上級者用 用語集


ボールリアクション

●RG(アールジー)
RGは(Radius of Gyration)の略で回転半径と訳される物理概念。慣性モーメントスケールを長さ(インチ)の単位で表したもので、ボール製造上の規定がある。転がりにくさの指標で、数値が大きくなれば転がりにくく、小さくなれば転がりやすくなる。

●アクシスチルト
ボールの回転軸の傾きを表したもので、レーンを水平とした場合の軸の傾き角度のこと。

●高慣性・低慣性
慣性モーメントが高いボールを高慣性(High RG) 低いものを低慣性(Low RG)というが、一般的にはボールの内部が重いセンターヘビーを低慣性、表面が重いカバーヘビーを高慣性と分類している。RGの同意語で、転がりにくさの指標。

●硬度
ボールの表面の硬さのことで、ボウラー団体によりそれぞれの規定がある。REXデュロメーターで測定した数値が72度を下回ったボールで投球することは出来ない。

●サイドローテーション
進行方向とは異なる方向の横回転のこと。アクシスローテーションと同意語。

●スキッド
滑り回転のこと。スキッドの要素は、ボールの表面素材、表面加工と慣性モーメントに関わってくる。摩擦が小さくなればスキッドは長くなるが、慣性モーメントが小さくなればスキッドは短くなる。

●ΔRG(デルタアールジー)
回転半径差のこと。コア形状が球形の場合、どの方向も回転半径は変わらないが、例えば円柱形のコアの場合、円柱を縦に回転させた場合と横に回転させた場合とでは回転半径に差異が生じる。細長くなるほど回転半径は大きくなり、そのことがトラックフレアの大きさと比例関係にあることから、フレアポテンシャルともいう。

●トラックフレア
コアの形状によってボールに生じる、回転軌道の扇状の広がり。

●バックエンド
レーンを手前から3分割した場合、手前の部分をヘッド、中間部分をパインエリア、ピンに近い部分をバックエンドと呼ぶ。ピンの近くで過激に曲がるボールをバックエンドリアクションが大きいと表現する。

●フォワードロール
ボールの回転方向で、進行方向に向かう回転のこと。

●フッキングポイント
アクシスローテーションとアクシスチルトがレーンとの摩擦によって失われはじめ、ボールがフックし始める地点。ブレイクポイントと同意語

●フックポテンシャル
ボールはそれ自体がフックするのではなく、リリースによって与えられたサイドローテーションの大きさと、レーンの摩擦によってフックが起きる。そのフックすべき潜在力の度合いのこと。

●フレアポテンシャル
トラックフレアが起きるべき潜在力のことで、その大きさはボール内部のコア形状によって決まる。デルタRGと比例関係にある。

●ブレークポイント
フッキングポイントと同意語。

●ポテンシャル
可能性としての力。潜在する力のことで、ボールがフックする潜在力をフックポテンシャル、フレアが起こる潜在力をフレアポテンシャルという。

●マスバイアス
質量の偏りを表した米国での造語。ピンから90度離れた方向にウエイトブロックを埋め込んだり、コアを変形させて質量の偏りを意図的にもたらしたボールに限り、回転軸の移動速度が微妙に変化する。そのことを効果として、ドリルレイアウトに反映させたもの。

●リアクション
物理用語で反作用のこと。ボールリアクションのようにボールの動きや反応を表すときに用いる言葉。

●ローリングトラック
ボールの回転軌道のこと。セミローリング・スピナー・フルローリングを3大ローリングとして大別している。

ボール各部

●インナーシェル
ボールの構造で、3層以上で構成されているボールの2層目のこと。ボールの比重はこの部分で調整されている。

●コア
ボールの中玉、または2層ボールの内部の層をコアという。コアの形状や比重がボールの軌道イメージに影響を与える

●コア・アクシスアングル
ボウラーの回転軸に対するコアの回転角度のこと。コア・アクシスアングルによりボールリアクションを調整することが出来る。通常コアの向きは表面のピンにより確認できる。

●シェル
ボールの表面素材。ポリエステル、ウレタン、リアクティブウレタン、テクスチャー系などが素材として用いられている。

●ピン
コアの頂点。約1cmの円形のプラスチックで、コア・アクシスアングル設定の目安になる。

ボール軌道

●アーク
手前から緩やかなカーブを描くボールの軌道イメージ(弓なりの曲がり)

●スキッドスナップ
アークとは反対に直進力があり、ピン手前で急激な変化をするボールの軌道イメージを表す。

●ナチュラルフック
サムアングル10時、フィンガーポジションを4時に置いて自然な手の振りを意図して投球することで生まれるフックボール投法(右投げ)ボウリング教室ではまずこの投げ方を習得する場合が多い。

●バックアップ
フックとは逆方向に曲がるスライスボールのこと。リバースフックともいう。

●ピンキャリー
慣用的に「ピンアクションがよい」と言うが、それと同意語。ピンが低く飛ぶことで、連鎖反応が起きやすいことなども「ピンキャリーがよい」という言い方をする。

●ホッケースティック
ボールの軌道を表す言葉で、ホッケースティックのように先で角が出るような曲がり方をするオールをこう表現する。

●レーンキャッチ
比較的摩擦の大きいボールをレーンキャッチがよいボールと表現するが、オイルの影響を受けにくいボールについても同様の言い方をする。

●ロール
転がりのこと。ボールはレーン手前では、オイルの影響と回転方向と進行方向の違いで滑りながらレーン上を進んでいくが、レーン上の摩擦の影響を受け、進行方向と回転方向が次第に近づいてくる。この状態を「ロールが始まる」という。

●ロールアウト
ボールの進行方向と回転方向が一致する(アクシスローテーションとアクシスチルトがレーンの摩擦によって失われる)とそれ以上軸移動がなくなり、ボールの軌道に変化が起きなくなる。この状態をロールアウトという。


ボールの表面素材

●アクアシオムプロアクティブ
1998年に米国BW社が開発したボールの表面素材のこと。ウレタン素材にシリカ(ガラス球状)を混入したもので、表面の凹凸によりオイルゾーンでもドライゾーンでも摩擦が変化しにくい特性がある。

●カーバイド
炭化カルシュームの慣用名。オイルゾーンでの摩擦を強化させるために、ボールの表面素材に添加され、テクスチャー系として注目されている。

●カーボン
炭素のこと。カーバイド同様にオイルゾーンでの摩擦を強める目的で表面素材のウレタンに混入させている添加剤。

●テクスチャー
リアクティブウレタンにシリカ(ガラス球・中空のガラス球)マイカ(雲母)カーバイドなどを添加することで、それぞれの質感を生み出している表面素材の総称。

●パーティカル
米国ではテクスチャー系の表面素材を、パーティカル系と分類している。同意語

●プロアクティブ
「アクシオムプロアクティブウレタン」を簡略化した呼び名

●リアクティブ
ウレタン樹脂に可塑剤を添加した表面素材の総称。可塑剤とは通常プラスチックを軟化させたり硬化させたりするときに用いられる添加剤



ドリル

●グリップ
ボールの握り方のことで、大別するとコンベンショナル・セミフィンガー・フィンガーチップなどがあり、それぞれフィンガーを入れる深さにより握り方が異なる。

●サム
親指のこと。親指穴のことをサムホールと呼ぶ。

●スパン
親指穴(サムホール)のエッジから中指、薬指穴(フィンガーホール)のエッジまでの距離。

●バーティカルピッチ・ラテラルピッチ
ピッチの方向を表す言葉でグリップの指穴に対して縦方向をバーティカルピッチ、横方向をラテラルピッチという。

●バランスホール
ルール上1個だけ開けることが認められている。バランスを調整するための穴。ルールではドリルの径が1インチ1/4以内

●PAP(ポジティブ・アクシス・ポイント)
オールの回転軸。通常は最初に回転した際のトラックフレアの中心軸で、軸は左右に生じるが、特に右投げボウラーの場合、指穴に対して右端の回転軸を指す。

●ピッチ
指穴がボールの中心に向かう角度のこと。

●フィンガー
主に中、薬指のことを言うが、サム(親指)以外の指はフィンガーに含まれる。

●ブリッジ
主に中指穴と薬指穴の間をいうが、フィンガーホールのそれぞれの間もすべて含まれる。

●ホール
ドリルによって開けられた指穴の総称。穴の大きさをホールサイズという。

●メジャーシート
ドリルの際に必要なホールサイズ、スパン、ピッチ、レイアウトなど採寸したデータを記入するシートのこと。ドリラーのカルテでもある。

●リバースピッチ・フォワードピッチ
指穴の角度で、中心に向かう角度のことを0ピッチといい、それよりも外側に向かう角度をリバースピッチ、内側に向かう角度をフォワードピッチという。

ボールメンテナンス

●サンディング
ダルと同意語で表面を粗く仕上げること。ルールでは320番以下の粗さには出来ない。

●1000番
ボールの表面加工に使うサンディングペーパーの粗さの番手。数値が大きくなれば表面粗粒度が滑らかになり、小さくなれば粗くなる。通常は600番から800番がメーカー箱出し仕上げとしては多く、1000番は細かい分類に入る。

●ダル⇔ポリッシュ
表面仕上げのことで、粗いボールをダル、ピカピカに磨いてあるボールをポリッシュという。


レーン

●オイリー⇔ドライ
一般的にはレーン上のオイルが厚く長く(40フィート)以上塗られているコンディションをオイリー、短く(30フィート以下)薄く塗られているコンディションをドライという。

●オイルゾーン⇔ドライゾーン
レーン上のオイルが塗布されているゾーンをオイルゾーン、塗られていないゾーンをドライゾーンまたはドライエリアという。

●キャリーダウン
ボールによって、オイルゾーンのオイルがドライゾーンに運ばれてしまうこと。そのことにより、ボールのフッキングポイントが不安定になる。

●スポーツコンディション
スポーツとしてレーンコンディションの真の標準化を図るべき、という考えの基に考案された、難易度の高いレーンコンディション。オイルの横方向の分布の中で、オイルの高低差が2対1以上あることが必要条件で、正確な投球技術、レーンアジャストの早さ、レーンコンディションの読みという能力が備わらなければスコアメイクが難しい。

●ドレッシング
レーン上にオイルを塗布すること。オイルが塗られているゾーンをドレッシングゾーンともいう。

●ブレークダウン
レーンヘッドのオイルが投球によって徐々になくなっていく状態。

●ヘビーオイル⇔ライトオイル
一般的にはオイルが厚く塗られているコンディションをヘビーオイル、薄く塗られているコンディションをライトオイルという。

●ミディアムコンディション
オイリーとドライの中間的なコンディションをミディアムコンディションという。通常ドレッシングゾーンが35フィート程度に塗布されているコンディションをミディアムコンディションと分類している。

●レーンヘッド
レーンを縦方向に3分割した場合の手前の部分20フィート付近までのゾーンをレーンヘッドという。

ボウリング

●クランカー
L字型のことをクランクというが、L字のように曲げるタイプをクランカーという(PBA選手に多い)

●ストローカー
クランカーに対比するスタイルで、大きく曲げないごく普通のタイプのこと。(日本人ボウラーの殆どがこのタイプ)

●スピナー
ボールの回転軌道が小さいタイプで、アクシスチルトが大きく、コマのような横回転の強いローリングタイプをいう。

●セミローラー
ボールの回転軌道のことで、ボールの最大円周の約3/4の軌道を転がるために、スリークォーターロールともいう。

●ターン
サムが抜けた後のリストワークで、一般的には反時計回りに手首を回す投法。

●ハイローラー
セミローラーの分類に入るが、比較的指穴に近い軌道で、円周の大きいタイプをハイローラーという。

●フルローラー
ボールの回転軌道が最大円周を転がるローリングタイプをいう。

●リフト
投球時にサムが抜けた後、フィンガーでボールに回転を与える動作をいう。リフティングともいう。