白血病の治療にはわけ分からん専門用語がメチャメチャ出てくんねん。 ここではその語句説名をしちょります。内容は急性骨髄性白血病の場合 やけど、 間違いがあったら、指摘してくれへん?頼んます、よろしゅうに。


 

 

 【アザクタム】
抗生剤。強い殺菌作用がある。 副作用としてショック(不快感、口内異常感、便意、耳鳴、発汗など)急性腎不全、 大腸炎などが挙げられる。

 

 【アドナ】
細血管に作用して血管透過性亢進を抑制し血管抵抗値を増強する。 血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。

 

 【安静時心筋シンチグラフィ】
安静時の心臓の機能を調べる検査。 心臓に集まる薬を腕の静脈から投与し、一定時間後にどれだけ体内に散らばるかを測定する。 検査はベットに20分程度寝ているだけだが、腕を上げた状態(バンザイ)で動いてはいけないので 結構うっとぉしいかも?

 

 【イトリゾール】
抗真菌剤。いわゆるカビ止め。 真菌の細胞膜の生合成を阻害する。副作用として急性心不全、肝機能障害などが挙げられる。

 

 【維持療法】
寛解導入療法、地固め療法に継いで行われる化学療法。『維持』と名うたれているが、その目的はさらに白血病細胞を減らすことであるので寛解導入、地固めとなんら変わらない。しかし、点滴される抗ガン剤はそれまでのものと比べてだいぶ弱いようだ。

 

 【1座ミスマッチ】
HLAはさらにA座、B座、C座、DR座、DQ座、DP座と呼ばれる要素を持つ。 骨髄移植を行うにはこの内、A座、B座、C座、DR座が適合するドナーが必要となる。 この座が兄弟間で適合する確率は4分の1だが、 私の場合、DR座のみが兄と異なり1座ミスマッチとなったため、 兄からの骨髄移植は見送られていた。 というのも移植時に起こる拒絶反応(GVHD) はDR座の相性によるものが大きいとされていたからなのだが、 これは人種のるつぼアメリカでの統計結果らしい。最近、 日本人のみで統計をとるとどうもDR座ではなく、 A座もしくはB座によるものであることが分かってきたらしい。

もっと詳しい情報は こちら

 【ウルソ】
抗ガン剤を投与した際、それを代謝する肝臓の血管が閉鎖される病気、 肝中心静脈閉鎖症(VOD)を予防する薬。肝臓を流れる血量を増加させる作用がある。 副作用として消化器(下痢、悪心・嘔吐、腹痛、便秘、胃の不快感など)、 過敏症などが挙げられるが、溶血作用が弱く少量で有効であるので長期投与にも副作用はほとんどない。

 

 【ウロミテキサン】
抗ガン剤エンドキサンの代謝産物(アクロレイン)を中和する働きのある薬。

 

 【塩酸バンコマイシン散】
抗生剤。腸内殺菌作用がある。小さなビンに入った無色の液体で味は超苦い。 食後コレをグイッと飲むのはつらい。

実際の写真はこちら(近日アップ予定)

 

 【炎症所見(CRP)】
CRP(C反応性タンパク)は発見当初、 肺炎球菌による肺炎に高い特異性を示す異常タンパクであると考えられていた。 しかし、現在では炎症や組織破壊性病変が発生すると15〜24時間で患者血清中に急激に増加し、 病変の回復と共に迅速に正常に復する代表的な急性相反応物質の一つとされている。 従ってCRP試験は、 炎症や組織破壊性病変を伴う病態の活動性を判断するために極めて有用な指標として、 広く日常生活に用いられている。

要するに、風邪なんかひいて発熱したりするとCRPの値は上がり、 治ってくると下がる(0に近づく)値なのね。 これが上がっている間は抗生物質の点滴や服用をするというわけ。

 

 【エンドキサン】
キッツーイ抗ガン剤。 放射線照射と共に骨髄中の細胞を徹底的に殺し、免疫抑制作用のある抗ガン剤。 当然、白血球減少、血小板減少、出血、貧血等が現れる。 骨髄機能抑制,出血性膀胱炎、心不全等の重篤な副作用が起こることがあるので、 頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど患者の状態を十分に観察する必要がある。 私が感じられる副作用はまず吐き気、粘膜障害(痔、口内炎)、体のだるさなど。

 

 【HLA検査】
HLAはヒト白血球型抗原の略で、血液型にはABO式の4通りしかないのに対して数万通りの組み合わせがある白血球の型のこと。HLAは免疫をつかさどる働きを持つ。骨髄移植の際、この型が一致していないと拒絶反応等の副作用が起こり成功は得られない。この型は両親よりその半分ずつを遺伝的に受け継ぐため、兄弟間では4分の1の確率で一致する。しかし、非血縁間では数百〜数万分の1の確率でしかない。

もっと詳しい情報は こちら

 


 

 【化学療法】
白血病の治療は大別すると骨髄移植と化学療法とがある。化学療法は抗ガン剤などの点滴を繰り返し行うことにより、徐々に白血病細胞を体から排除していく治療。現在ではその治療法も確立されてきており、治癒率は7割程度である。しかし、その繰り返しの治療法のため、個人差はあるものの1年半〜3年程度の期間が必要とされる。また、骨髄移植と異なり、完全に白血病細胞を排除することが出来ないため再発の恐れもある。

 

 【寛解】
病気そのものは完治していないが、白血病細胞の活動が抑えられているため症状が消えて治ったと同じになっている状態。この状態にある時期を寛解期という。 骨髄中の白血病細胞が、顕微鏡レベルでほとんど認められなくなることで判断するらしい。このとき私の場合一時退院となり、シャバの空気を堪能できる。激しい運動をしなければ何をしてもよく何を食べてもいいので、この期間は病気のことも忘れ、一番充実した生活を送ることができる。

 

 【寛解導入療法】
発病後、寛解を目指して最初に行う治療。抗ガン剤の点滴によって体内の白血病細胞を減少させる。以後の治療の中でも最も強い薬を用いるので様々な症状が出やすい。脱毛、発熱、寒気、手先のしびれ、嘔吐、鼻血、口内炎などなど。

 

 【ガンマグロブリン】
肝障害、腎障害などを引き起こすサイトメガロウィルスの感染を予防する薬。 本来、体内で造られる成分なのだが移植を行った患者にはこの機能が衰えているそうだ。 この機能が回復するまでこの薬の投与は続く。

 

 【急性骨髄性白血病】
白血病にも様々な種類があり、骨髄中の造血細胞(幹細胞)が骨髄系細胞とリンパ系細胞とに分化することから前者を骨髄性、後者をリンパ性という。またそれぞれに骨髄中の造血細胞(幹細胞)の腫瘍化の違いで急性と慢性がある。よって大別すると2×2の以下4種類である。
  • 急性骨髄性白血病(Acute Myeloid Leukemia 略すとAML)
  • 慢性骨髄性白血病(Chronic Myeloid Leukemia 略すとCML)
  • 急性リンパ性白血病(Acute Lymphocytic Leukemia 略すとALL)
  • 慢性リンパ性白血病(Chronic Lymphocytic Leukemia 略すとCLL)

さらに詳しく説明すると・・・(以下白血病電子教科書 Ver.1.2より 著者・・・名古屋大学医学部附属病院分院内科 市橋卓司 直江知樹 浜松医科大学第三内科 大野竜三)

白血病はこれら造血系細胞が骨髄の中で腫瘍化したものと定義される。腫瘍化はともに造血幹細胞レベルでおこっていると考えられているが、分化のある一定の段階で分化・成熟能を失い、それより上流の細胞のみで腫瘍を構成して いる場合と、生体の調節能から逸脱し自律性増殖を示すという点で確かに腫瘍であっても、分化・成熟能を保持している場合がある。前者は急性白血病、後者は慢性骨髄性白血病や MDSである。

骨髄中の造血幹細胞よりまず、骨髄系細胞とリンパ系細胞が分化し、前者からは赤血球、好中球、好酸球、好塩基球、単球、巨核球が作られ、巨核球の胞体がちぎれて血小板が作られる。後者からはT リンパ球、B リンパ球が作られ、 B リンパ球は分化して形質細胞となる。

 

 【キロサイドの大量投与】
再発し、これまで使ってきた抗ガン剤を再度使っても効果が見込めないので、この治療法が挙げられた。 キロサイド(又はAra-Cとも言う)は通常ミリグラム単位で用いられるが、 私の場合、1日2回に分けて3グラム投与する。(この量は身長と体重から算出される体表面積で決まる) 1日6グラム、それを5日間続ける予定なので合計30グラム使うことになる。この薬、実は1グラムで2万5千円もするらしく、保険対象外なので2.5×30=75で75万円の自己負担となる。(ヒエ〜!)また、この治療法はこれまでの抗ガン剤同様、嘔吐、発熱、手足のしびれなどの副作用が挙げられるが、1割程度の確率で運動障害が出るというリスクあるものであることを主治医から知らされる。

北九州の病院に転院し、再度この治療法を続けることに決定。しかし、その投与量は1日5.4グラム×2回を3日間となった。

 

 【グラニセトロン】
放射線治療中の吐き気止め。外国では広く用いられているらしいが、 抗ガン剤使用時以外は保険が通っていないので治験薬(試供品。当然私の同意を得て取り寄せられる。) として使用した。しかし私の場合放射線治療2日目で吐き気が強いということで治験は降り、 吐き気止めは変えられてしまう。

 

 【クラビット】
抗生剤。好中球(白血球の一種)が減少する症例(急性白血病寛解導入期)に 敗血症に対して予防的に投与される。
 【クラリス】
抗生物質。細胞内濃度が高く得られ、また胃酸に安定しており消化管障害は少ない。

 

 【グラン】
いわゆるG-CSF(Granulocyte-Colony Stimulating Factor)と言われているもの。 患者本人には化学療法として白血球数が下がった時に使う。この薬によって感染症のリスクが減ったらしい。
この薬はドナーの兄にも投与されているが、この場合この薬を使うことで移植に必要な幹細胞を腕などの末梢血に飽和動員する。

 

 【クリーンルーム】

空気清浄器が置いてある個室。窓は締め切られ、出入り口も透明なビニールカーテンで仕切られる、まるでリッチな監獄のような部屋。抗がん剤の投与により白血球数が減少し、免疫が低下した時に外部からの感染防止のため入れられる。外から持ち込む物は全て殺菌灯(青い光を放つトイレなんかによくあるやつ)で滅菌しなければならない。生もの、生花は持ち込み禁止。当然何らかの病気の人は勿論入室不可。病院によりクリーンルームでの規則は若干異なるようだ。

他の患者さんのクリーンルームの様子は こちら

 

 【血液ガス検査】
通常の血液検査では静脈血から採血しますが、血液ガス検査では動脈血から採血する。 動脈血中に混ざったガス(CO2、O2、HC03など) を見ることで心肺機能が正常がどうかを判断する。採血は太股の付け根あたりの動脈から行う。 通常の静脈血の採血と違い、動脈は深いところにあるので注射針も深く刺すのでちょっと痛め。 取れた血はさすが動脈血、色がいい。

 

 【高カロリー輸液】
栄養剤。糖、タンパク質、ビタミン、ナトリウム、カリウムなど微量元素の補充。血糖値の調整のためのインスリンや胃薬のザンタックを含ませている。

 

 【骨髄液検査】
ふつう骨髄穿刺(こつずいせんし)(又はマルク)と呼ばれている。骨の中にある骨髄を直接抜き取り、白血病のタイプ、また白血病細胞の数を調べる検査。通常胸に麻酔した後、胸骨に太さ1mm〜2mm程度の金属製のドリルのようなもので穴をあけ、そこから抜き取る。骨髄液を抜き取る際、なにか魂でも抜かれたかのような胸がキュッっとした感覚が襲う。何度もこの検査を経験しているが、この感覚だけは馴れることがないように思う。

 


 

 【在宅酸素療法】
酸素の吸収が悪い私に適用された療法。とはいっても現状維持これ以上悪くならないための処置だ。 自宅ベットの横に酸素濃縮機を置き、なるべく酸素を吸っているようにとのこと。 外出用には携帯用酸素ボンベがあるが、携帯用とはとても言えないでかさだ。 写真を見てもらうと分かるが、階段なんかこれを引きずって昇る方が何もないより辛い。 これを作っているテイ○ン!企業努力が足らんぞ!

この療法を受けるには障害者手帳をもつ身体障害者でないと金銭的につらい。 私は障害者申請し、99年5月に3級障害者として認定されているため、これらのサービスもほとんど無償だ。

実際の写真はこちら

 

 【サイトメガロウィルス】
サイトメガロウイルスには成人の90%以上が感染しているといわれていますが、 このウィルスは非常に弱いため健康な人であれば症状はあらわれません。 しかし、私のように免疫抑制剤を服用して免疫機能が低下している患者にとっては無視できません。 予防処置として、抗ウイルス薬である免疫グロブリン製剤を定期的に投与する必要があります。

 

 【再発】
化学療法でカリキュラム通り徐々に骨髄から白血病細胞を排除してきたが、その甲斐もなく抗ガン剤の効きよりも白血病細胞の分裂が激しいために、顕微鏡で骨随液をみると明らかに残留しているレベルまで悪化した。いわゆる非寛解状態。白血病にも化学療法が効果的であるものとそうでないものがあり、私の場合後者にあたるタチの悪いものらしい。今後、化学療法をやり直してもまた再発する可能性が高いので、骨髄移植することを主治医に薦められる。これを知らされたとき結構ショックだったが、今から考えると移植するいい引き金になったように思う。

 

 【ザンタック】
胃薬。最近テレビCMで宣伝されている「H2ブロッカー」とか「ガ○ター10」とかに含まれている胃酸を抑える薬。胃酸の多さが原因で潰瘍などができると血球が少ない白血病の治療中には消化管出血などの問題となる。CMでは服用の際、医師、薬剤師に相談することを勧めているが、この薬を大量にまた頻繁に使うと肝臓と腎臓の障害がでるらしい。ちなみに私が服用する量はさすがに医師の処方せんがあるので、薬局で売られているこれらの薬の2倍から4倍の量らしい。

 

 【サンディミュン】
免疫抑制剤。 腎移植における拒否反応の抑制や骨髄移植における拒否反応及びGVHDの抑制に有用。 服用時の吸収は一定せず個人差があるので、副作用並びに拒否反応を防ぐため、 血中濃度を測定しそれを参考に投与量を調節、特に移植直後は頻繁に血中濃度測定を行う。
カプセル状だが一粒がかなりでかく、しかも異様に臭い。 何故だか、一粒一粒アルミホイルに包まれている。 飲み込むのにかなり辛い。

 

 【地固め療法】
寛解導入療法後、寛解状態になった直後に行われる治療。寛解状態から、さらに白血病細胞を減少させることを目的に行われる。治療のセカンドステージ。 寛解導入療法を生き延びてきた白血病細胞が残っているということなので、寛解導入療法と種類の異なる薬が用いられる。

 

 【下あごの腫れ】
私が発病したときに現れた症状。下あごに通っているリンパ腺が腫れたもの。白血病で白血球が正常に作用しなかったために現れたと思われる。皆さんもこうなった時にはすぐ病院で血液検査を!

 

 【集中治療室(ICU)】

集中治療室(ICU)

抗ガン剤を投与された後から入る部屋。 準無菌室。移植し、白血球が増加するまでの2週間程度ここに閉じ込められる。 バイ菌に対してかなり厳しい。 食事や衣類などのやりとりは出入口近くの回転テーブルで行う。 トイレするにも一々ゴム手袋をしてその後手を洗う。 食器やコップも使った毎に消毒液につける。 面会人とは窓越しにインターホンで話す。 ガラス・ビニール張りの壁にはブラインドがついていてベット横の操作パネルで開閉できる。 体を拭いてもらわなくていいように折り畳み式のシャワーユニットが設備されている。 主治医の先生や看護婦さんでも週に1度程度しか入ってこないらしい。 そのくせ出入口は開放されたままだ。はて?

実際の写真はこちら

 

 【準無菌食】
滅菌するために一度電子レンジで温めなおした食事。生ものは姿を消し、野菜すら温野菜となる。 牛乳も普通のものでは菌が残っている可能性があるということで常温保存できるものに変わる。

 

 【心臓エコー検査】
超音波の反射を利用して内蔵の様子を見る検査。 妊婦のお腹の中の胎児の様子を見る検査と同じと言えば想像して頂けるだろうか? ヌルヌルとしたゼリー状のモノを塗られ、棒状の検査機をグリグリ押し付けられる。 お腹だとそうでもないだろうが、胸や脇だったのでちょっと痛かったぞ!

 

 【GVHD】
Graft Versus Host Diseaseの略で、骨髄移植において移植されたドナーの細胞が移植先の白血病細胞のみならず患者の正常な細胞をも敵とみなすために生じる拒絶反応。しかし、この反応が全く起こらないとGVL(Graft Versus Leukemia reaction)といわれる化学療法では得られない移植特有の白血病細胞に対する効果も認められない。つまり、重度のGVHDは致死的であるが、充分なGVLを起こすのに適度なGVHDは必要なのである。ここんとこはお医者さんの腕の見せ所?で、望ましいGVHDを起こしそれをコントロールする技術が必要なのだ。

 

 【髄液検査】
髄液とは脊柱内の神経や脳の周りを浸している液体。骨髄性白血病の場合まれだが、白血病細胞が骨髄を出て随液にまで侵入していることがある。脊柱内の随液はは脳の周りにもつながっているため、ここに白血病細胞があると脳や神経を侵し、顔面神経痛などの症状を起こす可能性がある。リンパ性白血病の場合よくみられるため、抗ガン剤を投与する前に頻繁にこの検査を行うらしい。

実際の検査ではベットの上で横向きに丸くなり、腰のあたりの脊柱から注射器で5ccほど抜き取る。この際、麻酔はない!そして抜き取った量だけ先ほどの症状を予防する薬を注射する。この時麻酔しないためか、抜き取られている感覚と注射されている感覚が味わえる?骨髄液検査の際、骨髄液を抜き取るときの感覚とよく似ていて、なんとも気持ち悪い。

私の場合、注射した薬の量が抜き取った量より少なかったため、脊柱内を循環する随液が少ないのか、ぞの後ひどい頭痛に襲われる。さらにひどいと、手足のしびれが生じるそうだがそれはなかった。

 

 【ステロイド】
放射線による吐き気を抑える薬。脳のむくみをとると言われている。 普通は免疫抑制剤として使っている。

 

 【スマップ手術】

スマップといってもあの5人組のことではない。鎖骨静脈を通じて心臓近くにつながる管を持つゴム球状のもの。このスマップに針を刺すことで、ここからの点滴が可能となる。通常、点滴は腕などの静脈に差し込まれたカテーテルというビニール管を通して行われるが、静脈は徐々に収縮するために定期的に刺す場所を変えなければならない。また、腕に血管が出にくい人の場合カテーテルによる点滴は困難である。スマップは数千回の刺針に耐えられるため常にここからの点滴ができ、他の血管を痛めることがない。また、針を抜けばお風呂にも普通に入ることができ、カテーテルのように目立たないため外出時にもたいへん便利である。

 

 【精液採取】
治療に用いる抗ガン剤の副作用のため、生殖機能が低下するらしい。治療後、完治してもその作用は継続するらしく、悪ければタネ無しになることもあるという。私の場合、その最悪の状況を想定して、今の内に精液を保存しておくことにした。特殊な薬品を混ぜ、液体窒素中に保存することで1〜2年はもつそうだ。しかし、解凍後生存する精子は半分くらいらしく、受精も顕微鏡で人工的に行わざるをえないらしい。保険対象外の割には比較的お安い費用で保存できるのには驚いた。

 

 【セルベックス】
胃薬。詳しいことは勉強します。

 

 【ゾビラックス】
ヘルペスウィルスというウィルスによって起きる口内炎を予防、治療する薬。 ヘルペスウィルスは普段から誰しもが口腔内に持っているらしい。 私の場合免疫抑制剤を使っているためウィルス感染したらしい。 GVHDとウィルス感染は天秤にかけられたようなもので、一方を防ごうとすればもう一方が顔を出す。 これをうまーく収束させていくのが医者のテクらしい。

 


 

 【ダイアモックス】
尿のアルカリ化、利尿作用のある薬。 抗ガン剤エンドキサンの代謝産物(アクロレイン)は膀胱の粘膜を傷つけ出血性膀胱炎が起きる。 尿が酸性に傾くとこの作用が強くなるため尿のアルカリ化をはかるよう投与された。

 

 【チオテパ】
抗ガン剤。商品名テスパミン。外国では乳ガンの末梢血幹細胞移植の前処置としてよく使われる。 私の場合、これまでの長い治療の中でキロサイドやVP-16(ベプシド)を頻繁に使ったが効果が得られていないのでこれらの薬以外の選択をせまられ チオテパの大量投与となったそうだ。

 

 【蓄尿】
字のまんまで尿をためること。これはファンギゾンを点滴した際に、腎機能低下の副作用が起こりうるのでそれを監視するために行う。1日1.5リットルほど尿が出ていれば正常らしいが私の場合1日3〜4リットル出ているので全く問題ないらしい。

 

 【腸内殺菌】
クリーンルームに入って免疫力が低下している際、腸内のバイ菌に侵されないために食後に薬を服用する。薬は粉薬と錠剤、そしてファンギゾンシロップというゲル状のものの3種類だが、このファンギゾンシロップは看護婦さんが直接注射器で口の中に流し込んでくれる。味は何とも言えない人工的なオレンジ味でごっつぅマズイ。調子の悪いときはこの薬のために吐いてしまうほどだ。

 

 【痔】
クリーンルームで免疫が低下してくると、どうしてもバイ菌のありがちなところが侵され易い。主に口内炎と痔だが、私の場合特に痔がひどかった。もともと痔持ちではないのに、白血球数が下がり免疫が低下すると顔を出すやっかいなやつ。うつ伏せに寝ていてもズキズキと痛み、排便時は死ぬほど痛い。抗ガン剤の副作用で便秘がちで便が堅いため、お尻が切れていくのが分かる。どうしても自力で排便できずに看護婦さんに浣腸されたこともあった。この時の恥ずかしさといったら忘れられない。

 

 【テオドール】
気管支喘息、喘息性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫などの治療薬。 気管支を拡張する作用がある。

 


 

 【ネブライザ】
吸引薬を出す噴霧器。クリーンルームに入って免疫力が低下している際、口、鼻、気管等の粘膜を殺菌するために行う。毎日食後に3度10分間ほど行わなければならず、結構面倒くさい。私はよくサボるので看護婦に叱られている。

実物を見たい方はこちら

 【ノイキノン】
心臓のビタミン剤のようなもの。エンドキサンなど心臓に負担が大きい抗ガン剤を投与する際、 心臓の機能を上げるために服用する。

実際の写真はこちら(近日アップ予定)

 

 【ノイチーム】
抗炎症作用、出血抑制作用、痰(たん)などの膿粘液分解作用、 抗生物質(ペニシリン系)の抗菌作用の増強、組織修復作用などを有する。 たぶん、痰がでると言うとこの薬を処方されるのだろう。

 

 


 

 【肺気腫】
長期の喫煙が原因となる病気で、肺が過膨張となる病気。息切れや咳、痰が主な症状。 胸部レントゲンや胸部CTの画像診断で行う。肺気腫が進行すると、不可逆性。 禁煙が予防の上で最も大切であり、治療の面でも重要。
私は昔からタバコはやらないのになんで?主治医曰く、抗ガン剤の副作用で生じることもあるそうな。

 

 【ハイペン】
抗炎症薬としか分かりません。

 

 【バクタ】
カリニ原虫という寄生虫による肺炎を予防する薬。

 

 【白血球数が1000】
抗ガン剤の点滴により白血病細胞を減少させるが、それに伴って白血球数も減少する。普通、正常な人なら0.001ccの血液中に4000〜8000の白血球が含まれる。白血病の患者の場合、クリーンルームへの入出時を白血球数1000個を境に目安にする。抗ガン剤を点滴し、数日たつと白血球数が1000個を下回る。この時免疫が低下しているとみなし、クリーンルームに入ることになる。またクリーンルームで白血球の増加を待ち、2〜3週間ほどたつと1000個を上回る。この時免疫は十分だとみなされ一時退院できる。

 

 【ハルナール】
前立腺肥大に伴う排尿障害を改善する前立腺肥大・頻尿治療薬。

 

 【末梢血幹細胞移植(PBSCT)】
「Peripheral Blood Stem Cell Transplantation」の略称。 これまで行われてきた骨髄移植ではドナーの骨盤から骨髄液を抜き取る際に全身麻酔するリスクを伴う。 それに対して末梢血幹細胞移植は、ドナーの末梢血(手足の血管から採血できる血) から幹細胞(骨髄液に含まれる血の元となる細胞)を採取し、それを患者に輸血するので ドナーは麻酔の必要がなく、採取する数日前に幹細胞を増加させる薬を投与するだけである。 この移植方法は造血速度が極めて速く、患者の回復が早い。 今いる病院ではこの移植方法を採用していて、私の前に移植した方は移植後35日で退院している。

もっと詳しい情報はこちら

 

 【PL顆粒】
非ピリン系かぜ薬。体温調節中枢に作用して皮膚血管を拡張し熱の放散を盛んにし解熱効果を、 また、抗ヒスタミン作用がありカフェインによる中枢神経興奮作用により不快感を除去する。 病院で処方される代表的なかぜ薬だろう。皆さんも一度は服用されたことがあるのでは?

 

 【ヒックマンカテーテル】
移植に備え大量に薬を投与できる点滴用の管(カテーテル)。普通のカテーテルが2本出ている。 傷口からの感染を防ぐために直接静脈に入れず、10cmほど皮下トンネルをくぐって静脈に入っている。 見た目皮膚の下にミミズがはっているようで気持ち悪いが、徐々にそれも消えてくる。

 

 【ファンギゾン】
1960年代から利用されている抗真菌剤。副作用として腎機能の低下が挙げらる。

 

 【プレドニン】
副腎皮質ホルモン製剤。便秘薬コー○ックではないがピンク色で小粒。 かなり苦くてうまく飲み込まないと吐き気をもよおす程。 長い付き合いとなる大事な薬。 少量だが最も体調に影響する。これが少ないと体の怠さや吐き気が現れる。

 

 【ヘパリンロック】
外出や外泊時に点滴を外すのに点滴用の管(カテーテル)を一時詰まらないように栓をする作業。 ただ栓をすると血液で管が詰まってしまうのでヘパリンという薬を混ぜた生理食塩水を流した後栓をする。

 

 【ホスミシン】
抗生剤の一つでホスホマイシンとも言う。この薬で細菌は細胞の壁が作れなくなり殺される。要するに殺菌剤。緑膿菌(りょくのうきん)、変形菌、セラチア、多剤耐性の黄色ブドウ球菌、赤痢菌やサルモネラ、カンピロバクター、病原性の大腸菌などの細菌に対して効果的。これらの細菌のうちホスホマイシンが効く菌で起こった腸炎や食中毒をはじめ、細菌性の赤痢、ぼうこう炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)、麦粒腫(関西弁でメバチコ、標準語?ではモノモライ)、中耳炎、副鼻腔炎(ちくのうしょう)などの治療に使われる。医師の判断で、この他の病気の治療に使われることもあるが、細菌の感染を併発していない「かぜ」や「インフルエンザ」のようなウイルスの感染には効果がない。

 

 【ポラキス】
膀胱平滑節に作用して排尿障害に改善を示す神経因性膀胱治療薬。

 

 【ホルター心電図検査】
長時間にわたって記録し続ける心電図。 普段の行動で心電図がどう変化するか調べる。 電極を幾つか胸に貼り付けるのは普通の心電図と同じだが、 これをテープに記録するウォークマンのようなモノを持たされる。 専用のカバンに入れて肩にかけて携帯するのだがコードが5〜6本ほど付いているのでうっとうしい。 さらに面倒臭いことに何時何分に何をしたかノートに記録しなければならない。 私の場合18時間ほどの記録で終わったが本来24時間行うらしい。

 


 

 【メイロン】
尿をアルカリ化する薬。 抗ガン剤エンドキサンの代謝産物(アクロレイン)は膀胱の粘膜を傷つけ出血性膀胱炎が起きる。 尿が酸性に傾くとこの作用が強くなるため尿のアルカリ化をはかるよう投与された。

 

 【メロペン】
抗生剤。詳しいことは勉強中。

 

 【モダシン】
抗生剤の一つで抗菌・殺菌剤。静脈から投与することで高い血中濃度を保ち、体内で代謝されることなく高濃度に尿中に排泄される。(要するによぅ効く!っちゅうことやね)臨床的に敗血症、表在性二次感染、呼吸器感染症、尿路感染症、肝・胆道感染症、腹膜炎、髄膜炎など感染症に広くその有用性が認められている。発熱するっちゅうことは何かしら細菌に侵されているわけで、これはその菌を殺したり、侵入を防ぐことができる薬ということかな?

 


 


 

 【ラシックス】
速効性のある利尿剤。 尿量を多くし、抗ガン剤エンドキサンの代謝産物(アクロレイン)がしっかり膀胱から排泄されるため投与された。

 

 【肋間神経痛】
胸痛の原因として、おそらく日常もっとも多いもの。 肋間神経は肋骨に沿って走っているので、この方向に痛みを生じることが多い。 チクチクした、刺すような表面上の痛み、といった表現がよくされるが、痛みの程度はまちまちで、 しばしば狭心症との鑑別が問題になることもある。
  1. 痛みのある部位が指で指し示せるほどに狭い範囲である
  2. 痛みの原因になっている神経部位を指で押すと痛みが出る(圧痛)
  3. 深呼吸をした時の吸気時にピリッと痛みがくる

などの兆候が出そろえばかなり確度が高い。 感染症や癌の浸潤などにより発生する神経痛もあるが、 ほとんどはこれらの原因とは関係のない”特発性”と呼ばれるタイプ。 このような”特発性”のタイプには、肉体的疲労や精神的ストレスなどが誘因としてよく見られる。 また後から痛みの部位に発疹が出てきた場合は、帯状疱疹の可能性があり、 また呼吸困難や発熱が後から出てきた場合は胸膜炎の可能性があるなど、 何らかの疾患の初期症状であることも稀にはあるので、長期化したり、 他の症状を伴う場合は精査を要する。

 

 【リゾートホテル】
発病後、最初に寛解を迎え外出が許可された1月16、17日に、ここぞとばかり行った大津ロイヤルオークホテル。琵琶湖東岸のお洒落な湖岸道路沿いにあるやたらゴージャス&バブリーな造り。1泊ツイン素泊まりで3万6千円もしやがった!その分、部屋の広さ、家具、部屋からの景色は最高で金持ち気分が味わえた。この頃、病気のことを随分悩んだので、それを一時でも忘れられるならと思って行ってみた。今考えれば落ち込んだ自分にとっては良かったように思う。