四国剣山へうどんと紅葉とMTB
 過去に、MTBを伴って登った山(ただし、登山道を利用したものに限る。)を高い順にあげてみる。
1.氷ノ山(1510m:日本二百名山)
2.後山 (1344m)
3.扇ノ山(1310m:日本三百名山)
4.那岐山(1255m:日本二百名山)
5.鉢伏山(1221m)
 ああ、百名山はないなぁ。でも、百名山の中にもMTBで行けそうな山がある。標高でもMTB登頂の記録更新だ。
 というわけで、一路四国へ。
海を渡って「うどん」の島へ
 実は、この秋、3連休の度に剣山を狙っていたのだが、9月には台風、10月は寒波による秋時雨(日本海側は冷たい雨、四国も山間部は不安定だろう)で見送り。そして、10月中旬以降、非常に安定した天候が続き、それが11月上旬まで持ちこたえた。これが今シーズンラストチャンス。紅葉も期待できる。満を持して出発。
 そろそろ寒くなってきたのでキャンプは止めて、宿を取ることに。徳島県内の池田と徳島のユースホステルに電話をかけるが、さすがに満員。坂出のビジネスホテルにネットから予約を入れる。こんなことをしていたので昼前にやっと家を出た。
 ほんでもって、往路は瀬戸大橋経由。目標は岡山だ。丹後半島からは、南西方向へと中国山地を突っ切っていく。兵庫県内は豊岡市と養父市と宍粟市で通過。宍粟市千種町から岡山県へと抜けて、美作市旧東粟倉村から見る後山連山の紅葉が見事。
 県道や3百、4百番台の国道を拾いながら走り、R53を避けて赤磐市から瀬戸町へ南下。岡山市の中心街を迂回する作戦だが、旧山陽町で渋滞。日が西に傾いてきた。
 その後、児島湾の干拓地の広い農道を快適に走るが、瀬戸大橋にほど近い児島でまたノロノロ。
 半年ぶりにETC車載機にカードを差し込み、瀬戸大橋を渡る。10月の土日祝ならマイレージのポイント3倍キャンペーンだったのだ。
 坂出北I.C.で瀬戸中央自動車道を降りたら、地図を出すまもなく今夜の宿の坂出グランドホテルが見えた。ビジネスプランだが、結構いいホテルだ。
 部屋に荷物をおいたら、讃岐うどんとラーメンを食べに行く。このために昼は軽くパンだけで済ませたのだ。「いきいきうどん」でかけうどんを食べたあと、坂出駅の南の「」へと行くがあえなく閉店。道中通りがかった中和料理店でラーメンを食べる。実は、うどんの本場は、ラーメンもおいしくて、しかも安い。麺には腰があり、スープは澄んであっさり。
 日中、長時間クルマを運転したので、歩いて食べにでたが、GPSレシーバーで計測した距離は5kmを越えた。
 ホテルに帰り、TVを見たりネットサーフィンをしたりして、寝た。
うどんとスーパー林道
かま玉 土須峠早雲隧道 林道を走る強者
 7時にホテルを出て、昨日のいきいきうどんで今朝はかま玉。広い店舗には結構な人が入っている。朝7時にもなるとたくさんのうどん屋が店を開けていて、この店は5時開店とのこと。マンガや雑誌コーナーが充実しているのが面白い。
 うどんを食べたらR438で南下開始。讃岐富士を右に見ながら坂出市街を抜け、讃岐平野から讃岐山脈を越えて、徳島県へ。美馬から吉野川の左岸の県道を年輩の人が運転するクルマのあとについてのんびり東に進み、吉野川市からR193で山間部へと入る。現金を下ろしに郵便局に寄りたい。9時を過ぎたので、吉野川市の旧三郷村で郵便局を探すが見つからない。神山町でおろすしかない。
 道は四国山地特有の狭路となり、前を走る他県ナンバーのクルマは分岐でとまどっている。集落内の道も国道も同じ1車線の道幅なのだ。
 経の坂峠を越えて神山町へ降りれば、あったあった川又郵便局。いくらクレジットカードを持っていると言っても、現金がないと不安だったのだ。役場から離れたこの山間の集落に、郵便局があるのは今のうちだけなのだろうか。
 神山からさらにもう一山越える。今度は剣山地の主綾越え。さらに険しい道となる。標高1000m近い土須峠を早雲隧道で越える。トンネルの出口には鮮やかな紅葉が広がる。
 クルマを止めて紅葉を愛でる。ちょうどそこがスーパー林道の入り口だったので、そのまま入るが、なんか変だな。だいぶ進んでから、剣山と反対方向に向かっていることに気付く。カーナビ代わりのGPSレシーバーがなかったら、もっと気付くのが遅れたか。
 気を取り直して引き返し、土須峠から那賀町方面へ少し下ったところに、剣山方面の入り口があった。
 「日本一長いダート」を侮ってはいけなかった。とにかく長かった。距離47km、所要時間2時間余りのダート道。山ひだに沿って蛇行、そしてアップダウンを繰り返す。そんな難路を走るMTBを一台追い越した。クルマとオートバイとは、数え切れない台数とすれ違った。結構みんなとばしていて、ブラインドコーナーから現れた対向車にあわてて後輪を滑らせながら対応している。「事故多発、注意!」という看板はもっともだと思う。
 標高1000〜1500mの林道沿いは紅葉最盛期。天気もいい。ファガスの森、山の家などの施設には人が集まり、高城山、天神丸などの登山口にはクルマが停まっている。
 朝のうちに到着する予定が、正午を過ぎて、ようやく剣山の登山口に到着。クルマは砂埃だらけだ。先客として、クルマが2台とオートバイが1台停まっていた。
 急いでMTBをおろして出発準備。その間も、通り過ぎるクルマが巻き上げる砂埃をかぶる。
静かな登山道を経てにぎやかな山頂へ
紅葉の最盛期 鞍部から次郎笈 剣山が見えてきた
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【期 日】2006年11月4日
【山 名】剣山[1955m]
 (徳島県那賀町(旧木頭村、旧木沢村)、三好市(旧東祖谷山村)、
  美馬市(旧木屋平村)入山は旧木頭村スーパー林道から)
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 スーパー林道登山口[1397]12:49 - 13:26次郎笈・丸石鞍部[1577] -
 14:41次郎笈峠[1771] - 15:21剣山[1952]15:48 -
 16:55次郎笈・丸石鞍部 - 17:14スーパー林道登山口
【距 離】8.1km
【用 具】MTB(TREKTREK6500)ブロックタイヤのオフロード仕様
【天 候】晴れて、快適(^^)
【タイム】4時間33分(実走時間:2時間10分)
【速 度】平均:3.6km/h
【地 図】昭文社 山と高原地図54 石鎚・四国剣山 (5万分の1)
【メンバー】はいかい(単独)
************************************************************************** まずは谷筋を鞍部に登る。地図の登山道表記は西に大きくトラバースしているが、実際にはほぼ直登。特に出だしの急斜面が辛い。途中、いい雰囲気の広葉樹林を通過。しかも、ここは乗車で下れそうだ。
 樹林帯を抜け笹野原に出ると鞍部は近い。鞍部からは次郎笈が大きい。道標を見ると「←三嶺へ13.6km、剣山へ3.4km→」とあり、双方をつなぐと20km近い大縦走だ。
 まずは次郎笈めがけて登る。急登に差し掛かったところでハイカーとすれ違う。MTBを見て「凄い体力ですね」と言ってくれた。当然、先に道を譲って、MTBが受け入れてもらえるように務めている。何せ、グレーゾーンの遊びだから。
 今日はピストンコースなので、下りで乗れるかどうかと思いながら道を行く。
 そのうち左手に剣山が見えてきた。祖谷川の谷から雲がわき上がっている。山頂に着くまで1時間ほどかかりそうだが、ガスに覆われませんように。登山リフトの昇降場や大剣神社、山頂の施設が見える。
 次郎笈へは人目で険しい道と見えるので、パス。トラバースする。時間もないしね。
 そのトラバースは、道幅が狭くMTBを押すのに苦労する。2回ほど谷側に足を踏み外す。
 途中に水場があるが、四国山地でよく見かける青紫色をした、長さ30cmほどの大ミミズがいた。ある方向に進んでいたのでそちらが頭かと思ったら、今度は反対側の端をもたげて進み出した。私の頭の中には「水場」ならぬ「ミミズ場」というフレーズが浮かんで消えない。
 背後からハイカーが迫ってきたが、トラバースを終え、次郎笈峠付近で乗車できた。乗れればMTBは速い。一気に差を広げる。
 次郎笈峠周辺は、剣山から足を延ばしてくるハイカーがいる。積極的に道を譲る。
 そして最後は剣山への登り。ガレた急登が続き、ここが胸突き八丁。頂上が近づけば、にぎやかな声が聞こえてきた。
 山頂の台地は、ずっと木道が敷かれている。ミヤマクマザサの保全のためとのこと。
 しかし、人が多く賑やか。ほとんどは見ノ越から登ってきた人。R439見ノ越峠の登山口はスーパー林道登山口と同じくらいの標高だが、見ノ越からは登山リフトが1700mまで運んでくれる。
 登山靴を履き山らしい装備で身を固めた人もいれば、普段着そのままの観光客も見られる(後者の方が多数)。そして、外国人が多い。山頂に見えた施設は、山小屋、そして測候所だった。何人かがMTBを見て声をかけてくれる。好意的に受け入れてくれているのがありがたい。
 山頂でちょっとゆっくり過ごして、多くのギャラリーの視線を背中に受けながら下山開始。釣瓶落としの夕日と競争だ。幸か不幸か、出だしはガレ場の押し下り。格好いいところを見せられないというか、へたくそな姿を見られなくて済むというか。
 GPSレシーバーで現在地の日の入りを計算したら17時9分。西南に位置するので期待したが、丹後より7分遅いだけだった。
 余りうまく乗れない私には押しも必要だが、それでも面白い乗車区間が度々現れる。往路で苦労した次郎笈の狭いトラバース路は、大方跨ったままでクリア。ただし、滑落が怖いのでゆっくりと。ミミズはもういなかった。
 乗ったり降りたりを繰り返しがながら、最後は乗車で鞍部へ降り立つ。途中、紅く焼ける次郎笈の写真を撮る。
 鞍部から急な下りも乗車できる区間を探しながら。雰囲気のいい広葉樹林はやはり気持ちよく乗車。最後の急坂を担ぎ下ろし、クルマに到着。もう誰もいない。
 MTBを撤収するうちに辺りが暗くなった。
縦走路を振り返る にぎやかな山頂 雲がわいてくる
釣瓶落としの夕日と共に下山
次郎笈をトラバース 西日の次郎笈 鞍部より下にもこんな区間
 来た道を6kmだけ引き返す。山の家にも誰もいない。
 時間がかかるスーパー林道でなく、今度は旧木沢村へと下る。真っ暗な細くくねった道を延々と走るが、舗装路というだけでずいぶん違う。イタチ、野ウサギなどがクルマの前を走る。満月に近い月が煌々と照らす。延々と下って、ようやく集落があった。四季美温泉という山深い(でもやけに立派な)一軒宿を過ぎ、R193に当たったら北上。往路で2時間以上かかった道のりを、1時間余りで土須峠へ。やはり舗装路は違う。
 深い山道をさらに延々と走り、吉野川沿いに出たら、何と辺りが人工的に明るいこと。そしてクルマも多い。山間部を抜け。空気も11月とは思えないほど暖かい。
 吉野川の左岸を走り、鳴門で給油とおみやげ購入を済ませ、大鳴門橋で淡路島。橋を越えたらすぐ一般道に折り、明石海峡大橋はまた最低区間のみ。明石でラーメンを食べて、子午線に沿って丹後に北上。午前2時に帰宅。連休最終日は、柿を収穫しながらのんびり過ごそう。 
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