| Trinidad and Tobago vs Mexico 1 - 1
試合前から両チームには随分と緊張が高まっていました。メキシコサッカー協会は、ピッチのコンディションが悪いことやら、トリニダードのサッカー協会がメキシコに対して敵対的なムードを作り上げていて、選手の身に危険が及ぶ可能性があるとかなんとか言って、トリニダードでの試合を阻止しようとあの手この手でキャンペーンを張りました。トリニダード・トバゴにとってそれが面白いはずがありません。「これは戦争だ」といったキャッチフレーズまで飛び出して、まさに一触即発の危機という雰囲気をかもし出していました。
それでもスタジアムはかなり空席の目立つセクションもあったりして、「煽った割にはすくないなぁ〜」というのが最初の印象でした。試合中はこそっこそっとシャツを引っ張ったりして小ずるいファールすれすれプレーをしていたメキシコに対し、思いっきり突き飛ばしたり蹴りこんだりと、トリニダード・トバゴは大柄なファールプレーをしていたのが目立ちました。国民性かもしれないですし、きれいに言うならメキシコが「試合巧者」だったとも言えます。
それでも、先に得点したのはトリニダード・トバゴでした。前半15分コーナーキックからアンドリュースが地面にボールを叩き付ける様なヘディングでネットをゆらしました。身長差がかなりありましたから、メキシコの選手にどうせよと言っても将のないような完璧なヘディングでした。対するメキシコは、選手同士の役割分担がはっきりせず、混乱が生じて効果的な攻撃を創りだせませんでした。右サイドのデ・ニグリス、パレンシア、パルドの辺りでごちゃごちゃしてしまい、パスの意図が合わなかったりしてせっかく持ち込んでもそのチャンスをふいにすることが多かったです。散発的にパレンシアやデ・ニグリスがシュートしたりしましたが、効果的な攻撃だったかというと疑問が残ります。
混乱していた右サイドは問題ですが、それよりもディフェンシブハーフのプレーが問題の様な気がします。何度も書いているので「また言ってる」と言われるかもしれないですがヴィクトル・ルイスとエルマン・ヴィジャはオープンスペースにボールを出さず、手近な選手達と短いパスを回すだけなので、フォワードが下がって来なければならず、それが攻撃陣の混乱を助長していたともいえると思います。
後半に入り、ヴィジャを外してアレジャノを入れて攻撃を厚くし、クラウディオ・スアレスがヴィジャの分を受け持つようになってから、攻撃が出来るようになってきました。ヴィジャと違ってスアレスはオープンスペースへパスを出していて、それをアレジャノが拾って上がり、センタリングをするという攻撃パターンが見えて来たのです。このおかげで後半は前半よりもずっとましになりました。そして、パルドの弾道を抑えたミドルシュートがゴールに突き刺さり同点に追い付きました。
ゴールエリアのハンドでマルケスが2枚目のイエローカードをもらい退場しました。それでもメキシコは攻撃野手を緩めませんでした。ボルゲッティがゴール前でこぼれ玉をふかした時には絶望的なため息がでましたが、まぁ引き分けで終われたのは良しとすべきなのかもしれません。これでメキシコはジャマイカ、コスタリカと並んで勝ち点4を獲得。首位アメリカは3試合連勝なので勝ち点差が5となっており、独走状態です。 |