No. 60
Titre
L'amie de Mme Maigret
邦題名
(直訳名)
メグレ夫人と公園の女
(メグレ夫人のお友達)
Rédaction 1949.12.22; Paris
Éditions Presses de la cité #8, 1976.05
邦訳本 佐宗鈴夫・訳、河出書房新社、1983.01

(←)
プレス・ドゥラ・シテ社版
1976年5月刊のもの
Edition: Presses de la Cité
1976.05


                  (→)
        河出書房新社旧版
            1977年9月刊

物語の季節
Saison
2月のうちは凍りつくような寒波の日もあったが、3月に入ると春先ら
しい気持ちよく晴れわたった日が多くなる。ただし天気が変わりやすく、
雨になることも。
… d'un matin de mars. L'air était vif, avec, sur Paris, un soreil
pétillant, … (Chap.I)
メグレの状態
Son état 
暦からすると1934年の事件らしい。戦時の説明が出てこないので
平常時と思われる。2月17日(土)が合致するのはほぼこの年のみ。
新米刑事ラポワントと一緒に捜査するうちに昔の自分の姿を見るよう
な錯覚にとらわれる。
事件の発端
Origine
これまで歯医者にかかったことのないメグレ夫人は、同じ建物に住む
婦人の勧めで9区のアンヴェール公園近くの歯科医にかかることにな
った。いつも午前11時の予約なので遅れないように早めに行くうちに、
公園のベンチで幼児を連れた青衣の婦人と仲良しになった。ある日雑
談しているうちに、その婦人がとっさに「ちょっと見ててくださらない?
すぐもどりますから。」(Vous voulez bien le garder une minute? Je
reviens tout de suite.)と言って通りの方へ行ってしまう。それからずっ
と待っても彼女はなかなか戻ってこない。ぐずり出した幼児を置いては
歯科医にも行けず、夫人は困りはてて…

各 章 の 表 題 と 場 所
Table de matière et les lieux cités
1 アンヴェール公園の小柄な婦人
La petite dame du square d'Anvers
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e  
アンヴェール公園 square d'Anvers, 9e  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er 
テュレンヌ街 rue de Turenne, 3e 
2 大テュレンヌ亭の心配ごと
Les soucis du Grand Turenne
テュレンヌ街 rue de Turenne, 3e
3 レピック街の安宿  
L'Hôtel meublé de la rue Lepic  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er  
レピック街 rue Lepic, 18e  
テュレンヌ街 rue de Turenne, 3e
4 フェルナンドの災難  
L'aventure de Fernande  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er  
レピック街 rue Lepic, 18e  
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e
5 白い帽子の探索  
Une histoire de chapeau  
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e  
コーマルタン街 rue Caumartin, 8e  
シャンゼリゼ大通り avenue des Champs-
Elysées, 8e
6 ヴェール・ギャラン公園の洗濯船
Le bateau-lavoir du Vert-Galant
テュレンヌ街 rue de Turenne, 3e
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
7 メグレの日曜日  
Le dimanche de Maigret  
アンギャン街 rue d'Enghien, 10e
イタリアン大通り boulevard des Italiens, 2e  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er  
ラニー Lagny sur Marne(パリ真東30km)
8 おもちゃのある家庭  
La famille aux jouets  
パストゥール大通り boulevard Pasteur, 15e  
ボンヌ・ヌーヴェル大通り boulevard Bonne-Nouvelle, 10e
ベルジェール街 rue Bergère, 9e  
ドゥエ街 rue de Douai, 9e
9 ディエップのスナップ写真
L'instantane de Dieppe  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er

警察関係者の動向
Situation de collègue

リュカ Lucas : 今回の事件で警視庁内の捜査本部に常駐し、情報収集の中心的な役割を果たす。(… qui s'était vu confier la charge de centraliser les renseignements)

ラポワントLapointe : 弱冠24歳の駆出し刑事。メグレに憧れる。(Je voudrais faire une carrière comme la vôtre.)  特に他の刑事た ちのようにまだメグレをボス(Patron)とは呼べずにメグレさん(Monsieur Maigret)と言っていたが、最後に決定的な手柄を立てて、晴れてそう呼ぶようになる。( 《Bien patron. Vous êtes content? 》 ---- il se permettait le mot pour la première fois … pas trop rassuré pourtant.)

トーランス Torrence : ブルターニュ半島のコンカルノーの「黄色い犬」ホテルで手掛りをつかむ。

ジャンヴィエ Janvier : アルフォンシの尾行を続ける。

ムルスMoers : 豊富な捜査資料から被疑者の写真を選別する。

ポール医師Dr.Paul : 司法解剖の担当医。

ドッサンDossin :判事。容疑者の審問にメグレの同席を認める。
事件にかかわる登場人物
Personnages dans l'affaire

フランス・ストゥヴェルス Frans Steuvels :フラマン出身の書籍装丁師。パリのマレ地区で25年以上にわたり地道な仕事を続ける。殺人容疑で拘留中。

フェルナンドFernande :ストゥヴェルスの妻。ブルターニュのコンカルノー出身。

フィリップ・リオタール Philippe Liotard :新進気鋭の弁護士。ストゥヴェルスの弁護を買って出て、警察権力infaillibilité への批判を展開する。

サラザール夫人Mme Salazar :管理人 consierge

アルフォンシAlfonsi :もと警視庁の刑事。今は私立探偵。

ジェルメーヌGermaine : ラポワント刑事の妹。出版社に勤務。

アントワーヌ・ビザールAntoine Bizard : ラポワントの友人、新聞記者。

レヴィヌLevine : 安宿から去った外国人。

グロリアGloria : 感じのいい青衣の婦人。

パネッティ伯爵夫人La comtesse de Panetti : 富豪貴族の未亡人。

クリンケールKrynker : パネッティ夫人の娘婿。

アルフレッド・モスAlfred Moss : ストゥヴェルスの兄弟。元軽業師。

ブノワBenoît : クラリッジ・ホテルのポーター頭。


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