若杉原生林から雪解け前の沖ノ山
※これは、コースガイドではありません。勝手な個人の主観です。行く人の体力、技術、その他天候や雪の条件などによってタイムなどは左右されます。また、地図やGPSレシーバーの軌跡は掲載しませんので、自分で地図を見て判断できる人、あるいはそういう案内人がいる人のみ訪れて下さい。何が起こっても、私にはいっさい責任がありません。
 鳥取、岡山、兵庫の三県の境のエリアには、後山、三室山、東山(とうせん)など1300m台の山が連なる大きな山塊となっている。その一つ、沖ノ山を目指す。実は2年前にも試みたが、雨の天候もあり、途中で撤退している。
 丹後からだと、鳥取県若桜町の岩屋堂から吉川川をさかのぼる県道72号線から沖ノ山林道の途中でクルマをおいて、岡山県境の若杉峠を経由するのが近いのだが、この時期集落より奥のまだ県道や林道は雪に閉ざされている。
 山塊を裏側まで回り込めば、3月中旬に岡山県東粟倉村の若杉原生林まで除雪が完了しているとのこと。アプローチは片道1時間伸びるが、ガソリンが安くなったことだし、標高900mまでクルマであがれる若杉原生林へ。
***********************************************************************
【山 名】沖ノ山(1318m)鳥取県智頭町(山頂)・岡山県西粟倉村(入山)
【日 時】2008年4月2日
【行 程】[ ]内はGPSレシーバーによる標高データ(単位:m)
 岡山県西粟倉村若杉天然林駐車場[927]10:39 - 12:33県境尾根[1176] -
 13:07県境1196ピーク[1191] - 14:34沖ノ山[1319]14:38 -
 15:12県境1196ピーク - 15:38県境尾根 - 16:16若杉天然林駐車場
【距 離】約9.7km
【天 候】曇のち晴れ(^^)
【地 図】 国土地理院 2.5万分の1「坂根」「西河内」
【用 具】テレマークスキー(K2「8611CLASSIC」167cm,119-72-103mm),
     SCARPA「T3」,ケーブル式ビンディング(G3タルガ)
【メンバー】はいかい(単独)
***********************************************************************
杉植林の急斜面 伐採地を経て県境尾根に立つ アップダウンの連続
 ああ遠かった。170km超、3時間半のアプローチ。鳥取平野では、黄色い菜の花と石破防衛大臣の選挙ポスターが非常にたくさん見られた。そして、除雪の後にうっすらと積もった雪を踏んで若杉原生林の駐車場へ。新雪に轍があったが、駐車場にはクルマはなし。出発準備を整えていると、家族連れのクルマが到着。そりを出して雪遊びをしようとしている。
 今日は、アップダウンの続く稜線歩くため、ステップソールとスチールエッジのついたクロカンスキー系のダブルキャンバーの板を選択。遊歩道は谷を詰めるように若杉峠へ向けて延びるのだが、今は雪の下。西の植林斜面を直登して、最短距離を行く。登りは暑いだろうと、アウターは着ないで、ポロシャツで歩き始める。
 ボウル状の急斜面をあえぎながら登る。ここだけシールを使った方が楽だったかも知れない。1時間半くらいかけて斜面を登りきり、1140m小ピークへ。県境尾根までもう少しだ。
 県境尾根の手前は植林が伐採された斜面。ここで遊んで、この後気温が上がって雪が重くなる前に下山しようかなんていう気持ちが芽生える。それでも、稜線に立てば急登はおさまり歩きやすくなるので、沖ノ山を目指す。振り返れば、三室山や後山が見える。
 その後はアップダウンの連続。ステップソール板の本領発揮である。途中で、笹を踏みながら歩く箇所があった。もう雪解けだ
沖ノ山の手前は藪 この山の主 氷ノ山が白い
 1196mピークで稜線は県境から枝分かれし、鳥取県内へ。ようやく沖ノ山が見えてきた。しかし、ずいぶんと藪が出ている。そして、目の前の下りは一面笹の藪となってスキーで下ることは不可能。また、ここまでで引き返そうか、という気持ちになってしまう。それでも、目前の斜面さえクリアしたら、あとはスキーで行けそうなので、板をはずして笹の間を下る。
 再び板を付けて雪の上を歩く。アップダウンをいくつ囲えて鞍部に出たら、有名なブロンズ像が建っている。この辺りの地権者だとか。ここで行動食のパンを食べて一休み。鞍部は風の通り道なのか結構強めにびゅうびゅう吹いている。体温を奪われて寒くなってきたので、初めてアウターウェアを来て、記念碑の風下に腰を下ろす。
 一休みしたら山頂までのラストスパート。といっても、すんなり登りでなく、手前の小ピークを越えてからいったん下ってやっと山頂への登り。右手には、東中国山地の盟主、氷ノ山が見えてきた。やっぱり一番白い。特に三ノ丸の大雪原は非常に魅力的だ。先日の、坂ノ谷林道への滑降が思い起こされる。夜には小さな気圧の谷が通過するとのことで、天気は下り坂。氷ノ山はすっかり霞んでいる。
 山頂は林となっていて展望は今ひとつ。別方向からつぼ足のトレースがあった。智頭からだろうか。
ここが山頂 山頂直下 悪雪に苦戦
 山頂直下の斜面を下ったら、小ピークの登り返しが面倒なので南側の林道を使ってブロンズ像の鞍部までもどる。往路で通った林の中を少し歩くが、その後も林道が続いているのでそちらもたまに使う。そのうち笹の藪の斜面に到着。林道はここから別方向へ行っているようだ。板を担いで、藪の間を登る。1196mピークで県境尾根に合流。山頂直下に続いて、また滑れる斜面に遭遇。ダブルキャンバー板に悪雪という厳しい組み合わせながら強引にターンを刻む。
 また、笹の藪もアップダウンも踏み越えて、伐採斜面へ。ここの湿った重い雪にも果敢に挑む。思い切って連続ターンを試みるも、トップが雪に突き刺さって、前方にクラッシュ。
 1140mピークは北側を巻いて、最後の植林の斜面へ。ここは午前にもまして雪が重くなっている。
 上部の急斜面は慎重に。斜滑降・キックターンだ。それでも転ぶ。気を付けないと切り株に体や頭をぶつけそうだ。斜度が緩む中盤以降、何とかターンを試みるもうまくいかない。やはり立木や切り株が気になって思い切っていけない。
 ようやく東屋が見えたらあと一息。若杉原生林の駐車場に滑り込む。朝の新雪はすっかり溶けている。
 帰り支度を整えてクルマを走らせる。智頭町の桜並木はまだ開花前。菜の花と石破さんの鳥取平野を経て、若桜町で寄り道。つくよねに登り、若桜氷ノ山YHに預けっぱなしだったスキー板を回収。お茶とコーヒーをごちそうになった。
→電脳徘徊へ