ダメもとで浦和レッズに送った申込ハガキが「当選通知」として返信されてきたのは3月15日のこと。
ついに、わが家、わが息子の「浦和レッズハートフルスクール」が始まりました。

過去のバックナンバーを読む

更新サボってる間に、終わっちゃいました(笑)。

2年生の息子の話は要領を得ないのでカミさんの話を総合すると、まぁ、過去ログにあるような感じで基本的な流れは変わらず、さほど目新しい事もなく、しかし楽しく、9月30日に全21回のカリキュラムをこなしたようです。

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個人技の発揮と1対1に果敢に挑む事を常に要求されたスクール。

それはもちろん、子どもなりのレベルの・・・ではあるけれど、これはもう終始一貫していました。例えば夏休み明けくらいからリフティングなんてのもやっていたようですが、まぁこれはウォームアップの一環でして、それが手を使っているのか足を使っているのか、あるいは時にボールさえ使わない事があったとしても、要は「ボールと友達になること」という観点でのメニュー、それに「自分が参加する」という意識を持たせる1対1や2対2形式での練習が豊富という事は、しつこいようですけど強調したいと思います。

って言うのも、これが地元のクラブになると、「今日は1回ボールに触るのが目標」っていう子がいるんですね、実際。なんでそんな子がわざわざお金払ってまでクラブにいるのか・・・?というのは大人の発想で、本人にしてみると、もう必死に頑張ってる。別に親にやらされてるとか、「うちの子は運動音痴で・・・引っ込み思案で・・・だからサッカーを通じて・・・」なんていうストーリーが(見聞の限りでは)あるわけでもなく、それでも、集団の中には必ずそういう子が出てくる。真面目にやるんだけど、でもスポーツってのは残酷だから、ボールに触れない子はホントに見事なまでに触れない。サッカーが、あるいはスポーツそのものが嫌いになるんじゃないだろうかと見てて心配になってくるような・・・。
まぁね、ぶっちゃけ、ハートフルに応募してくるようなのは、概して親も子もサッカーが「明確に好き」で、学校が引けた後の遊びとしてではなく、サッカーというスポーツに積極的に取り組むのがほとんどだから、実はこういう「積極性の起爆剤」をばら撒くようなやり方はそれほど必要ないかもしれないんだよね。そういう意味じゃ、実はこういうやり方っていうのを地元のクラブでやって欲しいんだよね。

それで、子どもたちをそういう少人数グループの状況に晒すと、自分が関与できるプレーエリアは広がるし、関与できる回数も増えるしで、相乗効果でどんどんサッカーらしくなっていく。別にグループ戦術とかそういう大それたもんじゃなくて、相手をどう抜くか、どう押さえるか、どうフォローするかといった事を自然に覚えていく。大人数にデコボコピッチじゃないから、偶発性に左右されず、思った事ができるかどうか、あるいは自分の考えた事が正しいかどうかがわかる。
写真(3)(4)はゲーム形式の練習のひとコマですけど、抜きにかかるプレイヤー、フォローするプレイヤー、前後から挟む守備側・・・と、なんともサッカーの一局面っぽいでしょ? これが地元クラブだと、コーチの「広がって〜」という声も空しく、ワンショットの中に全員が写っちゃうようなワーワーモードに入っちゃう・・・。サッカーの基本文法は学べず、プレーに関与するチャンスは減り、関与できても人ごみの中では偶然性が支配するという悪循環ですわ・・・。

・・・・・・などと素人の俺が思うような事は、当然ながら浦和レッズの皆さんも考えているわけで、そういう需要に対応するのが「ハートフルクリニック」のサッカーキャラバン。
これは、別に小学生向けに限定したハナシではなくて、
年齢・性別・技術レベル・経験の有無・地域・グランド環境・人数・指導者の有無などは問わず、サッカーの楽しさを伝えます。
という、実に素晴らしい企画でして、まぁサポートに専念するイキのいい連中だとか、選手を追いかけるのが好きな方だとかはホント全然気にも留めないような活動かもしれないんだけど、これ、要は大人だろうが女性だろうがモーマンタイなわけで、機材一式にコーチ4人が付いてきて、
2時間で、なんとたったの5,000円。
この値段で、もとプロ選手から「楽しさ」という付加価値つきで教えてもらえるんですわよ奥さん!

て言うか、小学校低学年だったら、技術とか戦術とかよりもサッカーの楽しさを味わってもらう事の方が、100倍大切だと思うんだよね。(たぶん、大部分の大人にとっても)

写真(5)〜(7)は、うちの息子が参加している地元クラブでのサッカーキャラバン。この日は杉山コーチが来てくれたんですね。
コンセプトはスクールと基本的に一緒で、ただしこちらは1回限りというのがあるから、エッセンスのいいとこ取りみたいなカンジで進みます。全体を4分割して4つのメニューをローテーションして最後にコーチとのゲーム・・・みたいな流れ。

それでですね、やっぱり、普段とは雰囲気がガラッッッッッッッッッッッと変わるんですよコレが。校庭中に歓声と嬌声がいっぱいに広がるんですよ。
誤解されたくないので敢えて言いますけど、真面目に黙々とやるのも、コーチが子どもを叱り飛ばすのも、悪くないんですよ。悪くないんですけど、目いっぱいハジケて楽しむのも、サッカーなんだから、もちろんアリでしょ? それで、小学校低学年ってのは、やっぱそういう部分の比率ってのが高いんじゃないかな、と思うわけですよ。

それでもまぁ、スクールと比べると参加者のサッカー熱は低いわけで、やっぱり遊んじゃう子どもは遊んじゃう。ちんちん出したりして(笑)。
こういう機会を与えても興味が湧かない子は、それはそれで別に良くて(ちんちんだすのは良くないか・・・笑)、「興味があるんだけど楽しめない」っていう子が、1回の出前で一人でも二人でも掬い取る事ができたら、これはもう凄い事だと思うわけ。だって、それは人に感動を与えたっていう事に他ならないでしょ? かーっ、我ながら臭い事を言ってると思うけど、これが偽らざる心境です。

それで話をスクールに戻しますけど、まぁ俺らのようなサポーターという人種にとっては、かつて一緒に戦った戦友のような面々がすぐそばにいるわけで、いやそれどころか自分の子どもの名前を呼んでくれたりもするわけで、なんというか、非常に気恥ずかしいものはあります、正直。だってさ、ゴールに泣かされたり糞プレーに暴言吐いたりした、まさにその相手がそこにいるわけだから・・・。
それでも、「奥様」という人種はそのへんを吹っ切っちゃってるところがあってですね、なんというかこう、われ先に写真撮影に走っちゃうようなところがあってですね・・・。スクールは、あくまでも子どもたちが主役なわけで、戻ってくる子どもをほっといて選手に群がるというのは、まぁ、遠慮しておきたいところですよね。
たとえ福田が半径5メートルの場所にいたとしても(笑)。

このスクールは、あくまでもテンポラリーなスクールであって、チームではありません。でも、子どもたちが友人関係を築くのに、それほどの時間を要するはずもなし。週に1度ではありますが、一緒にプレーをし、時には車座になって話し込み、あるいは一緒に練習の準備をしてるうちに、すっかり友情関係が出来上がりました。その全てが、息子にとっては実に強烈な体験だったようです。
それで、当然のように下期のスクールにも応募したんですが、やはりというか、落選しました。それを知った時の息子の落胆ぶりといったらもう・・・。

・・・・・・実をいうと、「練習も面白くないし、まわりのみんなもちゃんとサッカーやらないし」という理由で、息子が地元のクラブをやめると言い出したんですよ。いや、今はもう本人も考え直していて、休みのたびにクラブの練習に参加していますよ。地元クラブとプロクラブの優劣を比較するとかそんなんじゃなくて、息子にとってはそのぐらい離れがたいものだった、という事です。はい。

最終日。夕暮れ迫る与野八王子グラウンド。
ノブコーチを中心に集まり、最後に「ありがとうございました!」で締めた子どもたちの顔は、半年間の素晴らしい体験に、みな一様に輝いていました。あぁ、子どもを参加させる事ができて、本当に良かった・・・!

あなたのご家庭でも、どうですか?

このような機会を与えてくれた浦和レッズの事を、
サポーターとして、そして親として、本当に誇りに思います。