◎ミルティノビッチ、セルビア・モンテネグロ監督就任を拒否か?

 

 セルビア・モンテネグロ(以下SCG)代表監督就任のオファーを受けているボラ・ミルティノビッチだが、期限だった6月25日を10日以上過ぎても彼からの返答は一向にない。

 イタリアのメディアが、ミルティノビッチは代表監督就任のオファーを断ると報道したことなどもあって、SCG国内では動揺が広がっている。

 7月4日(地元時間)の地元新聞紙「ブリッツ」には、SCGサッカー協会のジェネラル・セクレタリーのブラトビッチのコメントが掲載された。

 彼はパーセンテージを示してわかりやすく状況を説明した。

「パリでミルティノビッチと話し合った時点では、彼の監督就任の可能性は95%ほどのものだった。しかしながら、彼がバルセロナを訪問した後の時点ではほんの1%になり、現在は60から70%というところだ。ミルティノビッチの最終的な結論は、遅くともピクシーがベオグラードに来る来週の月曜日までということになる」

 ミルティノビッチが断った場合はどうするのかという問いには

「我々はまだボラ以外のトレーナーとは誰とも話し合いを持っていない。彼の最終的な結論が出るまでは行動を起こさない。しかしもし彼が断ったならば、7月12日の委員会までに新しい候補者を探す。2006年のワールドカップの予選は来年に控えている。だから監督選びを遅らせるわけにはいかない。遅くとも今年中には決める」

 ミルティノビッチが監督就任を渋る理由はメキシコに住む家族の問題があるからだと表向きは言われている。代表監督になればSCGに生活の拠点を移す必要が出てくるからだ。またこの理由とは別にささやかれているのが、金銭面での問題だ。経済的に苦しいSCGのサッカー界では西欧や東アジアほどの報酬を代表監督に払うことができない。そのためミルティノビッチは渋っているのだというのである。

 それにしてもこれだけ待たされているにも関わらず、他の監督候補を考えていないというサッカー協会には問題があると言わざるを得ない。これはボラとの駆け引きでこういうコメントをしたという見方もできるが、おそらくそれはないだろう。こうしている間にも有名な監督たちは資金のある西欧諸国のビッグクラブと契約を結んでいっている。今年中などと悠長なことを言っている場合ではない。金銭面でハンデをおっているわけだから、先手先手を打っていかなければならないと思うのだが。

 代表監督だけでなくサッカー協会のこのような日和見主義的な体質も変えなければ、この国のサッカーが再び桧舞台に立つことはないと私は思う。