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花粉もホコリも臭いもイヤイヤ

首かけ式携帯用清浄機を調べてみた



 ネックレスのように首からかけるタイプのポータブル清浄機(携帯用清浄機)が、数年前から販売されています。
 それらのうち、いくつかを実際に入手して調べてみました。

 下は私が持っているものたちです(タバコは大きさ比較用)。


 右は有名なエアサプライ、中は……たぶんゲームの景品だと思うんですが、アミューズとかいうところが出しているルームパーソナル空気清浄機、左はコンセントに差し込むプラグインで知られるシーラのマイエアーというやつです。エアサプライが圧倒的に小さいですね。
 参考までに、いちばん左のタバコHI-TONEの大きさは、縦75ミリ、横55ミリというところです(箱に注意書きがない、古いタバコだ、と気がついた人はスルドイ。これは専売公社時代のタバコです)。

 裏面はこのようになっています。エアサプライとマイエアーには、ベルトにひっかけるようなフックがついています。


 電源なんですが、マイエアーは9ボルトの006P電池を使います。


 ルームは単三電池を2本。


 エアサプライはCR123Aというリチウム電池を使います。


 これらのうち、マイエアーとルームは、裏面にスタンドが付いていて、机などの上で斜めにたてることができます。出てきたきれいな空気を、自分のほうに向けて出そう、ということではないかと思います。


 さて、これらはいずれもイオン式と呼ばれる方式を採用しています。フィルターがあってファンがあって、というふつうの清浄機のしくみとは違います。イオン式は電気を使うので電極があります。
 その電極部分(放電部分)が本体の上部にあるのはどれも同じですが、電極の形が違います。

 まずはマイエアーなんですが、電極が3つあります。インジケータランプは電源を入れると点灯します。


 わかりにくいでしょうが、ルームも同様に3つあります(グリルの中にあります)。


 エアサプライは電極がひとつしかありませんし、他のものが金属板に丸い穴をあけているだけの集塵電極なのに対して、六角穴のパンチングメタル……ネットといったほうがいいかな、そういう形になっています。インジケータはネオンランプで、内部に仕込まれています。


 このイオン式なんですが、下の図のように考えてください。


 下のとがっているところがマイナス極で、上の穴が開いている金属板がプラス極。高電圧をかけると、とがっているところでコロナ放電がおきて、流れないはずの空気中を電気が流れちゃうんですね(青い矢印)。稲光みたいなプラズマがびかびかするわけじゃないですけど、その電気の流れにつられるようなかたちで、空中にあったよごれの微粒子(茶色い点々)も電気を帯びて、反対の極(プラス極)にひきつけられて、くっついてしまう。
 ところが空気はくっつきようがないので、穴から出て行きます(水色の太い矢印)。その空気にはよごれがふくまれてない、つまり、これで空気清浄になる、というわけです。
 ま、ごく簡単にいうとこのようになるわけです。

 で、問題は、出てくる空気、それがどれほどの勢いがあるかということです。
 首からかけるような方法だと、出てきた空気が鼻……正確に鼻でなくともいいですから、とにかく顔のほうに向かってふいてくれないと困るわけです。きれいな空気を吸えないですし、そこらの花粉を吹き飛ばしてくれないですからね。

 この3機種のうち、いちばん風量(というのもナンですが)があったのはエアサプライで、ものすご〜くわずかな風なんですが、20センチぐらい離しても風を感じました(あくまでも「感じる」ぐらいです)。

 マイエアーとルームのほうはといえば……ほとんど風は出てこないです。スタンドがついていても、意味がないです。電極を3つにしたのがいけないのかなとも思いますが……空気が出てくるのはいいけど、その空気をどこから取り入れるんだ、ということを考えるとですね、エアサプライはスカスカですから、周りからどんどん入ってくる、でもシーラとかは、入ってくるところがない、こういうことも関係しているかもしれません(マイナスイオン発生器とかなんとか考えているから、こんな設計をするんじゃないでしょうかね)。
 これではただのオゾン発生器です……いや、実際、電池で動かす小さなオゾン発生器としくみは同じですよ(うちでは、それを冷蔵庫に入れて消臭に使っています)。


 というわけで、これを下げていれば花粉を吸わないですむか、というような、実際に実用になるかどうかは別として、いちおうエアサプライ最強、ということになります。実際に首からかけてみても、たしかに口元や鼻のあたりにごくごく弱い風を感じます(首かけのヒモが短いのですが、それがちょうどいい長さなんですね)。この風によって微細なほこりや煙、花粉などが吹き飛ばされることはあり得ると思います。
 ただし電池の持ちはよくないようですし、その電池はけっこう高額です。本体も高いですし、こんなの買うぐらいなら部屋中をきれいにできるふつうの清浄機を買ったほうがいいと思います。だから勧めはしませんが、どうしてもほしいとなったら、エアサプライがいいのではないかと思います。人気があるだけはある、と思いました。
 でも、少なくとも歩きながらしていても意味はないです。椅子に座ってやる事務系の仕事とかなら、まあ、首からさげておけばないよりはたぶんましでしょう(エアコンなどによる風があると、どうだかわかりません)。旅行のときに持って行くなどの用途も考えられますが、たしかにまったく助けにならないとは言い切れないです……が、素直にマスクしなさい。ヾ(^^;)


 気になるオゾン(だいたい放電にともなって出てしまう)ですが、エアサプライはほとんど気にならない程度(鼻先で臭いをかげばわずかなオゾンの臭いはします……するような気がします)、マイエアーはそれより少し強いです、ルームはけっこうオゾンくさいです。
 健康な人ならほとんど影響はないのかもしれませんが、ぜんそくを持っている人など呼吸系の疾患がある場合、少ないオゾンでもよくないといいます。ですので、こんな近くでオゾンを発生させられると、なにかあるかもしれません。君子危うきに近寄らず、ということを考える人はやめておいたほうがいいでしょう(そうでなくとも、カゼや花粉症などで鼻が痛めつけられて敏感になっているときに、しじゅう風が吹き付けるというのは……それだけでくしゃみが出ます)。


 で、こういうポータブルの清浄機といえば、私が作ったものがあります。こういうやつです。


 これと、エアサプライとの風の強さをくらべてみました……が、比較にならないですね。顔のそばにただよってくる花粉なんぞは、全部吹き飛ばしてくれそうです。
 逆にいえば、ずっと顔(鼻)に風があたっていると、ちょっときびしいところがありますが、そこらへんは位置や距離の調整でなんとかなると思います。ちょうど顔のすぐ前を風が通過していくようにすると、もしかしたら快適かもしれないです(下の空気吹き出し口を塞いでしまっているんですが、それをあけるとか、わざとくたびれた電池を使うとかもいいかも)。

 というわけで、おそとでノーマット携帯用空気清浄機がエアサプライよりいいということにしておきます。安いしオゾンもゼロ。(^_^;)


 ちなみにですが、ルームは3日で壊れました。さすがゲームの景品(笑)。




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