◎ベオグラードダービーは観客なしか?

 

 4月19日(現地時間。以下同じ)に行われる予定のレッドスター・ベオグラードとパルチザン・ベオグラードによる、伝統のベオグラードダービーが観客なしで行われる可能性が出てきた。

 これは、ゾラン・ジンジッチ前セルビア共和国首相の暗殺を受けて、セルビア・モンテネグロ(以下、SCG)で発令されている国家非常事態宣言の影響によるもの。これにより同国では、デモなどで大勢の市民が一カ所に集まることが禁止されてており、2日に行われるはずだったユーロ2004(欧州選手権)予選、SCG対ウェールズ戦も延期されている。

 今のところSCGの1部リーグは、通常通り観客の入場が認められている。しかし、何万人単位の集客が見込まれるベオグラードダービーは、やはり特別のようだ。リーグのゼネラル・セクレタリー、ミオドラグ・ヤンコビッチ氏は、11日付けの地元紙『ブリッツ』で、次のように語っている。

「セルビア内務省は、先に行われたバスケットボールのダービーの運営方法に満足していない。マラカナ(レッドスターのホームスタジアム)で観客が集まることが許されるかどうかは疑問である」

 なお、事実確認のためにレッドスターに直接問い合わせたところ、「まだ観客を入れるかどうかは分からない。月曜日以降に決定される」とのことだった。

 12日に行われた1部リーグ第25節のゼムン対レッドスターも、当初は観客なしで行われるとされていたが、最終的には約3000人の観衆が見守る中で行われた。ちなみにゼムンは、ジンジッチ首相を暗殺した犯罪組織「ゼムンスキー・クラン」の本拠地として知られている。

 このように、どたん場で決定が覆されるのが、この国の常。ベオグラード中が注目する伝統のダービーをスタジアムで観戦できるかどうかは、最後までだれにも分からない。