食山人ノート2

幕営の食料計画/朝食編
比較的せわになったもの
失敗?消えものメニュー
餅についての補足事項


【幕営の食料計画】

 これまで小屋泊まりや短い山行の場合を中心に述べたが、食料計画や行動食が重要視されてくるのは長期山行や幕営山行の場合だと思う。計画の日程が長いほど栄養バランスや摂取量、重さなどを考慮しなくてはならなくなるので、食料計画をたてる段階で食事の中身も複雑になってくる。

 幕営の場合、朝・夕定食と行動食が基本となる。
 筆者のパターンとしては、朝ラーメン・行動食・夜ごはん。歩き始める時間にもよるが、朝は消化し易く即エネルギー源になり易いもので、ラーメン、うどん、雑炊、味噌汁。日程によって代えたり、具材やを組み合わせたりしている。
 食後30分にはテント撤収して歩き始めるので、さほどの量は食べない。むしろ意識的に水分を多くとっておく為に、2人前のラーメンを3人前に分け、麺類のスープは1.5〜2倍でがぶ飲みできる感じにして丁度よいようだ。
 雑炊は基本的に前夜夕食に多めに御飯を炊いた時の残りか、もしくは前夜にワンクイックライス(アルファ化米)を多めの水の浸し、具材を仕込んでテントの外(フライの中)に放ぽっておく。朝起きたら目一杯水を吸って膨らんでいるので、さらに水を調節してやる。後は、ひと煮立ちさせるだけなので手間がいらない。これも水多めで、一人前の御飯を二人で食べる量に作っている。具はたっぷりと、別売の味噌汁の具や様々な乾物を自己流にアレンジしたものを工夫している。特にスライスニンニクは何にでもぶち込む。

 体液の循環が活発になって、体がすぐにあたたまるのがこうした半液状食の利点です。食事は薄味が基本だ。脱水症状改善のためにも味噌汁、お茶類は必ずとる。液体状のもので満腹感を得るような状態かな。
 早立ちや長丁場でスケジュールが過密だと、朝食はどんどん軽食になっていく。足りないと思われるかも知れないが、そのぶん行動食で随時補うので支障はない。朝起きてから夕食までを行動時間的にとらえると自然とそうなってしまうのだ。

 【比較的世話になったもの】

 麺類、雑炊で比較的使っっているのは、味噌汁の具、スライスニンニク、ふえるワカメ、揚げ玉(小パック入)、食べるにぼし、フリカケ各種。これらは雑炊にもアレンジできるが、以下は雑炊のみに限定。雑炊の素、さけ茶漬けパック。
 ハウスシチュー(顆粒)またはポタージュスープを加えると洋風リゾットに変身。気温が低い時はシチュー風に少しトロリとさせた方が冷めにくい。偶然の産物だが、具や調味料が不足した時の「柿の種」雑炊カリカリ梅風味は緊急時の作としてはややヒット。

 【失敗?消えものメニュー】

 パン類:食パンは潰れるしすぐに腹が減る感じあり。フランスパンは二日続くと確実にあきる。パンに付け合わせるものを選び、他の食事への転用がしにくい。ライ麦パン(プンパニッケル等)は堅目で密度が高く焼いてあり、多少湿気があって腹もちよさそうだったが、疲れてくると飲み込めない。酸味の強いプンパニッケルに至っては疲れてきた時には味がくどすぎるとの評。
 チーズオジヤ:なにかの雑誌に紹介してあったので試した。普通のオジヤにスライスチーズをちぎってぶち込んでドロリと煮たもの。下界キャンプで試食会を開いた時は、まあまあと思われたが、冬山実地の疲労時はくどく感じた。冷えると食えたもんじゃないと不評。
 しるこ雑炊:(冬期)ゆであずき一缶200gから4人分の汁粉を作り、それに一人前の御飯を加えたもの。開発者である女性1名のみにウケテいた。薄めた汁粉にさらさらと御飯が入った状態で、さほど抵抗のない甘味。軽い朝食としてはものたりず、むしろラーメン(実質1人分1/2)後のデザート的食物で、夜食の方が良いとの評。行動中に雪の中で大休止した時の汁粉は皆にモテモテなんだけどなあ。

 【餅についての補足事項】

 餅は登山食の一例として登山関係の本では必ずとりあげられている。餅は、臨機応変にラーメンや雑炊・汁粉などに入れて、食事の量をその時の気分で調節できるのが利点である。一般に市販されている切餅(シングルパック)を使っている人は多いと思うが、自分としてはどうもあの一個のサイズが使い勝手悪いような気がしてならない。
 実際、あのままフライパンでのんびり焼餅を作ったことはないし(筆者はフライパン使わない)、ラーメンや雑炊にあのまま入れると、中に火が通る頃には外が融けはじめて他に付着し始めるのが嫌なのである。それに燃料ももったいない感じがする。切餅を5mm程の薄さにカットしてやれば良いのだが、堅いし割れやすい。かといってシャブシャブ用のスライス餅は割高だ。また、登山用品店でみる非常食用の水もどし餅は高価で、煮るとドロドロになりやすい。

 そこで、紹介したいのが「玉三即席白玉もち」(川光物産。おもに関東圏)である。これは白玉餅が真空チューブで包装され、ソーセージの形をしている(一袋2本入250g/店頭特価時約\200)。これは通常の餅より切り易く、5mm程度の輪切りにしてラーメンに放り込むと、すぐに火が通るし麺がのびない内に食べられる。食感もなかなかだ。ひと煮立ちで火が通るので余分な燃料がかからない。1本をその時々の食べたい量に合わせてカットできるので使い勝手が良いと思う。ゴミも少ない。
 筆者のお気に入り商品の一つだが、季節商品なのか一年中店頭にあるとは限らないので常に買いだめするようになっってしまった。



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|食山人ノート1/山での食事の取り方|
|食山人ノート3/幕営の食料計画・夕食編|
|食山人ノート4/行動食ア・ラ・カルト|
|食山人ノート5/水分とスポーツドリンク|

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