2ちゃん煤板

ターンで加速は可能か?(スキー)

最終更新日:03/10/20 更新履歴

このサイトは2ちゃんねるのスキースノボ板「ターンで加速は可能か?(スキー)」 スレを、おいらの主観でまとめたものです。
なので、出来る出来ないとか、理論や方法については、あくまで今現在おいらが こう思っている、というののまとめでしかありません。
だから、これは違うだろとか、こういう滑りはどうとか、他の意見があれば、それを現行スレに書いてみてください。気になったものについては、なるべく反映していきたいと思います。


【はじめに】

スキーの技術論でよく、ターンで踏んで加速するんだよ、とか言うけど、 それって本当に可能なんだろうか。
可能なら、どういう理論なんだろうか。

競技や基礎などでより速いターン、いいターンを目指すとき、減速を減らす 他に、重力加速度以外で使える加速要素があるなら、それはいったいなにか、 どうやればそれを有効に使えるか、ということを考える。

【関連スレリンク】

「【脳内】ターンで加速は可能か?4【スキー】」(現行スレ)
「【スキー】ターンで加速は可能か?【3ターン目】」
「ターンで加速は可能か?(スキー)2ターン」
「ターンで加速は可能か?(スキー)」
元スレ: 「技術教えてあげる」の424のレスあたりから始まっているもの。

【これまでに出た加速案】

a) 板の反発の加速
たわんだ板に蓄えられたバネのエネルギーを、ターン切り替え時などに解放することで加速。

b) インラインの加速 (スケーティングの加速)
インラインスケートでウイールをそろえたまま蛇行して加速することが出来るもので、基本的にはスケーティングの動作と同じ。

c) ブランコの加速 (角運動量保存則の加速)
ターン前半に内側に倒れ込むことで、角運動量保存則という物理法則により、ブランコを漕ぐのと同じ理論で加速。

d) 切り替え時に立ち上がった位置エネルギーで加速
切り替え時に立ち上がり重心を高くして位置エネルギーを稼ぎ、フォールラインを向いている時に重心を低くすることで加速。

e) 腕や体をタイミング良く振って加速 (2重振り子の加速)
ブランコの座り漕ぎと同じように、ターン回転方向と同じ向きに体や腕を振り、その回転トルクで加速。

関連ネタ)
・つの字、くの字、円弧のターン(最速下降線)
・ターン中の速度と雪面への圧力変化
・空気抵抗について
・吸収で減速は可能?
・ベンディング的な切り替えとストレッチング的な切り替え
・斜度変化のある斜面で減速しない、加速する動き
・カービング板では外傾を少しでよい理由
板を水平面に水平にすると斜滑降するか?

【現時点での自分の見解】

a) 不可能
たわみを進行方向への加速に使う方法が提示されていない。
また、たわみに蓄えられているエネルギーが少なすぎる。
ターン切り替え時に補助的に使っている可能性はある。
b) 可能
意識して使われている場合より、そうと意識されずに使われている場合も多いと思う。また理論を間違って認識されていることも多いのではないだろうか。
特に低速時は速度への影響が大きいと考えられる。
ターン切り替え時に、切り替え直前で伸び上がり、切り替え方向を深めにすることで、シェーレンにすることなくスケーティングを行っているのではないか。
c) 可能
理論的には可能で、現実にも「縦に踏んで加速」と言われているものは、これを指しているのではないかと思う。
ターン弧外側に踏み出す、実際には上体をターン弧内側に押し出すことにより、加速していっている。
角運動量保存則的に考えると、ターン切り替え時に速度が戻ってしまうのでは、と考えていたが、切り替えでは同心の円運動を再開せずに、次の円弧になめらかに繋がっていくため、減速が起らない。
d) 疑問
立ち上がる時に遠心力を利用して重心を持ち上げると、その分の位置エネルギーが運動エネルギーから減ってしまうため、減速してしまう。
自分の力で起きあがってくればいいのだろうが、可能だろうか。
e) 疑問
理論的には可能だと思うが、ショートターンでなければほとんど利用できないだろう。
また、ズレを生む可能性が高く、そのトレードオフでどれだけ効果が残るだろうか。

【よくある質問と答え】

1)そんなにスピード出したいなら直滑降すれ。
競技や基礎などで、ターンしなければならない、またはターンを したい、状況と考えてください。

2) スキーでは落下速度以上のスピードは出ない。
スキーで落下以上のスピードが出ないとしたら スケーティングは 意味をなさないことになります。
スキーではもちろん重力が加速の主要素になりますが、上記例の ように人間がなんらかの運動をすることで、加速要素をプラスで きるのではないでしょうか。

3) ターンは減速。加速できるならどんどん速度があがる一方。
加速といっても限りなく加速できるわけではありません。それは 直滑降していても同じことです。
他の加速要素を使うことで、ターン中の平均速度を上げる、と考 えてください。

4) 可能なら平地でも滑れるはずだから不可能。
例えばインラインだと、ウイールをそろえたまま蛇行して加速す ること(同位相スイズル)を普通にやっています。
つまりスキーで言うところのパラレルターンでの加速を平地で出 来ています。

5) スキーでは抵抗が大きすぎて、実際に加速は出来ないのでは。
確かにそうです。たぶん実際に加速されるのは、滑り出しの低速 時のみでしょう。
ターンでの加速とは、ターンで減速した分を、重力以外のの加速 要素を使うことでいかに取り戻すか、と考えてください。

6) 加速を考えるより、より減速を減らすことを考えるべき。
しごくまっとうな意見です。今までのスキー技術は、主にこのよ り減速を減らす滑りを求めて進歩してきた、と思います。
このスレでは、滑りをさまたげる(減速要素を増やす)ことなく、 他の加速要素も使うことができないか、ということを考えています。

7) 初心に返ってプルークを練習せよ。
スレ違いなので、基礎スキースレでも立ててください。

8) ここで理論をごちゃごちゃ話したところで無駄。役に立たない。
確かに滑り込まずに理論だけ話していても役に立たないでしょう。 しかし、ただ滑り込んだり、感覚的な説明だけを聞くより、理論を 理解してからのほうが身に付くのが早いと思っています。
また、最終的には滑り込むしかないが、どういう運動が適切なのか、 大まかな方向性は理論から導き出しておいたほうが、 最適なとこ ろにたどり着くまでが早いと思います。
そして、理論がある程度わかることで、それをより速いターンへ と生かしていけるのではないか、と思って考えています。
まあこのへんは人それぞれでしょうけれども。

【参考ページリンク】

「カービング天国 スキーの板は、なぜ走るか?」
スキーのたわみの解放から加速が出来るのでは、と書かれている。

「加速するターン方法」
スケーティング動作により、より速いターンをするための方法について説明がある。

「産經新聞インデックス 勝利への方程式 長野五輪(1)スピードスケート 」
「産經新聞インデックス 勝利への方程式 長野五輪(2)スピードスケート 」
スピードスケートで、踏み蹴った力がどう加速に使われるのかが書かれている。

「ひでき楼Q&A」
スキーの滑りのQ&Aで、ブランコの加速についてコメントがある。

「EMANの力学・角運動量」
角運動量についての物理的な解説がある。

「ブランコの中の∞(無限大)」
なぜブランコが加速出来るのか角運動量保存則による説明と、シミュレーション結果がある。

「ブランコ詳解」
こちらもなぜブランコが加速できるのか角運動量保存則での説明がある。

「Single Pendulum applet」
Javaで作られたブランコの運動シミュレータがあり、実際に試すことが出来る。

「1984 横浜国大 物理第1問」
ブランコの加速をエネルギー保存則から計算する入試問題

高校物理1
高校物理の力学について、公式と説明がある。

「Welcome to Indigoworld Wbsite:内傾角を伴うスキーの回転半径」
撓んで傾いた板の回転半径の求め方があります。

「家主の言いたい放題V:最速降下線」
斜面を滑るものが物理的に最速となるはずのライン「最速降下線」の説明。

「『スノーボードの科学』という本の紹介」
「スノーボードの科学」という本にターンでの加速についても言及あります。
本自体はなかなか良いのですが、加速の理論についてはちょっと疑問点も多い感じ。現在SJにも連載あり。

上記、「スノーボードの科学」筆者の藤井氏が書かれている、SJの連載「知識のサプリメント」の補足のページ。

連絡先メール: turndekasoku@yahoo.co.jp