北海道2006夏「旅のレポート」
◎7月30日 小樽上陸
京都薬科大自転車部(舞鶴港) 船の中で過ごす 小樽の花火
 舞鶴からのフェリーで小樽に向かう途中。GPSレシーバーに寄れば、ただいま(18:25)、渡島半島神威岬を回り込んでいるところ。小樽上陸は、20:45の予定。
 北海道6回目にして、初めてクルマで上陸。フェリー代だけで6年前に自転車で回ったときの一切合切の費用を超えている。車内にはあふれんばかりにおもちゃを満載して、東へ走る。
 今回は、盛りだくさんの予定。
 ブログは携帯電話で毎日更新、電脳徘徊本体もできるだけ更新…の予定。フェリーの中は暇だったけど…この先どうなるか。
 上陸した小樽は、ちょうど花火大会の真っ最中で、大渋滞。身動きがとれない。ほんの数kmを30分くらいかけて24時間営業のスーパーマーケットへ。明日からの食材などを買い込み、駐車場で夕食。その後港近くに戻り、札幌のK-1を小樽でみながら(録画だよね)、FREESPOTからメールチェックとブログ更新。曙は相変わらず。ボビー残念。ルールに負けた。。
 さすが北海道、夜風が冷たい。
◎7月31日 美幌峠と屈斜路湖一周
夜明けのトマム 霧の狩勝峠 津別峠も霧
 20時間の船旅の末にたどり着いた小樽は、花火大会の大渋滞。クルマが動かない。ほんの数kmの距離を30分以上かけて大型スーパーマーケットの駐車場に移動し、そこで弁当をかって食べる。走行するうちに花火大会も終わり、多かったクルマも潮が引くように少なくなった。ほとぼりが冷めたら移動開始。小樽から夜を徹して走る。札幌は大都会。深夜1時を過ぎても明々と街明かりがまぶしく、タクシーは信号で列を作っている。時計台だけ確認して通過。
 郊外に近づくに従って交通量、信号機が減る。
 千歳を目指して走っていたが、実は方向が違うことに恵庭で気づいて軌道修正。長沼へ北上。この辺りにくるとほとんどクルマも通らず、コンビニエンスストアがオアシスのように輝いている。セイコーマートに立ち寄る。
 夕張を過ぎ、日高から占冠へ。トマムのリゾート地で夜明け。さすが北海道、3時を過ぎたら東の空が明るかった。
 しかし、たまに出会うクルマはどれも速い。深夜の信号のないまっすぐな道なのでこちらも自然にスピードが出てしまうのだが、それでも当たり前のように追い越されてしまう。90〜100km/hは当たり前のようだ。
 石狩と十勝を分ける狩勝峠には6時ごろ到着。レトルトご飯とレトルトカレーで朝食。ちょうど峠が霧の境目で、これより上は濃霧で山が見えず、下ももやがかかり十勝の雄大な景色がいまいち堪能できない。実はここでひと遊びしようと思って、2時間くらい粘ってみたが、霧が晴れずあきらめて再スタート。新得、鹿追、士幌、上士幌。相変わらず交通量は僅かで、出会うクルマは皆走り屋。足寄の道の駅で休憩。北海道ちほく高原鉄道の駅でもあり、地元が運だ英雄“松山千春”の記念館でもある。
 目指す屈斜路湖へは阿寒湖を通っていくのが最短だが、津別へ北上し津別峠を越えることにする。屈斜路湖の展望地として有名なのは美幌峠だが、それより200m以上標高が高い津別峠の方が展望がよいとも言われている。
 津別のセイコーマートで食料との見物を補給して、津別峠へ。しかし途中から霧の中の走行。狩勝峠と同じく標高600mくらいから上がだめだ。ならば、標高490mの美幌峠は晴れているのだろうか。
 一応津別峠のさらに上の標高900mを越える展望所まで上がってみるが、やはり雲海ということはなかった。
屈斜路湖一周スタート 美幌峠へ登る 峠からの絶景
 下るにつれて天気は良くなり、晴れた屈斜路湖へ昼に到着。釧路川の流れ初めのところにクルマを止めて自転車をくむ。さあ、一昨日からの運動不足解消だ。ダート走行に備えて、今日はブロックタイヤのホイールを装着。
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【期 日】2006年7月31日
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 釧路川起点[132]13:01 - 13:45屈斜路湖畔林道西端[151] -
 14:43美幌峠[500-522]15:09 - 15:28屈斜路湖畔林道西端 -
 16:59屈斜路湖畔林道東端[141]17:54 -17:34川湯温泉[136] -
18:29釧路川起点
【距 離】74.2km
【用 具】MTB(TREKTREK6500)ブロックタイヤのオフロード仕様
【天 候】晴れ、やや肌寒い(^^;)
【タイム】5時間28分(実走:4時間42分)
【速 度】平均:15.2km/h 最高44.0km/h
【地 図】
【メンバー】はいかい(単独)
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 湖の南端から時計回りに走る。やはり北海道の景色、そして空気を感じる。前方には外輪山の稜線が見える。あの鞍部は美幌峠じゃないか。やはり晴れているんだ。というわけで、当初の予定通り美幌峠に登る。半袖半ズボンスタイルでは、登りでちょうどいいくらい。えっちらおっちら峠まで。さらに峠から展望台までの階段もMTBを持って登る。さすがに絶景だ。津別峠より低いということは、湖面まで近くより鮮明に見えるということでもある。観光客に気をつけながら階段を下る。家族連れのおじいさんには「あんたすごいね」と言われた。レストハウスで揚げ芋を買って食べてから湖面に下る。ちょっと肌寒い。
 そして今度は屈斜路湖畔林道へ。このダート道は22km。1時間半ほどかかった。誰も通らないので、熊に出会わないか不安だった。キタキツネとエゾシカ出会った。
 当初は屈斜路湖東側の池の湯林道も走る予定だったが、湖畔林道で時間がかかったので割愛。川湯、仁伏、砂湯、池の湯と次々に温泉を過ぎる。キャンプ場ではすでにもう宿泊の準備を整えた人達。ずっと湖を右に見ながら西日にせかされるように走る。
 クルマに戻り、和琴でテント泊。弟子屈の町にラーメンを食べに言って(給油も今日のうちに。明日から値上げだから)、無料の露天風呂に入って寝る。夜は結構寒かった。
屈斜路湖畔林道 キタキツネ 結構長かった
◎8月1日 釧路川下り
屈斜路湖からスタート 橋を渡って川へ 水は澄んでいる
 夜明け前に寒さで目覚める。この時期北海道の日の出は4時過ぎなので、まだ3時台だ。外はうっすらと明るく、雨の心配はない。しばらくゴロゴロしてから、テントを撤収し行動開始。ファルトボートは昨夜のうちに組み立てておいた。
 まずは、クルマでゴールの美留和橋にMTBを置きに行く。車内でパンを食べ、上陸地点の様子もチェックだ。橋のすぐ上流が背になっていて流れが速い。うまく上陸できるだろうか。
 屈斜路湖の釧路川スタート地点に戻り、カヌーを下ろす。カヌーを下ろす間に3人乗りのカナディアンカヌーが下っていた。
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【期 日】2006年8月1日
【川 名】釧路川
1[上流部]
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 屈斜路湖釧路川起点[137]6:27 - 7:41美留和橋[122]
【距 離】7.3km
【タイム】1時間14分
【速 度】平均:5.7km/h
2[釧路湿原]
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 塘路湖キャンプ場[13]13:08 - 13:17塘路川起点
 13:35釧路川本流 - 14:51細岡カヌーポート[11]
【距 離】10.1km
【タイム】1時間43分
【速 度】平均:5.6km/h 最高13.4km/h
【天 候】曇り、朝は寒かったが、午後は快適(^^)
【地 図】
【メンバー】はいかい(単独)
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 まずは湖にこぎ出して、久しぶりにこぐカヌーのチェック。異常なし。
 では、橋をくぐって川下りスタート。
 川の入り口には釣りをしている人がいて恐縮だが、私が通過する寸前に魚がかかり竿をあげてくれた。
 両側にうっそうとした森が迫る。朝早いので、神秘的だ。また、透明度の高い屈斜路湖から流れる水は、澄んで底まで見える。
 蛇行が多く結構な流れがあり、舟の向きを保のにも忙しい。そして、カーブを越えるたびに見える景色、現れる瀬、川に覆い被さる倒木、川底に沈んだ倒木、退屈はしない。振り返ると、木々の間からガスを頂いた屈斜路湖の外輪山が見えた。
 入り江のようになったところで、先ほどのカナディアンカヌーが停泊して、コーヒーを飲んでいた。「どこまでー?」と声をかけると「美留和橋まで」と最後部の女の人が返答。こちらも同じというと、「朝は熊が多いから大声で歌いながら行ってくださーい」。どうやら、その女性がガイドのようだ。
 彼らを追い越し進む。車道が少し見える区間があるが通るクルマは少ない。景色のほとんどは森の中だ。
 あっという間に美留和橋。1時間あまりの川下りだ。川からしか見えない案内板のある橋をくぐり、上陸ポイントへ。丁度橋の欄干の影で流れが弱まって上陸しやすかった。
森の中を行く こんな瀬もある ゴールの美留和橋
自転車でクルマに戻り クルマで下流へ移動し またクルマの回送
 舟を岸に上げたら、自転車に乗って屈斜路湖に戻る。寒いので、合羽の上下を来たまま自転車を漕ぐ。丁度私と入れ違いでワゴン車が到着。橋の上から見ると、先ほどのカナディアンカヌーも到着し、上陸を手伝っていた。やはり、ガイドツアーだったようだ。
 屈斜路湖で自転車をクルマに積んで美留和橋に戻り、さらにファルトボートを積み込む。そして下流に向けてスタート。ルーフに舟と自転車を積んだ姿は壮観。まさに母艦だ。対向車は皆注目している。
 弟子屈の道の駅でレトルトご飯で朝食。標茶のセイコーマートで食料との見物補給。眠気に襲われ、駐車場でうとうと。3時間ほどしかねてないからね。しかも、その前の日は徹夜だし。
 標茶の市街地から下の釧路川は、護岸された普通の川。釧路湿原に入り、まずはシラルトロ沼。そして、塘路湖へ。
 進水ポイントであるキャンプ場にファルトボートを置き、今度はクルマを下流に置きに行く。細岡にはカヌーポートが作られ、7〜8人乗りの巨大なカナディアンカヌーが停泊している。どうやら川下りツアーの客待ちのようだ。車から自転車を降ろしているうちに、家族連れが到着しガイドから川下りの説明を受け下流へと下っていった。あと、達古武湖から水路を漕いできたというファルトボートが到着するし、釣りをする人、川を眺める人などがいて賑やか。そんな細岡をあとにし、塘路湖へ。気温が上がってきたので、合羽の上着だけ来てスタートするが、暑いのでそれを脱いでTシャツに。するとちょっと肌寒いが、標高差100mほどの小さな峠もあり、漕ぐうちに暖まる。
 塘路湖のキャンプ場についたら、まず管理室に。舟で湖にこぎ出すときも申込が必要とのこと。日帰りキャンプ、100円。
今度は塘路湖から 塘路川を抜けて 釧路川本流へ
 さて、自転車を止めてファルトボートを漕ぎ出す。川に出るまでに結構な距離を漕がねばならない。見れば、岸からカナディアンが漕ぎ出してきた。こちらは柔らかく抵抗の大きいファルトボート、そして向こうは3人乗り。追いつかれそうだ。
 塘路川は流れがなく、蛇行していて時間がかかる。キャンプ場を出てから1時間近くかけてようやく釧路川本流へ。
 朝の区間と比べて瀬らしい瀬もなく、川幅は太く、ゆったりした雰囲気。蛇行もやや緩やかだ。水はさすがに濁って底が見えない。釧路湿原内を行くのであまり人気がないのだが、開けた感じだ。
 携帯電話の通信圏外だが、沈の心配もないのでブログの原稿を作りながら下る。舟が後方を向いてしまったので、あわてて立て直すが岸に激突。茂みが激しくがさごそ音を立て、大きな動物が甲高い声を上げて去っていた。エゾシカだったようだ。ヒグマでなくてよかった。
 カーブを越えると、突然岸に立っている人を発見。上陸禁止のはずなのに、と思ったら、岸に着けたカヌーの上で経っていたのだった。どうやらこれもガイドツアーのよう。3人乗りのカナディアンにガイド1人と客2人というのが定番のよう。挨拶をして追い越す。
 その後もブログの原稿を作りながら、細岡へ。客待ち中のツアーガイドさんが上陸を手伝ってくれた。ファルトを持ち上げ「軽いですね〜」。この辺りはリジッドのカナディアンが主流。先ほどと同じ大型カナディアンが停泊。1日に何度もツアーをこなすようだ。
 今度は2時間弱。なぜか平均速度は上流部もあまり変わらない。瀬がないかわりに瀞場もなく平均的な流れ、塘路湖や塘路川では流れがない分漕いだ結果の数字と言うことだろうか。
 舟を車に積み込んだら、細岡展望台へ。遙か遠くは霞んでいるが、釧路湿原の広がりは堪能できる。蛇行する釧路川の上には、下るカナディアンカヌーの姿も確認できた。
湿原を経て細岡へ 展望台にあがる カヌー発見
 さて、塘路湖で自転車をピックアップし、さらに北上。標茶のスーパーで補給をして多和平へ。多和平に近づくに連れ、霧雨となる。せっかくの展望も台無し。
 キャンプ場の管理棟で手続きを済ませ、急いでテント設営。ここはオートバイのツーリストが多い。ファルトボートは濡れてもいいが、自転車は母艦の中にしまう。既に濡れてしまったが。
 夜は、もう一度弟子屈ラーメン。昨日は昔風醤油ラーメンと豚丼、今日は鮭トバ塩ラーメンとチャーハン。摩周温泉の共同浴場は定休日で、摩周駅の向かいの「ペンションマリモ」で入浴させてもらった。駅構内の足湯は、ずっと若者たちに占領されっぱなし。
母艦に乗せて 夕方の多和平は霧雨
◎8月2日 お見舞いと世界遺産
馬と鉄馬の多和平 十勝は濃霧 それでも見えた摩周
 起きてみると多和平は予想どおり霧。次の目的地の開陽台を目指したが、霧はより濃くなる。
 根釧原野はどこも真っ白。あきらめてオホーツク海側へ進路変更。
 清里峠を通るついでにダメ元で裏摩周へ上がる。なんと標高500m位からガスが切れ摩周湖が見えた。これで、3回摩周湖に来て3回とも見えた。おかげで出世も婚期も遅れまくり。
 清里峠の北側は晴れ。明暗くっきり。ウィンドブレーカーを脱ぎ、長袖シャツを脱ぎ、Tシャツ一枚でも寒くないのは久しぶり。
 そして、斜里のスーパーでメロンを買って、病院へ。今回道東へ来たきっかけである、友人に出会うためだ。でも、実は骨折で入院していると聞いたのはフェリーを降りる前のこと。1年半ぶりの再会が、北海道の病院とは。
オホーツク側は晴れ メロンを持ってお見舞いに 霧に覆われた知床峠
 その友人というのは、以前若桜氷ノ山ユースホステル主催のMTB林道ツーリングやスキー登山で何度かご一緒した出雲のPPIさん。険しい上り坂でも上着の裾をぺらぺらなびかせながら自転車を漕いで登っていく姿とはうって変わって、病院のベッドの上ではうつろな表情。「せっかく北海道にいるのに。一番にいい時期である7月を棒に振ってしまった」と嘆いている。何でも、けがの理由は交通事故で、同乗者という立場だったとのこと。「この時期に旅行に来ているなんてうらやましい」といいながら、地元ガイドならではの情報をいろいろと授けてくれた。ありがとう、早くよくなってね。
 1時間半ほど話して、知床へ。ウトロはひどい混みよう。素通りして、知床峠。羅臼側のガスを知床連山がブロックしているのだが、稜線の低くなった峠では霧が乗り越えてきているのが清里からずっと見えていた。峠はその真っ白な霧の中。
 ウトロ側にUターンして知床五湖をバスツアーの団体客を追い越しながら歩いた。あまりたくさんの人が歩くので、道ばたの笹は砂埃をかぶって灰色になっていた。
 ウトロに戻って、国設キャンプ場にテント泊。帰り道道ばたにエゾシカ数頭がいた。観光バスなどが止まっても、意に介さず何かを食べていた。
 昨日一昨日のように寒くないので、テントの外で過ごす。キャンプ場は高台にあり、道も混んでいるので、自転車でもクルマでも下界に降りるのが面倒になり自炊で夕食。レトルトご飯に、野沢菜漬け、トマト、そしてデザートには旭川産のメロンだ。風呂は、隣の「夕陽台の湯」へ。
 知床キャンプ場は、一部を除いてクルマが乗り入れられてまるでオートキャンプ場のよう。これで350円。
喧噪の世界遺産 二湖と知床連山 エゾシカ
◎8月3日 野付半島と開陽台
キャンプ場にエゾシカ 峠からうっすら国後 霧の羅臼
 早朝から活動開始。キャンプ場の中にもエゾシカの集団が現れ、奈良公園のようだ。
 知床峠からは国後がぼんやり見えた。羅臼岳は山頂に雲がかかり、羅臼の街も霧。ウトロより気温が5度低い。海を左に見ながら南下し、標津のセイコーマートで食糧補給。この辺りまで来るともう霧はなく、いい天気。
ナラワラから トドワラへ 海岸を満喫
 野付半島は知床半島と根室半島の中間に位置する細長い砂嘴の半島。車道から両側すぐ脇が海だ。根元から先端まで往復すると37kmもあるそうで、それだと復路が退屈なので、半島の真ん中辺にあるナラワラパーキングエリアまでクルマで行って、そこから自転車に乗り換える。今日はオンロードなので、スリックタイヤだ。
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【期 日】2006年8月3日
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 野付半島ナラワラPA[9]7:59 - 8:21トドワラPA(遊歩道散策)[7]9:05 -
 9:14半島先端(竜神崎)[7]14:25 - 9:45ナラワラPA[734]
【距 離】21.5km(20.1km/h+1.4km/h)
【用 具】MTB(TREKTREK6500)スリックタイヤのオンロード仕様
【天 候】晴れ、快適(^^)
【タイム】1時間46分(実働時間:自転車1時間03分+歩行30分)
【速 度】平均:19.6km/h(自転車のみ) 最高29.6km/h
【地 図】
【メンバー】はいかい(単独)
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 ちなみにナラワラとは海水の浸食や潮風で立ち枯れたミズナラ林。その先にあるトドワラは同様に立ち枯れたトドマツ林。
 その独特の風景を眺めながら、両側に海を見ながら走る。潮風が気持ちいい。
 右側、つまり南西側は内海となり立ち枯れた木々が見られる。左側の外海の方には浜や海上に漁船が見られ、漁師さんたちの姿もある。国後は見えない。
 あっという間に、トドワラパーキングエリア。そこにはネイチャーセンターがあり、トドワラへの遊歩道の起点となっているが、まだ朝早いので人気は少ない。
 人が少ないのをいいことにトドワラへ続く遊歩道を自転車で行く。赤紫の花が咲くハマナスの群生地を抜けると、その先は木道が続く。自転車を置いて木道を歩いていくと、先端部で浜に降りるようになっている。穏やかな海だ。そして、砂嘴の上のトドワラは浮島のようだ。何とも独特の風景だ。
 ひとしきり辺りを散策し、自転車の止めてあるところに戻る。やや人が増えてきたので、遊歩道でなくその隣のダブルトラックを行く。観光馬車の軌道らしい。
 ネイチャーセンターから、さらに半島の先端部を目指す。走り出せばあっという間に一般車通行止め。あと少しで灯台なんだが、仕方ない。
 先端部と入っても大きな砂嘴の平原が広がり、ハマナスなどのお花畑がきれいだ。番屋風の建物も遠くに見える。
 自転車が止めてある。ロードレーサーほどではないが細めのタイヤを履いた、快走ツーリング車。ハンドルはドロップ。少し前にスポルティーフとかディアゴナールと呼ばれていたタイプに近い。キャリアはなく、大きな登山用のザックが置いてある。その主はというと…すぐそばでお花畑の写真を撮っている人のようだ。
 最果ての雰囲気を楽しんだあと、来た道を引き返す。途中で写真を撮っていたら、先ほどの快走車が追い越していった。追い越しざまに挨拶を交わす。
 後を追うようにこちらもスタートを切るが、さすがに彼は早くて徐々に引き離されていった。すると、対向して4サイドの自転車がやってきた。4サイドと言ってもかつてのランドナータイプでなく、MTBかクロスバイク風だ。自転車のスタイルも変わったものだ。彼も挨拶のサインを出してくれた。
 北海道ではツーリング中の2輪車同士では、ピースサインなどの挨拶を交わすのだが、今回のように荷物なしで走っているとなかなか挨拶をしてもらえない。が、先行した快走車と挨拶を交わしたであろう4サイド車は、その余韻で私に挨拶をしてくれたのかも知れない。
 復路が退屈となる恐れのあるピストンコースであったにも関わらず、海の景色がよくてあっという間にミズナラパーキング到着。クルマに自転車を積み込む。
開陽台は根釧牧草地帯の展望台
 標津に戻り内陸部へ。国道244号線をしばらく走ってから道道975号線へ。根釧台地の北端を走る道だ。道道975号線が町道北19号にぶち当たる武佐で道ばたの空きスペースにクルマを停めて、自転車に乗り換える。
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【期 日】2006年8月3日
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 中標津町武佐[91]10:41 - 11:31開陽台[276]12:00 -
 12:43中標津市街地[33]13:28 - 14:19武佐
【距 離】36.6km
【用 具】MTB(TREKTREK6500)スリックタイヤのオンロード仕様
【天 候】晴れ、暑い(^^)
【タイム】3時間38分(実走2時間07分)
【速 度】平均:18.1km/h 51.8km/h
【地 図】
【メンバー】はいかい(単独)
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 さあ、開陽台を目指そう。両側に牧草地と畑と林。地形に合わせて上下に波打つまっすぐな道。いいねぇ。
 北19号から開陽台への最後の登りは急斜面。あえぎながら登る。14年ぶりに訪れた開陽台には、立派な展望台。人気のスポットだけに、駐車場にはオートバイがずらり。もちろんクルマもたくさん。無料のキャンプ場もあり、天気がいいのでまだのんびりしているキャンパーの姿がある。
 遠くは霞んでいて見えないが、それでも根釧台地の広大な景色を堪能できる。14年前は、台風で一日停滞したが、おかげで台風一過の快晴の下、国後島まで見えた。
 開陽台の景色を楽しんだら、中標津の市街地へ南下。その前に町道北19号線を写真に収める。それと、民宿「地平線」も確認。14年前の台風の時に連泊した宿だ。
 広大な景色の中にある中標津空港を過ぎて市街地へ。目指すは昭文社ツーリングマップル2005年版に紹介されている食堂「やまや」だ。ツーリングマップルおすすめはチキンライス・スパゲッティミートソース・から揚げ・ハンバーグ・目玉焼きがすべて大皿にの「やまやスペシャル」を注文したが、メニューを見ると他にもカレーライスなど魅力的だ。
 ちょうど昼時だったが、スーツ姿のサラリーマンがちらほらいる程度。と思ったら、ツーリングマップルを見てやってきたと思しきツーリングライダーの集団、さらにサラリーマンの集団がやってきて賑やかになった。
 牛乳キャンペーンとやらで、一口サイズの「ウェルカム・ミルク」を伴って出てきたやまやスペシャルは、確かにボリューム満点で、満腹。
 外に出ると先ほどのライダーたちのオートバイが歩道に停まっていた。ナンバーはバラバラ。一緒にキャンプ場で泊まったとか、開陽台で出会ったとかいうことだろう。しかし、そのうち一台は歩道を塞ぐように停められ、自転車に乗った幼い女の子が通るのに苦労している。店の裏に駐車場があるそうなので、読んでいるみなさんはそちらに。
 さて、武佐に戻る。途中牧草ロールを作っている牧草地があったので、しばし見学。大型のトラクターがないと農業ができないね。
 クルマに戻ったら大移動開始。弟子屈では食料とガソリン補給(他より10円/Lほど安い)。そして、観光バスやクルマ、オートバイの多い阿寒横断道路を通過。足寄では、松山千春の実家を探し、士幌では薄暗くなってしまった。上士幌温泉ふれあいプラザで風呂に入り、新得着は夜。サホロ湖キャンプ場で泊まる。
果てしなくまっすぐな道 やまやスペシャル 足寄の名所
◎8月4日 佐幌岳MTB登山と富良野吹上温泉露天風呂
 昨日は開陽台から大移動。新得のサホロ湖キャンプ場泊。足寄で松山千春の実家を見て新得着は夜になった。
 今日の天気は昼頃から雷雨とのことなので4時半にテントを抜け出し早朝から勝負に出る。
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【期 日】2006年8月4日
【山 名】佐幌岳[1059m](ただし842mピークまで)
【行 程】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 R38狩勝峠登山口[642]4:52 - 16:16標高842mピーク[842]6:41 - 7:15狩勝峠
【距 離】4.7km
【用 具】MTB(TREKTREK6500)ブロックタイヤのオフロード仕様
【天 候】曇り、蒸し暑い(^^;)
【タイム】1時間23分(実走時間:1時間04分)
【速 度】平均:4.4km/h 最高20.1km/h
【地 図】
【メンバー】はいかい(単独)
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 狩勝峠でクルマからMTBをおろし、いざ登山道へ。ヒグマが恐いので携帯電話の着メロを鳴らしていく。宇宙戦艦ヤマトのの主題歌は勇壮でいい。元気が出る。
 結局、山頂はガスたし朝露でブレーキのききも悪いので途中撤退。838mピークを過ぎたところの眺めのいい鞍部まで。ちょうど半分くらい。
 眺めが良くておもしろいシングルトラックだった。登山道の幅が狭いので要注意。
佐幌岳山頂はガス 半分くらいで撤退 狩勝峠へ戻る
 その後、クルマで日勝峠へ。こちらも展望の峠で、狩勝峠よりも高く標高1000mを越える。清水は大きな街。ここから日勝峠へは登坂車線のある高速びゅんびゅん道路だ。もちろん本物の高速道路ではないから、制限速度は50あるいは60km/hである。
 前にトラックが2台、後ろに道路公団の黄色い道路パトロールカー。私の地元では道路パトロールカーはゆっくり巡回するのだが、北海道では黄色い飛ばし屋。中にはあおってくるのもある。今回はあおってこそこないが、ぴったり着いてくる。前のトラックが登坂車線に入ったので、走行車線から追い越す。大型2台分抜かしたので結構なスピードになり、登坂車線に。すると突然スピード違反取り締まりのレーダー探知機がけたたましい声を上げる。見れば、路肩でねずみ取りをする警官がいる。あわてて急ブレーキで減速! でもだめだろうな、という気持ちが8割。
 しかし、その先の「止まれ」の旗を持った警官は微動だにせず無事通過。セーフだった。これで、違反点数ゼロは保たれた。
 日勝峠はトンネルのため、狩勝峠のような峠のドライブインや駐車場はない。代わりに日高側のトンネル出口からトンネルの上の展望所へ続くダート道があった。
 何とこちらの峠は晴れていた。もやがかかってあまり遠望は聞かないが。トンネルの上の展望台は山が深くてあまり景色が開けていない。でも、静かで風が涼しく気持ちいい。水も湧いていて、ペットボトルに汲む。
 さて、清水側に戻るのだが、本線に合流するのが怖い。何せ加速車線も追い越し車線もない高速道路に進入するのだから。幸いクルマはとぎれていたのだが、しばらくすると片側交互通行で止められ、背後にクルマがやってきた。こちらも結構出しているのに、すぐにクルマの列が出来る。そして私のすぐ後ろのクルマは、時折追突しそうなほど車間距離をつめてくる。ミラーを見れば、普通の中年男性で、助手席の人も含め穏やかな表情で運転している。つまり、これが北海道では普通の運転らしい。
 しかし、直線では彼らが速くても、狭い道やカーブでは私の方が速い。きっとそういう道に馴れていないのだろう。だから、コーナーでは私が引き離すのだが、その後の直線で追突寸前まで追いつかれるのだ。
 清水ドライブインに逃げ込んで一息着く。駐車場の奥は第一展望台。峠よりもずいぶん下だが、こちらの方が平野部に近く、ふもとの景色がよく見えた。
 新得に戻る。狩勝峠方面の空には黒い雲がかかっているが、佐幌岳山頂まで見えている。ありゃ、ゆっくりした方がよかったか。
 しかし、テントの撤収にキャンプ場に戻ると、正面の空に稲妻が走り、その後雷鳴がドドーンとどろいた。今、山の稜線にいたら。しかもMTBという金属の固まりにまたがって…。やはり早めで良かったことにしておこう。
 キャンプ場ではひと家族が撤収をしている以外は皆もういなくなり、今夜泊まるらしい子ども達の団体がテントを設営中。そして、芝刈り機で手入れをする職員さん。私も急いでテントをしまって、出発。
 今日2度目、今回の旅で3度目の狩勝峠へ。今までで一番いい展望だ。2000年にも来ているのだが、ここに着いたときにはもう暗くなっていたので、やはり今日が一番。また、2000年には、峠を越えて新得側に少し下った狩勝高原キャンプ場に泊まったが、夜に降り出した雨が翌日には大雨。一日ずぶぬれで走った苦い思い出がある。今回はそれをさけて隣のキャンプ場にしたのだ。
昼前には山頂も見えたが… 日勝峠は晴れ
 峠を越えれば、松山千春の世界から、倉本聡の世界へ。富良野側を見ると空がどす黒い。
 落合の「ドライブインきらり」で昼御飯。6年前には夕食を食べた。相変わらずのボリューム。
 南富良野では、幾寅駅に寄り道。これは映画「鉄道員」の舞台で、公開が1999年。だから前回はまだその熱が冷めてなかったのだが、時間がなくて素通りしていた。今日は時間が十分ある。本物の駅の建物が撮影に使われた他、撮影用に建てられた建物も保存されている。倉本聡の前に高倉健の世界だ。
 空は一段と黒みを増し、ぽつぽつと雨が当たる。そして、すぐに土砂降りの雨が降り出した。昨日のキャンプ場への道はダート区間があり、クルマが砂埃だらけになった。洗車の雨だ。その後夕方まで降ったり止んだりを繰り返す。
 この雨では麓郷に行っても仕方ないので、富良野プリンスホテル併設の「森の時計」へ。これは、去年の初めに放映された蔵本聡のドラマ「優しい時間」で使われたもので、実際に喫茶店として営業しているらしい。
 巨大なホテルの駐車場にクルマを止め、ニングルテラスを抜けていく。因みにニングルテラスというのは森の中に点在する小さなログハウス群が、ガラス細工や木工品やロウソクなどの工房や売店になっている。ドラマ「北の国から」では雪子おばさん(竹下景子)が働いていたところだ。
 さすがに夏休みとあって、観光客が多い。森の時計でも落ち着けそうにないので、外観のみ見る。
 その次には、通りがかりに見つけた「北時計」という喫茶店へ。これも倉本ドラマに登場している。またここも人が多そうではいるのは止め。
 いったん小降りだった雨が再び土砂降りに。それもひどい勢いで前が見にくいので、店の駐車場にクルマを止めて今後の行動を考える。よし、吹上温泉の露天風呂へ行こう。人が多いのを避けて明日の早朝に行くつもりでいたが、この雨なら人は少ないだろう。少なくとも、二輪車の人はいないだろう。
 雨足が弱まったらスタート。標高1000mを越える高所にあるため、途中からガスに包まれる。また、大雨で路上に散らばった木の枝や土砂を片づける道路公団の職員の姿も見られる。
 それでも吹上温泉の駐車場には5台ほどの車が止まっていた。
 露天風呂の脇の沢では、茶色く濁った水が轟音を立てている。
 ちょうど同時に露天風呂に到着した富良野市内から来たという初老の男性にいろいろ教えてもらいながら入る。いつもはむちゃくちゃ熱いそうで、今日のように雨に当たるとラッキーだとか。
 私が入っている間に何組かのお母さんや女の子を含む家族連れが来たが、露天風呂の状態を見て引き返していく。なかなか女性にはつらいようだ。ましてや息子の彼女と入るなんて…。これはドラマの話。
 そのあと富良野にもどり、ラーメンライスを食べて富良野郊外の山部自然公園太陽の里ゆうふれキャンプ場泊。芦別岳の登山口にもなっていて、登山者も泊まっていた。
映画「鉄道員」の舞台 ドラマ「北の国から」の舞台 ドラマ「優しい時間」の舞台
◎8月5日 麓郷と小樽
「北の国から」の世界 雲が多かったが 徐々に見えた富良野岳
 5時すぎまで目が覚めなかった。テントを撤収して麓郷散策。丸太小屋、石の家、拾ってきた家、中畑木材と北の国からの世界。朝なので人が少なくていい。6年前にはなかった「拾ってきた家」は、入場門が開いていないので外観のみ見学。石の家を外から眺めていたら、「入場できますよ」と管理人がやってきた。まだ最終回の撮影が残っていた6年前には家の中に入れなかったが、せっかくなので200円払って家の中も見学。石の風呂のところには「アオダイショウが住んでいるのでいじめないでね」という看板。五郎さんの家に青大将が居候しているとは、よくできた話。そのうち羊が咲くから庭に放たれ、次々に観光客がやってきて賑やかになったので退散。
 やなせたかしアンパンマンの店を過ぎて、麓郷展望台に上がり、ここで朝食。1時間ほどの間に、観光客のクルマ2台と、地元の農家のトラクター1台、軽トラック1台しか来なかった(通らなかった)。静かでいい。
 10時ごろから小樽へ移動開始。快晴のドライブ。15時半小樽フェリーターミナル到着。クルマが多くて、しかもとばし屋ばかりで怖かった。
 一息ついて、自転車組んで小樽の街へ。運河近くの土産物屋界隈を散策。また、商店街に移動し、書店へ。ご当地の本を買うのだ。
 いったんフェリーターミナルに戻ってWebページ更新のための写真の整理をして、再び夕食を食べに街へ。「野の花」という店で食べたジンギスカン定食大盛りは、凄いボリュームで、旅の間不足しがちだった野菜が多く大満足。
 最後にクルマで近くのFREESPOTへ行き、本文なし写真のみのレポートをあげる。港では、乗車待ちのクルマの列の最後部に並ぶ。
にぎやかな小樽の街 フェリーから見た入道雲(6日)
◎6日、フェリーでまったり、そして蒸し暑い丹後へ帰還
 帰りのフェリーではまったり過ごした。レポートの本文を書いたり、小樽で買った北海道の書店にしか置いてない本を読んだり…。風呂にも2回入った。
 電脳徘徊本体のレポートは、反省や旅のまとめも掲載予定。
 上の写真は夕方福井沖から見えた巨大な入道雲。夕日を浴びて、甲板からみんなの注目を浴びていた。
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