| Mexico vs Brazil 3 - 3
ハリスコスタジアムにブラジル代表を招いて行ったこの試合は、ブラジルの優雅なプレーとロマーリオのファンタスティックなゴールが印象に残りました。
ワールドカップの最終予選を黒星でスタートしたメキシコ代表はマスコミや国民にたたかれて、窮地に追い込まれていました。エンリケ・メサ監督は試合前から新しいメンバーで臨むと発表。特に酷評されていたカンポス選手を外してクアダラハラのキーパーオズワルド・サンチェス選手を起用しました。また、このところ好調なモンテレイのアントニオ・デ・ニグリス選手がフォワードとして抜てきされました。この試合には普段クルス・アスルから呼ばれている選手達は招聘されませんでした。彼等はブラジルでリベルタドーレス杯を戦っていたからです。
試合は開始5分にセットプレーからクラウディオ・スアレスのヘッドが決まってメキシコが均衡を破りました。しかし、ブラジルは焦るでもなく、優雅にプレーを続けていました。全然プレスに来ないので、メキシコの中盤も割とのんびりとボールを持たせてもらって、焦りからくるミスがあまりなく、全体にはまぁまぁな感じがしました。それでも、フォワードのオソルノニグリスはきっちり抑えられていて、追加点の可能性は感じないまま前半が終了しました。
後半に入ってから、試合に動きが出て来ました。前半は右側にいたニグリスが左サイドに移って来ました。また、機能していなかったルナとオソルノを代えてアレジャノとマルコ・アントニオ・ルイスを入れてから全体のバランスが良くなって来たと思います。
そして、メキシコはニグリスの左からのパワフルなシュートで2-0とブラジルを突き放します。ブラジル代表のエメルソン・レオン監督(!)は選手を一気に3人交代させて選手を鼓舞します。この交代からブラジルも少しプレスをかけてくるようになりました。それでも、ブラジル代表は体を寄せて来ず、足先だけでメキシコからボールを奪おうとしていました。また、奪った後はのんびりと美しいドリブルを披露し続けました。ゴール前に入って来るとブラジルはスピードをあげてサイドチェンジをして、メキシコのディフェンスをかく乱しようとします。そうしてブラジルも1点得点しました。
それからはほとんどボール支配はブラジルだったと思います。しかし、遅攻のためそれ程の脅威として感じられませんでしたが…。ロマーリオが2点目を追加。同点に持ち込まれました。
それでも、メキシコも数はそんなになかったけれどチャンスを活かしました。アレジャノのキーパーの頭上をふわりとこえるループシュートが決まって3点と突き放します。試合は90分。メキシコの勝利かと思われた瞬間ロマーリオの「どうしてそう言うタイミングでダイレクトシュートがうてるのかなぁ」と唸らせる様なビューティフルゴールが決まって同点となりました。
突き放しては同点に持ち込まれるという「ほめた試合」にはなりませんでしたが、自信喪失ぎみだったメキシコ代表に幾許かの自信を取り戻させてくれたと言う点で、良い試合だったと思います。また、ニグリス選手の活躍で、左サイドのパワフルなシューターがオプションとして入ったと考えると、これはとても好材料と思います。ルナ選手とオソルノ選手 のプレーは大分疑問が残りました。ルナ選手が交代する時にブーイングが出たのは、アメリカの選手だからかも知れないけれど、スタジアムのお客さんの気持ちもわからいでないと思いました。 |