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*リウマチnews*

リウマチに関する、気になるニュース置き場です。

著作権を有する方へ


― も く じ ―


「重症化防止に力点を」リウマチ検討会が初会合
           2005年4月14日 薬事日報 HEADLINE NEWS


アステラス製薬、免疫抑制剤「プログラフ」が関節リウマチの効能・
効果を取得

           2005年4月11日 アステラス製薬会社ニュースリリース


免疫安定のタンパク質発見 花粉症治療に応用可能性も
           2005年3月24日 中国新聞ニュースパック

筑波大など、低コストのリウマチ専用超小型MRI―手のみの撮影
           2005年3月2日 日経産業新聞

リウマチ治療薬「アラバ」の副作用疑いで16人死亡
           2005年2月25日 日本経済新聞

リウマチ治療薬、「重い副作用」で134人死亡
           2005年2月12日 日本経済新聞 朝刊


武田とワイス、関節リウマチ薬の承認取得・今春から
           2005年1月26日 日経産業新聞

「天候が体調に影響」7割――テルモ調べ
           2004年10月25日 日経産業新聞

九州大と日立など、微量の血液で病気を発見できる新装置を開発
           2004年9月24日 日本経済新聞 朝刊

参天製薬、抗リウマチ剤を拡充
           2004年7月21日 日経産業新聞

DNAチップ研、がん・リウマチ診断チップ開発着手
           2004年6月15日 日経産業新聞

遺伝子情報で最適医療 まずリウマチ薬――ジェネシスが実用化
           2004年6月1日 日本経済新聞 夕刊

リウマチ症状が微量の放射線で緩和――電中研、マウス使い確認
           2004年5月24日 日経産業新聞

死んだ細胞処理できず自己免疫疾患か 阪大チーム研究
           2004年5月21日 朝日新聞

リウマチやがんの患部に効率的に薬送る――テルモ、薬効10倍に

           2004年3月26日 日本経済新聞 朝刊

リウマチで骨破壊、仕組み解明 治療法開発へ期待
           2004年2月15日 朝日新聞

リウマチの原因物質を発見…聖マリアンナ医大
           2003年11月25日 読売新聞



   

「重症化防止に力点を」リウマチ検討会が初会合

 厚生労働省の「リウマチ対策検討会」(座長:越智隆弘国立病院機構相模原病院長)が12日、都内で初会合を開いた。事務局からは、リウマチ対策の基本的方向性など8つの論点が提示され、そのうち医薬品開発の促進などの点を中心に意見交換が進められた。今後は3回程度会合を開き、リウマチ対策指針案と報告書の取りまとめを行う。

 リウマチなどの免疫アレルギー疾患は長期にわたり、国民の生活にも著しい支障を来たすなど、健康上重要な問題になっていることから、今後のリウマチ・アレルギー対策を総合的、体系的に実施するため、厚生科学審議会疾病対策部会の専門委員会にリウマチ・アレルギー対策委員委員会が設置された。このうちリウマチ、アレルギー対策についての指針を作成することになったのを受け、より専門的な検討を行うため、この検討会が設けられたもの。

 初会合では越智氏を座長に選出した後、事務局から論点として、[1]リウマチ対策の基本的方向性[2]研究の推進[3]医薬品の開発促進等[4]医療提供体制の整備[5]患者QOLの向上と自立[6]情報提供・相談体制[7]関係機関との連携[8]その他(対策は何年後に見直しが必要か)――が示された。

 この日は論点のうち、リウマチ対策の基本的方向性、研究の推進、医薬品開発の促進等について議論された。

 リウマチ対策の基本的方向性では、早期診療に加え重症化を防ぐこと、第1次・第2次・第3次予防が重要との指摘がなされた。特に日本では欧米の標準的治療が受けられないことから、重症化予防を2010年までの目標にすべきとの意見も出された。


2005年4月14日 薬事日報 HEADLINE NEWS
                       
「特に日本では欧米の標準的治療が受けられない」・・・現状はそうなんですよね。
関節は壊れたら戻らないのに!
切ないけど、こうやって少しずつ治療が前進していくのを望むしかありません。

<リンク>
厚生労働省 リウマチ・アレルギー情報




   

アステラス製薬、免疫抑制剤「プログラフ」が関節リウマチの効能・効果を取得

*日経プレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=98014&lindID=4

*アステラス製薬会社 2005/4/11 ニュースリリース(PDFファイル) http://www.astellas.com/jp/company/news/2005/pdf/050411.pdf


医療用医薬品免疫抑制剤「プログラフ(R)」
「関節リウマチ」の効能・効果取得のお知らせ

 アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:竹中登一、以下「アステラス製薬」)は、本日、免疫抑制剤「プログラフ(R)カプセル0.5mg/1mg」(一般名:タクロリムス水和物)について、「関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を適応とした効能・効果の追加承認を国内で取得しましたので、お知らせします。

 本剤は、「肝移植における拒絶反応の抑制」を適応として1993年6月より国内で販売を開始し、その後順次、効能・効果を追加してきました。「関節リウマチ」への適応拡大につきましては、2002年11月に承認申請を行い、本日の承認取得となったものです。なお、本適応へは本日より使用可能となります。

 関節リウマチは、関節を病変の主座とする難治性の炎症性疾患です。滑膜の炎症によって血管新生が起こり、様々な血球,マクロファージ,リンパ球の浸潤と共に滑膜組織が増殖することによって骨・軟骨の破壊が引き起こされ、関節機能の低下へと至ります。関節リウマチの病因には、T 細胞の関与が強く示唆されていますが、最近では特に、T細胞とマクロファージなどの抗原提示細胞から産生される炎症性サイトカインが、関節において種々の炎症反応を引き起こすことが明らかとなってきています。

 「プログラフ(R)」は、T細胞の増殖・分化および炎症性サイトカインの産生を阻害することにより、サイトカインが誘導する一連の反応を抑制する薬剤です。従来の抗リウマチ剤とは異なる作用機序により、関節における骨・軟骨の破壊を抑制し、さらには疼痛を抑える効果が見込まれます。このたびの「関節リウマチ」への効能・効果追加によって、既存治療で効果が不十分な患者さんに新たな治療オプションを提供することとなり、関節リウマチ治療に貢献できるものと期待しています。アステラス製薬では、本製品を安全かつ適正にご使用頂くために、当初はリウマチ専門医の皆様方を中心に的確な情報伝達を行っていきます。

 なお、「プログラフ(R)カプセル0.5mg/1mg」の概要は下記の通りです。


                     [記]

[商品名] プログラフ(R)カプセル0.5mg/プログラフRカプセル1mg

[一般名] タクロリムス水和物

[今回追加された効能・効果]
関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)

[用法・用量]
通常、成人にはタクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、高齢者には1.5mgを1日1回夕食後経口投与から開始し、症状より1日1回3mgまで増量できる。

[包装] カプセル0.5mg,カプセル1mg

[薬価] 0.5mg 588.50円,1mg 1,034.70円

[追加承認日] 2005年4月11日


以上


2005年4月11日 アステラス製薬会社ニュースリリース
                       
!!思ったよりも高いのね・・・
ケタを見直してしまいました(^^;)
通常量服用したら一日千円コースかぁ。
気軽に乗り換える訳にもいかなそうです。




    

免疫安定のタンパク質発見 花粉症治療に応用可能性も

 体内の免疫反応を安定した状態に保つタンパク質を菊谷仁大阪大微生物病研究所教授(免疫学)らが見つけ、米科学誌に24日、発表した。

 免疫のバランスが崩れて起きるリウマチなどの自己免疫疾患や、アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患の治療につながる可能性があるという。

 ヒトの免疫反応は2種類の免疫細胞に制御され、バランスを取っている。一方の活動が過剰になると自己免疫疾患に、もう一方ではアレルギー疾患になる。

 菊谷教授らは、一方の免疫細胞の表面に大量に現れるタンパク質を発見。このタンパク質を作ることができないようにしたマウスは、この免疫細胞ができずアトピー性皮膚炎を発症した。

 菊谷教授は「このタンパク質の状況を観察すれば、患者の免疫状態が分かる。タンパク質の制御で病気の治療にもつながるのではないか」と話している。

2005年3月24日 中国新聞ニュースパック
                         
最近、花粉症の広がりと共に、リウマチにもスポットが当たって来ている感じですね。
関節リウマチ、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症等の「免疫アレルギー疾患」はなんと国民の30%にものぼるそうです。
<リンク>
厚生労働省 リウマチ・アレルギー情報





   

筑波大など、低コストのリウマチ専用超小型MRI――手のみの撮影

 筑波大学の巨瀬勝美教授らは1日、関節リウマチの早期診断に道を開く
専用の小型磁気共鳴画像装置(MRI)を開発したと発表した。リウマチによる関節の変形が最も早く現れる手の画像を低コストで撮影可能。早期診断による早期治療で症状が重くなるのを防ぐのに役立つ。筑波大発ベンチャーのエム・アール・テクノロジー(茨城県つくば市、拝師智之社長)が年内に製品化する。

 現行のMRIでリウマチ診断に求められる手の部分に絞って画像を
得るのは難しく、コストもかかる。新開発の小型MRIは手の部分だけが
うまく一度に撮影できるように装置を特化し、小型化した。製造コストは従来型MRIの約5分の1の2000万円に抑えられる。

 筑波大学病院と米ハーバード大学放射線科の協力を得て、早期リウマチが疑われる9人の患者の手を撮影、診断したところ、3人が早期リウマチと診断できた。今後さらに臨床例を積み重ねる。


2005年3月2日 日経産業新聞
                       
リンク:
巨瀬勝美教授らのNMRイメージング研究室
エム・アール・テクノロジー




   

リウマチ治療薬「アラバ」の副作用疑いで16人死亡

 リウマチ治療薬「アラバ錠」(一般名レフルノミド)の副作用とみられる間質性肺炎が相次いでいる問題で、死亡した患者は16人に上ることが24日、厚生労働省のまとめで分かった。厚労省は2004年1月、間質性肺炎の危険性を添付文書で警告するよう販売元に指示。その後、発症は減ったものの続いており、同省は改めて注意を呼びかけた。

 アラバ錠は03年8月以来、患者5000人余りに投与され、販売元が全員の6カ月後までの状態を追跡調査している。04年11月までの集計では、投与との因果関係が否定できない間質性肺炎が41例あり、うち16人が死亡。発症は60―70歳代の女性が多く、死者のうち間質性肺炎の既往歴がある患者が12人を占めた。

 厚労省は04年3月、医療関係者向けに間質性肺炎への注意を呼びかけ、その時点では死者数を12人としていた。


2005年2月25日 日本経済新聞
                       
既往歴との関連は高いようですね。新薬ゆえの未知な部分も多いのでしょう。よりリスクの少ない安全な服用ができるようガイドラインが設定されることを望みます。




    

リウマチ治療薬、「重い副作用」で134人死亡

 推定で約10万人が使用している関節リウマチの治療薬「リウマトレックスカプセル」(一般名メトトレキサート)の服用後に死亡し、薬との因果関係が否定できない重い副作用と判断された患者が、1999年の承認から昨年11月までに134人に達したことが11日、製造元のワイス社(東京)の集計で分かった。

 症状は造血機能が低下する骨髄抑制や間質性肺炎が中心。死亡した人の中には、同薬を服用してはいけない禁忌となっている腎障害や慢性肝疾患の患者や、定期的に必要な血液などの検査を行っていなかった人もいる。

2005年2月12日 日本経済新聞 朝刊
                       
私にとってリウマチが改善された薬であるだけに驚きました。
通常検査の重要さを改めて感じるとともに、慣れから来るいい加減な服用には気をつけたいと思います。





   

武田とワイス、関節リウマチ薬の承認取得・今春から

 武田薬品工業と米系製薬のワイス(東京・中央)は25日、19日付で関節リウマチ薬「エンブレル」の承認を取得したと発表した。今春から国内で共同販売する。同薬は武田が米ワイスとの国内合弁解消に伴い、日本での共同販売権を取得していた。

 エンブレルは世界70カ国以上で承認されており、2004年の売上高が25億ドルの大型薬。関節リウマチなどの炎症を引き起こす原因物質とされるTNFの働きを調整する作用があるという。日本では関節リウマチ患者が約70万人といわれ、治療薬の市場規模は年間250億円。国内では田辺製薬が「レミケード」を先行して発売している。


2005年1月26日 日経産業新聞




   

「天候が体調に影響」7割――テルモ調べ

 天候が悪いと持病に影響する――。テルモが立正大学などと実施した意識調査で、7割超の人が、天候が体調に影響すると感じている実態が明らかになった。

 「天気の変化が体調に影響することを体験している」のは全体の73%。このうち「頻繁に体験する」と答えた人は健常者では4%だったが、リウマチや片頭痛、ぜんそくの患者では30%程度だった。

 具体的な影響として「胸のしめつけ」を挙げた人は心疾患患者で35%で、他の疾患の二倍以上。「関節の痛み」は、リウマチ患者の86%が選択した。

 一方、天候の変化と体調に関する各種情報の提供は、78%の人が「役に立つ」と回答。テルモは、「情報提供の充実は予防医学からも有意義」としている。


2004年10月25日 日経産業新聞
                       
参考:テルモ株式会社のプレスリリース




   

九州大と日立など、微量の血液で病気を発見できる新装置を開発

 九州大学と日立製作所などの研究グループは、病気に関係するたんぱく質をわずかな血液から高感度で検出できる装置を開発した。従来機器に比べ感度が約100倍と高く、がんの早期発見などの診断に利用できるという。2年後をメドに実用化する考え。

 新装置は1ミリリットルの血液があれば、20―40種類のたんぱく質について、数ピコ(ピコは1兆分の1)グラムしか含まれない微量を検出できる

 がんなど病気にかかると特定のたんぱく質が血液中に増加する。少ない量でも分かれば、それだけ早期の段階で診断できるようになる。また、従来は微量すぎて難しかったアレルギーや関節リウマチなど免疫疾患に関係するたんぱく質も検出可能という。


2004年9月24日 日本経済新聞 朝刊
                       
関節リウマチの診断基準にも関わってくる
のでしょうか?より早期の発見、治療が
期待できそうですね。




    

参天製薬、抗リウマチ剤を拡充

 参天製薬は20日、重点分野と位置付けている抗リウマチ剤領域で新製品を発売したと発表した。米ワイスの抗リウマチ剤「リウマトレックス」の後発医薬品。参天薬が全身薬で後発品を発売するのは初めて。新製品の初年度売上高は1億―2億円を目指す。

 発売したのは「メトレート錠2ミリグラム(一般名はメトトレキサート)」。メトトレキサートを主成分とし、慢性関節リウマチの症状を改善するという。投与は過去の治療で非ステロイド性抗炎症剤や、他のリウマチ剤で十分な効果が得られなかった場合に限る。

 これまでは、カプセルのみだった剤型も見直した。今回は分割しやすいように割れ目を付けた錠剤を採用、患者の利便性を高めるように配慮した。薬価は1錠当たり284円。


2004年7月21日 日経産業新聞
                          
参考までに薬価は・・・
リウマトレックカプセル2mgは1錠あたり405.7円
メソトレキセート錠2.5mgは1錠あたり48.6円
…リウマトレックス、高いですねぇ・・・




    

DNAチップ研、がん・リウマチ診断チップ開発着手

 バイオベンチャーのDNAチップ研究所はがんやリウマチなどを遺伝子レベルで診断できるDNA(デオキシリボ核酸)チップの開発に着手した。大阪大学や千葉大学などと共同研究を進め、2年後をメドに実用化する。同社が主力とする汎用チップは競争が激しいため、特定の疾病の診断に使える遺伝子情報を提供して収益を得る構造への転換を目指す。

 阪大や大阪府立の10病院と共同で、大腸がんの発病や進行にかかわる複数の遺伝子の組み合わせを特定し、2年後をメドに診断用チップを臨床研究用として実用化する。阪大と病院は同じ条件で治療を受けている患者の遺伝子を1000人規模で採取。DNA研が自社の汎用DNAチップを使い解析を受け持つ。解析結果をもとに阪大が遺伝子の特定作業を進める。

2004年6月15日 日経産業新聞

                    
開発は下の会社とどちらが先でしょうか?
RA患者には耳寄りなニュースですよね!




    

遺伝子情報で最適医療 まずリウマチ薬――ジェネシスが実用化

 バイオベンチャーのジェネシス・テクノロジーズ(東京・中央、鈴木俊明社長)は遺伝子情報を使い、患者ごとに最適な医薬品を短時間で予測する診断法を実用化する。医薬品の効き方などの情報を載せたDNA(デオキシリボ核酸)チップを開発。個人の遺伝子レベルの特性に応じて最適な治療を施す「テーラーメード医療」に役立てる。

 東京女子医科大の鎌谷直之教授と組んで開発する。疾患ごとに主要な医薬品の効き目などに関する遺伝子情報を組み込んだDNAチップを作製。患者の血液から抽出したDNAサンプルをチップの入った名刺大のカートリッジに入れる。わずか1―2時間でその患者にとって最も薬効が見込め、副作用が少ない医薬品を判定できるという。

 まず最適なリウマチ治療薬を選ぶDNAチップを作る。ジェネシスは東京女子医大が持つDNAサンプルや臨床データを活用し、遺伝子の微妙な違いである一塩基多型(SNP)の組み合わせ(ハプロタイプ)を解析。リウマチ薬の効き方との関連性を調べている。

 この成果を基に今週までに二品目のリウマチ薬の情報を載せた試作品を作る。来年中には五品目程度まで増やし、チップを完成させる。九割以上の精度を検証し、二年程先の発売を目指す。


2004年6月1日 日本経済新聞 夕刊




    

リウマチ症状が微量の放射線で緩和――電中研、マウス使い確認

 電力中央研究所は自然界に存在する放射線など低線量の放射線に長期間当たると、慢性リウマチなどの自己免疫疾患の症状が軽減することをマウスの実験で確かめた。低線量放射線の働きを細胞や遺伝子のレベルで解明できれば、人の自己免疫疾患の治療に応用できる可能性があるという。

 放射線は自然状態でも存在し、人間は宇宙から届く放射線などで平均で年間約1.1ミリグレイ(グレイは放射線の吸収線量を示す単位)を浴びている。一度に多量の放射線に当たると発がん作用があることが分かっているが、低線量の作用はよく知られていない。

 研究チームは慢性関節リウマチなどの症状が全身に表れた自己免疫疾患の実験用マウスを使用。生後7週目から約5週間にわたり1時間当たり1.2ミリグレイの放射線を当てると、症状の軽減に最も効果があることを突き止めた。


2004年5月24日 日経産業新聞




    

死んだ細胞処理できず自己免疫疾患か 阪大チーム研究

 リウマチなどの自己免疫疾患は自分の免疫が異常になって起きるとされる。その原因は、細胞が死んでもうまく処理されないから、という可能性を示す研究を、大阪大大学院の長田重一教授(遺伝学)らが21日発行の米科学誌サイエンスに発表する。マウスで実験した結果で、自己免疫疾患の原因解明につながると期待される。

 細胞は老化したり、ウイルスに感染したりすると死んで「老廃物」になる。老廃物はふつう、掃除する役目をもった細胞に処理される。

 老廃物を探すのに、あるたんぱく質がかかわるが、長田さんらは、このたんぱく質が作れないマウスを遺伝子操作でつくって実験した。

 マウスを育てているうち、脾臓(ひぞう)が通常の3倍に腫れ上がって腎炎になり、尿に高濃度のたんぱく質が出た。さらに老廃物に対する抗体が大量にできるなど自己免疫疾患に特徴的な症状が出た。

 従来、老廃物が放置されると健康な細胞に害が及び、自己免疫疾患が引き起こされるという考えがあった。今回の実験はこれを実証するもので、長田さんは「患者さんの協力を得てこのたんぱく質を調べれば原因解明につながる可能性がある」と話す。


朝日新聞 2004年5月21日(金)




   

リウマチやがんの患部に効率的に薬送る――テルモ、薬効10倍に

 テルモはリウマチや肝臓がんの患部に的を絞って薬剤を送り込める新技術を開発した。直径100ナノ(ナノは10億分の1)メートルの微小なカプセルで薬剤を包んで投与すると、異常な細胞にだけ入り込んで薬を放出する。ネズミを使った実験ではリウマチ薬の効果を10倍近くに高められることを確かめた。製薬会社と組んで1、2年以内に臨床試験を始める。

 新技術は薬物送達システム(DDS)の一種で、様々な薬剤を微小なカプセルに包み、がん細胞などの患部まで到達させる。リウマチを起こす原因たんぱく質やがん細胞の表面にある「糖鎖」という部分を目印に、特定の糖鎖をもつたんぱく質や細胞とだけカプセルが結合するようにした。

2004年3月26日 日本経済新聞 朝刊




   

リウマチで骨破壊、仕組み解明 治療法開発へ期待

 関節炎から始まるリウマチが重くなると、関節周辺の骨がもろくなってしまう。なぜ骨の破壊が進むのか、国立相模原病院を中心とする厚生労働省の研究班がその仕組みを解明した。50万人ともいわれる国内のリウマチ患者のうち3、4割が重症化し、骨の破壊抑制は大きな課題となっている。今回の成果は治療法開発の手がかりとして期待される。4月に岡山市で開かれる国際リウマチシンポジウムで発表される予定だ。

 同病院臨床研究センターの鈴木隆二室長、塩野義製薬医科学研究所の前田朋子主任研究員らの研究班が、リウマチ患者から取った関節液を電子顕微鏡などで調べた。その結果、成熟する前の未分化細胞がいくつも集まり、骨を壊す巨大細胞(破骨細胞)に変化していることが分かった。

 また、関節液の中で、さまざまな細胞の増殖を助けるナース細胞が異常に活性化していることにも着目。研究班は、未分化細胞が破骨細胞に変わるときに、ナース細胞が深くかかわっていると考えた。

 関節液内のこのような状態を実験的に作り出したところ、血液にごく普通に存在する細胞が変化して破骨細胞ができた。変化するときに細胞内に現れる遺伝子を取り出すことにも成功した。

 研究班を立ち上げた同病院の越智隆弘院長は「リウマチの重症患者は骨折で寝たきりになることもある。今回の成果を、破骨細胞への変化を止める薬や遺伝子治療などの開発に役立てたい」と話す。


朝日新聞 2004年2月15日(日)




   

リウマチの原因物質を発見…聖マリアンナ医大

 関節が炎症を起こす関節リウマチは、「シノビオリン」と呼ばれる酵素が過剰に働いて悪化するという、これまで知られていない発症メカニズムを、聖マリアンナ医科大難病治療研究センターの中島利博助教授らのチームが初めて突き止めた。従来の薬物治療では効果に限界があったが、リウマチの新たな治療法につながる成果として注目される。

 関節リウマチは、関節を包む「滑膜」という薄い膜にサイトカインと呼ばれる生理活性物質が働いて炎症が起きると考えられ、サイトカインを抑える薬で治療が行われている。だが、患者の約3割は効果がない。

 中島助教授らは、関節リウマチ患者の滑膜を詳細に分析して、シノビオリンが活発に働いていることを発見。遺伝子組み換え技術でシノビオリンを過剰に作るマウスを生み出し23匹で実験した。すると、23匹すべてで関節リウマチが起き、シノビオリンが発症に深く関与する物質であると突き止められた。

 シノビオリンを過剰に作るマウスは、滑膜細胞が異常に増殖していた。滑膜は、関節の“潤滑油”であるコラーゲンを作る組織だが、リウマチ患者はシノビオリンが過剰に働いて、“潤滑油”が必要以上に作られ、関節組織が傷んで炎症の原因になるらしい。中島助教授は「シノビオリンを抑えれば、すべての患者に治療効果が見込めそうだ」と話し、新薬や遺伝子治療技術の開発に着手、数年後に実用化に結びつけたいとしている。(読売新聞)

YaHoo!ニュース  2003年11月25日(火)


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