観戦リポート

ラグビーやるのは大好き、そして見るのも大好き。
そんなメンバー達のゲーム観戦記です。

1991年11月24日
 各試合ごとに、またなにかあるごとにTOMCATSTIMESが津布久氏から送られてきます。
創部以来21年欠かさずに送られてきます。
その中から抜粋した1991年の初優勝のレポートを掲載します。                             
   TOMCATS TIMES                                1991 NO18

気迫が奇跡を起こした。ついに頂点に立つ。
逆転1点差、串田!!値千金のチャージ。
秋季リーグ総合優勝
その瞬間、男が泣いた、抱き合った。

劇的。かつて、この言葉がこれほどまでにすばらしい場面に巡り合ったことは無い。
あまりにも劇的過ぎる勝利であった。
強豪ひしめくAブロックを全勝で勝ち抜いてきた城東クラブに「果たして何点とられて負けるのか」というのが試合前の正直な気持ちだった。
それがどうだ。開始直後から「あれが本当にトムのFWか」と思わせるような早い集散でモール・ラックを支配し、絵に描いたような球出しをするではないか。
串田、加藤を経由して右に左にボールは弾道を描く。
しかし相手の2人がかり3人がかりのタックルで村上が倒れ、清水が宙を舞う。
サインプレーが通用しない、Aブロックの意地をかけた城東の反撃。
相手が意地ならこちらは執念、まさに「魂のタックル」で赤いジャージを薙ぎ倒す。
FWが傾れ込む。一進一退の展開でゲームは「一本勝負」の様相を呈する。
前半20分、タックル合戦の均衡が破れた、自陣での痛いペナルティ。
3点リードを許す。
ハーフタイム。
相手は浮き足立っている。「こんなはずじゃない。」
何故かリードされている我々の方が冷静で自信に満ちた表情だ。
加藤が怒鳴る、「俺達の方が力が下なんだから、相手よりがんばらなきゃならないんだ。」
後半、不思議だ。FWが全く疲れを感じさせない。BKもますますタックルに凄味を増している。
ほとんどが敵陣内での闘いだ。
しかし相手城東クラブもまさに「必死のタックル」でトライを許さない。
残り5分、俺は目頭が熱くなった。「もういい、みんな、もういいよ。」
俺の意識はもう「勝つ」とか「負ける」といった次元を越えてしまった。
この時点で俺は闘う男の資格を放棄してしまった。
だが、トムのフィフティーンはあくまでも誠実に「勝利」を追及していた。
タッチに逃げようとする相手に対し、果敢に逆襲を繰り返す。
残り時間を考えると相手は「逃げ」れば勝てる。
俺達は「攻め」なければ勝てない。
顧みるに、この意識の差が奇跡の逆転を呼んだのかもしれない。
敵陣10M、モールから出たボールを相手SOが蹴る。
一瞬の躊躇、串田がこれを見逃さなかった。
チーム全員の気迫が乗り移った彼の左腕がボールを弾く。
そして足に合わせる、スタンドからどよめきが湧く。
ボールはデンジャラスゾーンを転々とし、ゴール2M前でピタリと止まった。
同時に時間も止まった。
気が付くと俺は両手を高々と突き上げて、他の仲間達と供にグランドへ走りこんでいた。
押さえたのは榊原だった。4-3.
1武田(山岸)2益子(泉)3斉藤(益子)
6滝4松谷(橋本)5今村(袴田)7有馬
8桜井
9串田
10加藤
11浪岡12村上13榊原14明石
15清水
タッチ藤波
リザーブ津布久・鈴木・立川・涌澤・桑原

2002年11月23日
□□□□奈良リポート□□□□

早稲田大学74-5慶応大学 国立競技場

11月23日に早慶戦を観戦してきました。
 今回は前評判の高い早稲田の試合、試合前からチケット完売の満員御礼でしたが、仕事をきっかけに知り合った早稲田OBのO君のつてで、なんとかチケットを入手、真冬並の寒さの中、超満員の秩父宮に久々に足を運んできました。
 試合は前半から、早稲田が長いパスを使い、外のオープンスペースにボール運ぶ展開を見せて、キックの少ないボールが良く動くゲームとなりました。
 早稲田は、SO→CTB、さらに長く正確な飛ばしパスでWTB、FBを走らせるかと思うと、外が詰まっているときは無理をせずに、両FL、両LOにタイミングよくボールを戻しポイントを作るなど、鋭いタックルが売りの慶応に的を絞らせませんでした。そして、徐々に圧力をかけ、敵陣までボールを運ぶと、密集横をついてディフェンスを集め、無理をせずすばやくしっかり球を出して、おおきく外に振るという教科書のような展開でトライを取っていました。
 慶応も、SHの機敏な動きとSO/CTB辺りのシザース等で攻めのきっかけを探しますが、早稲田のディフェンスの前になかなかビッグゲインを得られず、SHの好走で早稲田ゴール前まで迫っても最後に攻めきれず得点できませんでした。ただディフェンスに関しては大きな崩れはなく、正確なパスと球出しで連続する早稲田の攻撃をなんとか3トライのみと抑える健闘をみせました。
 後半に入ると、慶応ディフェンスがいままで耐えていた密集サイドをNO.8やFLに簡単に破られ裏に出られ、そこによく早稲田FL陣がサポートし、ゴール前で慶応の必死のディフェンスにつかまってもSHのすばやい球捌きで、外に振るなど着々とトライを重ねました。
 特に、交代出場のCTBが持ち味を出し、再三ラインの裏に出るなど、完全な早稲田ペースで終始しました。
最後は、慶応CTBが、正に意地で、必死の形相でゴールフラッグを目指し一直線の好走をし、1トライを返すのがやっとの状況でした。
 早稲田の強さは、リザーブも含めチーム全体で、どんなラグビーをするのかがよく理解できており、また、それを支えるスキルもしっかりしているところでしょう。
パスの精度とキャッチングがしっかりしており、長いパスで外を攻めても、ハンドリングミスもすくないし、パスの受手のスピードが死なないところに放っていました。
また、各プレーヤーが決して孤立せず、フィールド上の誰もが、自分のポジションにとらわれず、その局面で必要なプレーをしてボールを確保している印象もうけました。
 一方の慶応は、タックルはすばらしいかったのですが、オフェンスでは、トップスリーのところでの攻め口が機能せず、こんどは外勝負をしても、パスが受け手の後方に放られ、足が止まりスピードが死んだ状況になることがありました。(早稲田のプレッシャーが強いのかもしれませんが。)簡単なようで難しい、一歩前にでて取れるパスを放れるか、放れないか、という様な、局面における微妙な差の積み重ねが大差の要因だと思います。
 また、早稲田に関しては、あとから聞いた話では、外を積極的に攻めるのは、慶応のディフェンスの意識が山下に集まっているのを見て、山下が臨機応変に外勝負を掛けたとのことでした。主将の判断にチームが即時に反応できたことも大勝の原因でしょう。(慶応は怪我人もでて、ちょっとチームとしてパニックになったのではなでしょうか。)
 さて、早稲田は本当に強いと思いますが、社会人にはどの程度通用するのでしょうか?
今回の早慶戦とは逆に、社会人との対戦だと、慶応のように、一次攻撃で突破口が開けず、外勝負でもプレッシャーでなかなか生きたパスが出せない状況もみられるかと思います。
これをチームとしてどのように克服していけるのか、楽しみなチームだと思います。
2002年06月17日
○●○今井の暴れたいぞ記○●○

大変ご無沙汰しております。
つまらない近況報告ですので、気が向けば、時間が有るときにでも読んでください。

実は、先週3日ほど急遽日本に出張したのですが、全く時間が無く、連絡も出来ず申し訳ありませんでした。
ところで、3月にスカパーのチューナー+アンテナが9,800円と言うのを見て、とりあえず申し込んでいた物をようやく手に入れました。
(つまり、自分で、日本から全部持って帰った。)映る可能性は50%と言われていましたが、映りました!! 
10分に一度くらい、画面のほんの一部にモザイクが入る
ことが有るのですが、昨日の日韓戦は完璧に観る事が出来ました!! 
前半はドキドキものでしたが、途中からは安心してみることが出来ました。でも、あれでは、アジアでは勝てても、本戦での予選リーグ突破は夢のまた夢(サッカーに負けてる・・・)だと思いました。

前半は、韓国のオフサイド攻撃でJapanの攻撃が寸断されて、リズムが出なかったのもありますが、とにかく、お互いにボールを取られたらトライを取られるという、ザルのようなディフェンスで面白いと言えば面白いのですが、非常に雑な試合でした。
来週は、台灣vs韓国です。車で1時間強の台南で試合が行われるので、こちらの人を誘って見に行きたいと思います。
7月21日はその台南でJapanが台湾と試合の予定です。その時は、予選突破を決めた上での凱旋試合として、待っているつもりです。

こちらでは本当にRugbyの情報が無いので、日本からラグマガを送ってもらっています。
映像は全く見れなかった(これからはスカパーでガンガン見られる。)のですが、サンスポ・ドット・コムを毎日チェックして、ラグマガも隅から隅まで読んでいます。案外、事情通に成っているかもしれません。

ところで、そのラグマガの今月号の付録に韓国/台灣代表の記事が載っているのですが、前に言った、私のこちらでのお友達(先輩)(陳さん)が台灣代表のコーチをしているのですが、台灣代表とはこの間、私も混ぜてもらって一緒に試合をしました。
だから、代表の全員の顔は知っていますし、何人かは話したことがあり、向こうもラグビー好きの日本人が居たぐらいの記憶はあるはずです。
試合そのものは、台灣代表に5人加えた(私、台湾人、3人の白人)チームを作って、台灣在住の白人チームと試合をしました。
殆どが学生なので、とにかくよく走ります、非常に早い奴も居ます。但し、身体はJapan程は大きくは有りません。
まあ、Japanが負けることは無いでしょう。

それと、余談ですが、代表コーチの陳さんとは飲みに行ったりしているのですが、先月は、彼の一緒の職場(国家運動代表選手訓練中心)の女子ボーリング代表キャップテンと代表4名(学生)と台灣のカラオケボックスに行きました。キャップテンは前回アジア大会で、個人、ダブルス、団体等々で金メダルを3個と銅メダルを1個取った人(個人は金。つまり、アジア・チャンプ)です。皆、美人なのか,と言うと、・・・ですが、ものすごく気の良い優しい人達でした。
また、来月には遊びに行こうと言っています。
(9月がアジア大会(のはず)で、それまでしか彼女たちは高雄で合宿しないので、チョット残念です。)

突然長々としたMailを書きましたが、3週間前に左膝内側靭帯を伸ばし、歩くのが漸くの状況です。
でも、日本で、ヘッドキャップ(近所の子供も使える様に2個)・白のスパッツ、白単パン2着を買ってきました。まあ、スパイクは今、4足もあるので我慢しました。

本当に、つまらない近況報告ですが、皆さんも是非、台灣にラグビーをしに来て下さい。
台湾人との試合、白人との試合は手配することは出来ます。代表との試合は難しいかもしれませんが・・・

硬軟取り混ぜた楽しみをご用意しておりますので、是非とも来て下さい! 奥さん連れも当然OKです。

今井 (TOM CATS 台灣支部 高雄事務所)
2002年11月30日
△▲△清水感動記△▲△

TC版プロジェクトX / 熱き不屈の男たち
「2点をもぎとれ」

平成13年11月18日(日)花曇、無風の小岩グランド
対江戸川戦、今シーズン公式最終戦は、事実上の3位決定戦。後半20分過ぎたころ、この物語は始まる。

 フォワード、バックス共に疲労していたが、タックルは、まだ健在だ。抜かれたと思う。
刹那、横からフォワードの低いタックルが炸裂した。ラックを連取されてもゲインラインを大きく切らせない、耐える防衛戦が続いていた。
しかし右に展開した相手バックスにオーバーラップを許し、自陣インゴールを陥れられた。
回り込もうとするトライゲッターを執拗に追走したが右中間ポスト寄りに、今日3本目のトライを奪われた。
前半にあげた5本のトライを考えればセイフティーだが、後半1本返したい。チーム全体の思いだ。

 コンバージョンは、成功率がかなり高いポジションだ。しかし、ここで脳損傷男はいつもの相手コンバージョンに際してとるポジションにはいなかった。
なぜか? それは、相手キッカーが置いたキックティーの位置にあった。

 ゴールラインよりわずか8メートル。脳損傷男は思った。「近すぎる、トムをなめている」
脳損傷男は、ポスト直下のゴールラインに赴きキッカーの助走を待った。すると真横に聞き覚えのある息づかいを感じた。
 
 グランドに立つ30人の男たちを年齢順に並べれば、お年寄り最初の3人に入る男だ。
ボールへの執着心、トライに対する嗅覚は、未だ他の追随を許さない。高校時代から現在に至るまでその風貌は、ほとんど変わらず、ビジネスソックスをストッキング代わりにしてグランドに立っていた伝説の男・・・有馬だ!
 
 ゴールライン上に立ち8メートル先の楕円球とキッカーをターゲットにして呼吸を整えていた。
次の瞬間、キッカーの左足が踏み出されたと同時に伝説男と脳損傷男の2人が飛び出した。
ここでラクビーの神様は、伝説男に重要な役目を授けた。

クロスバーを越えるべくエネルギーを与えられた楕円球だったが、有馬の気迫のチャージに上昇力を奪われ、もがきながらも重力と戦ったが、もう点を奪う力は残されていなかった。
クロスバーにこそ当たったがついにそれを越えることはなかった。
2人のタッチジャッジがフラッグを左右に振った。
 
 ノーゴール。

有馬は、江戸川から2点をもぎとった。
「ナイスチャージ」チームメートの声に軽く右手を上げヘッドギアの下からわずかに
笑みを返しただけで真っ直ぐに次のプレーであるキックオフポジションに向かった。

「まだ、ノーサイドの笛は鳴っていない。」有馬の背中はそう語っていた。
                                   了
2002年12月06日
向井監督講演会-「丈夫なだけが取柄です」のリポート

一昨日、懇親会に参加しジャパン向井監督の講演を拝聴しました。
TVで見ていたイメージとは異なり、とっても気さくで飾らず話も楽しくたいへん好感を持ちました。

年齢が近いこともあり、前監督を意識しているところは多少あるようです。
講演の概要は、アジア大会とセブンスでの敗因(言い訳、オフレコですがそうかあという内容です)、ラグビーエリート養成プロジェクト(タイトルが違うかも。平尾プロジェクトとの大きな違いは、ラグビー経験者を対象としエリートを育成しようという点)、今後のジャパンの課題(コンタクト・フィットネス強化などについて。

ジャパンはコンタクトプレーをともなわないフィットネスは高いが、コンタクトプレー後のフィットネスが劣る)などなど。

講演後の懇親会で、桜のマークの入った向井監督の名刺をいただき、現役時代に対戦した仏の名FBセルジュ・ブランコ(キックの飛距離80mだそう)や豪のデビッド・キャンピージーの話を聞いたりと、とっても楽しく充実した一夜でした。

小生は遅刻しての参加だったため、45分程度の講演のうち始めの15分位を聞きのがしましたが、定刻で参加したラグビー狂の某(暴?)君が後日詳細をレポートしてくれるだろうと期待しています。

この場をお借りして、お誘いいただいた名(迷?)レフリー氏に御礼申し上げます。来年の講演は誰でしょうか?赤鬼ゴードン氏など如何でしょう。


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