薬 代の計算方法(調剤報酬の算定)

2004.4.1に厚生労働省により、薬代の計算方法が変わりました。これ以上ないほ どの複雑な計算方法に変わりました。薬局に勤めている我々でも頭を抱えるほどの複雑さです。
これから分かりやすく難しい部分は省いて解説していきますのでがんばって読んでみてくださいね。

※※薬代や病院代は「1点10円」の点数制で足し合わせていきます

@薬代の内訳
薬代(処方箋を薬局に持って行って支払うお金)は
(調 剤基本料薬剤料調剤料技術料指導管理料) ×0.3
                                                         ほとんどの方は3割負担
                                                      の4項目の合計になります。

A用語の解説
調剤基本料・・・薬局で処方箋を受け付 けたときに必ずかかる「受付基本料金」のこ と。
           例)ひと月の処方箋受付数4000枚以下、70%以上が特定 の病院からの処方箋→39点(390円)

薬 剤料・・・・・・・薬それぞれの原価。薬価(原価)は厚生労働省が定める。
           例)メバロチン10mg錠は1錠→145円50銭⇒15点 (五捨五超入)

調 剤料・・・・・・・何種類の薬を何日(何回)分作ったかによって決まる手数料。
           例)飲み薬1種類を14日分→63点(630円)

技術料・・・・・・・ 薬を作るときに要した技術(手間)にかかる料金。
           例)2種類の粉を混合して分包する→45点(450円)

指導管理料・・・患者さんごとに記録をつけ、そ の記録に基づいて薬の説明や飲み合わ せの問題などを指導する料金。
           例)患者さんが飲む薬を説明の文書をつけて飲み方や注意につ いて指導する→17点(170円)

B詳しい解説
A,調剤基本料
調剤基本料1  ひと月の処方箋受付数4000枚以下 たくさんの病院から処方箋が来ている薬局
49点
調剤基本料2 ひと月の処方箋受付数4000枚以上 70%以上が特定の病院からの処方箋の薬局 21点
調剤基本料3 上の二つの条件に当 てはまらない薬局【例)4000枚以下で70%以上が特定の病院】 39点
基準調剤加算     厚労省が定めた24 時間処方箋受付などの基準を満たしている薬局では調剤基本料に10点もしくは20点が上乗せされる。     


B,薬剤料
薬それぞれの原価。薬価(原価)は厚生労働省が定めるもので、たとえ安く仕入れても薬局は安く薬代を計算することは禁止されている。
薬は製薬会社が200億円とも言われる開発費を使って開発している。開発された薬の薬価は薬の特徴や社会的必要性などを考慮して厚生労働省が決める。
1錠(1g)あたり6円くらいのものから200円くらいのものがある。特別な抗がん剤などは1錠7000円位するものもある。

※後発医薬品(ジェネリックドラッグ)という薬があります。これは薬の製造にも「特許」があるのですが、特許の制限年数の切れた薬をほかの製造メーカーが 同一成分・同一の効き目を安く作ることができるため薬価が安く設定されるくすりのこと。

C,調剤料
調剤料の解説で避けて通れない用語として「剤」と「調剤」があります。
「剤」・・・・飲み方(1日3回など)の種類のこと
「調剤」・・主に外用薬などで医師が混ぜ合わせる指示をしてないもの(使用部位のちがう軟膏)や、混ぜ合わせることの出来ないもの(シップと目薬)をそれ ぞれ1調剤、2調剤と数えます。
飲み薬(1剤ごとに3剤まで) 7日目以下の部分(1日ごとに) 5点
8日目以上の部分(1日ごとに) 4点
15日分以上21日分以下の場合 70点
22日分以上30日分以下の場合 80点
31日分以上の場合 88点
一包化薬(2種類以上の薬を1回飲む分ごとにパック分包する) 7日分ごとに 97点
頓服薬 剤数にかかわらず所定点数を算定する 21点
外用薬(1調剤ごとに3調剤まで) 4剤以上の部分については算定しない 10点
注射薬 調剤数にかかわらず 26点

調剤料の計算例
処方箋

 Rp1   メバロチン5mg錠   
       ノルバスク5mg錠   
        1日1回朝食後

 Rp2   アイトロール錠20mg 
       プロマック顆粒
       ガスターD錠20mg
        1日2回朝・夕食後

 Rp3   マーズレンS
        1日3回毎食後

 Rp4   ハルシオン錠0.25mg
        1日1回寝る前

 Rp5   冷シップ

 Rp6   アズレン点眼液


1錠
1錠


2錠
2g
2錠


3g


1錠


30枚

5ml




14日分




14日分


14日分


14日分

1調剤

1調剤



1剤目
(飲み方1種類目)



2剤目
(飲み方2種類目)

3剤目
(飲み方3種類目)

4剤目
(飲み方4種類目)

1調剤目(外用薬)

2調剤目(外用薬)

14日分の飲み薬は上の表より
7日目まで 5点×7日=35点
14日目まで 4点×7日=28点
となるので14日分合計で63点




63点(1 剤目と同じ)


63点
(1剤目と同じ)

飲み方4種類目からは調剤料は
無料になるので0点

10点

10点
調剤料合計
209 点
どうですか? 分かりますか?
           どんどんいきますよ(笑)

D,技術料
麻薬加算(厳重な管理と薬剤師の知識が必要なための料金)                  1調剤ごと に 70点
向精神薬、覚せい剤原料、毒薬加算(厳重な管理と薬剤師の知識が必要なための料金)  1調剤ごとに 8点
開局時間以外の調剤加算 時間外 (調剤基本料+調剤料)×加算率 100%増し
休日 140%増し
深夜(22時〜6時) 200%増し






(1)内服薬及び頓服薬
    (1調剤につき)
錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤 90点
浸煎剤、湯剤 75点
液剤 45点
(2)内服薬及び頓服薬
    (1調剤につき)
 (特別の乳幼児用製剤)
錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤 120点
浸煎剤、湯剤 105点
液剤 75点
(3)外用薬
    (1調剤につき)
錠剤、トローチ剤、軟・硬膏剤、パップ剤、リニメント剤、坐剤 90点
点眼剤、点鼻・点耳剤、浣腸剤 75点
液剤 45点
計量・混合調剤加算    液剤 35点
散剤 45点
軟・硬膏剤 80点
特別の乳幼児用製剤

液剤 75点
散剤 90点
軟・硬膏剤 80点
後発医薬品調剤加算 薬価の安い薬を積極的に使うことによるボーナス加算
2点
嚥下困難者用製剤加算
80点
※後発医薬品(ジェネリックドラッグ)という薬があります。これは薬の製造にも「特許」があるのですが、特許の制限年数の切れた薬をほかの製造メーカーが 同一成分・同一の効き目を安く作ることができるため薬価が安く設定されるくすりのこと。


上の表の解説
・開局時間以外の調剤加算・・・深夜(22時〜6時)を例にしてみます。
          調剤基本料+調剤料が100点だったとすると、加算率は200%だから          
基本料+調剤料
加算分
合計
100点

100点×2(200%だか ら)=200点
300点
                                   となります。

・自家製剤加算・・・医師の指示した薬の調製において錠剤を割ったり、粉をに溶かして液体にしたりすることに対する加算。

・特別の乳幼児用製剤・・・薬を飲むことの出来ない乳幼児の薬を特別加工して飲みやすくすることに対する加算。

・計量・混合調剤加算・・・その名のとおり粉や液体をはかりとって混合することの手数料。

・嚥下(えんげ)困難者用製剤加算・・・高齢の方などでものをうまく飲み込めない方のために錠剤やカプセルを砕いたり、粉にとろみをつけたりすることの手 数料。

E,指導管理料
薬剤服用歴管理・指導料 処方せん受付1回につき 17点
特別指導加算  処方せん受付1回につき 月の1回目 28点
月の2回目以降 26点
麻薬管理指導加算    8点
重 複・相互作用防止加算 処方医に問い合わせ 処方に変更あり 20点
処方に変更なし 10点
薬剤情報提供料1
薬剤情報提供料2
処方せん受付1回につき、月4回まで
月1回
17点
10点
長期投薬情報提供料1
長期投薬情報提供料2
服薬期間14日ごとに
服薬指導1回につき
18点
28点
医薬品品質情報提供料 処方せん受付1回につき 10点
服薬情報提供料
指導内容加算
医師へ服薬状況文書報告、月1回
医師へ服薬指導内容文書報告、月1回
15点
15点
在宅患者訪問薬剤管理指導料
(薬の配達ではありません!!)
月4回まで
末期がん、IVHは週2回月8回まで
月の1回目 500点
月の2回目以降 300点
※後発医薬品(ジェネリックドラッグ)という薬があります。これは薬の製造にも「特許」があるのですが、特許の制限年数の切れた薬をほかの製造メーカーが 同一成分・同一の効き目の薬を安く作ることができるため薬価が安く設定されるくすりのこと。

特別指導加算・・・通常の説明、注意事項のほかにその患者の生活状況、服薬状況において薬をのむ上で必要な注意・指導を行った場合にかか る加算される。

・重複・相互作用防止加算・・・複数の病院からお薬を処方されている患者が成分が同じであったり、飲み合せの悪い薬が処方されていた場合、処方医に重複あ るいは相互作用について報告した場合に加算される。

・薬剤情報提供料・・・お薬手帳に処方内容・相互作用・副作用を記入したり、文書で患者さんに伝えた場合に加算される。

・在宅患者訪問薬剤管理指導料・・・医師の指示のもとで通院困難な患者について、医師と指導計画を作成し、指導計画に基づいて患者宅で薬剤についての管理 指導を行ったときに算定。

        以上でお薬代の計算(算定)方法は終わりです。分かりました?
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