トップ みちのく観戦記2003年のみちのく観戦記

トップ別館トップみちのく観戦記〜別館〜2003年のみちのく観戦記>)



岩手県松尾村/2003年9月23日火曜日

line

みちのくプロレス
「踊る大本会議戦 THE LIVE 〜安比高原を封鎖せよ〜」
安比高原スキー場ザイラーゲレンデ特設リング

件名: 電流爆破伝承

ども。

なぜかなにげなく飛行機の中で読んだスポーツ紙、 浜田文子って新間事務所所属ってことになっていることを知る。
むふ〜。
じい浜ともどもフリーということで、新間ジュニアと今もつながっているのか?

まぁ、そんなことはさておいて、 仕事中に私用E-mailをする人がいるくらい気になるみちのくの大一番、9.23安比高原大会。 一般マスコミのおかげで詳報が既に伝わっているようで、今さらながらごめんちゃい。 平日休むとその後がとても忙しくて。(言い訳)

9月23日火曜日「踊る大本会議戦〜安比高原を封鎖せよ〜」

●2度目
みちのく旗揚げ2年目の1994年10月、盛岡市の北隣にある滝沢村で、 大仁田vsサスケの電流爆破マッチが行われた。
東北を拠点にしてプロレス団体を旗揚げしたものの、思うように伸びない観客動員に、 当時一大ブームとなっていたインディー団体FMWの大仁田が 「俺もバカだが、サスケのことを見ていると同じように思えて、放っておけない」と言い、 みちのくのビッグマッチに参戦するなどして協力体制を敷いていた。
その協力体制の中、突然サスケが「大仁田と電流爆破マッチをやりたい!」と言い出す。
しかし、当時のFMWにおいて電流爆破マッチは、 何かの遺恨・対立があってその清算のために行われる試合形式だった。 ・・・いつのまにか、ごく普通の試合形式のひとつになってしまったけれど。
サスケに協力をしていた大仁田が、サスケと電流爆破をする理由など何ひとつない。 当然当初大仁田は拒否したものの、サスケは諦めない。 結果、岩手県滝沢村の屋外展示場で、みちのく最初の電流爆破マッチは行われ、 壮絶な試合の結果、サスケは失神して敗北。 失神したサスケを抱きかかえた大仁田は当時ルードだった新崎人生に 「みちのくをつぶすなよ!」と言ってサスケを渡し、 そのまま待ち受けた救急車で運ばれていった。
サスケとの電流爆破に臨む大仁田の入場シーンは忘れらない。
家族、と言われたFMWの選手たち、 ターザン後藤を筆頭にした大勢のFMWの選手たちに囲まれて出てきた大仁田。 その時の表情は、とても哀しげだった。 遺恨もないサスケと電流爆破という試合をする必要は何もないのに、 サスケがどうしても「やりたい」と引かなかった、から。
そして、9年の年が経ち、今度はどう見ても、大仁田がサスケに電流爆破マッチを強要。 曲がりなりにもみちのくをつぶさずに10年間守ってきたサスケと、 家族だったはずのFMWの選手から追放となり1人でさまざまな修羅場をくぐりぬけ、 もはやインディーとは言えない自民党の一員として国会議員になり、 プロレスラーとしては上がるリングがどんどんなくなった大仁田。
こんな背景を考えるともう二度と行われないだろうと思われた電流爆破、 そしてサスケvs大仁田の2度目の試合はどうなるのだろう、と見届けないわけにはいかない。

●2度目
1年前の「鉄人リーグ」観戦でもう二度と降り立つことはないと思われた大館能代空港。 気がつくと、9月23日の朝、大館能代空港に。
レンタカー会社の人に聞くと、ここから安比高原までは1時間半くらい、とのこと。 時間は十分ある。
むふ〜。
これなら1年前の「鉄人リーグ」で弘前から秋田へ移動する際に、秋田大会に遅刻までして、 ここはもう二度と来ないかもしれないから、と立ち寄った大館の秋田犬会館に、 今日は余裕で行ける。しかしさすがにここは2度までは行かない。
国道を走ると「ハチ公出生地→6km」との案内を発見。
こっちだ!
・・・むふ〜。しかし国道にわざわざ大きな案内がありながらそのあとの看板はない。 あったかもしれないけど、見落とすような看板しかなかった、としか思えない。
ここに限らず秋田県の観光地の案内は不十分なところが多い。 青森県だったら、青森県内どこにいても「三内丸山遺跡↑85km」みたいに大きな看板が出ている。 もっとも、どこにいても三内丸山遺跡に行ける、っていうのもよくわからないけど。
やむなく、安比高原方面に走ると、鹿角市へ。
これは・・・。
「サスケの水曜スペシャル」で紹介された見逃せないスポット。 レンタカーに付いているナビの地図を見ると、「ハチ公出生地」は載っていなかったが、 「ストーンサークル」と「黒又山」はキレイに並んでいる。
迷わず、向かう。
ストーンサークル92点。 案内看板が充実していないからか、ほとんど誰も知らないからか、人もほとんどいない。 広大な芝生に石が置いてある、そのシンプルさが逆に好感。 天気の良い日にお弁当を持って訪れるとさらに得点アップ。
黒又山(通称、クロマンタ)80点。 確かにこれはピラミッド。ただしUFOの基地かどうかの確認ができず、 空を何度も見上げたもののUFOらしいものは発見できなかったので点数はここまで。 2度目、と言わずUFOを発見するまでは訪れたいところです。

●会場
むふ〜。
こんなことを言っていたら、ぜんぜん先に進まない。
で、突然ですが、会場に到着。
場所はメインゲレンデとは少し離れたところに位置するザイラーゲレンデ。 安比高原のメインゲレンデ、ホテルをめざすと、小さく「プロレス会場」の矢印が・・・。
ここまで鹿角のストーンサークル同様、他のクルマ、もちろん人も、 ぜんぜん見かけないので心配になる。 が、ザイラーゲレンデのセンターハウス前駐車場に到着した13時過ぎで、 半分くらいが埋まる数百台が既に駐車していて、お客さんが入場の列をつくっていました。
センターハウスを抜けたところが、リング。
センターハウス側は本部席、 その隣りのサイドは記者席と「Dゾーン」と呼ばれる椅子のリングサイド席。
そしてゲレンデの斜面が、前から「グレートゾーン」「ファーストゾーン」 「ビジネスゾーン」「エコノミーゾーン」「優待ゾーン」。 一番上の「優待ゾーン」はほとんどリフト1本分の距離と高さ。 最終的には、これらの席がほぼすべて埋まり、 9年前の電流爆破マッチと同じくらいのお客さんは集まったと思います。
6000人くらいかな。

●開場
通常と異なり13時開場で、既に開場から30分くらい経っていたので、 購入した「グレートゾーン」の前半分くらいは埋まり、ゾーンの後ろ半分くらいの席に座る。 この場所で、通常のみちのく会場で言うと、体育館の壁際ぐらいの距離。 ・・・ずいぶん遠いなぁ。
じんせいさまの週プロ取材記事を見て、ゲレンデが席というのは想像していたけど、 当然そこには青いブルーシートがあるのかと思っていたら、それはなし。 売店でシートを販売していました。「ゲレンデいっぱいにシートが敷けるわけないと思っていた」 と隣りの同行者の女性がカバンからレジャーシートを出す。ほお。
売店は、センターハウスの中。いつもよりかなり広いスペースでグッズを販売。
今回専用のちゃんとした1,000円パンフレットを具志堅さんから購入。米沢くんもいます。 ・・・あれは? 田中ジュンジ.comさんもいる。
田中ジュンジ.comさんはこの後試合中も米沢くんとリング下を動き回っていたので、 山CHANが札幌で見た謎の練習生の1人は、この田中ジュンジ.comではないかと推測?  現役時代とは雰囲気かなり違います。 センターハウスの食堂ではタコスや牛丼、焼き鳥、ビールなどが販売されている飲食コーナー。 タコスがなかなかできなくて、30分近く並んでしまった。
あ、「ふく面W杯」から姿を見かける2人で半人前のスタッフらしい人は 2人とも働いていたようです。 パンフレットを見ると、映画「踊る大本会議戦」ということで、 キャストだけでなく、スタッフの名前が入っている。 となると、その名前の順番から、2人で半人前のスタッフ、 大きい人は山崎智明、小さい人は佐藤Hi69、というのかな?  応援していますので、途中で辞めたりしないでね。
リングの脇には、大型ビジョンが置かれ、開場から試合開始まで、 スポンサーのCM、今回の大会のCMと思われる映像、 そして気仙沼二郎「海の魂」のビデオが何度も何度も流れる。 人が多いせいか、大型ビジョンがやかましいせいか、いつものまったりした空気はそこにはなく、 なんとなくざわついたまま時間が過ぎる。

●ライブ
15時。コートを羽織った人がリングに上がる。
「こんにちは!織田裕二です!みなさん、映画見てくれましたか?」
むふ〜。
いつもは最前列なのですぐに気がつくはずだけど、今回はリングから離れているので、 ホントに織田裕二が来たんだ、と驚いていると「パンチ〜」の声がかかり、
「あ、すいません、パンチ田原です。」
しょぼん。
ということで、印刷部数が少ない今回専用パンフレットを宣伝した後、 「日本武道館で単独ライブをおこなった気仙沼二郎です!」
パチパチパチ。
センターハウス隣りのゴンドラ乗り場の建物に選手出入り口が設けられ、そこから入場。
「歌詞付きのビデオが流れますので、ごいっしょにどうぞ」
♪〜
♪〜
数千人がいっしょに歌う「海の魂」。

●1.湯浅vs守部
大型ビジョン用に選手プロフィールが用意される。
守部は夏の「ふく面W杯」シリーズ当初に見た折原メビウスの新人。 でも髪型はジェロニモに酷似。
もはやメインの試合を任せてもぜんぜんおかしくない湯浅に守部は思いっきりぶつかっていく。
時にはその気迫で湯浅が倒れる場面も。熱血、という言葉は守部に与えたい。
10分近くの熱い攻防の末、湯浅のカウンターのラリアットでフォール。

●2.つぼ原人vsマッチョ☆パンプ
「マッチョ〜」
隣りのちびっこがマッチョ入場に喜ぶ。マッチョはホントちびっこに人気がある。
つぼ。
さすがに今回は周りのお客さんも荷物を持って逃げる準備はしない。 たまにはこういうことがあってもいいね。そのままリングへ入場。
試合前にはスポンサーのキレイなお姉さんから両者に激励の花束・・・。
ガバッ!
花束を受け取ると同時にお姉さんに抱きつき、馬乗りになるつぼ。
パンチやテッドがあわてて引き離す。ほお。
試合。
ちびっこだけでなく、たくさんのお客さんから「マッチョ」コール。
そして「マッチョ、チャチャチャ!」と会場盛り上がる。
ご機嫌のマッチョ、両手を挙げて歓声に答える。
・・・と、手を上げたところをつぼに捕まりそのまま丸め込み!
テッド「1・2・3!」
つぼの勝利。
最近のマッチョの躍進もまったく見ることができず、あっけなく敗退。 勝ち名乗りを受け、堂々と退場するつぼ。
「ちょっと待て!」
「今のはなんや?」
カウントスリー入ったのでマッチョの負けをあらためて宣告するテッド。
「今日のため、わざわざ京都から来たんやで」
「コスチュームも新調して」「ほら、見てみぃ、シューズも」
「だから、もう1回や、もうちょっとやらせてくれ」
むふ〜。
似たようなパターンでつぼがお願いする時はつぼといっしょに 相手選手に再戦をおねがいするテッドも、今日はマッチョのお願いを全然聞かない。
「つぼ、お客さんも試合見たいって言ってるで」
お客さんからは「延長」コールや「もう1回」コール。
それを聞いてやっとリングに戻るつぼ。

●2.再試合 つぼ原人vsマッチョ☆パンプ
テッドも認めて、再試合。
「今度はちゃんとやれよ」とテッド。
・・・そう言えばいつものテッドのしゃべり、ちゃんとイチヴァン後ろまで聞こえたのだろうか?  リフト1本分の優待ゾーン、武道館、国技館の比ではない距離。 もし聞こえていたなら、東京ドームでもつぼの試合をできることになるんだけど。
あ、試合。
開始とともに今度は自然発生的に「つぼ」コール。
それはそうだ、試合に勝ったのにわざわざもう1試合やってくれるつぼ。 対するマッチョ、コールでも負けたくないのでお客さんを煽るも今度はほとんど声援なし。 さっき「マッチョ」コールをしていた近くのちびっこたちもつぼにしか声援を送らない。 まぁ、これはお客さんとしては当然かも。
つぼもマッチョコールをしている人を数えて、7〜8人しかいない、と笑う。
こうなると試合で挽回するしかないマッチョ。 さっきと違いしっかりと動き、結果両者譲らず、互角の闘い。 おなじみのバーミヤンを落とすところを尻を持って落とさせない攻防や、 筋肉ポーズ合戦、カッコイイ完璧マッチョエルボーが決まって、試合は場外へ。
今日の会場はメインを考慮して通常の2倍以上のスペースに客席との間には鉄柵。どうなる?
つぼ、マッチョを連れて、入退場口脇まで。
そこにある超〜巨大なゴミ箱2つ。スキーシーズンに入ったらスキー場のゴミを 一手に引きうけられそうなゴミ箱。2つで、発売中〜号ほどもある。
つぼ、マッチョをそこに投げ入れる!
開いているフタを閉める!
真っ暗な巨大なゴミ箱の中に取り残されてしまったところで場外カウント。
「14、15、・・・」
「17・・・」
マッチョ、ピンチ!
と、ここで、ようやく別のフタが開き中からマッチョが飛びだす。「18、19、・・・」
マッチョ、リングイン。
ほお。
ここがイチヴァンの緊迫した攻防。
そしてここからマッチョ反撃、とコーナーからのダイビングボディプレスを決めたところを つぼがそれを受け止め丸め返して、カウントスリー。
せっかく再試合に持ちこんだのに残念ながら敗北。
つぼが帰った後、一瞬テッドに「もう1回」と言ったものの「いや、もう言わへん」。
最後にテーマ曲が流れ、気持ち良くマッチョポーズを各コーナーでやって、退場。

●3.ヒデキvs折原
渋い顔合わせ。
実戦が少なくなっているヒデキ。 このまま試合を遠ざかっていつの間にかいなくなるのではないか、と心配。 1試合1試合をしっかり見ていきたい。
あ、吉田拓郎テーマ曲じゃない。
「ふく面W杯」の時はシングル見たんだっけ?  とにかくその時はテーマ曲が変わった記憶がないから、ちょっとびっくり。
試合は、パイプ椅子を使った折原にそれに耐えるヒデキ。
ヒデキも、トペコンやミステリオ・ラナを決め、一進一退。
しかし、最後は折原の十八番、 スパイダージャーマンからムーンサルトが完璧決まって折原の勝ち。
むふ〜。
ヒデキの魅力はやっぱりタッグマッチにありかなぁ〜。

●4.IWGPジュニアタッグ選手権 ライガー、金本vs日高、藤田
折原、ヒデキが下がると、テッド、パンチ、そしてスポンサーの花束嬢とともに、 ひときわ大きなスーツの人がリングに上がる。
坂口征二!
すばらしい。ここ安比高原までIWGP選手権認定のためにやってきたのね。
ん?
よく見たら、ちょっと丸い感じの体型。キムケンでしたぁ〜。
しょぼん。
この次の試合ともども認定証を読む時、カミながらがんばっておりました。
それにしても、キムケンも立派な体格だったのね、と、 このリングに並んだ時、頭2つは高い身長と体格を見たとき改めて思いました。 あ、それと交通費も気になったぞ。(謎)
さて、試合。心のメイン。
もちろん注目は、日高&藤田。・・・なぜかプロレス界、藤田姓が多いけど、 単に“藤田”という時は、もちろん藤田ミノル! 、、、藤田愛も実はけっこう気になるけど。
この2人のタッグ、生で見たことあるのかなぁ?
それぞれには、いろいろなプロレスを見せてもらっているけど、 この日高&藤田物語は、主に週プロ誌上での物語、という印象が強い。 物語そのものは数週間前の週プロ健コラムにもあったから省くけど、 当時プロレス界の端っこにいた身体の小さな2人の若手をしっかり追っていた当時の週プロ、 こういうのが専門誌だよなぁ、と今振りかえるとしみじみ思う。
当然ながら、会場も日高&藤田に大きな声援。
両者にらみあって、、、ここで気がついたのが、藤田の体格。 両者並ぶと金本よりも背が高い藤田。 おぉ、さすがヘビー級戦線にも上がっていただけのことはある。
試合は、4人それぞれがグラウンド、関節主体のじっくりとした攻めから入る。
選手権らしい。
そんな中、金本はキック主体で主導権を握ろうとする。 強烈なキックが日高、藤田に飛ぶが、折れない2人は簡単には倒れずに、逆に向かって行く。
日高はトリッキーな予想を超えた動き、、、明らかに半年前からも深化した動き、、、で、 金本、さらにはライガーを捕らえる。藤田はパワー主体の動き、ボディアタックなどが目立つ。
日高、藤田はライガーと金本の分断を図り、交互に巧みに、ライガー、金本を攻める。 中盤過ぎまではほぼ互角、と言って良いと思う。 日高がショーンキャプチャーをかけているところへの藤田のボーンヤードは拍手。
しかし、ここで飛びだすのがライガーの掌打!
一発、いや一発は耐えても次の二発で完全に攻守逆転。
最後は、ライガーが藤田を押さえているところ、 金本のヒールホールドがリング中央で日高に決まりあえなくタップ。
終わってみれば、ライガー、金本の完勝とも言える試合。 しかし、大きな声援の中、日高&藤田物語の1頁に残るしっかりとした試合だったと思います。 まだまだ2人の物語は続く・・・。
しかし、最後の最後でちょっと残念な動き。
ベルトを手にしたチャンピオンチーム、金本がライガーになにごとか話しかけると、 青コーナーで呆然とする日高&藤田を立たせて、握手を強要。 終いには、4人で手を上げて客席へのアピール、日高&藤田を称えようとする。 日高&藤田は露骨にイヤがっていました。
この2人、メジャーには属しない、端っこから悔しさをバネに跳ね上がってきた。 それを見てお客さんも感動もしたし、裏切られもした。 でもそれを含めて日高&藤田なんだから、 金本のみちのくのお客さんに媚びるような最後のアピールはいらなかった。
大きな壁にぶつかってもそれをなんとかして自分の腕1本で、ここまで来たんだから、 わざわざ金本が称えなくたって、お客さんはみんな知っている。
むしろ、試合中ブ〜イングを一心に浴びていた金本、今日はヒールのまま帰って欲しかったなぁ。
この金本の動きの裏に、ジュニアの人買い人ことライガーの日高新日への第一歩 という野望が隠されているとしたら、ますますイヤだなぁ。

●5.IWGPジュニア選手権 たいがーさまvs東郷
キムケン、再び登場。
あ、いま思い出したけど、レフェリーは前の試合からテッドではなく、 新日からやってきたレッドシューズ海野。う〜ん。新日から何人来てるんだ?  前日夜には、選手権試合の調印式がこの安比のホテルで行なわれているから、 少なくても東京からの往復交通費と1泊宿泊代、いろいろお金がかかっています。
前日の調印式の2人のコメントが大型ビジョンに流れ、試合への期待が膨らみます。
ちょうど1年前の「鉄人リーグ」決勝で勝っている東郷とは言え、 2人の実績を考えるとほぼ互角。
試合。
じっくりと始まる、とは言っても2人の持ち味であるタテヨコ自在に動ける キレの良さがベースになるので、グランドの攻防と言うよりロープワークを使った攻防。
そんな中、2人がこの1年間別々の道を歩いてきたことを主張するかのように、 定番のロープの反動を利用してのボディアタック、キックも、相手の裏をかく動き。 ひとことで言うと噛みあわない、とも言えちゃうかもしれないけど、 両者の表情を見ると緊張感であふれている。
ここで流れを変えたのが東郷の椅子を使っての攻撃。 しかし、たいがーさまにダメージを与えようと持ちだした椅子、 たいがーさまの防御でそれほど決めにはならない。 たいがーさまだって、椅子攻撃の修羅場は相当くぐってきているもんね。
こうなると両者の持っている技と気合いのぶつかりあい。大技のぶつかりあいが勝負の決め手。
最初に出したのは東郷。
完璧ペディグリーからのダイビングセントーン!
1・2・・・ロープに近かったので辛うじてたいがーさまの足がロープへ。
そしてたいがーさまは、何度か試みるスープレックスを耐える東郷に出したのが、 雪崩式タイガースープレックス、そしてジャーマンスープレックス。
1・2・3!
ふぅ、たいがーさま防衛です。
1年前は東郷、今年はたいがーさま、2人の力はやはり拮抗している。
東郷、札幌でのアトランティスとの東北ジュニア選手権敗北に続き連敗。 今後の展開はどうなるのでしょう?  しばらくはシングルお休みにして、FECとして、タッグ戦線を盛り上げてもらうのかな。

●6.じんせいさま、西村vs安田、魔界1号with星野総裁
じんせいさま&西村も語らないといけないコンビですね。
じんせいさまがWWE、当時のWWFに在籍してニューヨークに住んでいた時、 同じくアメリカ、、、西村も当時はニューヨーク在住だったのかな?、、、にいて 繁雑に会っていたのがこの2人、そしてもう1人がじんせいさまとWWFに出ていたブル中野ですね。 その時の縁で密かにブル中野登場を期待したけど、それはなし。
まぁここでブル中野が迂闊に復活したら、松永会長が見逃さないだろうから、 これで良かった、と思うけど。
魔界倶楽部、地上波効果か、ヤスカク効果か、さすが人気は高い。
両者リングに上がったところで、西村マイクを持ち、
「表があれば裏がある、陽があれば陰がある、・・・」
とつぜんしゃべりだす。
むふ〜。
西村、謎の語りを始める。これが今注目の西村ワールドなのか?
「・・・、正義あれば悪がある、魔界倶楽部おまえたちは、」
ボコボコボコ!
むふ〜。
決めの言葉を言おうとしたところで、ヤスと1号が襲いかかり、ボコボコに。
いつのまにか星野総裁もリングに上がり、攻撃に加わる。
マイクを持って「ビッシビシいくぞ!」
わー、わー、わー
おそらくは地上波で見たことがある光景がそのまま目の前に起こり、喜ぶお客さん。 メジャー試合のお手本どおりの展開。
しかしここはみちのくのリング、魔界倶楽部にいつまでも声援を送るわけではない。
安田と1号の露骨な合体反則攻撃にはあちこちからブゥ〜イング。
「安田、帰れぇ!」
「うるせい!田舎者!」
「ブゥ〜!」
「みちのく、こんなもんか、だらしないぞ!」
「ブゥ〜!」
1号がリングで試合をしている間もお客さんとヒール安田とのヤリトリは続く。
もっともブゥ〜イングが大きくなったのが、 じんせいさまが1号を拝み渡りを道連れにしようとニュートラルコーナーに上がった時、 青コーナーからやってきた安田がじんせいさまを叩き落とす。
「ブゥ〜〜〜!」「ブゥ〜〜〜!」
しかしながらじんせいさま、この後しっかりと安田を道連れにして拝み渡りを敢行。わぁ〜い。
で、試合は確か西村が1号に勝ったんだと思います。
安田にブゥ〜イングばかりしていたので、しっかり覚えていないや。
収まらない魔界倶楽部は試合後も大暴れ。
じんせいさまと西村は勝利者賞として、 二戸のとんかつ屋さんから“佐助”と名付けられた豚1頭をもらっていました。 西村は、豚は食べるのだろうか? インドで食べないのは牛だっけ?

●休憩
ここで初めての休憩。
電流爆破地雷の設営に入る。30分以上はかかったかなぁ?
9年前の電流爆破マッチが行なわれた岩手県滝沢村出身の伊東竜二が、 実家から近いんだから来てくれたら、と思ったのは言うまでもない。
この設営の間に日は沈み、数枚着込まないと寒いくらいの気温に。 そういえば9年前もメインの大仁田vsサスケが行なわれた時間はとても寒かった。

●7.サスケvs大仁田
パンチ田原からルール説明。
ゲレンデに向いたメインの客席方向はロープ、有刺鉄線はなく、 そのまま有刺鉄線がコイル状になったボードに地雷が仕掛けられ、残り3面が電流爆破の有刺鉄線。 前日の調印式で1人1つの追加凶器の持ち込みが認められた。
大型ビジョンに前日の調印式の様子が流れる。
大仁田の代理人ポーゴが、「負けたらマスクを脱ぐという契約書にサインをしろ」と迫る。 その替わりに自分は何もリスクを負わないことにサスケは「そんなものにサインはしない」と言い、 逆に自分が用意した1人1つの追加凶器は公認、という契約書に、 ポーゴを押さえつけて無理矢理サインをさせる。
むふ〜。
真面目なヤリトリなのにポーゴのポーゴらしさに笑ってしまう。 もう何度絶縁と復縁を繰り返したかわからない大仁田とポーゴ、 大事なルール決着調印式に大仁田欠席、ポーゴ代理は失敗だったんじゃない?
ということで、もはやおなじみと言ってもおかしくない脚立を持って入場のサスケ。 対する大仁田もタバコをくわえてパイプ椅子を持った新日参戦以来のおなじみスタイル。 ただし、やっぱり目に行くのがいっしょに入場してきたセコンド。
9年前家族であるFMW所属のほとんどの選手が大仁田を囲んで入場してきた。 しかし今回いっしょに入場するのはポーゴと「ポーゴ」と書かれたTシャツを着る謎の太った人。 最初はサンボ浅子かと思ったぞ。・・・そして驚きがクドウちゃんこと伊藤豪。 大仁田と伊藤豪の結び付きってどのくらいのものなんだ?  大仁田がFMW追放になった時、しばらくして伊藤豪も離脱したことがあった。むふ〜。
今年の3.1世界日本旗揚げ戦ではリッキー・フジをセコンドに付けびっくりしたこともある。 やはりこのへんが最後まで切れない家族の絆?
試合。
電流爆破特有の相手を有刺鉄線へ振ろうとするもふんばる攻防。
最初の被弾は大仁田。センターハウス側の電流爆破の有刺鉄線へ突っ込む。 爆破のショックでサスケ、レフェリーのテッドもリング上で倒れる。 お客さんも、、、あまりの激しさにざわつく。ちびっこは「こわいよ〜」と震える。
しかしここでポーゴが椅子、そしてサスケの凶器の脚立もリングに入れる。 そしてそれら凶器を有効に活用して挽回を図る大仁田。 脚立の上へのツームストンなど、荒技をいくつも受けるサスケ。 あとから思ってもほとんどサスケはこうした技を受けっぱなしだった。
そんな中、なんとかリング中央に大仁田を倒したサスケ、両手をぐるぐるとやって飛び技のサイン。 大仁田と有刺鉄線の間に脚立を立てて登る。
これは・・・。
コーナーに登れない替わりに脚立からのセントーン狙い!
が、大仁田のダメージは少なかったので、起きあがり、、反対側から登り始める。
脚立の上での両者殴り合い。相手を落とそうとする。
サスケが落とされた!
しかも、リング中央ではなく、有刺鉄線の方へ!
バチバチ、バァーーン!!!
ちょうど電流爆破が仕掛けられた有刺鉄線にセントーン・アトミコをした体勢。
いつもはリングへ自爆するけど、今回は有刺鉄線時限爆弾の上に本当に自爆。 有刺鉄線の爆破の弾みで場外へ落ちるサスケ。
むふ〜。
まさか脚立がこのように使われるとは・・・。まさに凶器。
って、自分が持ち込んで自分がやられるというデスマッチど真ん中をいく展開。
辛うじてリングに戻ったサスケへ、今度はマスクを剥ごうとする大仁田。
「やめろう!」「マスクを剥がすなあ!」
みちのくのお客さんほとんどはサスケの素顔を見たいなんて思っていない。 大仁田にブゥ〜イング。
ほとんど破れて顔が見えそうに・・・。
リング下から湯浅が別のマスクを投げ入れる。なんとか大仁田を倒して、 そのマスクを手にして、リングを降り、場外の端に行って新しいマスクを被るサスケ。
大仁田のセコンドのポーゴとサンボ浅子風の太った男がそれを妨害しようとサスケを襲う。 しかし、湯浅がこれを阻止。2人を蹴散らす。いいぞ、湯浅!
マスクを被りなおしたサスケ、再びリングへ。
わぁ〜い。
テクニコレスラーがマスクを破られながらも被りなおして反撃、 これは「ふく面W杯」でアトランティスが魅せてくれた必殺技。 マスク脱ぐ脱がない問題もメキシコの一級ルチャの攻防にまで深化させたということでしょうか。
しかしマスクを守っても、ブファドーラやこれでもくらえ! といった飛び技でいつも活路を見出すサスケはやはりペースをつかめない。 なので、大仁田が倒れたところを見て、再び脚立に乗っての攻撃を仕掛けようとするサスケ。
が、ここでも起き上がる大仁田、脚立に登るサスケを見て反撃。 脚立がちょうど客席・ゲレンデ側の有刺鉄線がない、地雷ボードの面にあることから、 その脚立をリング外に向かって揺する。
危ない!
ガシャン!
サスケが乗ったまま脚立が地雷ボードの上へ!
ドドドカカ〜〜〜〜〜〜ンン!!!
リングが見えないほどの地雷爆発の煙。
サスケは?
煙が晴れたところで見えてくるサスケ。コスチュームのところどころは有刺鉄線と地雷で破け、 露出した肌は明らかに大きなケガ。そしてピクピクとしながらもほとんど動かないサスケ。
これで終わりか?
テッドの場外カウントが進む、「14、15、・・・」。
辛うじてカウント20直前にリングへ戻るサスケ。
ん?
ファイヤー攻撃!
サスケがエプロンに上がったところで、セコンドのポーゴが近づき、ファイヤー攻撃。 サスケ絶体絶命。ボロボロになったコスチュームの傷を見ると、 これまでのいろいろな電流爆破マッチで見たどの選手と比べても、 最大級のダメージを負っていることは明らか。
ポーゴ、再びサンボ浅子風の男から火種を受け取りエプロンからリングへ。 サスケ、これとは別に残った力を振り絞り、大仁田にボディアタック。 まだ爆破していない有刺鉄線に大仁田を押し込む。それを見たポーゴ、サスケへファイヤー!
自ら電流爆破を浴びたくない大仁田、サスケと揉み合いながら有刺鉄線へ!
バリバリバリ! ドカーン!
サスケと大仁田が有刺鉄線に突っ込み爆破するのと、ポーゴがファイヤーするのがほぼ同時。
身体に火がついた!
サスケ? いや大仁田の服に火がついた! 背中ほぼ一面に炎が!
ひぃえぇ〜! こんなに身体に火が燃え移ってしまったファイヤー攻撃、生では初めてだぁ!
大仁田あわててリングの上で転がる、テッドも服を脱がせようとしつつ、水をかける!
火が消えたか、消えないか、のところで瀕死のサスケが丸め込み!
1・2・3!
うわぁ、大逆転、サスケの勝利!
勝ったサスケも負けた大仁田も、リングの上で動けず。
むふ〜。

●マイク
とにかくサスケが勝ったものの騒然とする会場。大仁田がリングにいるので、 リング脇まで寄ろうとする一部のみちのくファン失格の行動をするお客さんと 「鉄柵を越えないでください」と注意をするパンチ。
そして自分のファイヤー誤爆を帳消しにしようとリングに上がり、 倒れているサスケにとどめを刺そうとするポーゴ。
湯浅がリングに上がった!
ポーゴを蹴散らす湯浅。しつこくサスケを攻撃するポーゴ。
そこで、服の火が消えた大仁田がポーゴをリングから突き落とす。むふ〜。 あっけなく仲間割れの大仁田とポーゴ。決裂、これで何度目?
「大仁田、サスケ! オレをなめやがって! 覚えていろ!」 ポーゴ、最後にマイクで捨てゼリフを残して退場。
大仁田「サスケ、そのまま・・・マスクのままで、必ず、国会に来い!」
サスケ 「大仁田さんよ、オレはまだまだこの岩手県でやらないといけないことがたくさんあるんだ!」
そうだ、そうだ!わーわー!
「ドクターヘリ、いますぐここに欲しいよ」
すばらしい。
「オレはマスクを賭けるなんて一言も言ってない!」
「ただな、あんたが本当に負けたらプロレスラーを引退するなら、 プロレスラーとしてマスクを賭けてもいいと思っていたよ!  それが結局よくわからないことばかり言って!」
「政治家とプロレスラーとはぜんぜん別なんだよ! そこんところを間違えないでくれよ!」
おぉ、完全に大仁田の人格を否定する発言。カッコいいぞ、サスケ。
大仁田「おぉ、おぉ、おぉ、、、、・・・・・・・ありがとよ」
むふ〜。
2人で、リング下からペットボトルや果てはバケツまで取り出して、 周りに水をかける一連の儀式。
あたりはすっかり暗くなり、 客席から見るとセンターハウス側に設置された夜間照明が逆光になって、 水しぶきが光ってメチャクチャカッコいい。サスケと大仁田デスマッチめでたくハッピーエンド。

●ワイドショー
翌日は、盛岡〜田沢湖を経由して、マタギの里に寄って大館能代空港へ。
マタギ資料館、休館日。とほほ。
マタギ熊牧場、シンプルさと幸せそうな熊の表情がいい。92点。 熊牧場といえば、ここと登別熊牧場しか行ったことないですけど、 現時点では、このマタギ熊牧場が世界一。
で、ちょうど14時頃遅めの昼食をとるために寄ったマタギの里道の駅のレストランで 偶然テレビを見る。そこで流れるワイドショー、前日のサスケvs大仁田を、 マスク賭け問題からドクターヘリの公約まで15分くらいも割いて紹介。 朝日新聞社会面にも掲載されていたし、世間に届いたプロレス、 という意味では坂口憲二も超えたと言って良いですね。

●総評
95点。
メインの試合中までは90点を超えないかも、くらいの流れだったんだけど、 サスケの身体を張った試合と、試合後のマイクでいつのまにかハッピーエンドに 終わってしまったエンディングで、大幅に点数を伸ばした、と言えるでしょう。 これだけの規模でやると普段のみちのくの風景とは明らかに異なるので、80点からスタート。
IWGP戦を二つも組んでしまったじんせいさまのマッチメイクに+2点。
日高&藤田チーム久しぶりの結成とまだまだこの2人には明るい未来をつくって欲しい、 という期待を込めて+4点。
たいがーさまおひさしぶりで+1点。
ビッグマッチのじんせいさまのマッチメイクはある種神聖なものとして欲しいけど、 魔界倶楽部のおかげですっかり色物となってしまった、でも実はこういう試合好きです、 で、+1点。
新日本や世界日本の電流爆破乱発で、今さら電流爆破なんてどうするという空気の中、 身体を張ってこれが本物の電流爆破だ、と、 いままでにない脚立からの爆発と言う新しいシーンをつくったサスケに+2点、 サスケはもはや電流爆破の正統な伝承者と言っても良いレベルに来た、と思います。
そして大仁田、ポーゴという今のプロレス界では誰も手を染めなくなった難しい登場人物を使って、 見事に世間へのアピールとサスケ&大仁田両者の大ハッピーエンドをつくりあげた展開に+5点。

ワイドショーでは県議会でのサスケの様子を繰り返し紹介していました。 忘れていましたが、今回の入場口には「県議会議員受付」というコーナーも用意されていた。 実際に見に来た議員はいるのだろうか?
特にマスクに反対する自民党議員で見た人がいたら感想が聞きたいなぁ。

では。


iconup

line

iconup (「2003年のみちのく観戦記」へもどる)

iconup (「みちのく観戦記」へもどる)

line

iconup (「みちのく観戦記〜別館〜」へもどる)