3月13日
 今日は一日中下痢で寝ていた。腹が痛いわけではないのだ。単なる暑さと寝不足、疲労からくる下痢だと思う。でも、明日からインドなので無理をせずに寝ていた。
 航空券は丸山君に取りに行ってもらった。昼頃出ていったがまだ帰ってこない(6時頃である)。一人で部屋にいると寂しいものである。
 日本に手紙を出した。無事届いてくれればいいのだが。
 今日の朝食はパン2個とオレンジジュース2本、ヤクルト1本。このオレンジジュースがいけなかった。昼食はヨーグルト1個に水少々。夕飯はまだこれから。とりあえずあんパンが1つあるのでそれですごすかも。
 
〜追憶〜
 インドに行く前日であった。タイにいれば誰でも下痢をするものであるが、翌日インドに行くことになっており、噂でしか聞いたことのないインドに対する怖さもあり、大事をとって部屋で休んでいたことを思い出す。
 丸山君はカオサンロードの旅行店に行ったきり帰ってこなかった。
 一人で部屋にいるといろいろなことを考える。今まで生きてきたこととか、これからの人生についてだとか、自分とは何かとか、そんな高尚なことではなく、もっと低俗な事である。つまり、当時好きだった人のことである。本来ならば旅行記として書いてあることを全てそのまま記述すればいいのだが、本当は日記の原本に書いてあることのうち、好きな人のことについては割愛してある。今は結婚しているのだから、何のためらいもなく書けてもいいことだろうが、それができない。なぜ?。わからない。
 当時、好きだった人がいました。大学の時の後輩でした。先輩と後輩という立場を利用してよく遊びに行きました。二人で富士山を見に行ったこともありました。授業をさぼり菜の花を見に行ったこと、海を見に行ったこと、海の見える高原に行ったこと、誕生日にライオンのいる須坂の動物園で食べたケーキ、臥竜公園で夜桜を見たこと、その夜に桜をよりきれいに見る方法を教えたこと、たくさんのことを思い出します。
 その子の小さい頃の夢は風船をたくさん持って窓から飛び降りて空を飛ぶことだと聞きました。当時、運良くイベント会場で風船を配るバイトがあり、そこでたくさんの風船があまり、もらってきた。自動車に一杯の風船をもらってきた。それをまとめて彼女のアパートのドアの所に置いた。「これだけあれば絶対空を飛べるよ」のメッセージと共に。
 「今日はうまく笑えないの」と言われ、彼女の笑顔を見るために夜の城山公園の噴水を泳いだこともあった。
 周りの人からは「一人の人をそれだけ好きになれることがうらやましい」といわれました。
  でも、結局は独り相撲でした。彼女には好きな人がいて、いろいろあって、その彼ともけんかをしてしまいました。今でもその彼には会えません。すまない気持ちで会えません。
 あのころは楽しかった、ときめきがあった、が、一方で苦しかった。叶わぬ思いに苦しんだ日々。思うようにならない事への苛立ち、かっこわるい自分、でも、かっこわるいことを平気でしてしまう自分、それが「恋」なのかもしれないと、結婚して今思う。
 彼女のことを忘れる、そんな裏の目的もこの旅にはありました。
 最近、風の噂で聞きました。かわいい子供が生まれたことを。