3月8日
 今日も朝からピーカンの青空である。暑くてたまらん。このゲストハウスには大きなゴキブリがいる。「地球の歩き方」にはきれいで清潔なゲストハウスと書かれていたが、とんでもないところだ。予定では2泊であったが、今日にも出ていこう。どこか違うゲストハウスを探そう。それがよい。
 新しいゲストハウスは外見がきれいそうだったので決めた。ダブルの部屋が空いていたのでそこに決めた。トイレ、シャワーはあまりきれいとはいえない。でも、日本人が多そうである。 
 その後、昨日と同様に公園に行った。暑い昼下がりだったので、たこあげをしている人は少なかった。夕方4時頃になるとどこからともなく人々が集まってくる。そしてたこあげをし始める。昨日のたこあげ少女は最後まで現れなかったが、たこ屋の娘と仲良くなり、その父ちゃんとも話が弾み、明日うまいものを食わしてくれる約束をした。明日が楽しみだ。13:00公園で待ち合わせ。
 なんでも、その親父がいうには、チェンマイの女性は美人らしい。 
 
〜追憶〜
 バンコクの空はどこまでも青く高かった。朝から青空が広がり、気温はぐんぐん上昇するのである。前日に入ったゲストハウスは一人部屋であるが、小さなまどが一つの3畳くらいの部屋であった。しかも大きなゴキブリが生息している。日本とは比べものにならない大きさである。
 新しいゲストハウスはどうやって探したのか覚えていない。ただ、カオサンに来てから毎日別のゲストハウスを探していたことを思い出す。午前中にチェックアウトして昼までにゲストハウスを探し、そして王宮公園へ。こんな行動パターンになっていた。結局は本当の貧乏旅行者になれなかったのだと思う。姿格好はバックパッカーを気取っていても、心では一つの所に落ち着けず、どこかで日本人という仲間を求めていたのだろう。
 昼過ぎの公園はとにかく暑かった。かといって何もすることがないのでとりあえず公園に行き、木陰で寝そべっているだけ。ビニールにジュースを入れたおばさんが時々物を売りにくる。振り返れば、もっと積極的に動き回ってみればよかったと思う。バンコクには王宮周辺だけでなく、もっとたくさんの場所にいろいろな見所があったはずである。しかし、動かなかった。たぶん暑さのせいであろう。でも、本当は暑さのせいではないのだろう。旅そのものに、バンコクに行く目的が含まれていなかったのだろう。旅の目的は海外に行くこと、貧乏旅行をすること、インドに行くこと、であった。バンコクの町そのものには目的がなかったのだろう。もったいないことである。でも、そんなたくさんの若者を取り込んでくれるバンコクが好きである。その後2回(今年の夏で4回目)も訪ねることになるのである。 
 バンコクは時間がゆっくりと流れる感じがしたことを、今、克明に思い出す。何もバンコクだけではないようなきがする。確実にインドでも時間がゆっくり流れていた。だけど、ツアーで行ったドイツ・スイス・フランスではちがった。日本国内の旅行でもそうである。なぜなんだろう?
目的のない旅はつまらないこともあるが、それでいて心が安まるものである。