ナイスだぜ2ステージ! クールだぜVゴール! 愛してるぜJリーグ!

いやぁ〜、さすがJリーグ! いつも 斬新な制度で我々の目を釘付けにしてくれます!
その中でも、やっぱり最高なのが2ステージ制。
そして、それと双璧をなすのが、世界に誇るジャパン・オリジナルの延長Vゴール制でしょうね!

ここはひとつ、Jリーグがプレゼントしてくれた宝物のような制度有り難がろうじゃありませんかぁ!

※浦和レッズのJ2降格決定により、不本意ながら、非常にタイムリーな企画(涙)となってしまいました。
1年かけて溜めてきたデータをお蔵入りにするのは忍びないので、敢えて掲載します。

■ナイス! 最下位でも優勝できるんだぜ!

今年のJ1は、1stステージが磐田、2ndステージが清水の優勝で幕を閉じました。
まあ、このページを見に来ている方なら誰でもご存知ですよね。こいつはJリーグの権威ある公式順位ですから、詳しい数字は J.D.C.の公式ステージ順位(1st順位2nd順位)をどうぞ。

一方、年間総合順位 というのも載っています。年間順位が『1stステージと2ndステージを合わせた総合成績』で決まる事はご存知ですよね。そりゃそうです。たった15試合、チームごとにホームゲームの主催数が違うのに、ステージ成績ごときで総合順位を決められるわけがない。でも、ステージ優勝をすると、公式の総合順位は自動的に1or2位になるんですよねぇ〜。これがこの制度の素晴らしい点です。

つーわけで、ステージ優勝を目指していたチームのサポーター様は気にも留めなかった数字でしょうが、J2降格に脅えながら過ごすシモジモのクラブのサポーターには切実だった、ステージ順位を除外した年間30試合での総合成績(あえて順位とは呼ばない)は[参考1]のようになります。

と・・・なになに? 2nd優勝の清水は1番目ですが、1st優勝の磐田は6番目に滑り込みですね・・・。
そうか! 年間1or2位を決めるためのチャンピオンシップとやらは、実は1位と6位の戦いだったのか!
こいつはナイスですね! なにしろ磐田は、仮に2nd全敗でも、ステージ優勝賞金1億円は確定し、さらに年間王者の称号および賞金1千万円を手にする可能性があるんだもんね〜。実にサポーター及び対戦相手を尊重した制度です。なにしろ、チャンピオンシップを睨んで、調整試合を15試合もお客様にお見せする事ができる(それにしても、レギュラーシーズン中に『狙いはチャンピオンシップ一本に絞ってます』と明言されてスタジアムに行く気がしなくなるのは当然だよな)わけですから。
短期決戦でありながら長期的な戦いができる利点をフルに生かしていますね!

ついでに言えば、チャンピオンシップの勝敗による賞金の差はたったの7百万円。お金ではなく名誉を賭けた戦いだから、まあ、いいか。

現行のJリーグのレギュレーションでは、J2降格チームは『真に弱い』チームと言えない事もないですが、優勝チームは『真に強い』チームとは到底言い難いこの制度、まさに 強きを助け弱きを挫く・・・じゃなくって、『愛する子には旅をさせよ』とか『獅子は我が子を谷底へ』などの言葉が浮かんでくる、愛情に満ち満ちたルールと言えましょう。

おっとっと・・・このままでは、単なる誹謗中傷だな。しかし、磐田には罪はないのよね。
例えば、今の制度では、こんなケースだってあるんですよ?

  1st 2nd 通算
チーム 勝敗勝点順位 勝敗勝点順位 勝敗勝点順位
仮称イワタ 8勝7敗24+11位 0勝15敗0-1516位 8勝22敗24-1416位
その他14チーム 7勝7敗1分2202〜15位 7勝6敗2分23+12〜15位 14勝13敗3分45+11〜14位
仮称シミズ 7勝8敗21-116位 8勝7敗24+11位 15勝15敗45015位

ど〜ですか! ムリヤリ当てはめたこの数字は!(笑)
仮称イワタは[1st優勝/2nd最下位/通算ダントツの最下位]
仮称シミズは[1st最下位/2nd優勝/通算下から2番目]
という事も、理論上はあり得るわけでして・・・。

J2降格は年間の総合順位で決まるわけですが、ここで大いなる矛盾が発生します。仮称イワタと仮称シミズは年間勝ち点で降格ゾーンにいるにもかかわらず、チャンピオンシップの出場権=総合順位の1or2位が保証されているわけで、実際に降格するのは別のチーム・・・。これで仮称イワタがチャンピオンシップで勝ったりして『俺たちが真のチャンピオンだ』面したり、降格チームが経営難に陥った挙句つぶれたりしたら・・・。

・・・暴動が起きるでしょうな。いや、勿論、暴動を起こす方が悪いんですよ。本心ですよ。本心ですってばぁ
とにかく、強いものが勝つというスポーツの掟を覆し、この制度の素晴らしさをわかってもらうために、チャンピオンシップでは是非磐田に頑張って欲しいですね!

[参考1]
年間総合成績
*勝ち点順
清水65
58
名古屋54
横浜53
C大阪53
磐田49
川崎49
広島48
鹿島40
神戸37
G大阪32
京都31
市原28
福岡28
浦和28
平塚13


■クール! 90分間をバッサリ切り捨て!

もう一つの目玉制度である延長戦を見てみましょうか。
データ量が多いので明細[参考2]は別ウインドウでご覧頂くとして、延長突入時のスコア別の結果集計[参考3](決着率=引き分けにならなかった率/ホーム勝敗=ホームチームの最終的な勝敗)と、追いついたチームの最終的な結果[参考4](0-0での延長突入は除く)を調べてみました。

延長戦に突入した試合の75%で決着がついているわけですから、これはこれで結構ぢゃないかウッシッシ・・・と、[参考3]を見たJリーグ関係者が考えても不思議ではないですね。私も、野球のサヨナラ勝ちにも似た興奮を味わわせてくれるこの制度は大好きです。

・・・・・・もっとも、延長引き分けが多数だったら、帰りの電車の事も忘れて少しでも長い時間を楽しませてくれるためのグーな制度とか書こうと思っていたんですけど。
結局は、どうひっくり返しても私に誉め殺されるようにできている制度なんです、はい。比較対象がない数字なんですから、いくら数字を並べ立てても意味がないんです。と言うより、数字の意味は私が決める(笑)。

さて、90分以内で同点だった場合、引き分けによる勝ち点1の恩恵を被るべきなのは、(両チームの実力差を勘案しなければ)[追いついたチーム]でしょう。ところが、[参考4]によると、その[追いついたチーム]が、最終的に勝ち点を失ってしまう(Vゴール負け)ケースが36%もあるわけです。逆の見方をすれば、[追いつかれたチーム]の36%が、最終的に勝ち点2を得る(Vゴール勝ち)なんてぇのは、まったくもって宝くじの前後賞なみに嬉しい制度です。

って言うか、これでは90分間の戦いに意〜味な〜いじゃ〜ん。(©明石屋さんま)

例えば、99年シーズン最初の延長戦となった3/13のG大阪x名古屋戦。せっかく89分(ロスタイム?)に追いついた名古屋が、延長もタイムアップ寸前の118分にVゴール負け。選手の疲労度を考えると、こんな事なら90分で負けておけばよかった! と、すごく乱暴な結果論を言い出す奴が出てこないとも限りませんぜ。
[参考2]を仔細に眺めていくと、ロスタイムで追いついて延長戦に突入したケースは9試合。うち2試合は、ロスタイムに失点という失態を演じたチームがVゴール勝ちしています。これはいけません。戸締まりをしないで空き巣に入られたのに保険金を支払うようなものです。追いついたチームにご褒美の勝ち点1を与え、追いつかれたチームには罰として勝ち点2を剥奪する。そういう躾を普段からしていないから、国際試合でなんとか引き分けに持ち込みたい時に、日本はそれができないんです。(←240試合の中の僅か2試合をあげつらって断言)

あ、いけね。誉め殺しを貫き通すつもりだったのに、つい本音が(笑)。

ま、例に挙げた名古屋のケースのように、追いついたチームのなけなしの勝ち点1を平気で奪い取る制度ですから、ここでも強きを助け弱きを挫く弱肉強食ルールが炸裂しているとは言えますな〜。う〜ん、クール! ハードボイルド!

余談だが、Jの公式記録では、後半44分00秒以降の得点や選手交代は全て『89分』としている。
ここでは、面倒なので『89分は全てロスタイム』として扱っているが、この表記では実態がわからない。
早いとこ、国際標準の『秒は切り上げ、ロスタイムは"+"表記』を採用すべきである。
それとも、得意のJリーグオリジナルで、またなんか斬新な事を考えてみるか?(笑)

[参考2]
J1延長戦一覧

[参考3]
延長突入時の
スコア別集計
*決着率
*(ホーム勝敗)

0-0=60%
(5勝1敗4分)
1-1=86%
(6勝12敗3分)
2-2=71%
(5勝7敗5分)
3-3=75%
(2勝1敗1分)
計=75%
18勝21敗13分

[参考4]
追いついた
チームの
最終結果

V勝ち18試合
引き分け9試合
V負け15試合


■タラレバ順位(怨)

そこで、そこまでクールにもハードボイルドにもなりきれない弱い私が、延長なし&1ステージ制(←これも変な言い方だね)と仮定して求めたのが[参考5]です。あくまでもタラレバであり、数字の遊びであり、意味がない仮定であり、これを真の順位などと呼んではいけません。話のタネにするなんてもってのほかです。

一応、考え方を説明しておきましょうか。
ベースになるのは[参考1]の通算勝ち点で、さらに、Vゴールがなかったと仮定するわけです。つまり、[Vゴール勝ちの数だけ勝ち点と得点をマイナス]し、[Vゴール負けの数だけ勝ち点をプラス・失点をマイナス]するわけです。

そしたらア〜タ、なんと浦和が余裕で一部に残留しちまっただよ! 平塚戦の勝利で残留が決定していたわけやね。
そう、この制度のいいところが端的に表面化したのが、最後まで続いた、残留争いを巡るドラマです。Vゴール制度がなければ、望みのなくなった浦和が延長戦を戦う事も、史上最高の降格Vゴール勝ちもなかったんです。
なにしろ、Vゴール負け7の浦和からは勝ち点7を奪い取ったわけですから、これはクールを通り越して冷酷ですな。レッズサポの俺にはビリビリ来るぜー!

いずれにせよ、いわゆる丸の内御三家の一つであり、かつJリーグでもっとも人気のあるクラブの運命を変える事になろうとは、延長Vゴール制度万歳ですな。やっぱ、せっかく考えた制度なんだから、Jリーグの存在価値を示すには、その特徴が出てくれないと、制度を作った意味がないよね!
その意味で、この制度を思い付いた人は、あまりにも考えたとおりに事が運んだので、浦和が4連続Vゴール負けをした時にはガッツポーズしただろうね。

強きを助け弱きを挫く弱肉強食ルール、ここまで完璧に効果を発揮させるとは、さすがJリーグ!

であるからして、間違っても、浦和のJ2降格阻止なんつー超法規的措置はやってはいけません。
せっかくうまくいったのですから。

[参考5]
年間総合成績
*延長戦無視
*1ステージ制
清水64
56
名古屋55
横浜50
C大阪50
広島49
磐田49
川崎47
鹿島41
神戸36
浦和34
京都33
G大阪32
市原28
福岡26
平塚16


■もっともっと工夫して欲しいナ!

しかしですね、2ステージ制と延長Vゴール制でそれなりに楽しませてくれるJリーグですが、私に言わせればまだまだ工夫が足りないです。やっぱこう、なんていうか、勝負より制度が前面に出るようなのが、俺はいいんだけどなぁ。

でも、Jリーグも少しは学習したでしょうから、2000年シーズンはもっと凄い事をやってくれるでしょう。

まず、3ステージ制は外せませんね。
これなら、懸案の試合数増加にも効果があります。経営問題も、これで解消するでしょう。王者決定の方式としては、ステージチャンピオン3チーム+(その3チーム以外で)年間成績トップ、合わせて4チームでプレーオフというのが望まれるところです。もちろん、年間成績トップのチームは、98シーズンの参入決定戦における川崎フロンターレ的な扱いを受けなければなりません。優先すべきはチャンピオンシップです。

そうそう、チャンピオンシップの『頂点は、ただ一つ。』というコピーはやめた方がいいね(笑)。

もしかすると、全ての順位でチャンピオンシップもどきを開催してもいいかも。
2位同士で『準チャンピオンシップ』、3位同士で『準々チャンピオンシップ』、4位同士で『4位シップ』・・・。
もちろん、15位同士・16位同士で『降格シップ』をやります。これでもう、下位チームにわがままは言わせません!

Vゴール勝ちしたチームに堂々と勝ち点3のチャンスを与えるために、Vゴール後のPK戦、名付けてブイブイゴールというのはいかがでしょう。延長・PKともに制する事ができれば勝ち点3。もちろん、Vゴール負けしたチームは、PK戦を制しても勝ち点は0です(我ながらひっでぇ・・・笑)。

ま、私の考える事なんぞ、所詮は猿知恵です。
とにかく、色々考えて、もっともっと愛されるJリーグになって下さいね!
(毒)(毒)(毒)(毒)(毒)(毒)・・・・・・(毒)


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