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観戦メモ5

一番新しいものが先頭に来るように並べていますが、
同じ背景色のメモは上から下の順番で試合を見てメモを書いています。



メキシコリーグ夏期リーグ2001年

 
 
第12節 Tecos vs Cruz Azul 2 - 0

ブラジルから帰って来た直後から週に2試合をこなしての3試合目でクルス・アスルはさすがに体力切れを起こしました。また、モラレスがいないのが攻撃に非常に大きく響いています。パレンシアも疲れから本来の魅力であるスピードに乗った突破やチェーシングが全くと言ってよい程見られません。レイノソのポジションにマシアスが入って、メンドーサがマシアスのポジションに入っていますが、メンドーサはサイドのプレーでは卒なくこなせても、このメンバーではディフェンスから攻撃へ転じる時の連係がモラレスがいないため今一つうまくいきません。結局ディフェンスからのロングパスを多用することになってしまい、それを拾う選手もいないので得点になりそうな気がしません。エミリオ・モラをエルナンデスに変えて、ピニェイロをハイメ・ルイスに変え、グティエレスをベヒネスに変えて攻撃を厚くしましたが、結局は無駄に終わりました。まぁこのての交代をする時は大体「本当に不調」の時なので、勝ったためしはありませんけど。

テコスはナヴィアの活躍もあって好調を維持しています。早いチェックからの攻撃で、再三クルス・アスルのゴールをおびやかしましたが前半は得点できませんでした。40分に怪我からナヴィア選手が交代してしまい、いつもなら後半からはいってくるボーティスタ選手が前半からプレーしました。後半に入って、クルス・アスルの足が止まって来たのに乗じて、ボーティスタのスピードある突破が活きてくるようになりました。1点目はボーティスタの突破で、たまらずメンドーサがクリアしたボールがゴールインしてしまったもの。2点目はテコスのカウンターアタックから、ボーティスタが1対1になって、ゴールしました。

3月3日スタジアムが珍しく埋まって、それも青く埋まって「アースル」という連呼が出る始末でしたが、ホームチームが面目躍如のゲームとなりました。


 


第10節 UNAM vs Cruz Azul 0 - 0

この試合は、クルス・アスルのリベルタドーレス杯出場のために延期されていた試合でした。数日前、後半はへろへろだったクルス・アスルでしたので、この試合も体力不足が心配されました。また、セラヤ戦でレイノソ選手が骨折。マテュテ・モラレス選手の怪我の悪化があって、中心選手二人が欠場となりました。

そんな中で行われた試合でしたので、前半はまあまぁの動きを見せたアスルの選手達も後半に入るや否や、ぴたっと走れなくなってしまいました。UNAMがその機に乗じて攻撃を仕掛け続けましたが、クルス・アスルのキーパー、オスカル・ペレスが大活躍してUNAMの攻撃を凌ぎました。


第11節 Cruz Azul vs Celaya 2 - 0

好調セラヤを迎えて、ブラジル帰りのクルス・アスルの体力が持つか?というのが見どころでしたが、なんとか終了迄体力を持ちこたえさせた結果になりました。

ひざの怪我からフランシスコ・パレンシア選手が欠場。右サイドのフォワードにはベヒネス選手が入りました。スターティングラインアップを見た時に、「なんでトレホ監督はベヒネス使い続ける訳?」とテレビに向かって語りかけてしまいましたが、その疑問は後半に入ってベヒネス選手が交代する迄続きました。

前回フォワードを勤めた3試合に比べれば、多少連係は取れて来ていたように思いますが、それでもゴールになりそうな気配はかけらも感じられませんでした。彼の問題はいろいろありますが、相手のディフェンダーをかわす動きが非常に少ないというのが最大の問題です。セラヤに限らず、ディフェンダーにとって、ベヒネス選手は非常にマンマークが楽な選手なのです。常に彼の周りにはひとりか二人のディフェンダーが張り付いていて、クルス・アスルの他の選手が彼にパスを出そうとしても、出す場所が殆どないのです。スルーパスは取られた時のカウンターアタックが怖いし、オープンスペースへ走り込まないからオープンスペースへボールを出したら、ボールがラインを割るか相手のディフェンダーに取られるのが落ちなのです。仕方がないのでチームメートは彼をターゲットにしてボールをぶつけまくりました。しかし、彼の次なる問題は、「頭は出すけどゴールへの『意図』が全く感じられない」ことなのです。かなりの確率で相手ディフェンダーがヘディングでボールを跳ね返す(すなわちポジショニングもいまひとつ)か、たまに頭にヒットしても枠へ飛ぶとはとても思われないものばかりなのです。

また、アルベルト・マシアス選手が疲れているというのがとてもよくわかりましたし、他の選手も普段と比べると出足が遅くパスの精度も幾分低いように感じました。だから、「0-0で引き分けてくれれば『よし』とするべきかなぁ」と半ば諦めていました。

レイノソ選手がジャンプからの着地に失敗して右足を傷めたのも疲れがたまっていたからかも知れません。ますます勝利が遠のいた気がしましたが、ついにベヒネス選手に変わってエミリオ・モラ選手が投入されると「ぶつけまくり作戦」が一変して、スルーパスありサイドチェンジありという希望が持てそうなプレーに変わりました。この変化はかなりドラスティックでした。

そして、ついにスコアが動きました。セットプレーでモラ選手がゴールを狙えそうなポジションでジャンプ。そうはさせじとキーパーがパンチングに。勢いなくゴール前に落ちたボールをメルビン・ブラウン選手が決めてゴール。その2分後には、モラレス選手がポストプレーからワンタッチでアドマイティス選手に絶妙なパス。アドマイティス選手はそのまま勢いにのって右サイドをドリブルしてパワフルなシュートを放ちました。それがゴールイン。2-0と突き放しました。

後はアスルのスターティングメンバーの体力が底をついたので、交代で入ったモラ選手とガルダメス選手がなんとかボールを高い位置にキープしようとがんばり、勢いをぶり返したセラヤの攻撃を食い止めました。アスルは非常に貴重な3点をあげました。


 
第11節 Puebla vs America 0 - 0

これまた好調プエブラと前節絶不調のアメリカとの試合はお互いにゴールを決められずスコアレスドローに終わりました。

アメリカはエルナンデス選手を怪我で欠いていました。対するプエブラはガルシア・アスペ選手を司令塔に目下絶好調です。スタジアムも一生懸命選手を鼓舞しました。

プエブラのマスコロ選手はサモラーノ選手をよく抑え、危険の芽を察知しては早めにケアするという活躍を見せました。対するアメリカもロハス選手が本当によく攻撃を抑えていました。彼がアメリカに加入したのはサモラーノ選手の加入よりも貢献が大きいと思います。この試合、ディフェンスの活躍でお互いの攻撃が機能しなかったと言えるでしょう。


 
 
第11節 Atlas vs Toluca 4 - 4

前半の試合振りからはトルーカが引き分けるとは思いませんでした。アトラスは圧倒的な寄せの早さでトルーカの中盤をかく乱。トルーカの中盤と前線は完全に分断されていました。最初に得点したのはもちろんアトラス。この得点以降トルーカは中盤が下がってしまい、ボールを奪っても前線迄の押上もなく、フォワードが長距離をドリブルするか、前線に張っているカルドーソ選手にボールをぶつけて「後はよろしく」とするばかり。トルーカのカルドーソ選手はトルーカでの個人ゴール数記録迄あと1ゴールに迫っており、「なんとかゴールしたい」という気迫が見て取れるのですが、ひとりじゃぁさすがのカルドーソ選手でもどうにもなりません。

守備的な布陣が一応功を奏してアトラスの追加点は後半迄持ち越されました。しかし、その追加点の前になんとトルーカが1点入れたのです。後半よたよたしながらもトルーカが攻撃の形をつくり出してきたところで、キーパーのカブート選手がトルーカの選手と交錯。PKとなりました。蹴るのはヴィクトル・ルイス選手。カルドーソ選手も蹴りたそうでしたけれど、ルイス選手は譲りませんでした。きっちり決めて一点。

トルーカの喜びもつかの間、アトラスはすぐに怒濤の攻めで1点返します。これで2-1。それでもトルーカの選手達に攻撃の意志が芽生えて来て、試合は熱くなって来はじめました。アトラスの選手も疲労がたまって来たのでしょう。不必要なファールが多くなって来ました。トルーカの追加点2点はそんなアトラスのファールからのリスタートで生まれました。カルドーソ選手もフリーキックからヘッドでゴールへ押し込んで記録を対に持ち込みました。なんとトルーカが逆転!

アトラスもセットプレーと抑えの効いたパワフルなシュートで2点追加。4-3と突き放します。そして90分。トルーカ振り切られるか?と思われた矢先に、アトラスの自殺点で試合終了。

アトラスのゴールはどれもスーパーゴールで、チームのパワーを感じさせました。トルーカはかつての栄光の面影はありませんが、それでもセットプレーを武器に必死に追い付いた形になりました。