・フランス戦(02年11月20日)は3−0の完敗

 

 フランスは強かった、ジダンもヴィエラも出場していなかったのにそれでも強かった。このチームがW杯で予選リーグ敗退という結果に終わったのが信じられないほどでした。とにかく試合巧者。もともとレベルの高い選手がそろっているチームではあるけれども、それでもユーゴも自分たちの時間帯を作ることもできたし、ケジュマンがスルーパスから抜け出すなど決定的なチャンスを作ることもできた。しかし、結果は3−0の完敗。とにかく先制点が痛かった。試合開始当初はフランスが積極的に攻めてきてそれをユーゴがきっちりとはねかえすという展開で、日本がフランスに負けたときほど一方的な展開ではなかった。(ユーゴが守備的に戦ったためでもある)それでも前半12分にカリエールがチュラムの右サイドからのスルーパスでフリーになり(というかマークが誰もいなかった)右足できっちり決めて先制。その後はペースを落としユーゴの反撃をきっちりと受け止めていた。この時間帯、ユーゴは積極的なボール奪取をして押し込むこともあったが、決定的なシーンをなかなか作れずに前半を終える。

 後半開始後すぐの50分、膠着状態を破ったのはまたもカリエールだった。ユーゴディフェンスの一瞬のマークのずれをついてプティが前線までボールを持ち上がりカリエールにパス。カリエールはこれをきっちりとワントラップして決めた。そこまで大きな差がなかったここまでですでに2−0。ここからは両チーム選手交代をしてユーゴは攻撃的布陣に、フランスは新しい選手を試しだした。ユーゴが反撃を試みる中、69分にフランスの駄目押しとなる3点目が入る。マルレからアンリと渡り、アンリがシュート。そのはじかれたボールをカポが押し込んだ。この後はフランスが何度か決定的なシーンを作るものの決められずそのまま終了。

 2点目のタイミングといい駄目押しの3点目をきっちり決めるところといい本当にフランスは試合運びがうまかった。両チームのパフォーマンスにそこまで大きな差は感じなかった。しいてあげればフランスにはユーゴよりも「閃き」があったが、そこまでのものではなかった。それでも結果は3−0の完敗。チームとしての完成度の差が出たという感じだった。もしこれにジダン、ヴィエラ、ピレス、カンデラ、リザラズが出ていたらどうなっていたのだろう。ベストメンバーで戦い、そして完敗したユーゴとのチーム力の差はまだまだ大きいものだと感じました。

 ただ、ユーゴにも明るい材料はある。この試合、代表ではあまりよくなかったスタンコビッチが冴えていた。ジョルジェビッチが積極的に攻撃参加していたためにスタンコビッチが守備的ハーフの仕事をする部分が多かったからではないかと思います。そしてケジュマン。ドリブル突破からのシュートやスルーパスからキーパーと1対1の場面を迎えるなどフランスにとっては一番危険な存在だったと思います。この二人のパフォーマンスがコンスタントによくなってくれば(それには彼らの実力とともに彼らの力をコンスタントに引き出せる戦術が必要ではあるけれども)、ある程度は戦えるチームになると思いました。

 ちなみに同日行われたユーロ2004予選のアゼルバイジャン対ウェールズはウェールズが2−0で勝利し、勝ち点を9としグループ9のトップに立ちました。次に行われるユーゴ対ウェールズはかなり重要なゲームになりました。

・フランス戦の詳細

・得点者 フランス:カリエール(12分、50分)、カポ(69分)

・イエローカード ユーゴ:ミハイロビッチ

・ユーゴ 基本布陣は3・5・2

GK:イェブリッチ

DF:クルスタイッチ(85分からドゥディッチに交代)

  ミハイロビッチ(61分からステファノビッチに交代)

  ビディッチ

MF:マルコビッチ

  ドラグティノビッチ

  ドゥリャイ(68分からトロボックに交代)

  ジョルジェビッチ(51分からコロマンに交代)

  スタンコビッチ(71分からボシュコビッチに交代)

FW:ケジュマン

  コバチェビッチ(46分からミロシェビッチに交代)

・フランス 基本布陣は4・2・3・1

GK:バルテズ

DF:チュラム(80分からぺドレット?に交代

  ギャラス

  デサイ−(46分からメクセスと交代)

  ブレシュ?(14分からシルベストルと交代)

MF:マケレレ(54分からヴィルトールと交代)

  プティ

  カリエール(85分からジュリ?と交代)

  カポ

  マルレ

FW:アンリ(76分からモレイル?と交代)

*「?」がついているのはフランス語の読み方がわからないためです。