娘のヘルパー日記


スタッフミーティング(2000年)
2000年10月17日(火)午後3時〜5時

<介護サービスの中でのホームヘルプサービスの位置付けの確認>
利用者・ケアマネージャー・介護サービス事業者・ヘルパーの連携をよく理解すること。
特に、利用者宅にお邪魔させていただくヘルパーは、利用者からの要望を直接聞くことが多いので、それらをとどこおりなく事業所に伝えること。
国(大阪府国民健康保険団体連合会)との関係の中で、日にち・時間の変更は介護サービス料金請求という金銭にも関係するので要注意。

<紙おむつの紹介>
メーカーからの紙おむつの割引直販の案内。利用者宅にチラシを配る。(無理にお勧めするものでもないので、要注意)

<模擬実習(ヘルパー役と利用者役になって>
◎ 清拭(ベット上仰臥位といすでの座位)

冬に向かっている今日この頃、清拭には特に注意しなければならないことが多い。

室温に気をつけなければならないことも言うまでもないし、湯の温度も高い目の設定。いちいち温度計をつけて確認していられないので、素手でタオルを絞れないくらいの熱さを肌で覚える。

 今日はまず、顔から拭く手順だ。タオルの四隅をきちんとそろえて細長い長方形に4つ折にして、中央からくるくると巻いていく。こうしておいてからタオルを絞ると、はしから四隅を順に一枚ずつ使って、拭くことができる。顔を拭くときは、指1〜2〜3本のはらを使い、くぼんだところをうまく拭いていく。暖かいタオルで蒸すように湿らせてから、目もとは内から外がわへ、やわらかく拭き始める。鼻は小鼻の周りも指先を使ってまるく拭く。口もとは食べかすがついていることもあるのでやはり内から外がわへふく。ここまでで、タオルの4隅を使う。

次に、くるくる丸めておいたタオルを広げて、額から三の字を描くように顔全体の縦半分を拭く。さらにタオルの反対側を使って、同様に拭く。タオルをまるめているおかげで、中のほうはまだ暖かさが残っているのだ。そしてもう一折タオルをひろげて、次は耳を拭く。耳の裏側まで覆うような感じで全体を、そして内側も拭く。この手順で拭いていくと、タオルのきれいなところをまんべんなく使い切ることができ、顔全体から耳を拭き終わった時点ではじめてタオルを絞りなおす。

 首から肩、腕と拭いていくが、ここからもまず、タオルで広範囲を蒸すような感じで、マッサージもかねるように拭いていく。ただ、冬場は腕を拭くとき上腕部からふいていくと、拭いた部分の肌寒さが残るので、指・手部分から拭いていってもよい。指は1本1本を分けて拭き、指のまたも残さずに拭く。

 胸も肋骨に沿うように、腹・背中も筋肉にそって大きく拭いていく。客部も同様に蒸すような感じで拭いていくが、あまり強くごしごしふくと、皮膚が弱っている人の場合痛いこともあるので、様子をよく観察しながら、お尋ねしながら拭くようにする。

 全体としての注意点は以下のとおり。
・ ふいた後に水分が残っていると気化熱で肌寒く感じるので、乾いたタオルですぐに乾拭きをして、肌を露出したままにしておかないこと。
・ すぐさまごしごし拭くのではなく、蒸すような感じで暖めてからマッサージもかねてやわらかく拭くこと。
・ 拭いてもらう利用者の方は、目を閉じておられることも多いので、「次はどこそこを拭きますよ。」と必ず声かけをしながら行うこと。
・ 冷えてきたタオルのはしが身体に当たると冷たく感じるので、自分の手のひらの中にまとめておくこと。
・ ホームヘルパーの仕事は時間との戦いでもある。よく手順を覚えて効率的に行うこと。

◎ おむつ交換
今日のポイントは、いかにオムツをフィットさせるか。うまく目測をつけてセンター位置とウエストラインに合わせて格好よく仕上げたとしても、股間のフィットが最重要だ。オムツの端が太ももに当たっているのでは、漏れる心配もあるしフィット感なし。裏側からまわってきたオムツを縦に引き上げ、鼠頚部と太ももの付け根にうまくあわせ、腹の上ではじめて大きくひろげる。

男性の場合は、先端部から尿とりパットをくるむように三角形に当てるが、これらを下方に向けておむつを当てる。

締め付けすぎず、ゆるすぎず、指が2〜3本はいるくらいのゆとりを持って、テープを留める。痩せた人の場合、防水紙が給水パットの間にはさまれて邪魔をしないよう、防水紙の先端を折り返し、調節する。

今日の手順は、おむつ交換だけだったが、実際はマッサージをしていきませて排便してもらったり、便を始末したり、陰部洗浄も行わなければならない。

◎ 移乗介助(ベット〜車椅子〜ベット)
力任せに行ってはならない移乗介助。ここで無理をすると、ヘルパー自身も腰を痛めてしまうし、利用者にとっても苦痛な方法になってしまう。麻痺の状態におおじて、残存能力を生かせるように行うが、介護用品の可動式のベットだと、高さが調節できるので介助にも有効だ。

車椅子に移ってもらうとき、ベットの高さを調節して、利用者の足裏が床につくような位置に持ってくる。車椅子の座面とベットの高さが同じくらいだとなお良い。

体を支えて介助するとき、介助者と利用者の身体をできるだけ密着させ、重心を預けてもらうようにするとうまく移動できる。座位から立ち上がってもらうとき、初心者はどうしても真上に引き上げがちだが、これでは持ち上がらないし腰をいためてしまう。利用者の頭を前方に、前傾姿勢をとってもらって立ち上がってもらうようにする。自分が「どっこいしょ。」と、立ち上がるときを思い出せばいいのだ。首を前にたれ、背中を丸めて立ち上がっているはず。こうすれば、より少ない力で立ち上がることができるのだ。

<全体としての感想>
 わたしとしては、初めてのスタッフミーティング出席だ。現在22名いるヘルパーステーションの、一番の新参者としては、少々緊張。先輩ヘルパーさんがたに、いち早く名前を覚えてもらいたかったので、自分で名札を作成、胸につけていった。ところが、 交通手段の都合で、時間ぎりぎりに会場に到着してしまったので、自分から自己紹介する暇がなかったのは残念だった。おまけにすぐに実習に入ったので、胸につけた名札は腕時計と同様、身体に接する中で邪魔になるのではずしてしまった。

 先輩ヘルパーさんがたは、年齢も雰囲気もまちまち。「人対人」の仕事の中で、皆さんがんばっておられる様子。ただ、ヘルパーでも家事援助中心の人もいて、清拭やおむつ交換をやったことがないという人もおられた。

まだ、わずか3日間だけ利用者のお宅にお邪魔させていただいたわたしが、清拭実習で、「慣れておられますね、こんなふうに拭いてもらうと気持ち良いです。」といってもらった。しかしヘルパーのかしらともいうべきKさんの手腕はさすが。これぞほんとうに気持ちのいい清拭だ。実際に体験させていただくとよくわかる。こんなふうに手際よく、かつ気持ちよくできるようになりたいものだ。

 実際に体験するとよくわかる、というのはおむつ交換も同様だ。ズボンの上から紙おむつを当てたのでは、フィット感が味わえないだろうと思い、今日のわたしのいでたちはタイツ姿。少し恥ずかしかったが、教室内におられるのは皆さんプロのヘルパーばかり。プロ意識の中では、タイツ姿もなんのその。おかげでいい体験ができた。

 今日のスタッフミーティングの後で、タイムカードの申請があった。ホームヘルパー2級講習会に通学していたころと違い、今日のミーティング分にも時間給と交通費まで出るのだ。こんなに手取り足取り教えていただいて、さらにお給料までいただけるとは・・・。まだまだ新米で、勉強させてもらっているという感覚のほうが強いが、プロのヘルパーへの道はなんといっても経験第一。体験したことをすべて力として、できる限り自分のヘルパーとしての能力を高めていきたい。

 ヘルパー講習会を受講でき、ヘルパーステーションに登録でき、仕事をいただけたことを本当に嬉しく思っている。大げさなようだが、自分の人生が深まっていくのを感じている。





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