者が出かける際はトイレに監禁、時に出かけず一日中監視し続けることもあったという。
捜査員が踏み込んだときには被害女性は37キロ程しかなく、完全に衰弱した状態であったという。同事件に関連したとして11年間で少なくとも6人の女性が監禁されていた疑いがあり、現在も警察は捜査中のままである。

情報筋によると、同容疑者は働く意思も無く、毎日を自堕落に過ごし、親戚の遺産数百万円によって出会い系サイトやお見合いパーティーなどに明け暮れていたという。事件のあったマンションも父親所有のものであったそうだから、本人の自堕落さが目にみえる。
また、今回の事件にて被害女性は、「暴行を受けていたから逃げるのが怖かった」と言う一方、容疑者を「ご主人様」「だんな様」と呼び庇う素振りを見せたという。この矛盾点は「ストックホルム・シンドローム(ストックホルム症候群)」にて説明がつく。

ストックホルム・シンドロームとは、73年に発生したスウェーデンはストックホルム銀行強盗人質立て篭もり事件にて、犯人が人質を解放した後、人質が犯人を庇って警察に非協力的な証言を行ったり、後に犯人グループと結婚する者まで現れたことから、「犯人と人質が閉鎖空間に於いて非日常体験を共有した事から共感、それによって人質が犯人に愛情を持つようになった事」を言う。
ようは恐怖心を断続的に植えつけられ、プレッシャーを与えられた事によって発生する「ストレスからの回避行動」であると言える。被害女性には大変気の毒であると共に、同事件の容疑者のような、こういった異常者がいるという現実は危機管理の大切さを再度考えさせられる。

さて、話はがらっと変わり、給油に行ってみればレギュラーリッター140円台ととてつもなく高くなっている。市民としてはなんとも困ったものである。しかし、これだけ上がりながらも市民としては文句を言いつつ、現状維持を続けていくしか無い。
それはしようがない事ではあるが、根本的な事を言えば「国家犯罪」であるといえる。「陰謀論」を振るかざしているわけでもなく、これは知る人ぞ知る常識なのだ。

端を発するのは現在進行形のイスラエル軍による「レバノン空爆・侵攻」である。これにより数え切れない程の一般市民が傷つき、殺されている。当然戦争は戦争だけに終わらない。その裏には必ず経済効果がある。この危機により原油価格の高騰、世界的な原油の値上げが発生している。
レバノン侵攻の理由は世界的テロ組織、「ヒズボラ」の拠点を叩く事。大義名分は揃ってはいるが、裏では「ロックフェラー財団」を代表するアメリカの国際石油資本が空前の利益を計上しており、巨額の「オイルマネー」によって得られた資金によってアメリカの軍需産業は、大量の武器を増産、テロ関連国と言われる中東諸国に売りつけている。

矛盾の上の矛盾。結局、テロ組織とは全く関係の無い一般市民の命が削られて、この石油価格の高騰は起こっているのだ。
反米主義を掲げる気は毛頭無いが、こういった何気ない生活の中にも国家規模の意図があるのを知ると唖然としてしまうものである。主水  



メニューへ戻る





2006/9/24



第15話「豪州史上最大のコカイン密輸摘発さる!PS3が軍需産業に!?」


巷には数々の事件が溢れている。まずは海外の事件、オーストラリアから見ていこう。

今月8日、オーストラリアはブリスベンにてカナダ発で同所入りした船舶に税関職員及びAFP(豪州国家警察)の手入れが入り、路上密売価格トータルで約3500万Aドル(約30億6479万円=2006年9月23日付)の麻薬が押収された。麻薬は主にコカインで約420ものコンピューターモニター部分に隠してあり、総量135キロ以上にも及んだ。また、その他12万錠のMDMA(エクスタシー錠剤)が発見された。
警察の後の捜査によって6人の容疑者が逮捕された。警察の手入れはブリスベン全土に及び、ジーバン、カンガルーポイント、スプリングヒル、ブリスベン都市部を中心に繰り広げられた。

今年6月にはメルボルンにて今回の事件と同様、カナダ発の船舶の中から路上密売価格約120万Aドル(約1億500万円)ものMDMA錠剤が発見され、容疑者4人が逮捕されたばかりであった。また、2001年7月には豪州史上最大ともいわれるコカイン密輸がウエスタン・オーストラリアで摘発されており、その時は「1トン」にも及ぶコカインが押収された。
 こちらで何度も警告している通り、オーストラリアは有数の麻薬消費国である。オーストラリアを責めているわけではないが事実であるといえる。2000万人という国としては少数にあたるオーストラリアになぜこれだけの麻薬が雪崩れ込んでくるのか。単純に考えて「消費量」が多いと言う事、そして麻薬組織にとってオーストラリアが格好の猟場であるといえるのだ。人口比例で考えて見てもアメリカよりも比率は高いのではないか。それ程、オーストラリアは深刻な麻薬問題を抱え込んでいるのだ。

ブリスベンにて押収された大量のコカイン

↑ブリスベンにて押収されたコンピューターから見つかった大量のコカイン、MDMA錠剤。©Sydney Morning Herald


今月14日(日本時間)午後12時40分頃、カナダ東部ケベック州モントリオールのドーソン大学内のカフェテリアにて侵入した男が銃を無差別に乱射し、学生とみられる20歳の女性一人が死亡、約20人が負傷した(内6人は重傷)。
当時、同大学には数百人の学生がいたがその多くはパニック状態となって逃走した。その後、警察が現場を包囲、犯人を銃撃。男の射殺遺体が発見されるが、後の解剖結果により、犯人自身による自殺と判明した。

警察の後の捜査で犯人の男は同州内に住むキンビーア・ギル容疑者(25歳)と判明。当時の目撃者によると、ギル容疑者は黒のトレンチコートを着てモヒカン刈り、ライフル(AK47=カラシニコフ)を所持していたという。
また、ギル容疑者はインターネットの「ブログ」に自身の写真を投稿。掲載された写真にはライフルを構えた同容疑者が写っており、同ブログでは自身を「死の天使」と名乗っていた。その上、同ブログにて「99年4月に米コロラド州のコロンバイン高校で起きた銃乱射事件をモデルにした「ネットゲーム」で遊ぶのが好きだ」と自己紹介していたという。同様に事件発生の約2時間前の書き込みでは、「クレージーな気分だ」「朝、ウイスキーを飲んだ」などと記していた。

ドーソン大乱射事件のキンギーア・ギル容疑者 ドーソン大乱射事件にてパニック状態の学生達


↑(左)ドーソン大乱射事件のキンギーア・ギル容疑者(右)ドーソン大乱射事件にてパニック状態の学生達。


他、「人生はいつかは死ななければならないテレビゲームのようなものだ」「銃を愛する」「黒いトレンチコートを愛する」と書き込んでいる事から米コロンバイン高校事件に深く傾倒していたことが伺い知れる。

先述したが、同事件のギル容疑者は明らかに米コロンバイン高校事件=トレンチコートマフィア乱射事件をコピーしており、模倣犯であるといえる。また、
トレンチコートマフィア乱射事件 は映画「マトリックス」が原因ではないかと言われており(劇中、黒いコートを羽織った主人公らがマシンガンを乱射する)カナダの事件しかり、「ゲーム」や「映画」が時に多大な悪影響を及ぼす危険性がある事実が判明した。

確かに、昨今の少年犯罪事件を見てみても、ゲーム感覚で人を傷つけてみたり、といった事件が多いように思える。そして、大抵事件を起こす犯人らは戦争経験など当然無く、殴られた経験すら無い、「甘やかされた」人間が多いのではないか。

ドーソン大乱射事件にて射殺遺体の傍に座る警察官 偶然、事件現場近くのアパートからドーソン大乱射事件を撮影された写真。

↑(左)ドーソン大乱射事件にて射殺遺体の傍に座る警察官(右)偶然、事件現場近くのアパートからドーソン大乱射事件を撮影した写真。


では日本の事件をみてみよう。

今月18日午後11時50分ごろ、名古屋市中川区高畑の市道で、帰宅中26歳のアルバイト店員女性がバッグをひったくろうとした男ともみあいになり、鋭利な刃物のようなもので背中や肩など9カ所を刺された。その後男はバッグを奪って逃走。女性は、病院に搬送され1カ月の重傷を負った。現在、県警中署が犯人を追っている。

最近、名古屋ではひったくり事件が多発しているが、このように重傷を負ったものは極めて稀であったと思う。が、実際はこのようにひったくりの被害者が命の危険に晒されるのは当然のことであり、今まで無かったから、今後も無いだろう、という浅はかな考えは捨てなければならない。この被害女性は、必死にバッグを取られまいと抵抗したのだが、犯人の持っているナイフには目がいかなかったのではないか。
もしくは、犯人がバッグをひったくろうとしたが、突然の抵抗に遭い、慌てた犯人は隠し持っていたナイフをポケットから出すと被害女性を刺した、のかもしれない。いずれにせよ、「護る側」にすれば、襲撃者は必ず「武装」しているものとして行動しなければいけないし、何度も言っているように常日頃から「周辺警戒」を怠ってはいけないのだ。詳しくは女性の為の護身術講座女性の為の護身術講座子供の為の護身術講座を参照して頂きたい。

 先月25日午後10時50分頃、福岡市東区奈多の「海の中道大橋」において、酒酔い状態で車を運転していた今井大(ふとし)容疑者の車が会社員大上哲央(あきお)さんの車に後部から追突、大上さんの車を海に転落させた。車中には同乗していた1〜4歳の児童3人がいたが、水死。大上さん夫婦も負傷した。
同飲酒運転追突事故にて、福岡県警東署は14日、業務上過失致死傷容疑で逮捕していた同市職員、今林大容疑者について酒酔い状態での悪質な運転だったと断定、危険運転致死傷容疑などに切り替え書類を福岡地検に送付。逮捕時の罪では最高刑が懲役7年6ヶ月であったが、同地検は容疑者を危険運転致死傷罪と道路交通法違反(ひき逃げによる)で起訴し、最高刑は懲役25年となる模様。

 なんとも悲惨な事件が発生した。事件当時、被害車両には児童らが同乗していたが当然自らの力で出られるわけも無く亡くなった。大上さん夫妻も必死になって救助しようとしたそうだが、残念ながら生きながら助け出す事は適わなかった。
事件当時、スナックなどを梯子した同容疑者は泥酔状態のまま乗車。高速で走行しながら被害車両の後部へと突っ込んだ。事故後、車の前部が大破したがそのまま現場から逃走。しかし、やがて車が故障から停止した為止む終えず友人に水を持ってくるよう電話。ミネラルウォーターのペットボトルを数本持った友人が現場に到着すると、今井容疑者に渡した(同乗していた友人と水を持ってきた友人は「飲酒運転ほう助」の容疑で一時逮捕されるが後に釈放される)。

 飲酒運転大国日本。今回の事件の容疑者に留まらず、連日のように報道される飲酒関連事件の数々。それは一般人に留まらず警察官などやるべきではない人間までもが染まっている現実。飲んだら乗るな、乗ったら飲むな.........。当然の事ではあるがそれが出来ない人間が多すぎるから困ってしまう。
罰則にも問題があるのではないか。現時点の飲酒に関する罰則はあまりにも軽すぎる。飲酒をして運転をした時点で「免許剥奪」にしてしまえば良い。しかし、他国と違って日本の法システム自体が硬すぎるが為変えるのは容易な事ではない。
だが、今回の事件で亡くなった児童の為にも、飲酒運転に対する国の早急の対応を求めたい。

  さて、様々な事件が発生しているが、先述したモントリオール乱射事件では「ゲーム」「映画」の悪影響について述べた。しかし、実際はゲームや映画にしても誰に対しても同様な影響が出るかというとそうでもなく、殆どの人間には悪影響が出るわけも無い。
同事件のようにごく僅かの人間が「悪環境」などと平行して「洗脳」にも似た状態を作り出してしまうのだと思う。オーストラリアはタスマニアで発生した観光客大量殺害事件しかり、シドニーはストラスフィールドで発生した乱射事件しかり、その彼らの全てが内に篭る性格、いわゆる「内向的」であったし、人一倍「思い込み」の激しい性格であった事が分かっている。

 では、ゲームや映画には全く責任が無いのか、というとそうでもないようだ。これら媒体を作るうえで大事な事は「いかに売れるか」である。売れれば良いため、大衆に対する影響はどうしても二の次になりかねない。
如何に大衆の心をつかむか=ショックを与えるか、にかかっている。某映画のように黒いコートを身に纏い、「格好良く」敵を射殺する様は、乱射事件の犯人らの心理に多大なショックを与えた事は容易に窺い知れる。
ゲームでも同様で「G」などは車を盗んで街中を走り回り、犯罪や殺人を犯すという、「犯罪は面白いぞ」とでも言わんばかりのゲームである。
これらも映画と同様で「勘違い」する人間がこれから先出ないとも限らない。なんとも恐ろしい話である。

映画は時に政府のプロパガンダにも使われている。第二次世界大戦中ではナチスが大衆煽動の為に初めて使用。特に映画増産国のアメリカは、冷戦以前は対ロシア工作として映画内に共産圏との闘争を、その後は湾岸戦争と平行して、中東諸国との闘争を盛り込んだ。一つの映画を作製するためにペンタゴン(国防総省)が動く事も有り得る現実である。

話は少し逸れるが、ゲーム関連として興味深い話がある。米エネルギー省核安全保障局は6日、最大演算速度が「世界最高」という1ペタフロップス(1秒間に1000兆回)のスーパーコンピュータ「ロードランナー」の設計、製造を米IBMに発注したと発表。アメリカはロスアラモス国立研究所が直に発注、核兵器の模擬実験などに使用される予定だが、スーパーコンピュータの頭脳部にはソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCE)が今秋発売予定のゲーム機「プレイステーション3」にも使われる高性能半導体「セル」を採用したという(情報筋)。
「セル」自体はIBMがソニーや東芝などと共同開発しており、高い映像処理能力を持っていることから、模擬核実験に使用する模様。

 今回のロスアラモス国立研究所は第二次大戦中の超極秘計画といわれる原爆開発=マンハッタン・プロジェクトの中心地としても有名であることから、今回も同ゲーム機に使用される「セル」が、世界最速と言われたスーパーコンピュータ「ブルー・ジーン(Blue Gene:青い遺伝子)」を超える「ロードランナー」として極秘計画に参加する可能性は大である。

少し難しい話になったが、ようはいつも楽しく使っている何の変哲も無い「ゲーム機」が、実は違った形で軍需産業に関わっているという現実を知って頂きたい、という事である。世の中、実に奇々怪々な事実に満ちている。主水




メニューへ戻る





2006/10/30



第16話「警官襲撃さる!凶悪犯罪大国日本!?」


警察官がまた被害者となった。今月26日午後12時頃、東京都練馬区関町南二の路上にて通報で駆けつけた警官ら3人が、包丁を持った男に切り付けられ重傷を負った。いずれも40代の巡査部長、巡査長で、頬を切られ、わき腹を刺された。その後、逃走しようとする男(29歳)に目がけ切りつけられた警官ら2人が3発発砲。男の左太ももと左一指し指に命中し、男はその場で逮捕された。
通報したのは加害者の母親で、「精神不安定な息子が包丁を持ち出して飛び出していった」と言っていた。また、男は下着姿(Tシャツにブリーフ姿、裸足)で包丁を振り回しており、精神錯乱状態であったとみられる。 事件発生当時、巡査部長らが現場に駆けつけると、男はよじ登っていたマンション2階のベランダから突然飛び降り警官らに襲い掛かると次々と切りつけ、刺した。使用された包丁は刃渡り17センチであった。

またか、といったような事件である。使用されたのはやはり包丁、日本の凶悪犯罪ではダントツ使用例が多い。刺された巡査部長は他の警官同様、対刃防護服を着用していたが、警察で主に使用されている防護服はわき腹が開いているため、意味をなさなかった。
以前も同様に職質中、わき腹部分を刺され死亡した警官がいるが、未だに改善されていないようである。状況にもよるが、興奮した人間が刃物を使用する場合「廻す」ように使う。これは本人は意識してはいないと思うが、人間が行う自然な行為(動作)である。例えば、喧嘩になり「拳」を使ったとしても、やはりややフックぎみに一発を強く打つ傾向があるのだ。
よって興奮状態(精神錯乱や麻薬中毒者)にある凶悪犯から身を守るには人体の「側面」を気をつけなければならないのは当然である。
また、結果的に拳銃の使用によって犯罪者を止める事はできたが、拳銃使用までのステップが未だに長い。これについては以前も日豪治安情報内にて指摘した事があると思うが、 最終的に拳銃を使用したのならばなぜ初期段階で使用できないのか?これはただ単に、警官の命が危険に晒されるまで犯罪者の人命を危険に晒してはいけない、ということだが、これではいつまでたっても警官らは高いリスクを負っていかなければならない。
米国しかり豪州しかり、多くの国が初期段階での拳銃使用を認め凶悪犯罪に真っ向から立ち向かっているのに、日本の警察機関はどうしても「消極的」にならざるを得ない。非常に残念な事である。今回の件では事件直後、現場に駆けつけたカメラマンによって一部始終を撮影されていた。現場では血だらけになった警官らが路上で苦悶する様子が撮影され、路上にはぐにゃりと曲がった特殊警棒が情けなく転がっていた。
これを見た時、私は警官に同情してしまった。状況的に分析すれば分かりきった事である。相手は包丁を持った20代の男。精神に異常をきたしている。「〜に刃物」ではないが、こういった状況下の人間は普通では到底考えられないような力を発揮する。

以前も述べたが、アメリカで実際にあった事件でこういった話がある。斧を持った麻薬中毒者を警官隊が取り囲んだ。やがて中毒者が襲い掛かってきたので警官隊は一斉射撃をくらわせた。しかし、弾丸が当たり、蜂の巣になっているのに関わらず男は走り続け警官隊の一人の頭上に斧を振り下ろした。また、オーストラリアはシドニー、キングスクロスにて休暇中だった米国のプロレスラーが同所にて急性麻薬中毒となり、真っ裸のまま路上にて暴れ始めた。やがて警官ら数人が止めに入ったが止められず(実際に取っ組み合った)、その後応援に駆けつけた警官らも加勢して取っ組み合い、催涙スプレーをかけ何とか止める事が出来た。

ようは麻薬中毒者や精神異常者の類を止めようと思ったならば生半可な力では止める事は出来ない。それは猛獣を止めるのと同じ事で、必要であるならば(特に刃物等で武装しておりかつ第三者に被害が及ぶと判断された場合)銃器を使用し速やかに「止めなければ」ならない(豪セキュリティーに於いても襲撃者を「殺傷する」とは決して言わない。必ず「止める」と言う)。
そして銃器、拳銃を使用する場合、それは中途半端であってはならず必ず相手を「停止」できる「人体の中心」でなくてはならない。今回の事件のように足や手などの末端では停止できない場合が多いからである。これは米・豪警察機関の常識でもある。また、軍部などのプロフェッショナルの間では、「口」を撃つ事が常識化されており、これは口を撃つ事によって後部に位置する「中枢神経」を直に破壊し、襲撃者を停止させる事が出来るからとされている。

警察機関であるならば「口」を撃つ事は極論だとしても、動く標的を容易に停止させる事が出来る人体の中心を狙うべきではないか。こう言うと犯罪者の人権などが叫ばれてしまう事になるが、では今回の事件で警官らが死亡、もしくは発砲が出来ず男が逃走、路上にて罪も無い女性や子供を襲っていたら・・・?そう思うと恐ろしくなってくるのは私だけだろうか。

今月27日午前7時35分ごろ、宇都宮市江曽島本町にて、集団登校の前に集合していた市立陽南小の児童7人に男(64歳)の乗った車が突っ込み、小学3年男児(8歳)と女児(9歳)をはねた。男児は左足骨折の重傷、女児は軽傷を負った。男は児童をひいた後に前進やバックを繰り返し、民家などに衝突してやがて停止。
 その直後、男は刃渡り約17センチのナタを持って車から降りると通行中の女性を追いかけて切り付けようとしたが、自転車で現場を通りがかった会社員の男性ら4人が取り押さえた。取り押さえた際、男性の一人がなたで殴られ、頭にケガを負った。通報で駆けつけた警官らは男を殺人未遂及び銃刀法違反の現行犯で逮捕。路上から男のものとみられる実弾入りの拳銃が見つかった。
警察の捜査によると、事件の発端は「いじめ」で、転校したばかりの容疑者の娘が隣近所の児童らからいじめを受けており、男自体も隣近所と関係がうまくいっていなかったようだという。

「いじめられていた」はさておき、それにしても拳銃にナタを持ち出し、かつ車ではねる事だろうか?初めの時点でよく話し合えば良かった事で、ここまでエスカレートした男の気持ちはどうしても理解できない。それならば怒りを言葉でもって相手にぶつけたほうがまだ良くなかったか。
先の事件しかり、今日本は物(モノ)に恵まれてはいるが、それに反比例して精神が次第に病んできているように思う。どうだろうか。 主水  



メニューへ戻る




2007/4/26



第17話「日本とアメリカ銃撃事件同時進行!!!銃器犯罪の蔓延・・・日本は以前の日本ではもう無い!?」



昨年9月に発生したカナダのドーソン大学校内乱射事件から数ヵ月後、またもや乱射事件が発生。現在では連日紙面やメディアを賑わせている「バージニア工科大学大量虐殺事件」である。

同事件にてSWAT隊員の救護を待つ学生たち 同事件にてSWAT隊員の救護を受ける学生たち

↑同事件にてSWAT隊員の救護を待つ学生たち、左と救護を受ける警官、右。



バージニア工科大学大量虐殺事件の詳細はこちら 今月16日に発生した同事件では、犠牲者33名となり、米国史上最悪の大量虐殺事件となった。犠牲者は学生28名と大多数としているも、教員が5名死亡、容疑者は拳銃自殺している。
犯人は同大英文学科4年に在籍する永住権所有の韓国人男子学生、チョ・スンヒ(23歳)で、幼少時に家族と共に韓国から米国へ移住。米国での生活が長かったが、精神病気質を持っていたと思われ、事件が起こる数日前にも教員から、カウンセリングを勧められている(情報筋)。

NBCに送付されたCD−R内の映像。チョ容疑者が拳銃を持ち構えている

↑NBCに送付されたCD−R内の映像。チョ容疑者が拳銃を持ち構えている。


大学では「変わり者」として知られ、いつも帽子にサングラスを着用。友人も殆どおらず、周囲に溶け込むことができなかったようである。また、首都ワシントン近郊のバージニア州シャンティリの中学、高校時代には、英語が話せなかったことが原因として、周囲から「イジメ」の対象に遭っていたという証言もあることから、中・高・大学と集団に溶け込めなかったプレッシャーがチョ容疑者を殺戮に駆り立てた原因ではなかっただろうか。
事件発生中、チョは自身をビデオ撮影し、米NBCテレビ局へ送付、自身の怒りを「聖書」を引用しつつ伝えている。こういった事から容疑者は、自身を聖なる殉教者とだぶらせ、自爆テロリストのように「魂を浄化させる為、世直しをするために」大量殺戮する、と自身を正当化させていることが分かる。

しかし、実際のところは聖書など関係が無く、前述したような、「イジメ(と言っても偏執症、俗に言う被害妄想狂であった可能性は高い)」などが原因によるフラストレーションの爆発であったことは想像に難くない。

映像内にてチョ容疑者が携帯している拳銃はグロック19と思われる

↑映像内にてチョ容疑者が携帯している拳銃はグロック19、ワルサーP22と思われる。


何にせよ、多数の人の命が一瞬にして奪われた事はまぎれもない事実であるし、それに使用された武器が「拳銃」であった事は注目せざるを得ない。僅か2時間で30人以上を殺害することが出来た背景には、銃器という存在がある。これは「アメリカ合衆国」という国に於いて触れてはならない「タブー」ともいうべきものだ。

かつて、コロンバイン高校銃乱射事件を筆頭として数々の乱射事件があった。こういった事件があったにもかかわらず、アメリカは決して銃器を市場から排除しようとはしない。後に服部君事件とも呼ばれる、日本人留学生射殺事件。米ルイジアナ州バトンルージュで留学中の愛知県立旭丘高校2年の服部剛丈君(事件当時16歳)がロドニー・ピアーズによって射殺された事件であるが、この際にも当初は「正当防衛」により無罪とされた経緯がある(後に民事裁判に於いて正当防衛が認められないとして65万ドル罰金命令が言い渡されている)。日本人留学生射殺事件の詳細はこちら
が、この際にもアメリカ政府は決して銃規制は行わなかった。これは、米国にはNRA(全米ライフル協会)という組織があって、政界と深く癒着しており、銃規制を広く行うことは絶対に不可能となっている。当然、メディアも銃規制に関する発言や行動を取り上げることは殆どしないのがオチである。

第4話でも述べた通り、アメリカには「軍産複合体」という組織がある。が、組織というには大規模すぎるかもしれない。「軍産」の配下に入っているものを上げれば、企業の殆どが間接的にも関わっていることになるからである。アメリカという国家自体が一つの兵器産出国家だと言っていい。兵器によって生かされている国なのだ。だから、今回のような大量虐殺事件があったとしても、「自分で自分の身は守れ、それが西部時代からのアメリカだ」とでも言うかのように、銃器に関する規制にはとたんに消極的になる。

オーストラリアはタスマニアでは「ポートアーサー事件」というこれまた銃器使用による大量虐殺事件があった。同事件に関しては「クライムファイルズ外伝〜オーストラリア凶悪犯罪事件簿〜」にて紹介しているので、知っている方もいると思う。現在ではこの事件が「銃器のみを使用した(単独犯による短時間)大量虐殺事件」では世界ワースト1位となっている(銃器以外に手榴弾を使用した韓国の禹範坤事件では57人の犠牲者が出ている)。

バージニア工科大学事件は、このポートアーサーに次いでワースト2位となったが、豪州政府と米政府との違いは、同事件が起こってわずか12日後には、軍用セミオートライフルの輸入と販売が禁止されている点だろう。それ以前に、オーストラリアでは銃器に対する規制は厳しく、特に拳銃に関しては米国よりは断然厳しい。

今回、バージニア工科大学乱射事件にて使用された拳銃は2丁あって、1丁がグロック19、もう1丁が22口径ワルサーP22であったが、グロック拳銃に至っては高性能拳銃である。豪州警備業、警察組織にて広く携帯されている同拳銃は、私も使用したことがあるが(グロック17を使用していた)、非常に使いやすい銃である。まず、発射した際のブレが少ない。そして、軽い、速射性に優れている。チョ容疑者は写真中にてグロック拳銃を身構えているが、今回の事件の主役(悪役)は同拳銃であった可能性が高い。グロック拳銃ならば、瞬時に多くの犠牲者を作り出すことが可能だからだ。

また、使用された弾丸が殺傷能力の高いとされる「ハローポイント弾」であることから用意周到に行われた犯罪であることが考えられる。

「銃が犯罪を犯すのではない、人が犯罪を犯すのだ」とはアメリカでの名言であるが、これは「迷言」となりつつある。銃器が広く一般市民(犯罪者ではない)に流布したことによって確かに犯罪率は低下した。一般市民による反撃を食らうことを恐れた犯罪者らが容易に家宅侵入することを拒んだからである。しかし、大量殺戮者にはそれが通じなかったようだ。金銭目的ではなく、自身の命も顧みず、ただ人を殺戮したい為だけに行動を起こす者。
こういった者にとって「銃器」とは願ってもない猟具なのだから。

銃撃事件といえば、昨今の日本でも凶悪事件が発生している。長崎にて市長選期間中の今月17日午後7時52分頃、長崎市長、伊藤一長氏(61歳)が遊説先から長崎市大黒町の選挙事務所に戻った際、山口組系水心会会長代行、城尾哲彌容疑者(59歳)に背後から狙撃された。男は現場で選挙関係者らに取り押さえられ、殺人未遂の現行犯で逮捕された。

伊藤氏は銃撃後、すぐに長崎大学医学部・歯学部附属病院に搬送されたが、心臓の右心室貫通により、すでに心肺停止の状態に陥っており、約4時間に及ぶ緊急手術も実らず、翌日、胸部大動脈損傷による大量出血により死亡した。これにより、長崎県警及び長崎地検は男の容疑を殺人などに切り替えて捜査中である、との事(情報筋)。この後、城尾容疑者が所属していた水心会は18日、県警に解散届を提出している。

さて、原因はメディアで知られている通りであるが(様々な憶測を呼んでいるが)、つまりのところ、公共事業に絡んだ怨恨によるものである事が分かっている。
使用された拳銃は、リボルバー式(回転式拳銃)38口径スミス&ウェッソン社製「ボディーガード」。体内からは銃弾2発が見つかり、1発は右の背中から右の心室を貫通、心臓を破壊後胸骨で止まり、もう1発も周辺から発見されている。

続けて、同じく今月東京都町田市、都営アパートで発生した立てこもり事件では、指定暴力団極東会系金原組組員、竹下祐司容疑者(36)がコンビニにて兄貴分を射殺。その後、町田市都営アパートに立て籠もり、外部に向って10発発砲。このうち、アパート前にある公園の公衆トイレに4発、路上に停車していたパトカーに4発、残り2発は不明とされた。竹下容疑者が使用した拳銃2丁は旧ソ連製の「マカロフ」であった。

事件当時、竹下容疑者がろう城した都営アパートには警視庁特殊捜査班「SIT」が完全武装で張り込み、小型スコープなどを使って内部を探り人質の有無を調査していた。最終的に催涙弾を使用した突入作戦に踏み切るも、同所から見つかったのは自身のコメカミを撃ち重傷を負った竹下容疑者だった。銃弾はコメカミを貫通しており、竹下容疑者は脳挫傷などで重体の状態が続いている。
一方、警視庁と神奈川県警は同日、それぞれ町田市原町田3の金原組の事務所、また上部団体の事務所などを銃刀法違反容疑などで家宅捜索した。

同事件では、突入の遅れが叫ばれ、周辺住民から「対応の遅れ」が指摘されている。アメリカのSWATを始め、オーストラリアのSPGなどは普段から用意周到に訓練を積んでおり、突入訓練をはじめ、ピンホールカメラの使用方法や赤外線、暗視カメラでの訓練を十二分に積んでいる。
また、今回の町田の件でSITが使用したのは「催涙弾」と公表されているが、実際、対テロや凶悪犯罪に使用されるものは「スタングレネード(特殊音響閃光弾)=別名「フラッシュ・バン」と呼ばれる」である事が多い。
日本でも過去に発生した西鉄バスジャック事件(当時17歳の犯人が牛刀を持ってバス内に立て籠もり、女性を殺害した事件)にて初めて使用され、好評価を得ているが、このスタングレネードであれば強烈な音と強烈な光にさらされた犯人は「胎児反応(咄嗟に頭を抱え、腹部を守る)」を起こし、数秒間は凶器を使用できなくなる。

今回の件にて、なぜそういった最新機器が使用されていなかったか疑問ではあるが、何はともあれ人質など第三者が負傷もしくは死亡していない事からまずまずであったと思う。

さて、日本でも発生しているこれら銃撃事件を見てあなたはどう思うだろうか?こんなものは交通事故となんら変わりない、たまたま起こっただけ、そう思っているだろうか?
よく考えてもらいたい。前述したアメリカの大量虐殺事件しかり、あなたがもし現場にいたのならば、巻き添えをくった可能性は十二分にある。例えば、伊藤氏の射殺事件に関しては38口径拳銃の使用である。弾丸は不明であるが大動脈を貫通している事からフルメタルジャケット弾である可能性が高い。同弾丸は貫通力に優れていることから、今回の件のように犯人が至近距離(1〜3メートル)から発射した場合、被害者の体を貫通し路上を歩いていた第三者に当たっていた可能性も十分にある。

町田市の事件では使用された拳銃は9ミリのマカロフ拳銃であるが、同拳銃は携帯性に優れており、暴力団内での使用もトカレフ拳銃を抜いてきている。取り扱いに優れた拳銃であるため、速射性があり連続して発射できる。よって今回のように不差別にばら撒かれた銃弾に第三者が当たっていた可能性は十分あるのだ。

そして、極めつけは日本に於ける銃器蔓延を裏付ける事件である。

 神奈川、静岡両県警は23日までに、銃刀法違反の現行犯などで、神奈川県葉山町の会社員深山忠則(43)と妻、百合子(43)、同町の会社社長並松征彦(41)他、計6人を逮捕、拳銃11丁と実弾約1600発を押収した(情報筋)。

深山容疑者は1988年から約5年かけてフランスの外人部隊に所属、軍曹で退役している模様。その後は「小日向健」のペンネームでカンボジア内戦や湾岸戦争などの従軍経験を本に記し出版していた。
警察の捜査によると、深山容疑者は2005年に日本とアルジェリアを頻繁に往復、手荷物として銃器類を隠匿して国内に密輸していた。また、密輸用に購入した銃器類は、外人部隊時代の人脈を使って入手、国内ではガンマニアなどに一丁20〜80万円で販売していた。現時点では十数丁が国内に出回っているとみられるが、暴力団関係者よりも「素人」に対する密売が行われていたと警察は見ている。
銃器蔓延はアメリカだけではない、ここ日本でも刻一刻と着実に蝕んでいるのだ。主水

    こういった銃犯罪に関する護身術(他、弾丸の種類や銃の構造など)は私、主水がコチラにて公開しているので、そちらを参照されたし(強盗の欄にて紹介)。

   



メニューへ戻る






2007/4/29



第18話「川崎通り魔事件にイギリス人講師殺人事件。警察はブロークン・ウィンドウ理論を今すぐ実行せよ!」



今月5日、神奈川県川崎市宮前区の路上で付近に住む会社員の女性(40)が帰宅途中、何者かに刃物で背中などを刺されて重傷を負った。この後、警察は通り魔の犯行として捜査を開始。やがて事件後、宮前署に「目撃者」として訪れていた同市高津区久末在住の、鈴木洋一容疑者(26)を殺人未遂の容疑で逮捕した。

神奈川県警の調べによると同容疑者逮捕後、県警は「被害者の血痕」の付着した容疑者の靴を自宅から押収。その後の事情聴取に対して容疑者は「女性を助けようとして割って入ったがナイフで刺された。その時にナイフを掴んだ為手を切った」などと供述、切られた手を見せた。が、被害女性は「そんな男は見ていない、助けられていない」と言い、事件状況が食い違っていたため、物的証拠とあわせて逮捕に踏み切った。
また、女性が刺されて倒れていたにも関わらず「犯人と思われる男」を追い続け、結局手の「治療」の為としてそのまま帰宅。警察に全く通報していないことも容疑者が犯人である事を裏付けていた。

そして容疑者は「被害女性を追っている男を見た、私は男の後ろから着いていった」と供述しているが、当時被害女性を目撃していた付近住民は、「そんな男はいなかった。ただ容疑者らしき男が女性の後をついていくのを見た」と証言している。
元司法解剖医によると、恐らく容疑者が背後から被害女性を両手で深く刺した際、女性が咄嗟に動いた事から刃物がずれ、あやまって左手が前方に滑り込みんだ事により、自身の手(小指・薬指)を切ってしまった可能性が高い。

近所の住人は、容疑者を「普通の人。家族で出かける時も幸せそうな普通のパパといった感じだった」と言っているが、容疑者の学生時代を良く知る友人らは一様に「やると思った。昔から盗み(窃盗)をやっていた」と全く正反対の意見もあり、裏表のある生活を送っていた可能性がある。

また、川崎市では連続して通り魔事件が発生している。コチラ、
女性の為の護身術教室 (☆常日頃から情報を収集する、の記事部分)でも述べたとおり、現場から約1・5キロ離れた宮前区梶ケ谷のトンネルにおいて昨年9月、帰宅途中のアル黒沼由理さん(当時27歳)が何者かに刺殺。平成17年3月には、同市高津区の路上にて、女性がバイクに乗った男に刃物で背中を刺され、重傷を負っている。
これら事件がどちらも1〜2キロ範囲内で発生しており、容疑者の自宅も範疇に入っている事から警察は余罪についても追求している。

「通り魔」はある種の支配欲に似ていると思う。何の罪もない弱者を刺し、「征服」する。普段は普通の生活を送っているが、何らかのフラストレーションを内面に持ち、それを解消する場所と時、機会を伺っている。
余程、過去に「自身の欲求に忠実に生きてきた(もしくは甘やかされ、誰にも制御されずに生活してきた)」人間が、現実社会で「抑圧」されて生活していると「爆発」させたい欲求に駆られるときがある。

神奈川県警はこれら通り魔事件を受けて「防犯ライトアップ作戦」として現場周辺及び危険地帯と思われる場所をライトアップする作戦を実行しているが、これは残念ながら事後策でしかない。

事件現場周辺住民によると、以前から同地区では犯罪が多発しており、警官のパトロール及び街路灯の数が乏しい事から女性の一人歩きは危険とされていた。
はっきり言えば、先にあげた地区のみでなく、「しっかりと調査すれば」これからも危険地帯は次々と見つかるはずだろう。ようはこういった危険地帯を放置しておくか、それとも街路灯を設置、警報装置などの設置を義務付けるか、二つに一つだと思う。

前述したが、「ブロークン・ウィンドウ理論」というものがある。詳細はこちらにて参考願うが、簡単に言えば、「小さな犯罪を放っておくと、やがて大きな犯罪が発生する」というものである。これら事件は正にこれが当てはまる。川崎市の事件(連続通り魔事件)では現場周辺に於いて「痴漢」「不審者出没」などの犯罪行為が発生していた、という。こういった「小さな犯罪」に対してパトロールやライトアップ作戦を実施していれば、通り魔なども起きなかったはずだ。

少し話はズレるが、知人から聞いた話で、愛知県は「尾張一宮駅周辺及び駅構内」に於いて複数の若年層における喫煙、及び歩行者妨害が問題になっているという。多い時は20人以上で「たむろ」し、駅構内では禁止されているはずの喫煙、そして出入り口付近での歩行者妨害及び暴言を続けているという。

交番が駅に隣接しているにも関わらず、警官に於けるパトロールは極端に少ない。たしかに、警官2名が妨害者数十名に応対している時もあったらしいが、無視され嘲笑されていたという。そして、駅内に於けるキャッチ(ホス・キャバ勧誘と呼ばれるもの)も多く発生しているという。

これなどは「ブロークン・ウィンドウ理論」が当てはまる。こういった小さな犯罪を見逃すと、今度は必ず大きな犯罪が発生する。これに対応するために警察がすべきことは「大幅に人員を拡大」すること。
どうしても人員の質を要求しがちであるが、「質よりも量」であると言いたい。これはアメリカを見てみると分かる。ニューヨークでの「ブロークン・ウィンドウ理論」採用及び成功は有名であるが、それよりも、「どこへ行っても警官だらけ」と観光客も漏らすほど警官の人員を大幅に拡大したのが犯罪率低下の理由であると思う。

警察に於ける試験採用を緩くした上で、警官数を大幅に拡大したらどうか、と思う次第である。

さて、「ブロークン・ウィンドウ理論」の必要性は理解して頂けたと思うが、先の凶悪・異常犯罪増加よりも国際問題に発展しかねない事件が発生した。ご存知の方が多いとは思うが、「千葉イギリス人女性殺人事件」である。

3月26日、千葉県市川市のマンションのベランダで英国人女性の変死体が見つかった。女性はベランダに放置されていたバスタブの中で砂に埋もれて見つかっており、警察は殺人・死体遺棄事件としてこの部屋に住む職業不詳、市橋達也容疑者(28)の逮捕状を取り、現在行方を追っている。
死亡していたのは東京都内のNOVA=ノヴァに勤務していた英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)=千葉県船橋市在住・英国籍であることが判明。 警察の捜査で、リンゼイさんの遺体は全裸の状態でひざを折り曲げられ、全身が園芸用の砂に埋まっていた。また、顔や体中に殴られたような跡があった。

現在、市橋容疑者は全国指名手配となっている。

今回、事件を起こした市橋容疑者は岐阜県羽島市竹鼻町の出身である。私自身としては市橋容疑者がやはり地元出身者ということで、何か歯がゆいものを感じる。千葉県警はネット上でも同容疑者の情報を載せ、全国指名手配している。もし、何か目撃情報でもあれば、千葉県警の指名手配ページまでアクセスして頂きたい。

同事件ではイギリスでも波紋を呼んでいる。それは以前発生したルーシー・ブラックマンさん事件が関係しているのだろう。 事件の犯人と思われていた織原容疑者がルーシーさん殺害については無罪とされた為だ。(同容疑者の強姦被害者とされる数人の女性と、オーストラリア人女性カリタ・リジウェイさん殺害(薬物による間接的な死亡)については有罪であるが)

こういった事も受けて現在、イギリス国内では反日ムードにあるのではないかといわれている。しかし、反日云々はどうにせよ、日本警察に対するイギリス政府からの圧力はあるのではないかと思われる。今回の千葉の事件では容疑者を捕らえられるべき所でそれが出来なかった。これは残念ながら明らかな捜査ミスであろう。
これが豪州・米国を含む他国警察であるならば即刻逮捕に至ったはずだからである。当然、今回のミスは千葉県警のみであって、「日本警察」として見られるのはおかしいかもしれない。が、国際感覚としてみれば、ひっくるめて「日本の〜」と見られるのは当然の事となってしまう。

では、どういった所が捜査ミスだったのか。どうすれば市橋容疑者を逮捕できたのか?情報筋によると容疑者は空手の茶帯だったという。拘束しようとした刑事が肘打ちをくらったとかいう情報もある。だが、重要な事は相手が空手をやっていた云々ではなく、人員の配置、ポジションに問題があったのだ。下記の図は犯人逮捕に於ける正当な人員配置図である(転載・無断使用禁止)。

千葉イギリス人女性殺人事件にて警察がとるべきであった人員配置図〜主水図〜

↑千葉イギリス人女性殺人事件にて警察がとるべきであった人員配置図〜主水図〜。


赤丸の市橋容疑者を挟むようにして人員を配置(図では左右4名ずつ)。容疑者が飛び出してくる事を考慮して挟み込み、押さえ込む。また、マンションの周りには表口、裏口と計10名配置。ベランダからの飛び降り、また正面からの飛び降り等考慮して、下にて待ち受ける。実際の事件では、市橋容疑者宅を訪れる際警官は玄関ドア前の一方方向に配置されていた、という。よって突然飛び出してきた容疑者は手薄の方向へ逃走している。

こういった図を公開すると、「現場を知らないで」「そんなに人員を割くことは出来ない」といった言葉が出そうであるが、先程の「ブロークンウィンドウ理論」部分でも延べた通り、これからの警官の増員は必要不可欠の課題であるし、これが大半の「現場を知らない市民」の痛切な感情であると私は見ている。
こういった異常犯罪・凶悪犯罪を無くすためには事件一つ一つを蔑ろにしない事である。全力で以って当たることが必要なのではないか。

また、当然警察ばかりを責めては仕方がない。本当に責任があるのは市橋容疑者であり、弱者である女性を平然と殺害した異常犯罪者であろう。何不自由のない裕福な家庭に生まれ(両親が医者である。すでに詳しい情報は入っているがプライバシーのため公開はしない)、大学へ行き仕送りも受けていたという。
それが以前窃盗で逮捕された経歴があり(同じ行徳警察署に世話になっている)、親に対する感謝の心も忘れ、行き着くところまで行ってしまった。容疑者は家族がこれからどういったものを背負って生きていくのか、初めから分かって犯罪を犯したのだろうか?

また、そういった人間に一瞬でも心を許した被害者の方も非があったかもしれない。護身的な観点からすれば、会って間もない人間の自宅に上がりこむことなど自殺行為に等しいからである。これも全て「日本は安全である」という幻想が作り出した悲劇なのではないか。
だが、極論、容疑者自身も精神的な部分をおざなりにし、物質社会のみに囚われている現代社会の被害者の一人なのかもしれない。主水





メニューへ戻る





2008/3/22



最終話「そして、ダウンアンダーへ」
 




クリック!


水心流ホームページへ戻る|