平成15年羊年

パパの不思議world
(パパの介護記)

<2003年の1〜4月期>


<目次>
2003年お正月のころ @台所スポンジがカステラに見える??(異食)
1月中旬 A犬でもできるおすわり!」(続編)
1月29日 B誕生日は花より団子
2月前半 C家族全員風邪を引きこむ
3月中旬 D石鹸を食べる?!(異食)
4月・年度始め E介護保険制度改正〜日常生活全介助で「要介護3」・・・?
4月上旬 F日曜デイサービス利用開始
4月中旬 G夕方、ヘルパーさんと一緒に散歩開始
以下、ただいま記録中です。



2003年お正月のころ〜台所スポンジがカステラに見える??
 「なんだか、お父さん、口の中、もぐもぐしているよ!?!?」
 「もぐもぐもぐ」

 「いま台所にはなにも食材を置いていないのに・・・?」
 「ぐちゃぐちゃぐちゃ」

 「あ!!台所のスポンジがちぎられている!!」
 「もぐもぐもぐ」

 「お父さん、口の中のもの、出して!出して!!」
 「うにょ〜」

 お正月から新しく使い始めた黄色の台所スポンジ、見方によっては美味しそうなカステラ。真新しいスポンジは無残にちぎられ、かど丸となってしまった・・・。

 一度で懲りればいいものを、「せっかく新しくおろしたスポンジだからもったいない。」などと理由をつけて、そのスポンジをまだしばらく使っていたら、ふたたびちぎられ、父の口に入ってしまった。このときも、飲みこめずにもぐもぐしている段階で発見できたので、大事には至らなかったが、「2度あることは3度ある。」との教訓を得て、哀れ台所スポンジはごみ箱に直行させられ、ネット状の食器洗いを新しく使うことになったのである。

 まさにこれは、アルツハイマーの一症状である「異食」であろう。食べられないものを、口に入れて食べようとする、または食べてしまう。床に張りつけた粘着テープを食べる人もいるという。ただでさえ父はおなかが丈夫でないのに、異食などさせると、これまた一大事である。父が好んで食べそうな異物を、父の目に付くところに置かないこと。対策はこれに尽きるだろう。
1月中旬〜犬でもできるおすわり!(続編)
 相変わらず、父の家庭内うろうろは続いている。午前中は、まだ眠たくてエンジンがかからないのか、椅子に座って居眠りをしていることも多い(デイサービスでも同様)だが、午後ともなると、なにやらうろうろ、あっちこっちごそごそ・・・ゆっくりと椅子に座っているということがほとんど無い。

 椅子に座っているときと言えば、午前中ならば、居眠りをしているとき。午後からは、なにか食べているとき(食事やおやつ)、テーブルの上にある新聞紙や広告の紙をめったやたらといじりたくって、破ったり折りたたんだり熱心に手作業をしているとき〜当日の新聞でもなんでもお構いなし。大事な手紙をふっとテーブルの上においておいたら、それこそ一大事なのである。

 昨秋のころまでは、ちょっとした紐をぐるぐる自分の指に巻きつけて、指先に血液が通わなくなり、青く変色してしまうこともあった。そんなときはその紐を家族がはずしてあげなければならないのだが、余りにも固くきっちりと巻いてあって、はずれないようにとめてあるので、ほどくわたし達も一苦労なのであった。

 食事のときも、最初の食べ始めはおなかが好いているため、とても熱心にパクパク食べている(食べ方は一点食べ)が、ちょっとおなかが満腹に近づいてくると、お皿をたたいたり、立ちあがったり・・・。立ちあがって何をするのかとおもえば、テレビのアナウンサーに自分のお箸で食べさせてあげようとするのである。お箸でおかずをつまみ上げ、アナウンサーの口元に持っていこうとする。テレビ画面のガラスに、おかずのお汁がついたりすることもしばしば。でも、画面はまたすぐ次のシーンに移るので、父はキョトンとしている。

 そして食事を終えればまたすぐに、「帰らせていただきます。」と立ちあがる。普通、食後はおなかがいっぱいになっていて、こなれるまでどっかりと座っていたいものなのだが、父はそうではないらしい。消化のためにもしばらく座って休んでいるほうが楽なのだが、そういう意味で父の内臓は強いのだろうか?(幸いにして内臓疾患は無い)

 
1月29日〜誕生日は花より団子
 一年は本当にはやくめぐってくる。1月生まれの父は、年が明けたらすぐに誕生日を迎える。

 甘辛両党の父のために、たいていケーキを買ってくるのだが、今年はわたしの手作りのケーキの上にろうそくを立てて、恒例の写真撮影をすることにした。元気で旅行会に参加していたころと違って、なかなか写真を撮る機会もないし、父の姿を残しておきたいので、カメラを取り出した。

 「さあ、お父さん、写真を撮るよ、カメラに向かって、カメラのほうを見て〜」

 ところが目の前に美味しそうなケーキを差し出された父は、もう、写真どころではなく、ケーキに集中。1枚目の写真は、ケーキに注目して、顔が下向きになってしまった。その横で、妹と母が苦笑しているところが写っている。2枚目は、わたしが入ったのだが、父はケーキを手掴みし、いまにも口に運ぼうとしているところが写ってしまった。

 あ〜あ、去年の写真は、ケーキと一緒にニコニコとカメラに向かって笑顔を振り撒いてくれたのに・・・父にはもう、愛想笑いはできなくなってしまったのだ。
2月前半〜家族全員風邪を引きこむ
 今年の冬は、気象庁が暖冬予報を覆すほどの寒波が次々やってきて、本当に身にしみる寒さである。その寒さに耐えかねてか、2月に入ってまず、わたしと母が身体の筋肉の痛みを訴え始めた。わたしの場合、普段からランニングをしているので、「ちょっと走りすぎたのかな?」と原因を運動しすぎによるものと考えがちで、その筋肉痛が風邪からのものである事に気付くのが遅れる。母も骨粗しょう症から円背になり、身体のあちこちに痛みを発しているので、風邪から来るものとの区別が付きにくい。

 続いて私が発熱、母はおなかを通してしまい、「これは二人とも風邪だ!」とようやく気付く。両親二人ともインフルエンザの予防接種をしているし、わたしは不幸にも年末にすでにインフルエンザにかかってしまったので今年は免疫ができているはず、大事に至らないことを祈る。

 しかし、困るのは父が風邪を引いた場合である。自分の身体の不調を自分で訴えられなくなっている父は、「熱っぽい。」とか「身体の節々が痛い。」など、風邪の症状をどのように感じるのだろうか?風邪を引いて不調を感じても、そのことを表現することができない。言葉を発することはできるが、意味のあることを発言することはほとんどできなくなっているのだ。

 「おとうさん、頭、痛くない?」とたずねても、「頭ってなんや?なんのことや?」
 「寒くないかな?服、もう一枚着る?」とすすめても、「なんや?わけのわからんこというな。もういらん。」という具合。

 しかし、父の症状はいきなりの下痢から来た。毎朝、母がおねしょの始末をするのだが、その朝はリハビリパンツの中がべちゃべちゃの下痢便だらけだった。もちろんパジャマにも染み出ているし、シーツにも付いている。おまけに着替えさせようとリハビリパンツを脱がせても、体調不良も手伝ってか不機嫌な父は、糞まみれのお尻でまた、ベットに腰掛けてしまう。するとまた、シーツに茶色いものが付着。大騒ぎの母を手伝って、わたしもまた糞の中で奮闘!

 父も母もわたしも、風邪から来る「おなか超特急」に乗ってしまったのである。幸いにして父は発熱もせず、少し食欲がなくなったものの、下痢便も2日続いただけでなんとか体調回復してきたようだ。母の風邪症状は1週間ほど続いた。わたしは筋肉痛〜発熱〜下痢〜咳き込みと、長々と風邪症状オールキャストで、ふたたび両親にうつしてはならない、と、ひじょうに肩身の狭い我が家である。

 そして、自分の症状を訴えることのできなくなっている父には、どんな病魔が襲ってきても、周りの人間がそれを見つけるしかないのである。顔色、食欲、動き方、表情、体温測定、そんなものだけが頼りである。

3月中旬〜石鹸を食べる?!(異食)
 先週あたりから、気にはなっていた〜洗面所に置いた石鹸がかじられているのを・・・・。

 「お母さん、また、ねずみが出てきたのかな、石鹸に歯型がついているよ。」
 「また、ねずみ取りをしかけましょう!」

 我が家で使っているねずみ取りは、一攫千金、じゃなかった、一攫百匹、とも言えるくらいよく取れる。夕食の後、台所を片付けて、ねずみ取りをしかける。その後、台所を消灯して、お風呂に入っていると、もうそのうす暗がりの中で、中位のねずみが捕獲されているのである。常に先手を打って捕獲作業に入るので、ねずみが成長しないまま、子ねずみ、または中ねずみがわなにかかってくる。だから我が家では、大ねずみが捕獲されることは無い。

 それにしても、石鹸に残された歯型は大きな歯型である。
 「ねずみって、もっとカリカリとかじるんじゃなかったっけ???どう見ても、人間の歯型くらいの大きさのかじり跡が残っているけど???」

 悪い予感は的中した。ある日の夕方、父はまた口をもごもごさせていた。夕食づくり真っ最中の台所でよくつまみ食い(それがたとえ調理前の生であっても、気に入ったものを摘み上げては口に運んでしまう・・・)をする父であるが、その日はやたら口の中をもごもごさせていた。

 「お父さん、どうしたの??口の中のもの、出して!ほらここに出して!!」
 「ブクブクブク・・・(泡の音???)」

 それはピンク色した洗面所の固形石鹸のひとかけらであった。キャンデーのようになめっている。まずい、これは相当量の石鹸が溶けて父の胃袋の中に入っていったのでは???わたしも母も、石鹸の毒性を案じて真っ青である。まず、119番をおもいついた。

 「あの〜、うちの76歳のおじいちゃんが、まちがって石鹸を食べてしまったんですけど・・・」
 「おじいちゃんですか?それでどれくらいの量ですか?」
 「そんなたくさんではないです、普通の飴玉くらいとおもいます。でも、どうしたらいいのかわからなくって・・・」
 「うち(=119番)でもわからないですね〜、様子を見ていて、どこかほかに相談してもらえますか?」

 確かに言われる通りである、卒倒しているわけでもないし、口からあわを噴き出していることも無い、様子はいたって平然としている。しかしアルカリ性の石鹸が父の身体にいいはずは無い。なんとか体内で中和させる方策は無いものか?

 世の中便利になったものである、ここでもインターネットが活用された。「異食」「誤飲」などをキーワードに検索してみると、いくつかのホームページに行きついた。ちゃんと石鹸を食べてしまったときの対策も書かれていた〜牛乳を飲ませるといいらしい。助かった、24時間、いつでも調べることの出来るインターネットのありがたさをあらためて感じ入った。

 この日、検索して大助かりしたHPをこちらにお知らせしておきます・・・
 

市民のための中毒の知識
「中毒110番」より

アルツハイマーに限らず、痴呆症状の一つに「誤飲」があります。シャンプーを飲んでしまったり、石鹸を食べたり、シリカゲルを服用したり・・・こんな時の応急処置が書かれてます。我が家の父もこのHPへの検索で助かりました。

中毒時の対応に関する情報(中毒情報) 
同上です。中毒、といっても、食べてはいけないものを誤って食べたり飲んだりして中毒になることもあるのです。食べ物に間違えやすいものを目のつくところにおかないことが一番の予防です。

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4月上旬〜日曜デイサービス利用開始
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4月中旬〜夕方、ヘルパーさんと一緒に散歩開始
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