No. 61
Titre
Un Noël de Maigret
邦題名
(翻訳名)
メグレのクリスマス
Rédaction 1950.05; Carmel-on-the-sea, California
Éditions 10/18 Union Générale d'Editions #1931
邦訳本 長島良三・訳 / 講談社文庫、1978

(←)
プレス・ド・ラ・シテ社版
「メグレのクリスマス」
(品切)
Presses de la Cité
(Épuisé)

                 (→)
  クレ・アンテルナシオナル社版
     外国人用フランス語教本
     2級「メグレのクリスマス」
            1999年3月刊
     CLE International
     Niveau 2: Un Noël de Maigret
          Mars, 1999
(←)
プレス・ド・ラ・シテ社版
「メグレのクリスマス」
1968年6月刊
Presses de la Cité
Juin, 1968

                 (→)
            講談社文庫版
    「メグレ警視のクリスマス」
           1978年11月刊

物語の季節
Saison
どんよりと曇った空の12月。いつもの年のように寒く、小雨が
途中で凍ったような粉雪がパラパラと舞う。
メグレの状態
Son état 
子供のいないメグレ夫妻のクリスマスの朝は、寂しい、という
より悲しみに満ちている。おそらくこの季節に、自分たちの娘
を幼くして亡くした思い出にとりつかれてのことと推測する。
(というのも彼女もまた、いつもよりも感じやすくなっていたの
だ。しっ!そのことは考えないことだ。)
(car elle aussi serait plus facilement émue que d'habitude.
Chut! Ne pas penser à cela.) (Chap.I)
事件の発端
Origine
 穏やかなクリスマスの朝。窓から外を見渡すと、通りの向い
側の建物から二人の女性がこちらに渡って来るのが見えた。
やがて玄関のベルが鳴り、夫人が彼らを迎え入れた。相談の
内容は、もうすぐ7歳になる女の子の部屋に昨夜本物のサン
タクロース (Père Noël) がやって来て大きなお人形をプレゼ
ントしてくれたのだと言う。そうしてから下の階の男の子のと
ころに行くために床板を剥がしていた、と話すので、不審に思
い、隣に住む親しい女性の勧めで、近所の「有名な」メグレの
ところに相談にやって来たのだった。
表題の意味
Ça veut dire
メグレの住むアパルトマンと同じような大通りの向い側の建
物のある家庭でクリスマスに起きた不思議な事件。
相談を受けたメグレは自宅とそこの家庭以外には出歩かずに
事件を解決する。電話での指示を忠実に遂行する部下と偶然
とが幸いする。

各 章 の 表 題 と 場 所
Table de matière et les lieux cités
1 (明日は寝坊するよ。) 
(Demain, je fais la grasse matinée)
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e
2 (サンタクロースは怒ってなかったの?)
(Le Père Noël n'a pas été fâché - - - ?)
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e
オルフェーヴル河岸 
quai des Orfèvres, 1er
パレ・ロワイヤル(アーケード)
galerie du Valois, 1er
3 (その女の子は幸せなのかしら …)
(Je me demande si cette gamine-là est heureuse, ・・・)
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e
4 (彼らはついていた。) 
(La chance était avec eux.)
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e
ペルネル街
rue Pernelle, 4e
5 (夜の10時になっても、彼らはまだ確かな結論を得てはいなかった。) 
(A dix heures du soir, ils n'avaient encore obtenu aucun résultat tangible)
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e

警察関係者の動向
Situation de collègue
リュカLucas : クリスマスの当日の当直に当たっている。メグレからの電話の指示で、最近刑期を終えて出獄した者のリストを洗う。調べていくうちに昔の未解決の事件を思い出す。

トーランス Torrence : クリスマスの騒ぎで飲みすぎてフラフラして出勤した。近所で客を乗降させたタクシーの運転手を捜す。
事件にかかわる登場人物
Personnages dans l'affaire
コレット・マルタン Colette Martin : 足を怪我して寝たきりの利発そうな女の子。叔父夫婦の家で養育されている。

ロレーヌ・マルタン(旧姓ボワテル)Loraine Martin (Boitel) : コレットを養育している叔母。「ロレーヌ母さん」と呼ばれている。

ジャン・マルタン Jean Martin : ロレーヌの夫。スイス時計のセールスマン。フランス南西部を営業。事件の夜はベルジュラックのホテルに宿泊。

ポール・マルタンPaul Martin : コレットの実父。ジャンの兄。妻の事故死後、飲んだくれとなり身を持ち崩している。

ドンクール Mlle Doncœur : メグレの住まいの向かい側に住む独身女性。コレットと親しく、あれこれと世話を焼く。

ロリュー Lorilleux : ロレーヌの昔の勤務先の記念品店の経営者。ある日から失踪。

アルトゥール・ゴドフロワArthur Godefroy : ジャンの勤務先のスイス時計販売会社の責任者。


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