ブルガリアに1−2で敗戦!

 

 2003年3月27日に、セルビア・モンテネグロ(以下SCG)のクルシェバッツ、FKナプレダックのスタジアムでブルガリアとの親善試合が行われ 、プラービは1−2のスコアで 敗れた。

 この試合は4月2日に行われるはずだったユーロ予選のウェールズ戦に向けた重要なテストマッチだった。しかし、セルビア・モンテネグロの前首相ジンジッチが暗殺されたことを受けて出された「非常事態宣言」なるもののために、UEFAがこの試合を8月20日に延期したのである。そのためこの試合はセルビア・モンテネグロにとっては差し迫った目的を失い、緊張感のない、なんだか宙ぶらりんな位置付けの試合になってしまった。

 その緊張感のなさに拍車をかけたのが、クルシェバッツという田舎のスタジアムに集まった牧歌的なファンたちであった。応援もほとんどない、ブーイングすらもあまりない、ただただ静かに試合を見ているのだ。博識なファンのように真剣に内容を吟味しているのとも違う、うららかな春の陽気だけがスタジアムに漂っているように見えた。さらに、親善試合であるため選手交代が多く、何やらごちゃごちゃと入れ代わってしまったこともそのような雰囲気を助長したといえよう。

 試合について結論から言うと、起きているのが難しいほどつまらなかった。最悪な試合はアゼルバイジャン戦だけではなかった。上記した理由から選手には覇気が感じられず、14分にはペトロフに見事なドライブシュートを決められてしまう。それでも29分にはこの日10番を背負ったブキッチがドリブル突破から左足のクロスを上げ、ダルコ・コバチェビッチが左足ボレーを試みる。これはミスキックに終わったが、それがたまたまトラップになり右足で押し込んで同点に追いつく。しかし56分に、中央から左サイドにかけてをきれいなコンビネーションで崩されてトドロフに左足で決められてしまう。その後は勝敗を度外視したように選手交代を行い、何の見所もなく終了。

 好調ウェールズに対して、ケジュマンが代表を辞退しチーム状態も最悪の今、もし試合が行われていたらどのような結果になっていただろう。サビチェビッチ監督はやりたかったそうだが、僕は正直言って延期になってほっとしている。もし今回の試合が行われてウェールズに負けていればユーロ出場は絶望的になっていただろう。8月までまだ時間がある。その間にチームのバイオリズムが良い方向に向いていけば、ウェールズを叩いて出場権を獲得する可能性はある。その決して多くはない可能性を信じて、今後もプラービを見ていこうと思う。

スタジアム FKナプレダックスタジアム

観客 約9000人

得点者 ・SCG コバチェビッチ(29) ・ブルガリア ペトロフ(14分)、トドロフ(56分)

イエローカード N.ブルノビッチ(SCG) パジン(ブルガリア)

セルビア・モンテネグロ

GK:イェリッチ(46分、ジリッチと交代)

DF:ミルコビッチ

  ガブランチッチ

  マルバシャ

MF:トロボック(62分、ブルノビッチに交代)

  ドラグティノビッチ

  スタンコビッチ(84分、ジョルジェビッチに交代)

  ネナド・コバチェビッチ(78分、ドゥリャイに交代)

  ブキッチ(46分、ラゼティッチに交代)

FW:ダルコ・コバチェビッチ(78分、ブルノビッチに交代)

  ミロシェビッチ(46分、リュボヤに交代)

ブルガリア (背番号順)

ズドラブコフ(68分にコレフに交代)

キシツェフ

パジン(61分、ストヤノフに交代)

キリロフ

S.ぺトコフ

バラコフ(46分、N.ぺトコフに交代)

ぺエフ

ヤンコビッチ(46分、トドロフに交代)

M.ペトロフ(62分、ボリミロフに交代)

ベルバトフ(69分、チリコフに交代)

*誰と誰が交代したかについての情報は新聞を参考にしたが、新聞の内容が確かでないかもしれない。