
ウエイト・トレーニングを実際におこなう場合はレペティション・システムのことを知らなければなりません、レペティション・システムは目的によって5つのケースが考えられ、自分に合った反復回数(レップ)休憩(インターバル)セット数などを決めなくてはいけません、反復回数とは連続して何回挙上するかということでありこれを1セットと言います、そして1セットが終わると数分間の休憩をとり再び次のセットに移りますが、トレーニングでは同じエクササイズを3〜5セットおこないこれをセットシステム(セット法)と言います、後述しますがこのセットシステムはトレーニングが進むに連れて変えていくもので、ここで説明する5つのレペティション・システムはその基礎となるものです。 レペティション・システムを決める場合はまず自分のトレーニング目的から持ち上げる反復回数を決めます、そしてどの程度の重さならば決められた回数をクリアできるのかを知ることにより自分の重さを選択するのです、よくおかしがちな間違えとして初めに持ち上げる重量を決めそれを何回持ち上げられるかと言うトレーニングをしている人がいますが、初めの内はトレーニング効果が得られていたとしてもやがて薄れてきてしまいますし、トレーニングのシステムから見れば考え方が逆です、そして自分の持ち上げる重量が決まったらレペティション・システムに沿ってトレーニングを進めて下さい。 トレーニングにおいて反復回数はRMで表わされます、RMはレペティション・マキシマム(Repetition Maximum)の略称で「最大反復」という意味です、したがって“1RMの重量”といえば、ウェイトを持ち上げる人が上げられる最大の重さのことであり、持ち上げた後に筋肉が一気に疲労し連続して持ち上げられない重さのことです、つまり最大挙上重量と言う単位で“10RMの重量”といえば、10回持ち上げられる重量と言うことになります、しかし実際に“1RMの重量”の重量を持ち上げて確かめるわけにはいかないので、初めてトレーニングをする方の場合、やや重く感じるウェイトを持ち何回繰り返せるかを試してみます、20回程度まで繰り返せたならばやや軽めですが、その位の重量から始めて一日おきのトレーニングを2〜3週間続けて体を慣らしてから自分の目的とするトレーニングに移って下さい、またトレーニング前には必ずケガの予防としてストレッチと軽いジョギングなどをして体を暖めて下さい、そしてウェイトを持ち上げる時もいきなり重たいウェイトを持たずにフォームのチェックと筋肉を慣らすために50RMの重さで20回程度ウォーム・アップ・セットをおこなって下さい、トレーニングによってウォーム・アップ・セットのセット数は違いますが1〜3セットおこない、実際の重さのウェイトを持ち上げます、そして終了後も軽くストレッチをおこないます。 このようにトレーニングは必ず、ウォーミング・アップ(ストレッチと軽いジョギング)ウェイトによるウォーム・アップ・セット(1〜3セット)実際のウェイト・セット(3〜5セット)クーリング・ダウン(ストレッチ)の順番におこないます。 1〜2週間、体慣らしのトレーニングか終わった方は、自分の運動目的に合ったレペティション・システムを選んで下さい。 1,マキシマム・レペティション・システム(最大筋力反復制=筋力アップ) 2,ロー・レペティション・システム(低反復回数制=筋力強化) 3,ミドル・レペティション・システム(中間反復回数制=筋肥大) 4,パワー・レペティション・システム(瞬発力反復回数制=パワーアップ) 5,ハイ・レペティション・システム(高反復回数制=筋持久力) 下の図はトレーニングの指導者が一般的に使っているシステムをまとめた図です。 |
| レペティション・システム | マキシマム・ レペティション |
ロー・ レペティション |
ミドル・ レペティション |
パワー・ レペティション |
ハイ・ レペティション |
| 適応時間(秒) | |||||
| 休憩時間(分) | |||||
| 休息期間(日) | |||||
トレーニングには前述したようにセットと言うものがあります、トレーニングを初めてする方は1〜3セットのシステムから始め、やがて体が慣れてきたら5セットくらいに増やしますが、5セットでも筋肉に刺激が感じられなくなった上級者の場合これ以上セット数を増やしても体が慣れてしまっていてあまり効果が変わらないので、このような上級者はよりハードな追い込みが可能な方法で筋肉に刺激を与えていきます。 実際にトレーニングをおこなう場合必ず準備運動をして下さい、まずストレッチや軽いランニングなどでウォーミング・アップし目的のウェイトを挙上する前に軽いウェイトでウォーミング・アップ・セットを1〜3セットをおこなってから目的とするウェイトを挙上して下さい、ウォーミング・アップ・セットには体をウェイトに慣らすと同時に挙上する正しいフォームをチェックする意味があります、そして終わった後もストレッチでクーリング・ダウンして下さい。 シングル・セット・システム サーキット・セット・システム シークエンス・セット・システム(連続トレーニング) 適度に筋肉を付けたい人の基本的なセットシステム ベーシック・セット・システム(基本トレーニング) スーパー・セット・システム(2種目トレーニング) フラッシング・セット・システム(充血トレーニング) トライ・セット・システム(3種目トレーニング) ボディービルダーなどのよりハードな複合システム ダブル・スーパー・セット・システム(4種目トレーニング) ダブル・フラッシング・セット・システム(4種目充血トレーニング) ジャイアント・スーパー・セット・システム(部分強化トレーニング) ジャイアント・フラッシング・セット・システム(部分充血トレーニング) ノンストップ・トレーニング・システム(集中連続トレーニング方法) セットシステムは1つのセット方法にこだわらずに、腕はフラッシング・セット・システムでおこない、胸はトライ・セット・システムでおこなうというように自分のトレーニング頻度にあわせたシステムを選択して組み合わせるようにしてプログラムを組みます。 |
トレーニングを続けやがて筋力アップし筋肉が発達してきたならばその筋力に合わせた新しい過負荷を決め直しながらトレーニングを続けていくわけですが、このように向上していく筋力に合わせて少しずつ負荷を高めていくことを「漸増性負荷の原則とか漸進的過負荷の原則(Progressive OverLoad)」と言っています、適正なトレーニングを続けているとトレーニング効果によって筋力が高まります、したがって以前は適切であった重さや回数も適切でなくなることがあります、さらに筋力を向上させるためには負荷の強さや量は徐々に増していかなければならないという原則です。 そしてトレーニングによる筋力アップはトレーニングの初期に著しく見られしだいに効果は減少しきます、そしていくらトレーニングを行っても効果が現れなくなってきたりします、これをプラトーの高原現象(Plateau=ストレングス・プラトー) と言いトレーニング効果の頭打ち現象です、この現象はだれにでも現れるものでトレーニングによって体力が向上したことを意味します、つまりトレーニングによって体力水準が上がったわけで、もっと効果を期待するためには、トレーニング内容を吟味しよりふさわしいものに変更していかなければなりませんし、それがプラトーの高原を脱出するためのポイントにもなります。 しかしこれとよく間違えられる状態にスランプ(Slump)と言われるような状態があります、筋力アップを急ぐあまり過負荷の度合いが大きい過剰負荷のトレーニングなどによって筋肉が過労しこのような状態に陥るのですが、重症なスランプに陥った場合などは3か月から半年の間トレーニングを休止しなければ直らない場合もありますので注意が必要です、勿論適切な方法で脱出すればその後は再び筋力は向上していきます、とにかくトレーニングは過負荷を吟味し急がず焦らず地道なものだと言うことを肝に銘じて下さい。 こうして漸増性負荷の原則により負荷を変える場合はその運動目的によってトレーニングの内容を変えていくことも必要です、例えば強度(重さ)を増したり反復回数を増したり、種目を増したり内容を複雑なものにしたり、動作時間を長くおこなうかスピードを速くするか、全体の運動量を増していくか難しい運動にしていくのかなどいろいろなことを考慮しながら運動メニューを作っていかなければなりません。 このように筋力トレーニングを長い間おこなっていると筋肉が刺激に鈍感になり、トレーニングをしている実感がなくなります、それはトレーニング効果の証でもあるのですが、より充実したトレーニングをするためには、より変化に富んだトレーニング方法を取り入れます、初めの頃におこなっていたトレーニングではシステムを決めたらその重量でセットを繰り返していましたが、ある程度トレーニングが進んだ人はトレーニング効果を上げるためにトレーニングの負荷量を増減します、そしてよりネガティブな局面に刺激を与えるために補助者の力を借りる場合もあります。 基本的なトレーニングから増減トレーニングへ 重量平行システム(基本的な筋力強化トレーニング) 重量漸増システム(筋力アップのためのトレーニング) 重量漸減システム(筋力強化トレーニング・オックスフォード・テクニック) いずれの方法にせよ筋力アップさせるためには最大筋力発揮するために反復回数を変化を持たせます、このように低回数制と高回数制を取り入れ筋繊維全体に影響を与えるトレーニング方法をホリスティック・トレーニング(Holistic Training )と言い、セットを進めるごとに、使用重量を高めていきながら逆に反復回数を減らしていく方法をアセンディング・ピラミッド(Ascending Pyramid)と言っています、逆に、セットを進めるごとに使用重量を軽くしていきながら、反復回数を増していく方法がディセンディング・ピラミッド(Descending Pyramid)と言っています、Ascendとは「山に登る」と言う意味で Descend は「下がる」と言う意味です、またアセンディング・ピラミッド法をとり、そのあと引き続いてディセンディング・ピラミッド法に移れば、フル・ピラミッド(Full Pyramid)Full「完全な」になります。 |
ストリクト・プラス・チーティング・スタイル(基本姿勢から反動姿勢へ) ここでおこなうチーティング・スタイルはウェイトリフティングの選手がより重たいものを挙上するためにおこなうものとは目的が違いますネガティブワークがトレーニングにおいて重要なことは前述しましたが、ウェイトを挙上し下ろすという動作ではネガティブを鍛える以前にポジティブが疲労してしまうため効果的なトレーニングにはなりません。 そのために通常のストリクト・スタイルでもうこれ以上反復できない限界までおこないポジティブをオールアウトさせた後にチーティングを利用してウェイトを一気に挙上します、そしてゆっくりと下ろすことでネガティブもオールアウトさせるのです、このようにチーティング・スタイルとストリクト・スタイルをうまく併用することによって、ポジティブとネガティブの両方の筋肉に効率よく刺激を与えることが出来ます、またこうしたネガティブを重視したトレーニングはプラトーになった時などにも効果的です。 アシスト・セット・システム(補助付きトレーニング) 上級者などで補助者がいる場合は補助者の力を借りて、筋肉により強い刺激をあたえます、これら補助者の力を借りる場合もウェイトの増減とよりネガティブに刺激をあたえる場合があります。 アディショナル・ウエイト・レップス・システム(荷重トレーニング) フォースド・レップス・システム(補助トレーニング) マルチ・パウンデッジ・システム(重量減量トレーニング) このようにトレーニングは上級者になると自分自身で工夫を凝らしながら、効果の感じられるトレーニングを選択していきます、ここではより特徴的なトレーニングを紹介します。 レスト・ポーズ・トレーニング ヘビー・デューティー・トレーニング マッスル・コンフュージョン(筋幻惑法) 1年間の中で変化を付けたトレーニングをする ピアリオダイゼーション・トレーニング(Periodization Training) ピアリオダイゼーションは期間ごとに 筋肥大期(Hypertrophy)→ 基礎的筋力増大期(Basic Strength)→ 筋力・パワー増大期(Strength-Power)→ ピーキングまたは維持期(Peaking or Maintenance)→ そして積極的休息期(Active-rest)というようにある期間でトレーニングを変えていきます、以下の期間は一般的なものでこのトレーニングでは各期間の長さは自由です、競技者などの場合その競技会に合わせたトレーニング・サイクルを決めますが、1年に1サイクルというよりも数サイクルとしたほうが効果が大きいといわれています。 筋肥大期―4週間 基礎的筋力増大期―5週間 筋力・パワー増大期―3週間 ピーキングまたは維持期―3週間 積極的休息期―1〜2週間 |
| 尚、Mr.BioBugのトレーニングルームは知識を得るために利用し勘違いや準備体操不足などによる間違ったトレーニング方法での故障などの責任はとれませんので、実際のトレーニングでは必ず各トレーニング施設のトレーナーの指導に従いおこなうようにして下さい。 |
