リリ−スの時のリフト感は、どうしたら出せる?
Q.リリースのときリフト感がありません。ボールを落としているからでしょうか?
よく、スパットと握手するようにっていいますが、 なにかコツでもありますか?

A.リリ−スの時の「手」と「ボ−ル」の関係は、実際には
1.まず親指が抜けてから、次に
2.中指・薬指が抜ける様になります。このとき、親指が抜けた後に「中指・薬指にボ−ルが乗っている」
感覚のことをリフト感と言います。
これは極自然なことで誰しもがそうなっているのですが、1と2のタイミングが重要です
中指・薬指だけでボ−ルを持っている時間をいかに長くするかによってリフト感が違ってきます。


 手首が極端に外側に折れ曲がってしまっていると、中指・薬指にボ−ルが乗らないどころか、ボ−ルから3本の指が同時に抜けてしまって「ゴトンッ!」とボ−ルを床にたたき付けてしまいます。
中指・薬指にしっかりとボ−ルを乗せるための方法はいくつかありますが、一番手っ取り早い方法は「メカテクタ−」や「マング−ス」といった商品名のリスタイを使用することです。特に「メカテクタ−」は、ジュラルミンなどの金属製で手首が外側に折れ曲がってしまうことを嫌というほどに矯正してくれます。


左の写真を見て下さい「追伸:ここの管理者はleftyです」(^_^;)
人さし指の指先とボ−ルが当たるところに白いテ−ピングが貼ってあるのがわかると思います。
そして、ボ−ルを持ってアプロ−チに立ったときから ボ−ルが手から放れるまでの間、このテ−ピングのザラザラ感を人さし指で感じていられるように意識して投げるのです。ゆ〜っくりとボ−ルを投げてみて下さい。
ボ−ルに触れている5本の指のうち、一番最後にボ−ルから離れる指が「人さし指」 であることが実感できると思います。
この練習方法のポイントは、次の4つです。


最後まで人さし指に意識を持って投げているので、ボ−ルが手から放れたときには自然と「スパットと握手するように」なっている(しまっている?)はずです。初めのうちは、指先にタコが出来てきて痛いかも知れませんが、ボ−ルに回転をつける練習ですので頑張ってみてください。
これに慣れてくると、ボ−ルを支えている指があたかも「人さし指・中指・(薬指)」の3本であるような感覚になってきます。と同時に、親指を抜くタイミングもコントロ−ル出来るようになってきます。

自分のスコアを1ステップ上に持っていくには良い練習方法だと思いますので、是非試してみて下さい。

フックボールを投げるにはどうしたらいい?
Q.フックボールが上手く曲がりません。
親指をいつ10時の方向にしていいのかが分かりません。手から離れる直前なんでしょうか?
バックスイングの最高点に達した時から既に10時の方向へと移行させるのでしょうか?

マイボールでボウリングをする以上やはりフックボールが投げたいようですね。ところで、フックボールという球質がどのようなものなのか、ご存じでしょうか?
「どうしたらフックボールが・・・」ばかりを追求する前に、フックボールについておさらいしておきましょう。

1.フックボールの有用性

 なぜそんなにフック!フック!と言うのでしょうか? まず「見た目にかっこいい」と言うのが理由の一つでしょう。確かにフックボールというものは誰しもが投げられる球質ではありませんし、ハウスボールではなかなかフックボールがかかりません。
ポケットとボールの入射角について(板目17.5枚目に22.5度の角度)わからないと思いますが(・。・;ポケットにボールがどのような角度で入るとストライクになる確率が高いかという実績データです。詳しい話はここではしませんが、結果はポケットに対してある程度の角度があった方がストライクになりやすいという事でした。フックボールというのは、カーブボールとともに見た目のかっこよさのためではなくストライクの確率を高めるための球質なわけです。

 しかしストライクを取るためには、カーブボールやフックボールでなければならないことはありません。例えば「中遅(なかおそ)」といってレーンの中央にオイルが全然なく、ボールの曲がりをコントロールするのが大変に難しいレーンの場合には、ストレートボールの方がボールをポケットに集められます。またどんなレーンコンディションであってもいつもと同じライン取りをすることができるので安定したスコアメイクをすることが出来ます。


2.フックボールとは、どんな球質なのか

カーブの球質
図1.カーブボールの球質

フックボールの球質
図2.フックボールの球質


 上の2つの図を見比べてみて下さい。どちらもボールが曲がる球質で、ポケットに対しての入射角を同じにしていますが、その曲がりの様子が違います。

 図1がカーブボールと言うもので、ボールが手から放れてからポケットにヒットするまで弓なりな曲がりをする球質です。ボールの進行方向に対して回転の角度が小さくて済み、ボールのスピードはそんなに要求されずコントロールもしやすいもののレーンの外側に大きく膨らんでしまうのが特徴です。そのためにポケットに対しての入射角には限度があり、レーンにオイルが無くなってくると極端に中に入らなければならなく(通すスパットが極端に中央よりに)なります。

 図2がフックボールと言うもので、ボールが手から放れてからピンそばまで直線的にボールを走らせレーンの奥で急激な曲がりをする球質です。急激な曲がりをさせるためにボールの進行方向に対して回転の角度を大きく付けるとともに高回転を付ける必要があり、先まで走らせるためにある程度のボールのスピードが要求されますが、ピンそばまで直線的にボールを運べるためにレーンの外側に大きく膨らませる必要がありません。そのためにポケットに対して入射角を大きく取れ、レーンにオイルが無くなってきてもカーブボールほどライン取りを大きく変更する必要がないのが特徴です。

 ストレートボールで同じ入射角にしようとすると、お分かりのように隣のレーンから投げなければならないので、カーブボールまたはフックボールを投げる必要があるわけです。


3.どんな風に投げるのか

 カーブボールとフックボール、どちらの方が難しいかというと一概に言えませんが、それぞれテクニックが必要であることは言うまでもありません。

 大まかに説明しますと、カーブボールは、ボールに回転を付けると言うよりはボールを転がすと言った感覚です。最近のボールは「偏心」または「偏重心」といって、重心がボールの中央からはずれたところにあります。願い事が叶ったときに目を黒く塗る「だるま」が良い例ですね。だるまの重心は極端に本体の下部にあります。このだるまを横に寝かせてそのまま転がしてあげると、転がりつつも起きあがろうとするので大きく曲がりを見せます。ボウリングのボールは、だるまほど重心の偏りはありませんが、ボールを転がしてあげることで重心のズレが遠心力のおかげで見かけ上大きくなり、緩やかな弓なりの曲がりをするのです。

 対してフックボールは、ボールに回転を付けるのが一番の重要項目です。先ほどの説明の中でスピードも要求されると言いましたが、レーン中央にオイルがきちんとある場合は、このオイルを使ってボールを滑らせることによってピンそばまで直線的に走らせることが出来るので、いかにボールに回転を付けられるかです。ボールが進もうとする方向とは相反する角度にボールの回転を付けるために、レーンのオイルが無くなったピンそばでボールとレーンの摩擦力によって急激な曲がりをするのです。しかし、6〜7kgもある重いボール、しかも片手で3本の指で持っているボールに高回転をかけるためには、かなりの強さの手首・各指を抜くタイミング&テクニックが必要になってきます。また、ボールにスピードがあっても回転が弱いとフックしませんし、回転があってもスピードが無ければポケットに対するコントロールがつきません。

 どちらもレーン・オイル・ボールの3つの要素が複雑に重なり合っているためにコンディションが変化するとそれに伴って考え方・投げ方を変更していかなければならない高度な球質なのです。それに比べてストレートボールは、レーンコンディションに左右されることが極端に少なく、制球力さえあればストレートボールでパーフェクトを出すことだって可能です。難しい理論やテクニックも必要なく、狙ったところに狙ったとおりのボールを投げる練習を積み重ねることだけで十分です。また、先ほども触れましたが最近のボールは偏重心であるとともに表面の材質がカーブもしくはフックに適したものになってきているので、さほどの高度なテクニックを持ってしなくても「ナチュラルカーブ」と言ってボールが曲がりたいなりの自然な緩いカーブがかかるものです。



 ここまで長々とフックボールのおさらいをしましたが、ボウリングというものは結局は点数を競うスポーツなわけです。いい点数を出せれば、それはフックボールだろうがストレートボールだろうが構わないわけです。ポケットに対しての入射角の問題は、「ストライクになる確率が高い」と言うことであってフックボール又はカーブボールでなければストライク・高得点が出せない訳ではないと言うことを理解して下さい。また、ボウリングの基本的な部分、たとえばアプローチの取り方やリリースのタイミング、脇の締まりや最後の足のスライド、レーンコンディションの読みやボールの特性などを修得・理解していない人でも簡単にマスターできるほどフックボールは易しくないと言うことも理解して下さい。
 よく考えた上でそれでもフックボールが自分には必要だと考えるのであれば以下にどうやったらボールが曲がるの?のさらに上のステップを説明します。「なんだ、ストレートで構わないじゃん」と思った方は、以下を見る必要はありません。


投げ込んで一つ一つの要素を自分の身体で感じ取って自分のものにしていかなければならないと思うのですが、しかしフックボールを投げるための理屈があることも確かです。ですので、今回は力学的な理屈をおりまぜて、フックボール上達のベースとなるものを要素ごとに分けて説明していきたいと思います。


フック回転の概略
フック回転 フックボールの回転について考えてみましょう。左の図は、上から見たボールの進行方向と回転方向を説明しているものです。ボールが進む方向とは相反する方向に回転がかかっているのがお分かりいただけると思います。この進行方向に対して横方向にかかっている回転が、ピンそばでレーンとの摩擦力によってフックの曲がりに繋がっているわけです。しかし、ボールには進行方向にそのまま進みたいという慣性力がありますから、その慣性力に勝るための高回転がフックボールには要求されます。スコアメイクに必要なフックボールには、ボールが手から放れてからポケットにヒットするまでに8回転以上の回転数が必要だと思います。これは結構大変なんですよ。

フック回転の理屈
 次に、ボールに回転を与えるための理屈を説明します。「どうやったらボールが曲がるの?」でも説明しましたが、初心者の方で無理やりボールを曲げようとする場合のほとんどがリリースの瞬間に手首をひねる(こねる)動作をしています。これではボールが水平方向に回転しているだけでフックに必要なレーンとボールの摩擦力を得ることが出来ません。

レーンコンディションや、ポケットへの入射角を何度にすると考えているかにもよりますが、ボールの進行方向に対して45度前後が基本になると思います。
親指を10時〜10時半の向きにすることです。

 そして、投げたボールがボールリターンに返ってきたら、ボールに付いているオイルの状態を見て下さい。下にあげた3つの画像の黄色い帯(オイルが付いている帯は、レーンと接触している場所であることを意味していて、この帯のことをローリングトラックと言います)は、ボールに付いてきたオイルを示していて大体この3つの内のどれかに当てはまるはずです。
トラック1「スピナー」  トラック2 「セミロール」 トラック3 「フルローラー」
 1のようなオイルの付き方は、手首をこねる(ひねる)動作が大きい場合になります。「スピナー系」これではボールが水平方向に回転しているだけでフックに必要なレーンとボールの摩擦力を得ることが出来ません。

 2のようなオイルの付き方は、フックボールの理想と言われているものです。回転する物体は、その物体の重心がずれている場合に自分自身の重量バランスの釣り合いをとろうとして回転形態を変えて行きます。ボールの重心の偏りは、このローリングトラック上付近にあるためボール自身が重量バランスを取ろうとする応力が、レーンとボールの摩擦力によりボールの進む方向を変えようとする力に助けられて急激に収束しようとするために強烈なフックを生み出します。「セミローリング」の回転と言います。

 3のようなオイルの付き方は、バックアップ(右投げの人の場合、右側にボールが曲がって行ってしまう回転の付け方)の場合や、リフト時に中指の引っかかりが強い場合に起こります。この場合、ボールの重心位置とローリングトラックの位置関係が遠いため、ボール自身が重量バランスを取ろうとする応力がなかなか収束しません。しかし、ドリルの仕方次第では2番と同じ結果を得ることが出来ます。俗に「フルローリング」の回転と言います。
 1〜3のうち、どれがよいかと言えば無論2を中心として最低でも2〜3の間にオイルが付いてくるのが望ましいでしょう。

フックボールの実際
 ここまでは、ボールの回転について考えてきましたが次はフックそのものについてです。上で説明した回転さえ付ければフックボールが投げられると思ったら大きな間違いです。レーンコンディション・スピード・回転などが複雑に絡み合ってフックボールは生まれるのです。
 フックボールは、レーン上のオイルを使ってピンそばまでボールを走らせ、レーンの乾いている場所で急激にフックさせます。このレーンの乾いている曲がり始めさせる場所をフッキングポイントと言います。つまりフックボールというのは、回転力だけ付ければいいものではなくレーン上のオイルとフッキングポイントの関係をしっかりと押さえておかなければ実現できないのです。

フックのライン取り1
図3.ライン取り1
フックのライン取り2
図4.ライン取り2


 上の2つの図を見て下さい。レーンとオイルのエリアの図です。オレンジ色で示した部分はオイルのあるエリア、緑色の部分は考えられるフッキングポイントです。普通のレーンは、このように極端なオイルの敷き方はせず幅は板目30枚、長さはピン手前30〜35フィートくらいまでの長方形型に敷きます。

 図1は、俗に言う「スパット10枚ちょい出し」というフックボールの基本的なライン取りをこのレーンで投げた場合の図です。本当はもっとピンそばまでボールを走らせたいのにライン上のオイルがかなり手前で終わってしまっているので、フッキングポイントは自ずと手前になってしまい、フックボールと言うよりは手前で曲がってしまってその後は直球になってしまいます。(このように曲がった後まっすぐに転がってしまう状態のことを「ロールアウト」と言います)

 図2は、オイルのある場所を上手に利用してピン手前のフッキングポイントにボールを運ぶためにスパットは17枚目を使っている例です。ピン直前にあるフッキングポイントまでしっかりとボールを直線的に滑らせている(オイルの上を回転させながら滑らせることを「スキッド」と言います)ことが分かりますね。

フックボールとは・・・
 ただ闇雲に進行方向に対して45度の角度で回転を付けたボールを投げればブックボールになるわけではないことがお分かりいただけますでしょうか? 一般的なレーンは、図3・4のような変則的なオイルの敷き方ではなくファールラインからピンそば30〜35フィートまで均一の幅の長方形であることが多いのですが、その場合でもレーン上のオイルがどのようになっているのかを体で感じて把握していなければフックしてポケットに集まるボールを投げることは出来ません。また、フックしてポケットには集められても、安定したスコアを叩き出すにはそのレーンにマッチしたポケットへの入射角はどのくらいなのかを探る必要があります。見た目にはかっこいいかもしれませんが、フックボールの有用性を理解していなければ、単なる見せ物のフックなだけでかえって低い点数しか出せなくなってしまいます。

うまく曲がらない理由?!

●ボールにかける回転力が不足している場合
●ボールのスピードがありすぎる場合
●レーンのオイルが厚い場合
●オイルがピン手前まで延ばされてしまってフッキングポイントが存在しない場合

曲がるときと曲がらないときの差が激しい?!

●ボールにかける回転力が一定でない場合
●ボールのスピードが一定でない場合
●ライン取りが一定でない場合
●オイルの延び方がまだらになっていてフッキングポイントがハッキリしていない場合

等が考えられます。

ボールに安定した回転をかけられていること、レーン上のオイルの状態を把握できていることに加えて投球の一連動作が一定かつ安定していることが必要であるのに違いはありません。フックだ、カーブだという前にまずスペアが必ず取れる練習をして下さい。スペアを確実に取れると言うことは、どこに立ってどのスパットを使えば目的のピンを倒すことが出来るのかを理解している証拠になりますし、なによりもアプローチとリリースが安定している証拠でもあります。これが出来てこそあなたの理想のフックボールが投げれると思います。