ホームヘルパー2級講習会


在宅サービス提供現場見学(同行訪問)

実習日 00年8月26日
時間  午前9時〜10時30分
担当ヘルパーさんと、同行。
◎利用者の状況(身体や精神の状況、居室の状況など訪問したときの状態)

 きわめて健康そうに見えるおばあちゃん宅を訪問。木造2階建ての6畳一間・トイレは共同・お風呂なしの古いアパートだが、利用者宅はきちんと整理整頓されていて気持ち良い。

 壁に飾られた、「バイオリンを携えた老紳士」の写真が象徴しているように、粋なご主人をなくされ一人暮らしをされているようだ。「ヘルパーの実習に来ました○○です、今日1日ですがよろしくお願いします。」と挨拶すると、「ああ、先輩ヘルパーさんによく習ってくださいよ。」と笑顔で返してくださった。毎日入れ替わり立ち代り実習ヘルパーがやってきているのに、いやな顔一つせずに迎えてくださって感謝。

 このように、頭もしっかりされているし、起居動作にも不自由はなさそうなのだが、やはり寄る年波だろうか、掃除・洗濯・炊事が大儀よくなってしまってヘルパー派遣を依頼されている様子。お話される言葉は江戸っ子弁、さっぱりしていて気持ちよい。きれいに片付けられた部屋の様子から、几帳面な性格がうかがえる。

 わたしたちが室内清掃をしている間、利用者のおばあちゃんは前の道路に椅子を出して座っていてくださるのだが、知人がよく通りかかるようで、しょっちゅう立ち話をされていた。明るく雰囲気の良い方だ。何か事情があって、この6畳一間で暮らされているのだろうが、そこまで詮索してはいけないことになっている。わたしたちはおばあちゃんが気持ちよく日常を送れるようにお手伝いさせていただくのだ。

◎援助内容(ヘルパーが援助したこと、自分が援助したこと)

 今日の援助内容は、掃除・洗濯・惣菜などの買出し。まず掃除だが、6畳一間なので、実施中は利用者は道路の日陰のあるところに円いすを出して移動してくださる。お布団を前面道路の歩道柵を利用して干す。担当ヘルパーと分担して、掃除機で清掃・拭き掃除と進んでいく。わたしが外を掃き清めている間に洗濯機を廻し、洗濯物は室内に干す場所が決められている。乾いた洗濯物を取り込んでくださるのは利用者だ。

 買出しでは、あらかじめ買ってきてほしいものがメモにかかれている。りんごを依頼されていたが、特売品の硬い品種のりんごではなく、上質のやわらかいりんごを購入。歯の状況から硬いものは食べられないそうだ。また、ペットボトル入りのお茶も買い物リストにあったが、それらは500ML入りのものを3本。わたしならば1.5Lを1本買ってしまうのだが、利用者の腕の力では、1.5Lのペットボトルを持ち上げて湯飲みに移す作業は困難なのだそうだ。特売品を選んでしまう自分感覚の買い物ではなく、利用者の身体状況をよく見極めて品物を選ぶことが大切なのだ。

◎気づいたこと・感じたこと(実技講習との比較、利用者の反応や変化など)

 前述のように、とても感じの良い利用者のおばあちゃんだったので、あっという間にお宅で過ごす時間は終わってしまった。困難なこと、何もなし、こんな楽な実習でいいのだろうか。

 こういう気の良いおばあちゃんだからこそ、毎日毎日実習生を連れて行っても嫌がったりされないのだろう。まさに「利用者の鏡」とも言うべきおばあちゃんだった。

 わたしのヘルパー予備軍としてのニチイ学館での講習はこれで終わり。基礎知識としてはとてもいい内容だった。現場での実習も、困ったことはなくいい経験をさせていただいた。

 さらにヘルパーとしての幅を広げていくために、秋からはとある特別養護老人ホーム主催の介護講習会に出かけてみようと思っている。

このころの父の様子:

 父の様子は落ち着いてきた。夜中の徘徊・問題行動はほとんどおさまったといえる。

 ただ、問題は夜間の排尿の失敗。どうしても夏は暑いので、水分を欲しがる。欲しがるのでその要求のままにコップに3〜4杯も飲んでもらっているので、夜間におしっこに行きたくなるのはあたりまえ。夜間は寝ぼけていることもあって、排尿が間に合わない。寝室から廊下を渡り洋室を通りやっとトイレにたどり着いた頃には、そこらあたり、しづくが点々としている。

 本人、尿意を感じて起きだし、パンツの中でもらすといけないと思い、パンツの中からおちんちんを取り出し、ぎゅうと抑えてトイレまでの道のりを歩いてやってくるのだが、これが逆効果。結局おちんちんの先っぽからぽたぽたと漏れ出してしまっているのだ。う〜ん、これならばリハビリパンツの中で漏らしてくれるほうが、後始末がラク?

 いや、そうではない。寝室からトイレが離れているのが悪いのだ。寝室とトイレを近くに!
 さて、その方策は?

 トイレの前にある洋室を父の寝室にすることも考えたが、ここは食堂にも隣接していて、夜更かしの多い私や母は夜遅くまで起きている。父にとっては休みづらい環境かもしれない。しかも洋室なので、そのまま布団を敷いて休むのは違和感がある。
 
 そこで思いついたのが、ポータブルトイレを現在の寝室に設置すること。ただ、直近のことを忘れてしまうという父の病気が、ポータブルトイレの存在を覚えていてくれるかどうか・・・。つまり、せっかくポータブルを置いておいても、父はそれが何のためものなのかを覚えられないのだ。父と一緒の部屋で休んでいる母が、父の様子をいち早く察知して、ポータブルに誘導しなければならない。毎晩のことだ、可能だろうか?

 思いついた方策を早速ケアマネージャーさんに相談してみると、「それもいいかもしれませんね、ポータブルは助成金を受けて、自己負担1割で購入できますし。」と教えてくださった。トイレのカタログをファックスで送ってもらって、はやばやと注文。

 さて、届けられたポータブルトイレに父がなじむかどうか・・・?

このころの父の様子:

 もうひとつ、父の唯一の楽しみは「お食事会」なるデイサービスに出かけること。

 7月までは週2〜3回だったのを、8月から週5回。それでも、デイのない土曜・日曜日は、手持ち無沙汰で、「今日は食事会はないのか。」「今日は何時に迎えに来てくれるのか。」の連発。「今日は休みの日なので食事会はありませんよ。また月曜日ですよ。」と返事をしても、5分後にはまた同じ事を聞いてくる。そうなのだ、直近のことを覚えられないし、理解できないのだった。

 あまりに出かけたがるので、再びケアマネージャーさんにお願いして、土曜日も運営されているデイの施設を探してもらった。今度は、ある医療機関によって運営されているデイケア施設。早速父と一緒に見学だ。

 ここは定員40名で、要介護度によって2グループに分かれて活動している。父に当てはまるのは、要介護度の低い軽症の人たちのグループ。「一緒に仲間に入ってみてください。」とやさしく迎え入れてくださり、私はいったん父から離れて施設職員で看護婦さんでもある方からの事情徴収(面接)を受けることとなった。父のこれまでの経緯などを説明し、家族からの要望を伝える。私自身がヘルパー2級を取得中であることも伝え、はっきり発言させていただく。お互いの情報交換は、特に重要だと考えるからだ。

 その面接も終わり、わたしが父のいる部屋をのぞくと、父はいかにも楽しそうに、体操の時間をこなしている。大きな身振りで体操する施設職員に習って、両手を上げたり、足首をつかんだり。びっくりするほどニコニコして、体を動かしている。初めての施設なのに、物怖じしないでとけこんでいるのだろうか。ひきつづきの歌の時間でも、うろ覚えの歌詞を間違いながらも大きな声で歌っている。これはうまくいきそうだ、なじんでくれそうだ。

 ヘルパー講習会を経て、わたしの目も厳しくなっているが、職員さんの応対などを見ていても、とても感じのいい明るい施設だ。わたしのヘルパー講習受講動機の一つに、父を安心して預けられる施設を見極める目を養うこと、というのもあった。

 早速サービスを受ける手続きをして、8月下旬から、土曜日ともう一日、通わせていただくことにする。これで、父が現在利用しているデイサービス・デイケアは合計3ヶ所。各2日ずつとなった。





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