ホームヘルパー2級講習会


基本的学習(日々の学習・基本的技術)
第6日(7月18日)
午前:献立作成と食事介助

 お年寄りの献立は、栄養面を考えなくてはならないと同時に、予算が限られてくるので、その中でやりくりするのが大変。家事援助のヘルパーとして派遣されるとき、1週間分の献立を作り、買い物をし、ヘルパーの訪問日以外でも、きちんと三度の食事が摂れるように、頭をめぐらせて考えなければならない。これは、料理の得意でない私にとっては、至難の業である。味付けだって、個人の好みや減塩食・糖尿病患者の食事など、いろいろなパターンがあるに違いない。

 今までいろいろ、2級ヘルパーとしての実習を重ねてきた。しかし実際、在宅ヘルパーの仕事としては、家事援助が多いらしい。

 私のイメージとしては、父に接してくださっているデイケアやデイサービスの人たちの印象があるので、仕事をするならば、施設ヘルパーのほうが私に向いているように思う。

午後:口腔ケア・服用の介助

 午後からの実習は、口腔ケア。利用者の口の動きを観察し、うがいをすることが可能か、むせがないかなどを確認する。むせる場合は誤飲の危険性もあるので、医療関係者の指示を受ける。むせる場合は、特に肺炎などの感染の危険があるので、十分に口腔ケアを行い清潔に保つようにする。

 手軽な口腔ケアの実際としては、割り箸の先に綿花を巻きつけ、適温のお湯に浸して、お口の中を掃除するというもの。お互いパートナーと掃除しあうのだが、われわれは大きく口をあけることができるので、掃除も楽。でも、お年よりはあごの力も弱っているだろうからがんばって口をあけてくれないかもしれない。前途多難だ。

 服用の介助は、散剤を想定してオブラート包みの薬の飲み方。円形のオブラートを4等分に折り、粉薬を入れて口を閉じる。適温のお湯に一瞬浸して、すぐに小さいスプーンですくって口の奥に流し込むと、とろりとじつにうまくのどに落ちていった。私は普段からオブラート愛用しているが、うまく粉薬を包んだつもりでも舌に乗ったとたんオブラートが解けて、とっても苦い思いを何度もしている。どんなものにでも、うまいやり方というのはあるものだ。

 薬の飲み忘れを防止する方法も、一日分を「朝・昼・夕」に3区分した小箱に分けて入れておくなど、ヒントにはなるのだが、それらは、直近のことをどんどん忘れてしまう痴呆老人(我が家の父親)には、当てはめられない。

今日の争点:高齢者介護で、手袋はどこまで必要か?(その2)

 今日から講師は、再びいつものA先生に戻る。A先生は、看護婦としての臨床の経験も長く、また、看護学校で教鞭を取るなど、看護の道一筋の先生だ。

 その先生の一言―「あなたが介護者を必要となって、その介護者がいちいち手袋をしてあなたに接するとしたら、あなたはどう感じますか?」

 そうなのだ、自分の身に置き換えて考えることが大切なのだ。
でも、あまりにも介護してくれる人に気の毒な状況だってあるだろう、たとえば、大洪水の下痢。相手に申し訳ない、こんなことまでしてもらって、という気持ちになる。通常のおむつ交換ならば、慣れた人だったら、自分の手などを汚さずに実施できるようになるらしい。

 他に、ヘルパーとして行わなければならないことに、全身の清拭。ゴム手袋をつけた手がじかに利用者の肌にあたることだってあるだろう、これは私が利用者の立場ならば、いやな感じがする。暖かい手で、拭いてもらいたいものだ。髪の毛のシャンプーだって、理容師さんは素手で洗ってくれるのだから、もちろん手袋なし。しかし、ゴム手袋の上に軍手をはめて洗髪するほうが気持ちいいこともあると思われるので、ここは利用者の人と相談してもいいかもしれない。

 でも、足浴のときは、水虫菌の心配もあるし、脚を洗ってあげる技術的なことを考えても、ゴム手袋の上に軍手をはめて実施するほうがいいだろう。軍手のざらざら感で脚を洗ってもらうととても気持ちよかったのだ。

 口の中から入れ歯を取り出すときは?入れ歯を入れていて、十分に管理できていなくて歯磨きなども怠っていたとしたら、それはそれはものすごい口臭なのだ。口の中が腐るなんて!・?・!清潔にさっぱりしておくべきところがものすごい状態になっているとしたら、私は手袋をつけて接したい。取り出した入れ歯をごしごし洗ってあげるときも、手袋をつけて。
 「人対人」、だけど、「仕事」。

 どこで手袋をつけて、どこで暖かい生の手で接することができるかは、ヘルパー自身の考え方によるところ、そして利用者とのコミュニュケーションによるところが大きいのではないか。

このころの父の様子:

 相変わらず、昼夜逆転続く。今週から、火・金のデイケア(精神科の医院が実施している)に加えて、水曜日にデイサービス(特別養護老人ホームが実施している)を受けることになった。ケア施設と、サービスの施設はご夫妻で経営されているので隣同士にあって、連携もいいし、何と行ってもスタッフの人たちが明るくて気持ち良い。

 自宅にいてもらっても、何もすることがないし、見つけようともしないし、また私たちが準備したことに対して見向きもしないので、このようなケア施設を利用するのが一番だと思われる。

 もともとプライドの高い人だったので、ケア施設になじむかどうかが一番の心配点だったが、元来の出好きの性格のため、「さあ、今日はお食事会ですよ。」というと、いそいそと着ていくものなどを準備している。でも、着衣の順番はもう、むちゃくちゃ。パジャマの上に半そでシャツを着ているときもあるし、ステテコの上にパジャマのズボン+もう一枚ステテコ、なんて姿もざらだ。私の洗濯物がそのあたりに重ねたままだったら、それも着込んでいたりする。さすがに女物のシャツは小さいので、無理に着て窮屈そうである。

 「お食事会」を楽しみにし、お迎えがある日は1時間近くも前から家の前に立って待っている。自分ではお迎えの車が見つけられないらしく、まだまだ約束の時間には早いのに「もう何台も車が行ってしまった。」などといっては帰ってくる。母も一緒に立って待っている。父が「早めに待っておこう。」といってどうしても聞かないからだ。

 それにしても真夜中の父の行動は奇奇怪怪。何をごそごそしているのか?

 お中元にいただいた贈答品は全部封を切ってしまう。のり、お茶などの乾物もあちこちに散らばっている。冷蔵庫を探って物を食べる、しかも異常な量を。薄暗くしてある部屋の中でも、同じことを何度も何度も繰り返しているようだ。食堂と寝間と食品庫との往復。生ぬるい缶ジュースを2缶も空けて飲んであったりする。買い置きの缶詰を次々開けてしまう。家中をうろうろと歩き回っている。

 昼間は、食堂や応接間のソファーに座ってうつらうつら。何度か話し掛けて、眠ってしまわないように仕向ける。デイケアに行っているときは何とか起きているようだが、家に帰ってきてからもできるだけ目を覚ましていてもらうようにするのが大変。というわけで、昼間も熟睡している様子はないのだが、夜はまた目がランラン。いったいこの体力は何なのだろう。私も母も、ずーっと睡眠不足状態が続いている。





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