第80回箱根駅伝プレイバック

出場チーム
駒澤大・山梨学院大・日本大・大東文化大・中央大
東洋大・東海大・順天堂大・日本体育大・中央学院大
法政大・亜細亜大・神奈川大・帝京大・東京農業大
関東学院大・早稲田大・城西大・国士舘大・日本学連選抜







プロローグ




…“戦国駅伝”時代が始まって、どれぐらいになるだろうか?




“6連覇”“5連覇”“4連覇”…そんな“王政”が存在しない。

年ごとに覇者が変わる戦国乱世の世の中。


雨後の筍みたいな勢いで頂点に登りつめた大学もあれば、

かつて栄華を誇った大学が転落の悲運に泣く。


多くの大学にチャンスが訪れたと言うのか、それとも

多くの大学がピンチと隣り合わせとでも言うのか…。





80回記念大会は、まさに“群雄割拠”の大会。





…波乱の伏線は、夏に訪れる。



雨の降りしきる東京・夢の島。全日本大学駅伝関東地区予選会…。


中央、順天堂、神奈川が落選…。


“やっぱり”よりも“まさか”の思いが先行する場内。

対照的に中央学院、国学院が初めて掴む“伊勢路”への切符。

“雄たけび”“胴上げ”…箱根初出場を思い出させる光景。

伝統校が新鋭校に足をすくわれる。“ちょっと”の差が生んだ“大きな誤算”…。


夢の島で起きた“水無月の変”が、大きく筋書きを変えていく…。




“何か今年は難しくなりそうな気がする?”




ひと夏越して秋の陣…。またしても波乱が待ち構える。



秋晴れの島根・出雲。出雲全日本大学選抜駅伝…。



“王者・駒澤が負けた!”



勝ったのは、久々に大学駅伝制覇となる古豪・日大。

エースの雄たけびに“強い日大・完全復活の予感”…。

駒大、大東大にも逆転を許す3位。そして直後に追い込んだ4位・東海…。

どうした?前年の覇者、山梨学院。5位…。



波乱はなおも続く。



朝冷えのする箱根・芦ノ湖。箱根駅伝予選会…。


前年から始まった“インカレポイント”に、“今回限定”の箱根山中コースが、

難解な予想に拍車をかける。


1位は法政。2年越しの返り咲きへ好感触。

スタミナ勝負で2位の亜細亜。岡田監督の作戦勝ち!

トップ通過筆頭の神奈川、“まさか”の3位通過。

エースの台頭で復調の兆し、4位・帝京。

前田監督の改革実る!東農大、7年ぶりの復帰は5位通過!

“落ちる”とは言わせなかった、関東学院、意地の6位。

“まさか”はここにも…。名門・早稲田、苦戦の7位。


箱根路にまた“新星”の登場!城西、ピンチ乗り越え8位!

平塚監督、櫛部コーチ…かつて箱根を沸かせた名ランナーが帰ってくる…。

その感慨深さに表れる“時代の流れ”。


やり直しの利かない“椅子取りゲーム”。そして残った最後の枠は…。



10年ぶりの復活。国士舘。孤高のエース“祈り”が通じる。



その差4秒…。拓殖、“まさか”の落選…。インカレポイントの魔物にやられる。


やりきれない魔物の仕業。やりきれない結果に、俄かにおきるざわめき。


でも、これが“ルール”。それゆえの非情さ。走った選手に罪は無い。


専修、國學院…連続出場ならず。


明治、届かずも道は見えたか?


懐かしの顔、ニューフェイス…面白い顔触れが揃ったことが救いだ。




波乱のとどめは伊勢路に…。全日本大学駅伝。



“まさか”があまりにも多すぎる。




駒澤がまたも勝てなかった。



出雲の覇者日大も沈んだ。


山梨学院も追いきれなかった。


大東大でさえも最後に取り損ねた。




“まさか”東海が勝つなんて…。




勿論、初めての大学駅伝制覇。



“区間賞なし”での優勝が、逆に高い総合力を感じさせる。

ダークホースの領域を超越した強さ。



あの“伊勢湾台風”から44年…。



伊勢路を襲ったのは紛れもない“湘南の暴れん坊”!



箱根駅伝、新しい勢力が優勝戦線へ名乗りをあげる。


若手の勢いが不気味な日体大、手ごたえのある5位。

中央学院、全日本も初シードで自信を掴んだか?


何が起きたのだ?日大、ちぐはぐなレース運びで7位。

前半健闘も失速。前年の旋風は起こらず、東洋9位。



早稲田、4区途中で襷が途切れる。一瞬の悪夢…。



前年のシード校が3校も弾かれた結末。



それよりも何よりも




“駒澤が勝てなかった…”




“勝てるチャンスはある”…とほくそえむ伏兵が、対抗馬がいれば、


“あくまでも本番にあわせていく”…と開き直る本命もいる。


“ウチはまだまだ苦しいよ”…と弱音を吐く伏兵もいれば、


“意外と面白いかもしれないよ”…と匂わせる大穴がいる。




“いよいよわからなくなってきた”




ロードレース、記録会の季節を終えて…。


あちこちで予想合戦が始まる。

本当に面白い!


散らばる予想、まさかの結末。意表の区間配置。

名門の脱落、悲願の復活…、シード奪還か、それとも…。

様々な見方があって、それはそれで楽しい。


“それは絶対にないでしょう”はもう、ありえない。

“そんなことない。こういうことだってある”と反論したって、

それが“間違っている”とは言い切れない。


それだけ戦力が拮抗してきたから、様々な予想が出て当たり前。

“絶対にない”なんて、誰がそんなこと決めたの?


ファンとしての“ご祝儀”、有力校への“やっかみ”…。

多少“歪んでいる”のかもしれないけれど、

それも“箱根駅伝ファン”ゆえの愛情と思いたい。


誰かが言ってたっけ?


「“アンチ”は“ファン”の同義語である」ってさ。


だから色々な予想が出てくる。意表をつく展望も出てくる。

それを“絶対にない”の一言で片付けるのは、

ちょっと心が狭すぎやしないかい?


“人の数だけ予想があって、人の数だけ結末が違う”


さぁ、本番に向けて“三連覇に向けて”、どう巻き返す?駒澤。

“チャレンジ!”の言葉のもとに山梨学院、上昇への秘策は?

出雲の“勝利”と全日本の“敗戦”。次はどちらに転ぶのだ?日大。

13年振りの栄冠へ、大東文化。いかにして“山を差す”のか?

大ピンチを“伝統の力”が救うのか?試練を迎える中大。

躍進の原動力“三本柱”に良い餞を…復帰2年目の東洋。

“短距離の次は俺達が…”東海は訪れたチャンスをモノに出来るか?

“オーバーホール”からの脱却。順天堂のベクトルはどこへ向く?

低迷から復活、そして躍進へ…。“若さでアタック”日体大。

“最後の1枚”に強い中央学院。今度は上位食いへ虎視眈々。

途中棄権とエースの欠場、倍増する“無念”を返済できるか?法政。

“スタミナ”に自信有り。数字に見えない力を持つ亜細亜。

“よめない戦力”…“あの”小説同様に存在感を放てるか?神奈川。

新たな“3枚看板”で一気に躍進の予感、帝京は要注意。

大根踊りを“サポーター”に、箱根路を緑に染めるのか?東農大。

逆境を乗り越えた“若い力”。関東学院の行く末は?

“17番目からの総合優勝”、早稲田の大作戦はどこまで?

40校目の“ニューフェイス”。城西旋風は吹き荒れるのか?

“勝ちは勝ち”。逆転出場を勝ち取った10年ぶりの国士館。

“全国代表”日本学連選抜が、19大学相手を相手に大太刀回り?




苦悩があった。飛躍があった。無念があった。光明があった。




19大学20チーム、320人の選手のみなさん、健闘と無事を祈ります。

みなさんにとってこの箱根は“半年遅れの七夕”

スクールカラーの“短冊”に、何を願う?

“優勝”“区間賞”“シード権”“完全襷リレー”



はたまた…



“テレビにいっぱい映りたい?”



みなさんの夢が一つでも多く叶いますように…。



…波乱があった。波乱を超えた衝撃があった。そして感動の結末は?




本命派のあなたも、穴党派のあなたも。

往年の名選手も、これからの“たまご”さんも。

ランナーのお友達も、ここまで育てた親御さんも、

高校の恩師も、かつてのチームメイトも、

選手御用達の女将さんも、沿道のお土産屋さんも、

予想と取材で忙しい報道の皆さんも、

裏方で仕事に徹する補助員の皆さんも、

そして、多くの箱根駅伝ファンの皆さんも。

種目を越えて陸上競技ファンの皆さんも。



そして、“これで毎年お正月を感じたい!”と思っているあなたも。







“80回目のRoad Show”







さぁ、お見逃し無く!