氷ノ山三ノ丸へ坂ノ谷ピストン
下見ツアー
雪の切れた林道 うっすら新雪 林道分岐点
 来週、ガイド役で人を連れて登らなければならないので、コースの下見。長い林道の雪の様子、登山道の藪の様子が気になる。例年のデータは全く当てにならないのだ。
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【山 名】氷ノ山三ノ丸(1464m)鳥取県若桜町・兵庫県波賀町・大屋町
【山域大分類】関西/中国
【山域小分類】氷ノ山
【コード】34.30
【日 時】2007年2月17日
【コース】[ ]内はGPSによる標高データ(単位:m)
 兵庫県波賀町堀[650]9:26 -(坂ノ谷林道)- 11:34林道分岐点[1000] -
 14:02三ノ丸直下ブナ林限界[1359]14:15 - 15:15坂ノ谷登山口 - 16:10堀
【用 具】テレマークスキー(Black Diamond「WHITE-PLANET」198cm,88/64/77mm),
     SCARPA「T3」,ケーブル式ビンディング(チリ)
【距 離】約20km
【天 候】曇りのち雪のち雨(TOT)
【地 図】昭文社 山と高原地図59「氷ノ山 鉢伏・神鍋」
【メンバー】はいかい(単独)
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 今年の東中国山地は雪が少なく2月いっぱいが勝負。今週末は、天気下り坂で、雨が降り出す前の土曜日の午前中が勝負。朝早く出ようと思ったが、結局6:50出発。これが限界。
 前夜までの予報では「兵庫県北部夕方から雨」といっていたが、今朝には「昼過ぎから雨」とのこと。まあ、ピストンコースだし嫌になったらそこで引き返そう。空はどんよりとした鉛色。
 2時間弱で登山口の宍粟市波賀町堀に到着。しかし、便意をもよおして、ばんしゅう戸倉スキー場の駐車場まで戻り公衆トイレを拝借。
長い林道を経て藪の中へ
笹のブッシュに捕まる 夏道は白い絨毯ロード ブナ林限界点へ
 堀で出発準備をして、ヤマメ茶屋で登山届を記入して、林道を歩き始める。
 朝の冷え込みでよく閉まったザラメの上に、うっすらと新雪が積もっている。シールを滑らすにも気持ちのいい感触だ。下るときまでこの状態が続けばよいが。
 距離6km弱、標高差350mの長い林道歩きだ。来週は、ここは下るだけ。雪さえあればれば、50分ほどで滑り降りることができる。谷底の部分は、水の流れによる切れ目はあるものの大方雪に覆われていた。ヘアピンカーブを過ぎて標高を上げていくにしたがって、路面が露出するようになる。それでも、長くて数十メートルの切れ目で収まっているので、距離の割合でいうとほとんど滑って下れそうだ。ただし、板の付け外しが面倒だろう。
 大段ヶ平へと向かう林道から、坂ノ谷登山口への枝道を左に分ける分岐点に、2時間余りで到着。例年は、ここもよく水の流れで雪が切れているのだが、今年は真っ白。
 坂ノ谷コースの夏の登山口は左だが、冬ルートをとるためそのまま大段ヶ平方面へ少し進む。そして、1149.4の三角点の南から左に取り付く。初めこそ笹の藪だが、それを越えると植林の中を快適に歩ける。いやー、快調、快調。
 ところで、積雪期に三ノ丸から殿下コースを下っていくと、踏み跡はわからないので、ブナの木にかけてある番号札に自然に誘(いざな)われる。これが冬のルートである。登りの時には、時々振り返ってその番号札を確認しながら進む。
 三角点を越え、植林帯が終わると徐々に藪が現れ始めた。そして、早くも天気が崩れだしたが、幸いにも雪だ。ブナの大木を眺めながら登る。
 しかし、気付けば辺り一面の笹の藪に捕まってしまった。さらに、雪は、みぞれへ、そして雨へとかわった。新雪が湿って粘着質の団子となり、厚底ブーツのようだ。
白い絨毯ロード
笹が顔を出した三ノ丸 植林から林道へ降り立つ 新雪が雨に消える
 延々藪と格闘しながら、このコースでの下山は無理という判断を下す。ならば、来週のコースはどうするか、坂ノ谷コースの夏道か殿下コースだろう。
 そろそろ夏道と冬道とが合流する地点に差し掛かっているようなので、左(西)よりに移動してみる。あったあった、1.5mほどの幅の白い絨毯だ。これは歩きやすい。一気にスピードアップ。ところで、ここはMTBで下るにもいいコースなのだ。登るに連れて、雨は雪に変わった。
 ブナ林の限界点まで来た。晴れていれば、三ノ丸の避難小屋の赤い三角屋根が丘(三ノ丸ピーク)の上に見えるのだが、今日はホワイトアウト。
 GPSレシーバを便りにピークまで行ってみようと歩き出したが、やはり笹が出ているのと、勾配すらわからないような濃霧のため、滑りが楽しめないだろう。その場で引き返すことに決定。藪のせいで時間もずいぶんかかったしなぁ。
 風はないので、ブナ林まで戻らず、笹の原に腰掛けてシールを外して、パンとお茶を口に入れる。さすがに止まると寒くなってきた。熱いラーメンが食べたいなぁ。
 白い絨毯ロードは、MTBで下るには丁度いいが、スキーで直滑降にはきつい。小回りのできない私のヘタレマークターンでは結構難儀する。絨毯からはみ出して藪に引っかかったり、ボーゲンで足が疲れたり。
 それでも、雨はまだ降り出し。表面の新雪は仕方ないとして、その下のザラメに雨が染み込んでザクザクになるまでには至らず、下山まで滑り易い状態は維持された。
 さらに、夏道をスキーで下る場合の難点が2種類。
 一つは、登山道を塞ぐ倒木。雪に埋もれず、乗り越えねばならない。そして、最後の一つは大木が倒れていて、近くの藪を刈って迂回する道が付けられている。しかし、そのエスケープルートは細く曲がりくねり、藪の刈り方もいい加減なので、スキーが引っかかる。
 そしてもうひとつの難所は、林道手前の植林帯。勾配がきつく、木々の密度が濃い。そしてルートもわかりにくい。ここの赤布は信頼できるので、薄暗い植林帯で目を凝らして進む。板は外してつぼ足で。
 これが夏道のネックで、冬のルートが好んで使われるのだろう。
 登山口から林道に降りたら一安心。あとは自動的にヤマメ茶屋へ。ただし、雪の切れ目で板を外さねばならず、手間と時間を費やす。
 2年前の3月下旬には17名で三ノ丸から1時間35分で下ったが、今日は1時間55分かかった(MTBなら1時間かからない)。まあ、一週間後の本番もこのコースで行けそうだ。雪がなくて歩き通すよりはずいぶん早い。
 問題は、当日の天候と、若桜氷ノ山スキー場のリフト営業だ(本番はそちらから入山)。19日現在、スノーピアゲレンデに雪入れをしてやっと営業しているとのこと。つまり、延命治療の末期状態だ。
 さて、来週のことはさておき、下りの途中(いや大半)で雪は雨となり、全身ずぶぬれ。
 ヤマメ茶屋に下山を報告して、濡れた服のままクルマに乗り込みヒーターを最強にして帰路に就く。途中で着替えを済ませるが、冷えた体がなかなか温まらない。養父でラーメンを食べて完全復活。雨は本降りとなった。
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