: 中枢性無呼吸 :


脳梗塞のある)高齢者、心不全神経変性疾患の患者さん等では、
"いびき"をしていないのに、しばらく息が止まる人がいます。

起きてる時は普通なのに・・・、眠ると、高次元の脳(が障害を受けている)から、
「規則的に呼吸をしなさい」と言う命令が胸腹に来なくなるのです。
なので、原始的〜瀕死の人がする呼吸パターンが、出現します。

呼吸の深さが、少しづつ強くなり、次に、少しづつ弱くなり、
その後、しばらく休むを、繰り返します。

この呼吸パターンは、
失調性呼吸、(より詳しく言うと)チェーンストークス呼吸と呼ばれます。

 1.失調性(チェーンストークス)呼吸のポリソムノグラフィー
    それでは、失調性呼吸の呼吸パターンを、見てみましょう。

.呼吸動作(胸腹)は、
  少しづつ強くなり、
.少しづつ弱くなり、
.しばらく休む。

.呼吸(換気)の気流
  (空気の流れ)も、
  同じ様に繰り返す。

.呼吸を休んでいる
  間に、肺→血液の
  酸素が低下する。
.数回の換気の後、
  血中酸素が戻る。

.呼吸を休んでる(止
  まってる)所が無呼
  吸と観察される。
.その間、いびきは、
  全く観察されない。



 2.中枢性無呼吸(失調性呼吸)の治療

  2-1CPAP または、その他の人工補助呼吸
   
   CPAP(気道に圧力をかける鼻マスク:説明本文の治療を参照の事)を装着すると、
   (無治療の時)呼吸を休んでる部分でも、ある程度、空気の入れ替えが行わ
   れる様になります。気圧がかかっているので、肺もよく広がり、一回
   あたりの換気量や、肺に残っている空気の量も増えます。
   つまり、中枢性無呼吸が、相当 緩和されます。

   しかし、閉塞性無呼吸でないので(CPAPは重症の閉塞性無呼吸以外は なじめない)
   違和感が強く、CPAPに なじめない人が多いです。

  2-2酸素吸入

   鼻カテ(4〜5mm位の細いチューブで、鼻に酸素を送る)で、少量の酸素を吸入
   させます。違和感は少ない。

   失調性呼吸の出現頻度は、あまり変わりませんが、血中酸素の低下は、
   ほとんど無くなります。(しかし、二酸化炭素の蓄積に関し、要検討?)


   2-3.気管切開
    首の下の方に、空気の通り道の穴を開けます。鼻まで とどかない弱い呼吸でも、空気の
    入れ替えができる様になります。しかし、大きな身体的障害を持つ事になり、社会生活も
    制限を受けます。かなり重症な人でないと、適応になりません。

   2-3.横隔膜ペーシング
    心臓のペースメーカーみたいなものを、横隔膜に埋め込みます。一定リズムで、横隔膜が
    呼吸運動します。・・・通常、昼は必要無いが!・・・
    極一部の施設で行われていますが、まだ一般的には、なっていません。


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