あつ花別館トップへもどる

 
−−− 市販薬の選び方飲み方 −−−
 

一般の鼻炎薬が効きすぎる場合は
 


症状を抑えるべく服用した鼻炎薬が効きすぎることがあります。
なにをかくそう管理人もそれに悩まされました。

話をしなくてはならないのに、唾液が出なくて口の中がカラカラになり、声が出にくくなったりしました。
鼻水が止まるのはいいけれども、鼻の中も乾燥し、ヒリヒリと痛みます(エアクリーナーとしての機能をまったく失なっているわけですね)。

そういうときはどうしたらいいかということを考えてみます。


●量を減らす

まずその1として、「量を減らせばいいだろう」ということがいえます。
しかし、1回1錠(カプセル)などというものでは、減らしようがありません。
また、服用回数を減らすことも考えられますが、1日3回のものを2回にしたとて、1回あたりの持続時間が減るだけで、基本的には効果が強く出てしまうということは変わりません。
よって、この方法は、1回に数錠を服用するような薬にだけ使える方法となります。

この「量を減らす」方法の変形として、子ども用の薬を用いるということもできます。
ただ、子ども用の薬の多くはシロップ剤などであり、選択枝があまりありません。
しかし、それでもいいという方もいらっしゃるでしょうし、うまく錠剤の薬が手に入ったなら、試してみる価値はあるかもしれません。

たとえば「エスタック鼻炎ソフトニスキャップ」1錠には、d-マレイン酸クロルフェニラミンが2mgふくまれていますが、「コルゲンコーワ鼻炎ソフトミニカプセル 子ども用」1カプセルにふくまれているd-マレイン酸クロルフェニラミンは1mgとなっています。
つまり、半分になっているということですね(その他の成分の量も少なくなっています)。

もうひとつの変形として、錠剤を2つに割ってしまうとか、カプセルの内容を半分にしてしまうなどのこともできなくはないです(カラのカプセルも売っています)。
しかし、とくに持続性のものなどは、その錠剤の作り方に「しかけ」があるなどで、割ってしまうと、本来の効き目が出ない(または出すぎる)ということなどもおこり得ます。
よって、この方法は、そういうことをしてもいいものかどうかの判別がつく、上級者向けといえるでしょう。

錠剤を半分にするには錠剤カッターなどが便利です。サプリメントなどにも使えます。
しかし、安易にこれを用いて、大人用の薬を子どもに与えたりすることはすべきではありません。

なお、鼻炎薬といっても、抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンの量が異なるものがあります。いちばん多いものでは、1日量に12mgもふくまれているものがありますので、そういうもので「効きすぎる」と思うようだったら、薬の成分表示を見て、もっと含有量の少ないものにしてみるのもいいと思います。



●抗ヒスタミン薬だけにしてみる

量を減らすのではなく、薬の種類を変えてみるという方法もあります。

一般の鼻炎薬の成分表示を見ると、d-マレイン酸クロルフェニラミン、ベラドンナ総アルカロイド、塩化リゾチーム、無水カフェインなどというものが出ていると思います。塩酸フェニレフリンとかダツラエキスとかが出ているものもあるでしょう。

これらのうち、いわゆるアレルギー症状をおさえる成分は、抗ヒスタミン薬であるマレイン酸クロルフェニラミン(最近はクロルフェニラミンマレイン酸塩という表記が多くなってきています)で、その他の成分は、補助的な役目をするものです。

しかし、この補助的な役目をするもの……たとえばベラドンナ総アルカロイドなどというものは、鼻水などの分泌を抑制するための成分ですが、これが強く出てしまうことがあるんですね。
それで、鼻の中も口の中もカラカラにひからびてしまう。

だったら、そういう成分のない薬を使えばいいじゃないか、ということです。

お勧めできるのは、入手しやすいところでアレルギール錠がまずあげられます。
これは1錠にマレイン酸クロルフェニラミンが1.5mgふくまれていて、大人は1回3錠飲むように指定されています(ビタミン類などもふくまれていますが、それは無視していいです)。
3錠でマレイン酸クロルフェニラミンを4.5mg摂取することになるのですが、一般の鼻炎薬のd-マレイン酸クロルフェニラミンに換算すると、半分の2mg程度になると思っていいでしょう(下記の「★よりくわしく」を参照)。

というわけで、この薬は余計な(効きすぎる)成分がないだけでなく、1回の量を3分の1ずつ細かく調節できるんですね。それがいいところです。

また、薬の用法には書かれていませんが、飲む量は、もう1錠増やして4錠飲んでもかまいません(1回に6mgまで)。回数も、1日4回までOKです。
症状がひどい場合は、このようにして調節してもいいです(処方薬ではそのように調節可能になっているので、同じことをしていけない理由はないです……建前上はいけないことですが)。

ほとんど見かけませんが、タミナスA錠なんていうのも同様なものです。ベリー錠ケラスギープラタギンなど、マレイン酸クロルフェニラミンがメインとなっている薬はいくつかあるようです。

違う抗ヒスタミン薬、塩酸ジフェンヒドラミンというのがメインになっている薬もあります。
レスタミンコーワ糖衣錠と、レスタミンUコーワの2つがあげられますが、後者はビタミンなどが配合されているものです。
たとえばレスタミンは1錠にジフェンヒドラミンが10mgなんで、これも飲む量を変えることで微調整がききます。だいたい1回に30〜50mg飲むといいそうなんですが、10mg単位で調整できるわけです(説明書には1回3錠というようになってますが、5錠まで増やしてもいいということです)。

これらの薬では、どちらかといえば塩酸ジフェンヒドラミンのほうが眠くなると思います。
その副作用を逆手にとって作られたのがドリエルという睡眠改善薬ですね。
つまり、レスタミンもドリエル代わりになる、ということです。

なお、塩酸ではなくサリチル酸ジフェンヒドラミンがメインとなっているピルケというのもあります。

しかしながら、こういう薬なら口が渇かないかというと、そうとも限りません。
そもそも抗ヒスタミン薬の副作用としてそういうことがありますので……まあ、少しは我慢するか、症状にあわせて細かく量を調節するなどしてしのぐしかないかもしれません。

なお、アレルギールやレスタミンは、ドラッグストアの鼻炎薬のコーナーではなく、皮膚(かゆみやしっしん)の薬のコーナーにあることが多いです。



これらのほか、たとえばアネトンアルメディ鼻炎カプセルSRは、フマル酸クレマスチンという抗ヒスタミン薬が主となっていますし、パブロン鼻炎カプセルSにはマレイン酸カルビノキサミン(別名シベロン)が、クールワン鼻炎ソフトカプセルSには塩酸ジフェニルピラリンが使われています。
こうした主となっている抗ヒスタミン薬の違いによっても、効果や副作用の出かたが違うかもしれません。

さらに、よく使われるマレイン酸クロルフェニラミンが主であることは同じだけど、そのほかの成分として各種の漢方薬(生薬)が配合されているものもあります。こういうものも、あまり口が渇くなどの副作用は出にくいはずです。

ちなみに、フマル酸クレマスチンは、わりと眠気などの副作用が少なく、持続時間も長い特徴があり、マレイン酸カルビノキサミンはけっこう効果が強いのですが、その分だけ眠気がある(ジフェンヒドラミンよりはマシと思います)、といわれています。塩酸ジフェニルピラリンもわりと眠気が少ないといわれるようですが……いずれにしろ第一世代抗ヒスタミン薬なので、けっきょく「いわれている」というだけで、どれも眠くなるでしょう。

塩酸ヒドロキシジンを使ったアタラックス-Pは、悪用(乱用)されてばっかりなので販売禁止になりました。酒石酸アリメマジンを使ったものも見なくなりました(シロップが売ってたんですが、やめたのかな?)。



★ちょっと詳しく
じつはマレイン酸クロルフェニラミンにはd-マレイン酸クロルフェニラミンとdl-マレイン酸クロルフェニラミンの2種類があります。
dとlは異性体と呼ばれるもので、合成するときにいっしょにできてしまいます。
それらを分離して、効果の高いd-マレイン酸クロルフェニラミンだけを使うことが多いのですが、分離しなければ安上がりだということで、dl-マレイン酸クロルフェニラミンのまま使われることも少なくありません。
d-マレイン酸クロルフェニラミンという表記ではないものは、dl-マレイン酸クロルフェニラミンのことだと思われますので、効果がなく、副作用ばっかりのl-マレイン酸クロルフェニラミンが混ざっているわけです。
というわけで、dのほうがdlの半分ですむほどに効果が高いので……逆に考えれば、dlのほうでdと同じ効果を得ようと思ったら、倍程度を摂らないといけないわけです(ですので、副作用も出やすいということになります)。



参考
ヤフーヘルスケアの市販薬リスト
> 感覚器官用薬 - 耳・鼻の薬
> アレルギー用薬 - しっしん・じんましんなどの薬




市販薬メニューへもどる


あつ花別館トップへもどる


あつまれ!花粉症の仲間たち