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漢方療術施術
 
 ビッグコミック・スペリオール
2000年20号掲載

 
 


(▲ゴムバンド療法)
漢方薬だけが
漢方医学ではない。
漢方の考え方に基づいた漢方療術も
漢方医学の一種!!
 
様々な療術法が
体験できるのも嬉しい!
 
 
 
 
漢方の考え方による
独特な施術治療!?
 
 
 私の父は"漢方"好きだ。だからといって漢方"薬"に詳しいわけではない。ただ、「漢方入り○○」といった商品に弱いだけである。父曰く「漢方入り」だと、普通のモノより効きそうな気がするのだそうだ。実にノー天気な消費者である(笑)。そんな父から、先日、健康法に関する有力な情報がよせられたのだ。東京の赤坂に"漢方のマッサージ治療院"があり、普通のマッサージより効きそうな気がするので調査して欲しいとのこと。
 ん? 漢方でマッサージって…!?漢方薬に使われる生薬を使用しての施術なのか? 人参でツボ刺激とか、葛根湯で足浴とか…!?ノー天気な父にしては面白い有力情報だ。いったい、どのような治療なのか?    
 
 早速、漢方治療で有名な『龍王 漢方治療院』(本院:東京・赤坂)を突撃してみた。
「よく"漢方"イコール"漢方薬"と思っている方が多いですが、漢方薬は漢方医学という東洋医学の一部。漢方医学は漢方薬の他、鍼灸 や養生、気功、按摩なども、その治療法なのです。当院では、漢方薬を使っての治療ではなく、"漢方"の考え方による診断方法で、身体のトラブルを察知し、その人にあった施術を行い、さらに食事法や運動などを指導していきます」(米本滋・龍王治療院総院長)
 どうやら、生薬を使ってのマッサージっていうのは大勘違い(笑)のようだ。伝統医学である"漢方"の理論に基づいて診断し、治療するが故の"漢方"治療なのだ。その漢方の理論とは、世の中のあらゆる物は陰と陽の二つの要素を持つという「陰陽五行説」に基づいて、その陰陽のバランスの崩れを診断したり、病態を表裏・寒熱・虚実の3つの組合せで分類し治療法を考える「八綱」。人間の体を構成する成分を「気」「血」「津液(水)」の3つに分けて、それらの状態の変化で病態を考える「気血水論」など、その診断の理論はさまざま。簡単に言えば、症状別の単純なマッサージではなく、漢方の理論に基づいた綿密なカウンセリングと診断を経て、個々に適したベストな治療を行うということなのである。

 
 
個々にあった的確な
治療で身体スッキリ
 
  
 さて、実際はどのような治療か?まずは自分の体の症状から性格まで、かなり細かい「問診表」を記入。そして「視診」(右上写真)で、肌の具合、舌の色、目の輝きなどを診る。さらに「触診」で体の歪みを診て、血流から体の調子を察知する「脈診」となる。これら一連の診断から、ほぼ正確な体質診断ができるのだそうだ。私の場合は、疲れの溜まりやすい肝臓と、首と肩のコリ、足のむくみが要注意で、かなり念入りな治療が必要とのことだ。
 
 個々に適した治療を行うのが漢方治療の特徴だが、疲れた私の場合、治療法は多岐にわたった。まず最初に「フットバス」で足裏ツボを刺激。そして脚にゴムバンドを巻いて血行を良くする「ゴムバンド療法」。ゴムを外した瞬間の解放感がたまらない。そしてエステでもお馴染みの「カッピング」(右下写真)。カップの中の空気を内出血を起こさせるまで抜く"吸引器"を背中に張り付ける。これはコリの部分を刺激し、身体の毒素を散らす効果があるとか。さらに「テルミー」という特殊な棒灸でツボ刺激。最後に全身のマッサージへと続く。多くの治療法が体験できて"お得"な感じだが逆に言えば、これだけやらなければならないほど、私の体は疲れていたということか!? 
 で、結果の方はどうかというと「痒い所に手が届く」ような感覚で、全ての治療箇所がどれも的確。無駄がないのには驚きだ。こんな話を父に報告したら、ノー天気な"漢方"好きが増長しそうで怖いのだが…「漢方理論恐るべし」といった感である。ただ、カッピングの内出血には要注意だ。私の場合、コリ部分が多く、17か所も"吸引"され、キスマークだらけとなってしまったからだ(笑)。冬はいいが、薄着の季節はちょっと…。
 
  

取材協力;
『龍王漢方治療院』
(本院:東京・赤坂)