ステロイド注射についてQ&A
           


  ステロイド注射について質問
投稿日 : 2003年01月30日(木) 08時50分
投稿者 : 愛ままさん
タイトル : ステロイドについて

はじめまして。花粉症歴8年の愛ままと申します。

私は一年に一回花粉症に効くという注射を内科で受けています。
効果は個人差があるようですが、私と母はワンシーズンに一本で殆ど症状が出ません。日によって少し目がかゆいかなぁ?ぐらいです。
薬も「症状がでたときに」といってもらうのですが、ほとんど飲まなくてすみます。

その注射というのが「ステロイド」が含まれているようなのですが、友達は「危ない。副作用があるよ」と言います。
年に一本打つだけでも副作用というものはあるのでしょうか?

私と母は「年に一本やし、これであの辛さから解放されるんだったらいいよね」と言って8年続けています。今のところ「副作用?」と思われる症状などはありません。

皆さんのご意見をお聞かせくださいませ。
みなさんからのお答え
へい ふぃ〜ば〜 さん (耳鼻科の先生)
ぽんにゃーさん (先日まで看護婦さん)
魔女子さん (内科の先生)
投稿順です。

ステロイド注射が良く効く原理 へい ふぃ〜ば〜 さん

へい ふぃ〜ば〜 さん (耳鼻科の先生)
投稿日 : 2003年01月30日 17時13分
投稿者 : へい ふぃ〜ば〜さん

現在のところ耳鼻咽喉科学会では、ステロイド筋肉注射による花粉症治療は薦めておりません。
理由は、ステロイドには全身的な副作用の発現があるからです。主な副作用としては、糖尿病、消火器潰瘍、骨粗鬆症、無菌性骨壊死、感染症の誘発、中枢性神経障害、高血圧、白内障、緑内障などです。
これらの副作用は、1回ステロイドを使ったから出現するものではなく、長期間使用した場合に出現する可能性が高くなるものです。
かといって、年1回のステロイド注射なら安心というわけではありません。問題は、これらに使用するステロイドは、長時間持続型ステロイド(ケナコルトA、デポ・メドロール)であるということです。その他の疾患で治療目的によく使われる短時間型のステロイドを使用している場合は、副作用の徴候が診られたら中止することにより、体内からすみやかに消失しますが、長時間持続型は1度体内に入ると2〜4週間は高い血中濃度がみられると報告されています。
副作用が出現しても止めることができないのです。
また毎年、長時間型を使用していて何年目かに副作用が出現した報告や1度使っただけで月経不順が半年出現したという報告もありますので、現在では良識ある耳鼻科医はこの治療法は選択しないですよ。
毎年、長時間持続型ステロイドを注射することにより、体内の臓器が少しづつ痛んでくることも考えられますよ。昨年まで大丈夫でも今年はわからないということです。
▲上へ

ぽんにゃーさん(元看護婦さん)
(ピンク色の字は愛ままさんです。)

投稿日 : 2003年01月31日 02時22分
投稿者 : ぽんにゃーさん

愛ままさん、こんにちわ。はじめまして。

>やっぱり「おいしい話には裏がある」じゃないですが、
>それなりにリスクもあるということですよね。


しかし、あまり情報を仕入れない状態で
説得力のアル医者で、しかも、「あの長い苦しさが一本の注射でうそのように・・・」
と、なれば、誰でもその医師を信じることでしょう。
確かに、ステロイドは、今や医療の世界には不可欠な存在でしょう。

>いつも二月の中旬くらいに行ってたので、もうそろそろ母からお誘いの電話があると思います。
>今年からパスして、甜茶をはじめてみようかと思います。


かならず副作用がでる、とは限りませんし、
ステロイドの種類、用量、体質、などなど・・・。
実際にリウマチの方は常用してますし、整形外科領域の関節内に注入したり
重症患者にも1日数回に分け点滴したり、様々な使い方がされています。
問題は、「ステロイドが本当に適切な治療方法であるか。」
「副作用よりも作用のほうが有効か」などだと思います。
ですから、「ステロイドを使う治療」を、どこまで患者さんが認識されて
その有効性とリスクをきちんと理解、納得でうけていられるのか、
また、それを行う医師は、正しい情報を患者に提供し、治療したのか。
→説明と同意・・・インフォームド・コンセント
と、いうことです。
ですから「ステロイドで快適!!」っていう症状の人が
いきなり「甜茶のみで・・・」というのではいささか「ずいぶんとんじゃったなあー。」っていうきがしました。

>こういう問題は、今いろいろこうやって調べる方法(HPなど)があり、意見も様々なので、私みたいな素人は本当にどれを信じればよいのかわからなくなって、不安になります。
>この内科の先生は小冊子まで薬と一緒に配られ、「花粉症とは」からはじまり「ステロイドは使い方さえ間違えなければ・・・」と唱ってらっしゃいます。
>子供の通った皮膚科もそうでした。

そうですね・・・。
実際に、上手にネットをつかうと、実にいろいろな先生の解釈に
でくわします。
その中で、自分が得られるのは、「リスク」と「効果」「医師の意見」など。
ですが、「決定」するのは素人判断というものであるとおもいます。
そこで、まあ、お金と、手間がかかりますが、「他の医者」へ。
べつに有名である必要はありません。いや、体験からすると、
マスメデアでよく出ている医者よりも、最近開業した若い医師や、昔からの地元の
繁盛している耳鼻科などのほうが良いきがします。(多少、個人的経験でものいってますが。)
いわゆる「セカンド・オピニオン」です。
そこで、他の医師の治療についての方針、考えなどを聞いてみても良いと思います。
・・・実際には、コストや、Drショッピングのようで出来ませんが・・・。
と、言う人には、「ネットでの相談」もいくつか見られますので、投稿しても
良いのかとおもいます。
ただ、やみくもに「ステロイドはこわい」と、素人判断で中途半端に薬を切って
いつまでも治らないと、ぼやく人もいるので、よく先生と相談できるようにしてほしいとおもいます。

>私も最初、会社の人に教えてもらった時、本当に花粉症かわからずただの鼻炎かもと思い行ったのですが、頭から「花粉症です」と言われ、3.4時間ほどの待ち時間でおしりにプチュっとやられました。「えーっこんなんでいいのぉ?」ってとっても不安だったのですが、その晩は本当に快適に寝ることができました。それまでは、両鼻がつまり口で呼吸していた状態だったので、それが改善され、仕事にも集中できるようになったので、「まっいいか」と思ってしまったのでした。今から考えるとやっぱり怖いですよね。
>そうしたら、そこでいただく薬もあぶないのでしょうか?薬の内容はちょっとわからないのですが(冊子を捨ててしまったので)・・・粉とカプセルと錠剤がありました。点鼻薬と目薬もいただきました。でもその薬をのむととても効くのですが、喉がかわき、眠気がすごいんです。
>花粉症の薬ってみんなそうなのでしょうか?


辛い症状がよくなれば、誰でもまたやってもらおう、って
思うのが普通です。
だって、病院、医者は、「辛い、なんとかして!」を、軽減するお手伝いが
仕事だから・・・。
でも、「安全に」しないといけない。
多くの人にでる副作用が説明されないのもいけないと思うし、
ろくに患者の顔もみないで漫然と効くかわからない薬を出しつづける医師もいます。
ちなみに、花粉症のお薬は、鼻水がとまりますね?
だから、ちょっと喉や、鼻ん中が乾くんです。
・・・このへんは、あとで詳しい方のわかりやすいレスがつくと、おもいます。

このサイトに長年(^^; いる人たちはみんな「体に優しい治療」を
自分も、家族も、花粉症患者さんみんなを考えてやっていますので
いろいろ覗いていってくださいね。
きっと「ハマリ」ますよ!!
今年もこれからですね・・・。
乗り切りましょ〜(^^)/

▲上へ

魔女子さん (内科の先生)
投稿日 : 2003年01月31日 23時16分
投稿者 : 魔女子さん

愛ままさん、こんにちは。
すでにたくさんのレスがついていますが・・・。

>8年間毎年1本注射(おしりに筋肉注射)をしていましたが、今のところ64才の母も35歳の私も副作用らしき症状はありません。

心配なのは、自覚症状のでない副作用です。
ご高齢の方であれば、骨粗しょう症が心配ですね。
ステロイド注射をした後、たまたま血液検査をしたら、肝機能障害(肝臓の数値が高くなっていた)がでていてびっくりしたということもあります。肝機能障害はあまり自覚症状がでないので、検査をしなければわからないことも多いです。
あと、副作用(たとえば月経不順や気分の変調)が出現したとしても、一旦体の中にはいったステロイド注射の薬は数ヶ月間体の中にとどまりつづけるということです(その間副作用はつづくわけです)。

かといって、ステロイドのすべてが悪いわけではありませんので、誤解しないでくださいね。
ぽんにゃーさんが説明してくれているように、いろいろな病気でステロイド薬はとても大事な役割をしています。
ただ、花粉症の治療としてつかうなら、注射や内服による全身投与より、点鼻薬による局所投与にして、全身への副作用を極力おさえようというのが、最近の考え方です。

>こういう問題は、今いろいろこうやって調べる方法(HPなど)があり、意見も様々なので、
>私みたいな素人は本当にどれを信じればよいのかわからなくなって、不安になります


このサイトのトップページからリンクしている、大手製薬会社などがつくっている花粉症のサイトをみると、基本的な治療法などがわかりやすくかかれていますので、是非参考にしてください。

>そうしたら、そこでいただく薬もあぶないのでしょうか?薬の内容はちょっとわからないのですが(冊子を捨ててしまったので)・・・粉とカプセルと錠剤がありました。点鼻薬と目薬もいただきました。でもその薬をのむととても効くのですが、喉がかわき、眠気がすごいんです。
>花粉症の薬ってみんなそうなのでしょうか?


う〜ん・・・そう考えてしまうのも極論のような気がしますが。
最近は眠気の少ない治療薬(抗ヒスタミン薬)もでてきています。
愛ままさんが眠気や口渇を困る症状と感じているなら、副作用の少ない薬へ変えてもらうよう相談してみるといいと思います。
きっちり治療をすれば、ステロイド注射をしなくてもそこそこ快適にシーズンをすごせる、と思いますヨ。

▲上へ

ステロイド注射が花粉症に非常に良く効く原理 へい ふぃ〜ば〜 さん
筋肉注射が花粉症に非常に良く効く原理をお尋ねでしたので、簡単に説明させていただきます。

その前にこの筋肉注射が何であるかですが、ステロイド(長期持続型)でしょう。ケナコルトAかデポ・メドロールではないでしょうか?ヒスタグロビンや減感作ではこれだけの即効性は認められませんので・・

ステロイドの花粉症(アレルギー性鼻炎)に対する薬理作用ですが、ステロイドは、強い抗炎症作用、免疫抑制作用、抗アレルギー作用を持っています。その原理は、サイトカインの産生抑制というものです。体の中の炎症、アレルギー反応、免疫というものは、すべてサイトカインと呼ばれる物質の複雑な相互の刺激・抑制作用により成り立っています(サイトカインネットワーク)。ステロイドは、すべてのサイトカインネットワークを断ち切る作用があるのです。
種々の抗アレルギー剤が、このサイトカインネトワークのある部分にしか効果を示さないのに対してステロイドはすべての部分に効くので、効果が早く、強力なのです。

まあ、敵(花粉症)を倒すための抗アレルギー剤が拳銃なら、ステロイドは爆弾かな?

したがって、副作用も多い薬ですので気をつけて下さい。現在、少なくとも良識ある耳鼻科医は、ステロイド筋肉注射はしません(学会でも推薦しない治療法となっています)。
▲上へ


   * * * | ホーム | * * *