No. 84
Titre
Maigret et le voleur paresseux
邦題名
(直訳名)
メグレと優雅な泥棒  
(メグレとものぐさな泥棒)
Rédaction 1961.01.23; Noland, Échandence, Vaud
Éditions Presses de la cité #35; 1976.06
ISBN 2-258-00084-X
邦訳本 榊原 晃三・訳、河出書房新社#18、1977.12.23

(←)
プレス・ドゥラ・シテ社版
1976年6月刊のもの
Édition: Presses de la
Cité #35
1976.06


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     河出書房新社旧版
        1978年03月刊
     およびその別表紙
        1977年12月刊

物語の季節
Saison
厳しい寒さの冬、1月下旬。悪天候続きで昼の時間がとて
も短い。
Et c'était toujours en hiver, par temps très froid,---
(chap.I)
メグレの状態
Son état 
定年まであと2年。いわゆる古い捜査のやり方が周囲にそ
ぐわなくなって来たのを感じている。
(À ces moments-là, d'ailleurs, il s'effrayait moins de la
retraite, qui l'attendait dans deux ans. Le monde change-
ait, Paris changeait, tout changeait, hommes et méthodes.)
(Chap.VI)
事件の発端
Origine
ブローニュの森の中の道端に身元不明の死体が見つかっ
た。電話で呼び出されたメグレは、以前自分が捕らえたこ
とのある男だとわかったが、手がかりはコートに付いていた
山猫の毛 (poils de chat sauvage) だけで…

各 章 の 表 題 と 場 所
Table de matière et les lieux cités
1 (メグレの頭の近くでうるさい音がしていた)
( Il y eut un vacarme pas loin de sa tête … )
リシャール・ルノワール大通り
boulevard Richard Lenoir, 11e  
ブローニュの森の中の道
route des Poteaux, au bois de Boulogne 
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
2 (彼が仕事の話をするのはめったになかったが)
(C'était rare qu'il parle de son métier, …)
リシャール・ルノワール大通り
boulevard Richard Lenoir, 11e
ムフタール街 rue Mouffetard, 5e
ポンプ街 rue de la Pompe, 16e
3 (置いてある椅子は麦わらを編んだものだった)
(Les chaises étaient à fond de paille tressée)
ムフタール街 rue Mouffetard, 5e
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er  
リシャール・ルノワール大通り
boulevard Richard Lenoir, 11e
4 (四時五分前、卓上灯の丸い明りにからだを傾け
ているところに)
(À quatre heures moins cinq, penché sur le
rond de la lumière de sa lampe )
ラ・ファイエット街 rue La Fayette, 9e
オルフェーヴル河岸 
quai des Orfèvres, 1er  
フォントネー・オ・ローズ
Fontenay-aux-Roses (パリ西南9Km)  
ヌーヴ・サン・ピエール街
rue Neuve-Saint-Pierre, 4e
5 (成り行きからではあったが、実のところ気晴ら
しになった)
(En réalité, c'était une récréation qu'il s'était
offerte, ---)
ヌーヴ・サン・ピエール街 
rue Neuve-Saint-Pierre, 4e  
オルフェーヴル河岸 
quai des Orfèvres, 1er  
サン=タントワーヌ街 
rue Saint-Antoine, 4e  
リシャール・ルノワール大通り
boulevard Richard Lenoir, 11e
6 (テーブルについたものの、彼は知らなかった)
(Il ne savait pas, en se mettant à table, …)
リシャール・ルノワール大通り
boulevard Richard Lenoir, 11e
ポルト・ド・ヴェルサイユ広場 
place de la porte de Versailles, 15e
コルベィユ・エッソンヌ 
Corbeil Essonnes (パリ東南39Km)
オルフェーヴル河岸 
quai des Orfèvres, 1er
7 (無名同然の死者にメグレが注意を払うのをロニョ
ンは怪しむだろうか?)
(Lognon soupçonnait-il que Maigret attachait
plus d'importance au mort quasi anonyme, …)
コンスタンタン・ペッカー広場 
place Constantin-Pecqueur, 18e
オルフェーヴル河岸 
quai des Orfèvres, 1er
8 (パリ警視庁では、誰もがくたびれきっていた)
(Quai des Orfèvres, tout le monde était exténué)
オルフェーヴル河岸 
quai des Orfèvres, 1er
リシャール・ルノワール大通り
boulevard Richard Lenoir, 11e

警察関係者の動向
Situation de collègue
リュカ Lucas: 強盗事件を繰り返す新手のギャング団を追跡中。共犯者の女の尋問中に、腹いせで背が小さいことをののしられる。

ジャンヴィエ Janvier: ギャング団の大捕物で本部で連絡役を務める。1月だから大活躍させたわけではない(?)

ムルス Moers: 鑑識課の古参スタッフ。山猫の毛の手掛りを見つける。

フュメル Fumel: パリ16区担当の刑事。ブローニュの森事件の担当となる。メグレと同世代で旧知の仲。

ポール医師 Dr. Paul: この司法解剖の名医は既に故人となり、回想されるのみ。代りにメグレにとってはなじみの薄い、若いラマルLamalleという医師になっている。

ニコラ Nicolas: 捜査中偶然にギャング団のたまり場を見つける。気取られずに人の集まるところに入りこめる特技あり。

ダネ Danet: 調査課の警視。メグレの同僚だが、政府高官と親密な外国人の情報を容易にひけらかそうとしない。

バロン Baron : 刑事。ホテルの部屋から見張りをする。

ビュッフェ Buffet : 内務省警察の警視。メグレとは旧知の仲。警視庁管轄外のパリ近郊のコルベィユへの出動要請に応じる。甲高い声が特徴。

ロニョン Lognon: パリ18区担当の刑事。動物的な直感でメグレと張り合う。オノレの行動を知る。
事件にかかわる登場人物
Personnages dans l'affaire
オノレ・カンデ Honoré Cuendet: 簡単に尻尾を掴ませない泥棒。

フェルナン Fernand: ギャング団の首領と目される人物、手配中。

ジュスティーヌ Justine: オノレの母親。

オルガOlga: オノレの泊っていたホテルの隣室の女。

フロランス・ウィルトンFlorence Wilton:英国人富豪ウィルトンの妻。

ジョゼフ・レゾンJoseph Raison: ギャング団の一味。警官に撃たれる。

ルネ・リュサックRené Lussac: ジョゼフの友人。同じ建物に住む。

ロザリー Rosalie : 昔、パリの歓楽街で鳴らしたあだっぽい美女。 コルベイュの別荘に住む。

エヴリヌ Evelyne: オノレと同棲していた婦人帽デザイナー。


LINK: 松本氏の「メグレのいないシムノン」のサイト
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