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  観戦メモ9
一番新しいものが先頭に来るように並べていますが、
同じ背景色のメモは上から下の順番で試合を見てメモを書いています。


リベルタドーレス杯準決勝第2試合
Rosario Central vs Cruz Azul 3 - 3

アステカスタジアムで2-0と勝ち越して満を持してアルゼンチンに乗り込んだクルス・アスルの一行は、カルドーソ選手を怪我で欠いたものの、持ち前のチームワークで、ホームでは30年以上負けたことのないロサリオ・セントラルに堂々と引き分けに持ち込み、決勝進出を果たしました。

試合は開始早々ロサリオの素早い攻撃で、クルス・アスルのゴール前が沸きました。しかし、ロサリオのプレーは素早いもののプレーの精度という点ではあまり良いものではなく、それでクルス・アスルも随分助かりました。立続けに、ゴール前にロサリオの選手がつめるという場面があった後、カウンターアタックで、アドマイティス選手の放ったボールをロサリオの選手が向きを変えて、コーナーキックとなりました。そして、コーナーキックのボールをロサリオのキーパーが後ろへ流したところをアルマゲル選手がつめて、それまでの劣勢を跳ね返し、クルス・アスルが1点先制しました。

静まり返るスタジアム。ロサリオは3点を入れないと追いつけません。そういう緊迫感がロサリオのプレーを雑なものにしたという可能性もあります。身長差を活かし、うまく体を入れてロサリオの選手はクルス・アスルの選手からパワフルに巧みにボールを奪います。そして、ゴール前へと急ぐのですが、シュートが明後日の方向へ行ったり、クルス・アスルの選手へぶち当てたりというフィニッシュが多く、キーパーのペレスはそれ程活躍してはいませんでした。

クルス・アスルも守備に力を入れながらも、“マテュテ‘・モラレスは渾身のチェーシングでボールを奪おうと頑張り、パレンシアも常に二人のマンマークにあいながらも、必死にボールをキープしようとしていました。また、アドマイティス、ピニェイロ、エルナンデスが巧みにカバーしあってボールを出来るだけ高い位置で保つようにしていました。また、クルス・アスルは遅攻を意図していたのは明らかで、キャプテンパレンシアは時折、「落ち着いて、落ち着いて」と指示をだしていました。

それでも、前半35分になり、ついにロサリオの攻撃が実を結びます。シュートが後ろを向いたガルダメスの腕にあたってしまい、PKを取られてしまったのです。ペレスも正しい方向へとんだものの、ゴールとなり、1-1の同点となりました。そして、程なく、ロサリオのマセラテシによる追加点が入りました。ディフェンスをうまくかわしてのゴールだったので、ペレスはどうすることも出来なかったと思います。2-1と逆転したロサリオのスタジアムは大歓声に包まれました。

しかし、その直後にクルス・アスルが追い付きます。前半終了間際のことでした。ゴール前のオープンスペースにピニェイロからのパス。キーパーがボールはそのままゴールラインを割ると判断。見送ったところを、パレンシアが追い付いてゴールライン際でボールをキープします。それを後ろにいたピニェイロにパス。ピニェイロはループのかかったシュートでゴールを狙いましたが、シュートはバーをたたき跳ね返りました。そこへ詰めていたアドマイティスがハーフボレーでゴールにボールを突き刺したのです。

後半も、ロサリオの攻撃は続きました。クルス・アスルの左サイドを深く抉られてマイナスのクロスを出され、走り込んで来たロサリオの選手にゴールを決められてしまったのです。沸き返るスタジアム、「あと1点」と誰もが思ったことでしょう。しかし、クルス・アスルはそこで慌てませんでした。ロサリオが再三クロスを入れて来ても、アルマゲルが冷静にクロスボールを処理。パレンシアは孤立していましたが、それでも、ディフェンスからのロングボールをキープしようとなんとか頑張っていました。このプレーのおかげで、ロサリオのディフェンスと中盤の間をあけることに成功していたと言えます。

トレホ監督はアンヘレスに変えてメンドーサを、アドマイティスに変えてオマール・ロドリゲスを、ピニェイロに変えてトマス・カンポスを立続けに投入。守備を固めながら、高い位置でのボールを追い掛けるスピードを落とさないようにしました。

ロサリオが必死の攻撃に出て、ディフェンスラインと中盤のオープンスペースを作ってしまったところで、パレンシアがドリブルでアタック開始。ディフェンダーがボールを取りに来た所を思う存分引き付けておいて、左サイドのオープンスペースへパス。トマス・カンポスが走り込んで来て、ディフェンダーがそっちに一瞬気を取られた瞬間にパレンシアがディフェンダーから離れ、フリーのポジションにつきました。トマス・カンポスはゴールに前進するふりをしながらパレンシアにボールを戻したのです。パレンシアは右足インサイドのダイレクトボレーで、ボールの向きを変え、キーパーをかわして3点目を入れたのです。

静まり返るスタジアム。もう残された時間はわずかでした。ロサリオのファンも、勝てないことを悟った瞬間でした。しかしながら、ロサリオのサポーターは最後迄歌うのをやめませんでした。

3分のロスタイムの後、笛が吹かれ、クルス・アスルの優勝決定戦への進出が決まりました。



 
ワールドカップ最終予選
Mexico vs Costa Rica 1 - 2

コンフェデレーション杯を散々な成績で終わったメキシコ代表には随分と世間の風当たりが強くなっていました。それを反映するように、アステカスタジアムは半分程度しか埋まっていませんでした。コンフェデレーション杯の反省からか、ワールドカップ予選にはベテランと呼ばれる人たちが何人か召集されました。スターティングメンバーは、キーパーにサンチェス、ディフェンスはパルド、スアレス、ダビーノ、カルモナ、ミッドフィルダーは、ヴィクトル・ルイス、マルコ・アントニオ・ルイス、デル・オルモ、セペダ、フォワードはエルナンデスとアブンディスでした。

試合開始5分にコーナーキックからアブンディスのヘッドが決まり、メキシコが1点先制しました。久しぶりに前半の早いうちに得点が入ったので、「これはいけるかなぁ」と期待を持ちました。メキシコ代表はアステカスタジアムで、負けたことがなく、殊にコスタ・リカは格下の相手と考えられるので、まさかここで勝ち点を失うなんてこの時点では私も含めて誰も思わなかったことでしょう。

しかし、5分に一点入れた後は、コスタリカの雑なプレーにあわせるかのように、メキシコのプレーもお粗末なものに終始しました。コンフェデレーション杯にくらべれば、ゴール前までボールが行く回数は遥かに多かったものの、フィニッシュの形にはならず、時間が過ぎて行きます。そして、スタジアムが深いため息をつき、ハーフタイムになりました。

後半は立ち上がりからコスタリカが次第次第に勢いを増して行きました。メキシコは前半のお粗末なプレーから立て直すことなく、相変わらずです。そして、コスタリカのドリブルをダビーノが無理矢理止めて(幸か不幸か警告はもらいませんでしたが、完全にイエローカードもののプレーでした。)ゴールエリア外からフリーキックを直接決められて同点に持ち込まれてしまったのです。

どよめくスタジアム、メサ監督は狼狽したのかもしれません。前半からさっぱりだったセペダを下げて、ヴィクトリーノを入れ、前への勢いを増そうとしました。この交代は当然のことに思われました。誰を変えるにしろセペダが最初というのは間違いないと思われるぐらい、この日のセペダは不調でした。しかしながら、次にアブンディスを下げてオソルノを入れたのは全く理解に苦しむ交代でした。そして最後にデル・オルモを下げてパレンシアを入れるという超攻撃的布陣に変えました。これが効いたか?と言われるとそうでもなかったというのが結論です。それでも、数日前のリベルタドーレス杯でパレンシアは3点目の得点をすばらしいゴールで飾るという活躍を見せており、人々の間にはパレンシアがメキシコ代表を救ってくれるのでは…という幽かな期待もあったことだろうと思います。私も、コスタリカ相手にメキシコが大量リードをしたら、お披露目程度にパレンシアが出てきてくれはしないかと期待していたひとりです。しかしながら、お披露目としてではなく本当にメキシコを救わないと行けない状況での登場となってしまいました。何本か素早いドリブルから鋭角のクロスをあげるという活躍をしましたが、それが得点に結びつくことはありませんでした。

メキシコ代表はサイドライン際でドリブルをしては詰まってしまい、仕方なくヴィクトル・ルイスにパス。そしてヴィクトル・ルイスがうろうろと手近なパスの先を探して、結局バックパスというパターンのくり返しでした。この手詰まりな状態はこのところのメキシコ代表の悩みでもあります。ディフェンスラインからの中盤へのフィードも意図したものではなくて、とりあえず前へけり込むだけのもので、身長的なハンデのあるメキシコには効果的な作戦とも思われませんでした。結局、ディフェンスはボールをどこへ出したらよいのかわからず、ミッドフィルダーはサイドライン際で無理矢理なドリブルでなんとかゴールへ近付こうと試みては相手のディフェンスにつかまり、フォワードは孤立するか、たまにやってくる確率の低い流れ弾みたいなボールを空しく追い掛けるというプレーに終始したのです。

そして、コスタリカも二人の交代を済ませ、だんだんと自信を強めて行きました。左サイドからミドルシュートを放ち、サンチェスが弾いた所をメッドフォードに詰められてコスタリカが勝ち越しました。

試合終了前からスタジアムは「メサやめろ」のチャントがこだましたと言います。こうしてコスタリカはアステカスタジアムでの歴史的な勝利に酔いしれることになりました。


 



 
コンフェデレーション杯
Mexico - Australia 0 - 2

いよいよコンフェデレーション杯が始まりました。前回の覇者メキシコは、直前に行った親善試合での混乱を解消することなく、試合に臨んでしまった様です。

スターティングメンバーは、キーパーがサンチェス、ディフェンスがオテオ、スアレス、ダヴィーノ、パルド、ミッドフィルダーがヴィクトル・ルイス、マルコ・アントニオ・ルイス、コヨーテ、ファン・パブロ・ロドリゲス、フォワードがアブンディスとボルゲッティというスターティングメンバーでした。このメンバーはイングランド戦の後半のメンバーのデ・ニグリスをボルゲッティに代えただけのメンバーでしたので、イングランド戦での混乱を移動しただけで解消できる訳はなかったのです。

ボルゲッッティの得点パターンは質の高いクロスが入るというのが最良のパターンなので、ボルゲッティを入れた時点で、右サイドのJPロドリゲス及びMAルイスのドリブルから切り込んでのクロスをあげるというのが、「必須攻撃パターン」となります。しかし、実際にはJPロドリゲスのミドルシュートが1、2本あっただけで、ボルゲッティに最終的にボールがまわることがありませんでした。というのも、MAルイスのドリブルは二人掛かりのディフェンスに阻まれて思うように上がれなかったし、右サイドのJPロドリゲスにしても、本来のポジションでないため今一つの出来だったからです。

MAルイスとJPロドリゲスだけを悪者にするのは気が引けるので、他の攻撃陣は何をしていたのかというと、アブンディスは中央での突破を試み、ディフェンスに阻まれるか無理な体制からあまり効果のないクロスを上げていました。コヨーテとVルイスのポジションも疑問でした。ディフェンスの直前でボール回しをするものの、オープンスペースへボールを供給することがなかったため、「さぁそろそろ攻撃しなくっちゃぁ」って頃にはオーストラリアの守備は完璧に固まっていたのです。

そして、テレビで見ているとディフェンスは余り映らないので良くわからないのですが、今回はディフェンスラインが非常にきになりました。押し上げないしずるずると下がる。特に左サイドのオテオの守備が不安だったからかも知れません。イングランド戦でもオテオの守備は大いに疑問でしたが、オーストラリア戦でも解消されることはありませんでした。この守備と攻撃の間のスペースをオーストラリアにフリーでドリブルさせ続けたため、ディフェンスがさらに苦しくなっていたと思います。

そして、22分オーストラリアに1点を許した後も、ディフェンスはずるずると下がり、攻撃は孤軍奮闘を続けてオーストラリアのディフェンスに跳ね返されて、カウンターアタック(スローな)を受けてピンチを招くという繰り返しでした。

後半、JPロドリゲスのポジションにヴィクトリーノを入れて、ロドリゲスをコヨーテのところへ。コヨーテを下げました。またMAルイスを外してオソルノをいれました。今回はオソルノのドリブルのほうがMAルイスよりは効果的でした。しかし、なんと言ってもヴィクトリーノが加わったことで、前へ前へという勢いがついてきました。また
、ミドルシュートやサイドチェンジというヴァラエティーに富む攻撃でやっとメキシコに勢いがついてきました。

ところがそんな時に、左サイドゴール近くでオテオとVルイスが短いパスをまわしているところへ、オーストラリアの選手がパスをカット。絶妙なクロスを入れて2点目を入れてしまったのです。程なくVルイスが下がりレイエスが入りました。この交代が終わってからやっとこさ中盤でのプレスが効くようになり、見違えるようになりました。しかし、ボルゲッティの頭にボールは一度も届くことはありませんでした。

次の韓国戦は終わりのメンバーからオテオをはずしてディフェンスを調節したメンバーでお願いしたいものです。