◎ボラ・ミルティノビッチが正式にプラービ監督就任を断る

 

 7月7日(現地時間)、セルビア・モンテネグロ(以下SCG)サッカー協会のドラガン・ストイコビッチ会長は記者会見を開き、ボラ・ミルティノビッチがSCG代表監督就任のオファーを断ったことを発表した。

 7日(現地時間)の午前、ストイコビッチ会長と前・中国代表監督のボラ・ミルティノビッチ氏は話し合いをもち、同氏が家族の問題を理由にSCG代表監督就任のオファーを正式に断ることを確認した。

  以下、この決定を受けてのストイコビッチ会長の会見談話。

「私は失望してもいないし、悔いてもいない。ミルティノビッチ氏とは非常に詳細な部分まで話し合ったし、友好も深めた。パリで話し合った後は、私は非常に励まされたものだ。ボラが代表監督に就任しないのは非常に残念だ。なぜなら彼は経験豊富で、代表監督の専門家だからだ。  彼の問題に深く立ち入るつもりはない。彼をとがめるつもりもないし、われわれは今後も友人関係にある。また、彼はお金の問題のためにこのオファーを断ったのではないことを、私は主張しなければならない」

「私たちは、この国のサッカーについて話し合った。彼は自分がどうしてオファーを断ったかについて(その理由を書いた)手紙をマスコミに配ろうと考えていた。しかし私は、それをサッカー協会に持参したくなかったし、その手紙を言い訳のように配りたいとも思わなかった。今こそ、デヤン・サビチェビッチ(前SCG監督)が、他の監督たちと比べてどれほど勇気があったか、ご理解いただきたい」

 さらに、ミルティノビッチ氏以外の候補者については、同会長は、 「われわれは別にパニックに陥ってはいない。私たちには、解決策を見出すための時間があと5日ある」  としている。

 SCGサッカー協会は12日に会議を開いて、次の監督候補について話し合うことになっている。しかしミルティノビッチ氏が監督就任を断ったために、その会議では2006年ワールドカップ予選に向けた監督人事ではなく、残されたユーロ2004(欧州選手権)予選を戦うための暫定的な監督を決める可能性も出てきた。その候補と見られているのは、ヴラディミール・ペトロビッチ、イリャ・ぺトコビッチ、リュビシャ・トゥンバコビッチ、ドラゴミール・オスカ、リュプコ・ペトロビッチ、ゾラン・フィリポビッチなどだと言われている。

 いずれにせよ、これで監督人事は白紙に戻った。サッカー協会は間に合わせの監督人事ではなく、どん底状態にあるSCGのサッカー界を改善できるような、納得のいく人物を監督に迎えるべきであろう。