薬の吸収メカニズム

薬は、なぜ効くのか、何が副作用で危険なのかを知った上で内服されていますか?
薬はどのように吸収されていくのかを簡単にご紹介いたします。

薬は、大きく分けて5種類あります。(下記の表を参考にして下さい)
その全てが、吸収される⇒血液によって体中を輸送される⇒目的の場所で薬理効果を発揮する。 という3つのステップが必ずあります。
吸収のされ方には、表のように経口薬、舌下錠、座薬、塗薬、注射の5通りがあります。

まず経口薬は、口から飲み、消化管(主に小腸の粘膜から吸収される。)で吸収され毛細血管の静脈血に入り、肝臓に行き、代謝を受けた後、血流に乗って全身を巡ります。
代謝とは、薬を科学的に変化させ、より水に溶ける形にしたり、薬理作用のない形にしたりという、いわば解毒作用。
最初に肝臓を通った時に全部の薬を代謝することはできないので、血液循環に従って何度も通る間に、徐々に解毒されていきます。

一方、舌下錠は、粘膜の下の毛細血管から吸収され、心臓にいきます。狭心症の薬、ニトログリセリンが舌下錠なのはこのためです。その後動脈流に乗って全身を巡りますが、この時初めて肝臓を通って代謝を受けるわけです。

座薬は、直腸の粘膜下の血管から、塗薬は皮下の血管から吸収され、同じく心臓に行ってから全身にめぐります。
薬は、患部に効果を発揮する一方、血液に乗って循環する間に最後には排泄されます。多くは腎臓を通って尿として出ますが唾液、呼気、汗や髪の毛などを通して排泄される場合もあります。また吸収されなかったものは消化管を通り越し、大便として排泄されます。

このように薬は、どんな形で吸収されたものも、血液循環に乗って全身にまわるのです。
例えば鎮痛解熱剤を飲んで頭痛が治まるのは、別に薬が頭を選んで作用したのではなく、血液に乗って全身を回っている間に、たまたま通った頭で、そこにあった痛みや熱の原因となる物質に作用したにすぎません。

また、皮膚のみに作用し、他に影響は与えないと思えわれがちな塗り薬が、全身に副作用を及ぼすこともあります。
このような吸収メカニズムを知って、副作用のリスクを考えると、私は、薬を安易に飲む事はしたくないと考えます。
その為にも、予防医学(病気にならない為の身体作り。免疫力をつけるなど。)をお薦めします。

経口薬 風邪薬、胃腸薬、鎮痛解熱剤、合成ビタミン剤など多数 口から飲む内服薬で、胃や腸で分解・吸収される。錠剤カプセル、散剤、顆粒、液剤などさまざまな形態がある。
舌下錠 ニトログリセリン錠、ホルモン剤など 舌下に留め、その粘膜から吸収される。直接心臓に届く為、狭心症の薬などに有効。
座剤
ロート座剤
グリセリン座剤
肛門や膣、尿道などに挿入して、直腸などの粘膜から吸収される。
塗薬 コルチゾン軟膏
レスタミン軟膏
主に皮膚薬として使われる外用薬。皮膚を通して吸収され、皮下の毛細血管から心臓へと運ばれる。
注射 静脈注射・筋肉注射・皮下注射 直接静脈に注入する場合、筋肉内や皮下の毛細血管に吸収される場合がある。


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