No. 76
Titre
Un échec de Maigret
邦題名
(直訳名)
メグレの失態
(メグレの失敗)
Rédaction 1956.03.04; Cannes
Éditions Presses de la cité #27, 1967.
邦訳本 大友徳明・訳、河出書房新社#44
1979.04.25

(←)
プレス・ド・ラ・シテ社版
1967年02月刊のもの
Edition: Presses de la Cité;
1967.02


                 (⇒)
        河出書房新社旧版
           1979年4月刊

物語の季節
Saison
パリ全体が水びたしになったように毎日が雨降りの天気が続いている。
3月にしてはこれまでになくじめじめして、寒く、陰鬱な年だ。
(Il n'était d'ailleurs pas le seul dans son cas à Paris, ni ailleurs en France,
car on n'avait jamais vu un mois de mars si mouillé, si froid et si lugubre.)
(Chap.I)
メグレの状態
Son état 
ひどい天候続きだし、風邪がはやって部下が揃わないし、パリ見物の英
国婦人が行方不明になるし、あげくの果てはメグレ夫人が歯痛で夜眠れ
ないのに付き合わされて、ここ一週間はご機嫌ななめになっていた。
(Maigret était a cran ----- et on sentait que le commissaire
n'attendait qu'une occasion pour éclater.)
事件の発端
Origine
「俺は脅迫されているんだ、守ってくれ」と内務大臣の口利きでやって来
たのは小学時代にメグレと一緒だったフュマルという男だった。昔から心
安く思ってなかった奴なのに、今や彼は首都圏の大手食肉チェーンの大
元締めにのし上がっていた。その高圧的な態度にメグレはいやいやなが
ら周辺捜査と警備に取りかかるが、次の朝、彼は広壮な屋敷の執務室
で殺されていた。手始めからまずかったのか…?

各 章 の 表 題 と 場 所
Table de matière et les lieux cités
1 行方不明の英国婦人とモンソー公園の肉屋  
La vieille dame de Kilburn Lane et le boucher du parc Monceau  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
2 女性秘書は信じないし、妻は分かろうとしない  
La scrétaire qui se méfie et l'épouse qui ne cherche pas à comprendre
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er  
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e
3 執事の過去と三階の住人  
Le passé du valet de chambre et le locataire du troisième
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e
4 酔っ払った女と忍び足のカメラマン  
La femme saoule et le photographe aux pas feutrés
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e  
フランソワ1世街 rue François Ier, 8e
5 暖房好きの婦人と食いしん坊の娘  
La dame qui aime le coin du feu et la demoiselle qui aime manger
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e  
エトワール街 rue de l'Etoile, 17e
テルヌ通り avenue des Ternes, 17e
6 物置小屋の男と小口出納からの拝借
L'homme dans le cagibi et les emprunts à la petite caisse  
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e
7 簡単な算数の問題とあまり素直でない戦争の思い出  
Une simple problème d'arithmétique et un souvenir de guerre moins innocent
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard Lenoir, 11e  
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er  
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e
8 窓と金庫と錠前と泥棒  
La fenêtre, le Coffre, la Serrure et le Voleur 
クールセル大通り boulevard de Courcelles, 17e  
バティニョル大通り boulevard des Batignolles, 17e
9 行方不明者の捜索  
La recherche des disparus
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er

警察関係者の動向
Situation de collègue
リュカLucas : 風邪を引きながらも食肉チェーンの調査に出向く。

ラポワントLapointe : 依頼人に付き添うようにとのメグレの指示で翌朝、屋敷に行ってみたらもうすでに彼は殺害されていた。

ムルスMoers : ベテランの鑑識課員。脅迫状の指紋と便箋の製造元を調査。

トーランス Torrence : 被害者の屋敷を捜査するうちに意外な事実を発見する。
事件にかかわる登場人物
Personnages dans l'affaire
ミュリエル・ブリットMuriel Britt :イギリスから格安パックツアーでパリ観光に来た58歳の寡婦。ある夜ホテルから失踪する。

フェルディナン・フュマルFerdinand Fumal : パリの大手食肉チェーン「連合肉屋」のオーナー。強引な営業手腕を発揮して他の業者を次々に蹴落として怨まれている。

ジャクリーヌ Jacqueline: フェルディナンの妻。酒浸りの夢遊病者のような生活を送る。

エミル・ランタン Emile Lentin : ジャクリーヌの実弟。浮浪者同然の生活、アル中。

ロジェ・ガィヤルダン Roger Gaillardin : 他の食肉チェーンのオーナー。競争に敗れてフェルディナンに資金援助を願い出るが…

ルイズ・ブルジュLouise Bourges : フェルディナンの秘書。きちんとしているが色気が感じられない女。本当のことを聞かれると顔が赤くなる。

ジョゼフ・ゴルドマンJoseph Goldman : フェルディナンの会社の業務補佐役。

ヴィクトールVictor : フェルディナンの家令。同じ郷里の出身。

フェリクスFelix : フェルディナンのお抱え運転手。秘書のルイズと恋仲。

ノエミNoémi : フェルディナンの屋敷の小間使い。

ジェルメーヌGermaine : フェルディナンの屋敷の年長の女中。

ローズ Rose : エトワル街の安宿の経営者。昔メグレに捕らえられたことがある。

マルティヌ・ジルーMartine Gilloux : フェルディナンの愛人。


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