うりちゃんのおうち



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■ Q&A − 中絶
 診察の様子 ・エコー ・手術費用や内容など、受診から手術までのQ&Aです。
Q&Aは4つに分類されています。

   ◇ 妊娠 : 生理前の症状、体調、検査薬、つわり、受診まで。
   ◇ 中絶 : 検査、エコー、費用、同意書、手術内容など。
   ◇ 術後 : 経緯、出血、検診など。
   ◇ その他 : 避妊法、後遺症に関してなど。


1.妊娠週の数え方
 妊娠週は『最後の生理が始まった日』を0日目として数えます。周期によって違いますが、だいたい生理予定日は妊娠28日目頃、妊娠検査薬で調べる頃は妊娠35日目くらいになります。
 妊娠0-3週が妊娠1ヶ月、4-7週が妊娠2ヶ月と数えますので、検査薬で陽性が出たときにはすでに妊娠2ヶ月半ということになります。早いですね。

 実際の妊娠週数は、生理予定日・周期・胎児の大きさなどを全て含めて医師が判断します。計算上の妊娠週数よりやや少ないことが多いようです。妊娠週数は中絶のできる期間や中絶方法・出産予定日などに関係しますので、なるべく診察時に聞いておきましょう。

  ↓最後に生理があった日(妊娠0日目)
妊娠 0週 1週 2週 3週
1ヶ月 <最終生理> <排卵 ↑ 受精> <着床>
  <妊娠しやすい時期>  
 
  ↓生理予定日(妊娠28日目)
妊娠 4週 5週 6週 7週
2ヶ月 <生理予定> <検査薬可能 <つわり開始>
<着床出血 <初期中絶
  ↑生理予定日から1週間(妊娠35日目)
 
妊娠 8週 9週 10週 11週
3ヶ月 初期中絶>
 
妊娠 12週 21週 22週
4ヶ月以降 <中期中絶 中絶可能> <中絶不可


2.手術可能時期
 中絶手術は妊娠5-21週目まで受けることができますが、胎児の大きさによって手術方法が変わります。

 初期中絶手術ができるのは妊娠5-11週頃までです。妊娠5週目では胎児が小さく手術を行わない病院が多いため、実際には妊娠6-7週まで待ってから手術を受けることになるようです。
 妊娠11週でも胎児の大きさによっては初期手術ができない場合もあります。初期手術を考えている方はなるべく早めに診察を受け、決断する必要があります。

 妊娠11-12週を過ぎると、中期中絶となります。初期の麻酔をかけた手術とは違い、人工的に陣痛を起こして『出産』することになり、役所への死産届や、火葬が必要になります(戸籍には残りません)。
 妊娠21週目まで手術可能ですが、胎児の大きさによっては手術できない場合もあります。病院によっては、中期中絶手術を行わないところもあります。

 22週を超えた場合、胎児は保育器などで生存できる可能性がありますので、中絶手術を受けることはできません。22週を超えた胎児を中絶することは、違法であり犯罪になります。
 どうしても育てられない場合には、相談機関に連絡し、養子や乳児院に出すことを検討してみてください。リンクの『環の会』はおすすめです。今は『こうのとりのゆりかご』というものも設置されています。

◇ 参考リンク
環の会(http://member.nifty.ne.jp/wa-no-kai/)
こうのとりのゆりかご(http://www010.upp.so-net.ne.jp/jikei/yurikago/)


 私の場合は生理不順で生理予定日というものが無かったため、妊娠7週目でつわりが始まってからようやく妊娠を疑い、検査をして病院に行ったときにはすでに妊娠8週目でした。『手術を受けるならなるべく一週間以内に』と言われ、考える時間がほとんどなかったことが一番の心残りとなっています。

3.病院での検査
 病院によって手順や検査など多少違うでしょうが、主に次のような感じで診察が行われます。

 まずは受付へ。初診の場合は受診理由を聞かれますので、『妊娠検査薬で陽性が出たのですが』と簡単に説明してください。保険証の提出や、初診用アンケートへの記入などを求められると思います。
 アンケートは病院によって様々ですが、住所・氏名・生年月日・年齢・受診理由・既婚or未婚・初潮年齢・最後の生理開始日・生理周期・妊娠歴・出産or中絶経験・服用中の薬・病歴・アレルギーの有無・飲酒、喫煙の有無・緊急連絡先などが記入項目になっているはずです。どんな理由で受診しても書かされるものですので、間違いなく記入してください。

 妊娠を受診理由にしていると、次は尿検査の指示があります。これは市販の検査薬で陽性が確認されていれば省略されることもあります。
 名前を呼ばれ診察室に入ると、医師が先ほどのアンケートを確認しながら、受診理由や出産・中絶の意思などいろいろ口頭で質問されるでしょう。それが終わるとエコーで妊娠の確認となります。

 看護士さんや医師の指示通りに、ショーツを脱いで内診台に上ります。子宮の辺りを上からぎゅっと押されたり、膣内にエコーの機械を入れたりして子宮や卵巣の大きさ・色・形などを診察し、胎児が確認できれば大きさを測ったりします。
 内診台のそばにモニタがある場合は、診察中に自分でも見ることができます。

 無事赤ちゃんが確認された場合、内診は終わりです。唯一の妊娠の証拠になるエコー写真が欲しい場合、その場で必ず言うようにしましょう。現在の妊娠週数や出産予定日などは、エコーのあとに教えてもらえます。出産や中絶についての説明を受け、同意書などをもらうと診察は終わりです。赤ちゃんが確認されなかった場合は、翌週の再受診を指示されると思います。

 最後に受付で、診察費用を払います。妊娠検査には保険がききませんので、正常妊娠の場合には1万円前後の費用がかかると思います。
 順番は前後するでしょうが、診察はだいたいこのような感じだと思ってくださいね。

 ※ 保険証の提出に関して。
 ほとんどの病院では、受診時に保険証の提出を求められます。妊娠検査や中絶手術に保険はききませんので、実際は提出する必要はありません。
 ですが本人確認のため、いざというときのために保険証は提出しておいた方が良いと思います。検査が多少安くなることもありますし、術後の経過によっては保険がきいたりもします。流産や子宮外妊娠の場合には、手術費用も格段に安くなります。

 保険証は不正使用をなくすため、行政から通知が来ることがありますので、扶養されている方で内緒の場合は気を付けて下さい。
 通知には「いつ、どこで、誰が、いくら」支払ったのかが記載されているだけで、「何のために」受診したのかは分かりません。もしも問い質されたときは『生理用品にかぶれた』『生理痛が酷かった』『子宮が痛んで気になった』など、適当な言い訳をしてごまかしましょう^^;

4.エコー
 エコーとは超音波による検査のことで、正常妊娠かどうかを調べたり、胎児の大きさや成長をみるために行います。妊娠確定や、胎児の健康と成長をみるのに大切な検査です。
 胎児は、妊娠5週目頃から確認できるくらいの大きさになるそうです。検査薬で陽性が出るころ、ようやく見えるか見えないかギリギリの大きさになります。早めに病院へ行くとエコー検査で胎児が見えず、再受診を指示されてしまうこともあります。

 エコーは内診台に上り、膣内に器具を入れて検査しますが、特に痛いものではありません。違和感があるのでどうしても身体に力が入ってしまいますが、できるだけ力を抜き、リラックスして検査を受けましょう。
 内診台の横に小さいテレビのような画面があると、画像を直接見ることができます。妊娠していることを目で見て実感する瞬間です。妊娠5-6週では、豆粒のように小さな黒い物体に見えます。

 特に異常がなければ、エコー検査はすぐに終わります。胎児が確認出来なかった場合、子宮外妊娠の可能性もありますので、再受診の指示を受けると思います。
 生理予定日から判断した大きさがあまりにも小さい場合には、繋留流産(胎児がお腹の中で死亡)の可能性もあり様子をみることになります。

5.エコーの写真
 エコー検査の時の画像を印刷したものです。もしも中絶を選択した場合、手術後は自分自身が妊娠していたという証が全く残りません。形として何か残しておきたい方は、このエコー写真をもらっておくとよいでしょう。
 印刷されたものは、日に焼けたり擦れたりして徐々に消えていく素材の場合が多いですので、念のためにカラーコピーを取り、本物はきれいに保存しておくことをおすすめします。

 医師に予め中絶希望であることを伝えている場合は、このエコー写真をもらえないこともあるようです。欲しい場合は『エコー写真は頂けますか?』とエコーの直後に聞いてみて下さい。
 手術後にどうしても写真が欲しい場合には、手術した病院に尋ねてみるしかありません。カルテに貼ってある写真をコピーして下さったり、切り取って渡してくださったりする病院もあるようですが、後々もらえる可能性は限りなく低いです。

 女性は身体の変化で妊娠を感じますが、相手の男性には『妊娠』という事実はなかなか実感できないものだと思います。女性であっても、目で見て妊娠を確認できるのは写真が初めてです。相手の男性に見せることにより、妊娠に関して今までとは違ったコメントをもらえるかもしれません。

6.手術費用
 中絶手術には保険がきかず、費用も決まったものではありません。病院によって金額の設定が違います。
 当サイトで行ったアンケートによれば、妊娠初期の場合は約7-12万円で、一番多かったのは10万円という結果になりました。多少高めで15万円という方もいました。

 手術の費用は、妊娠週の他、入院の個室や大部屋などでも変わります。地域によっても多少差があるようですが、 妊娠初期でしたらまず20万円を超えることはありません。『親には内緒にしてあげる』と言い未成年に法外な値段を請求する病院もあるそうですので、無駄なお金を払うことの無いよう気を付けてください。

 手術以外の費用として初診・術後検診がありますが、一回の検査・診察費用は数千円〜1万円弱のようです。初診の場合でも、2万円あればまず大丈夫でしょう。

 妊娠中期の出産方法で中絶した場合、20〜30万円前後と出産と同額程度かかります。入院日数や中絶にかかった時間により差額がでる場合もあります。妊娠20週での中絶で40万円程度かかった方もいらっしゃいます。

 もしも初期手術の費用を用意することができずに手術を先延ばしすると、延ばせば延ばすほど費用は高くなり、手術方法も大変になっていきます。お金を準備しているうちに初期から中期になってしまった方や、中絶できる期間を過ぎてしまった方もいらっしゃいます。
 費用に困っている場合は、早めにご両親か信頼できる人に相談しましょう。赤ちゃんの成長は早いですので、何とかしようと自分で動けば動くほど事態は困難になっていきます。

7.入院と日帰り
 初期の場合は日帰りでも手術は可能ですが、前日からの入院となる場合が多いようです。病院によって方針が違いますので、必ず確認をして下さい。
 入院と日帰りでは、ほとんど費用は変わりません。日帰りでも手術前後にベッドを使用することから、当日入院という形で請求されるようです。

 入院の場合、前日の夕方頃に入院手続きをとることになるでしょう。入院後は一切の飲食を禁止され、手術前の子宮を開く処置を行います。病院の事情にもよりますが、翌日は早いうちに手術を行い、術後の経過が良ければお昼頃には退院できます。

 日帰りの場合、当日の朝に処置をします。処置後すぐに手術ができる訳ではありませんので、しばらく待つことになります。昼〜夕方くらいに手術を行い、麻酔の影響が抜け、術後の経過が良ければ帰宅できます。
 他にも前日に診察・処置をして一時帰宅し、翌日診察に来て手術を行うといった病院もあるようです。

 入院と日帰りは、信頼できる病院であればどちらでも構わないと思います。前日からの食事制限の徹底、当日手術だと化粧無しで来院しなければならない点など、個人的には入院をおすすめします。精神的にも、入院の方が周囲の雑音が少ないため、手術の前夜にゆっくり覚悟を決めることができるような気がします。

 当然ですが、入院でも日帰りでも無理は禁物です。手術当日はもちろん、できる限り翌日も安静にできる日を選んでください。土曜日に手術をしてくれるところもあるので、平日休めない人は探してみましょう。
 また、初診当日にいきなり手術するような病院はほとんどありません。費用が安い、親に内緒にしてくれる、といったような理由で、安易にそのような病院を選ばないようにしてくださいね。将来のため、自分の体は大切に。

8.同意書
 中絶手術には、手術する本人と相手の男性の同意、つまり赤ちゃんの両親の同意が必要です。特別な場合を除き、本人の意思だけでは手術できません。
 同意書は、手術の意思を告げると病院側からもらえます。同意書といっても簡単な物で、二人分の住所・氏名・電話番号を書き、印を押すだけのものです。特に病院側から確認の電話などはありません。

 病院からの確認は無いとは言え、同意書は緊急時の連絡先にもなります。麻酔を使う手術である以上、どんな緊急事態に陥ってもおかしくありません。正しい住所氏名、連絡の取れる電話番号を必ず記入するようにしてください。

 未成年の場合は保護者の同意書も必要になります。どちらか片方が未成年でも保護者の同意は必要です。
 探してみると片方が成年なら本人同士の同意だけでも構わないという病院や、19歳くらいなら保護者の同意はいらないという病院もあるようです。その辺りの判断は病院側に任されているようなので、どうしてもという方はご自分で探してみましょう。ただし、隠す代わりに高額な費用を取るところもありますのでご注意を。

 相手と連絡が取れなくなった・相手が海外在住で同意書が間に合わないなど、正当な理由で相手の同意が得られない場合に限り、本人か保護者の同意だけで手術を行う場合もあります。事情をお持ちの方は病院に相談してみてください。

 同意書は、相手が自分の子供であると認めた証にもなります。何らかの問題を抱えている方は、コピーを保管しておくのも良いでしょう。
 相手に黙って手術を受けた場合、後でどんな事態になっても『同意』がなければそれで終わりです。勝手に中絶したことで訴えられることさえあります。もしここで相手に同意書を記入してもらわないなら、全ての責任を背負う覚悟を持ってください。

 他に、多少大きめの病院になると『麻酔同意書』も必要な場合があります。こちらの場合は成年でも保証人の印が必要になります。手術の際に必要な書類は、手術の説明を受けるときに渡されると思いますので、必ず確認をしておいて下さい。

9.未婚・既婚
 病院で初診の際のアンケートに記入欄があることがほとんどですが、とくに手術には関係ありません。
 既婚の場合は出産を勧められる場合もありますが、どうしても中絶しなければならない状況の方は、きちんとその意思を伝えましょう。

 既婚・未婚は手術そのものには関係ありませんが、当サイトにはいろいろな体験談も寄せられます。未婚で妊娠、中絶をするのは遊んでいるからだと決めつけられ、酷い言葉で罵られた方もいます。既婚で中絶するのは夫以外の男性が相手ではないかと疑われた方もいます。
 そんなことを言うような病院では手術など受けなくて結構ですので、さっさと別の病院へ行きましょう^^;

10.手術に必要なもの(初期)
 同意書、手術費用、生理用ショーツとナフキン、入院の場合はパジャマなどです。
 他にも病院側で必要とされる書類(麻酔同意書など)があれば記入の上、来院時に受付へ渡してください。費用は先払いの病院もあります。

 ショーツは術後に看護士さんがはかせてくれますので、ナフキンと一緒に手術前に渡しておきます。術後は出血量が多いこともあるので、ナフキンは少し多めに用意しておきましょう。
 私自身の体験では、術後の麻酔がなかなか抜けず、横になっている間に血が漏れだしショーツを汚してしまいましたので、念のために替えのショーツを持っていくと良いと思います。

 手術に不要なものは、化粧です。手術前後の顔色などもチェックするからです。コンタクトやジュエリーなども一切身につけないようにしてください。
 前日あるいは当日の飲食も禁止です。麻酔時に窒息の可能性がありますので、必ず守るようにしてください。その他、帰宅前に術後の診察を行う場合がありますので、できればズボンではなくスカートで行かれた方が無難です。

 手術後、帰宅するときにはまだ麻酔が多少残っており、フラフラな場合が多いです。前日からの食事制限の影響や、精神的なストレスもあると思います。自分で運転することは危険ですので、絶対に避けてください。
 できる限り公共の交通機関やタクシーなどを利用するか、知人や相手の男性、親など誰かに送り迎えを頼んでおきましょう。

 最後に忘れてはならないものは、こころの準備です。納得できるまで相手や親と話し合ってから手術を受けるのと、最初から諦めていたり納得できないまま手術を受けたりするのでは、術後の受け止め方や気持ちの切り替えなどに大きな違いがあります。
 自身が手術台にあがらなければ、誰も手術を強要することはできません。最後までよく考え、自分も納得できる手術を受けましょう。

11a.手術(妊娠11週目まで)
 胎児の大きさにもよりますが、妊娠11週頃までは初期中絶となります。
 手術は子宮口から行いますが、子宮口は流産しないようしっかりと閉じていますので、まずゆっくりと柔らかくしながら子宮口を開ける必要があります。これにはいくつか方法があるようですが、サイトに寄せられる体験談からみると、一番多いのはラミナリアを使用する方法のようです。

 ラミナリアとは海藻でできた器具(細い棒のようなもの)で、手術前(入院の場合は手術前日)に子宮口へ入れます。それが水分を吸収し膨らむことでゆっくりと子宮口が開きます。
 ラミナリアの痛みに関しては、かなり個人差がありはっきりとは言えません。私自身は全く痛みも違和感もなく前日の夜を過ごしましたが、生理痛のような痛みを伴ったという方が多いようです。

 他にも短時間で子宮口を開く方法があるようですし、出産経験者は子宮口が柔らかくなっているため使用しない場合もあります。子宮口を開く処置を行わない手術方法もあります。手術前の処置に納得できない場合は、自分の受けた病院でしっかりと説明を受けてください。

 手術は全身麻酔か下半身麻酔で行われます。前日の晩御飯の後は飲食禁止などの指示がでると思います。窒息の危険がありますので、必ず守るようにして下さい。手術当日も朝食は抜きですので、食べてしまわないよう注意してください。
 手術前後に顔色を見るので化粧は禁止です。コンタクトやジュエリー類などもはずしておきましょう。

 手術時には手術着に着替えますが、着替えない病院もあるそうですし、手術後帰宅前に一度確認を行う病院もあるようですから、ズボンではなくスカートで行かれた方が無難だと思います。

 手術時には、ショーツを脱いで内診台のような手術台に上がります。足はベルトでしっかり固定されます。全身麻酔(人や病院によっては下半身麻酔)と点滴をしてから手術が行われます。手術自体は数分くらいで、麻酔や準備を含めても全体で1時間もかかりません。

 手術方法は、掃除機のようなもので吸い出す方式(吸引法)と、スプーンのようなもので掻き出す方式(掻爬法)と二通りあるそうです。傷が付きそうなイメージがありますが掻爬法の方が確実だそうで、多くの病院では掻爬法だけか両方併用して手術を行っているようです。
 妊娠のかなり初期では吸引法だけで手術を行う病院もあります。吸引法の利点は痛みがほとんどなく無麻酔でも行えることですが、かなり初期だけだということと組織が残りやすいという欠点があるそうです。

 手術後はベッドまで看護婦さんの助け付きで歩いて行くか、運んでもらってしばらく休みます。休まないとフラフラです。
 最後に術後のお薬をもらって帰ります。 子宮の収縮を助けたり、感染を防いだりするためのお薬ですので、必ずもらって飲むようにしてくださいね。術後検診の日程や注意事項など、聞き忘れたことがあったら必ず確認して帰りましょう。

11b.手術(妊娠12週目以降)
 胎児の大きさにもよりますが、12週を過ぎる頃には子宮口を開いただけでは胎児を母体外に出すことはできなくなります。中絶をする場合には陣痛を起こし、出産と同じように胎児を『産む』ことになります。

 まず、初期と同様子宮口を開く必要があります。この方法は病院によって異なり、ラミナリアを数本差し込みながら定期的に子宮へ薬を入れて陣痛を起こす方法、陣痛促進剤を飲んだり点滴したりする方法、ふうせんのようなものを入れて子宮口を開く方法など様々です。どのような方法で子宮口を開き手術を行うのか、事前にしっかりと自分で確認しておきましょう。

 初期中絶よりも時間がかかるため、入院が必要になります。出血も多く体力も非常に消耗しますので、術後もできるだけ1週間程度は安静に過ごす必要があります。術後に無理をして学校や仕事には行かないようにしましょう。

 出産と同じく、手術後には母乳が出ます。母乳を止めるお薬を病院から処方されるでしょう。胸を刺激したり温めたりせず、アイスノンなどで冷やすと早く止まるそうです。冷えたキャベツを貼ると丁度良い、なんて話も聞きます。

 12週以降に手術をした場合には、胎児を火葬しなければいけません。病院からもらう死産証書とともに、死産届を役所へ提出すると火葬許可がもらえます。これは絶対に必要で、この許可がないと退院させてくれない病院もあります。死産や流産の届けは戸籍に残りませんので、その辺りは安心して構いません。
 火葬までの方法や費用は、病院や自治体によります。火葬後のお骨の処置は、病院側や業者さんと相談する場合が多いようです。こちらも事前の確認をしておいた方が良いと思います。

 12週以降の中絶は身体への負担も大きく、費用も30万円程度で入院も必要になります。胎児の性別も分かるようになっていますし、精神的にもかなり辛い手術になることは容易に想像できます。
 中絶手術を受ける前には、相手と共によくよく考えた方が良いのですが、なるべく12週を超えないよう気を付けて下さい。



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