No. 89
Titre
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Maigret et le fantôme
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邦題名
(直訳名)
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メグレと幽霊
(メグレとお化け)
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執筆記録
Rédaction
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スイス、ヴォー県エシャンダンス、ノランにて、
1963年6月23日完成
Noland, Échandens, Vaud, Suisse; le 23 juin, 1963
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参照原本
Éditions
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プレス・ド・ラ・シテ社版 1977年6月刊
Presses de la Cité #40 ; 1977.06
ISBN : 2-258-00280-X
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邦訳本
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佐宗 鈴夫・訳、河出書房新社#5、1976.12
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(←)
プレス・ド・ラ・シテ社版
1977年06月刊のもの
Edition: Presses de la Cité #40;
1977.06
(⇒)
河出書房新社旧版
1976年12月刊
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※皆さんの
書評・感想へ
ジャンプ
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物語の季節
Saison
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11月のなかば。毎日冷たい雨が降り続く。事件の舞台となったモンマル
トルの高みからは素晴らしいパリの眺望が見下ろせるが、空はどんより
とした曇りで日中でも薄暗い。
(On était au milieu de novembre. Il avait plu toute la journée.…Le jour
était d'un gris sale …; Chap.1)
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メグレの状態
Son état
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勤続28年になる。心情的に親しみを感じていたロニョン刑事が撃たれて
病院にかつぎこまれたと知って、メグレ夫人に病身で寝込んでいる彼の
妻の様子を見に行くよう頼む。事件の捜査中には珍しいことだが15年ぶ
りに付近にある洒落たビストロで夫婦水入らずの食事をする。
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事件の発端
Origine
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オートバイに乗った宝石店強盗団に対する長時間の取り調べを終えて、
疲れきって自宅に帰ったメグレは、ビールを飲んで床に入る。目をつぶっ
たと思ったらすぐに朝になっていて、夜勤明けの部下のラポワントが訪ね
て来た。モンマルトル署のロニョン刑事が前の晩撃たれて病院に運ばれ
たという。意識不明の重体である。以前から彼の仕事ぶりに親しみを感
じていたメグレはすぐ病院へ駆けつける。話によるとここのところ毎晩のよ
うに現場近くのある独身女性の住まいに通っていたという。彼が撃たれ
たのもその家の玄関先だったのだ。
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表題の意味
Ça veut dire
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銃で撃たれて倒れたロニョン刑事を見て管理人の女がかけ寄ると、彼は
口を開いて何かを言おうとしていた。だが聞き取れたのは「お化け…」
(Fantôme)という謎のような言葉だけだった。従来から和訳では「幽霊」と
なっているが、メグレが捜査していく過程で、白い帽子とガウン姿で現れ
る女性を目にしてまるで「お化け」のような印象を受ける場面で、ロニョン
の言葉を思い出すところがある。なぜ「お化け」のような格好なのか、とい
うのがこの事件のカギとなっている。
(Au milieu de l'atelier vitré, debout devant un chevalet, se dressait
une silhouette blanche qui rappela le mot de Lognon : Le fantôme ....)
(Chap.4)
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各 章 の 表 題 と 場 所
Table de matière et les lieux cités
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1
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ロニョン刑事の夜の行動と妻ソランジュ
の病気
Les étranges nuits de l'inspecteur
Lognon et les infirmités de Solange
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オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
リシャール・ルノワール大通り boulevard Richard-
Lenoir, 11e
コンスタンタン・ペッカー広場 place Constantin-
Pecqueur, 18e
ネィ大通り boulevard Ney, 18e
コーランクール街 rue Caulaincourt, 18e
ジュノー通り avenue Junot, 18e
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2
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マニエールでの昼食
Le déjeuner chez Manière
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ジュノー通り avenue Junot, 18e
コーランクール街 rue Caulaincourt, 18e
マティニョン通り avenue Matignon, 8e
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3
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マリネットの恋愛
Les amours de Marinette
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コーランクール街 rue Caulaincourt, 18e
ジュノー通り avenue Junot, 18e
コンスタンタン・ペッカー広場 place Constantin-
Pecqueur, 18e
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
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4
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オランダ人邸宅への訪問
La visite au hollandais
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オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
ジュノー通り avenue Junot, 18e
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5
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落書きいっぱいの部屋
La chambre aux graffiti
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ジュノー通り avenue Junot, 18e
コーランクール街 rue Caulaincourt, 18e
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6
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裸足の酔っ払い
L'ivrogne aux pieds nus
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コーランクール街 rue Caulaincourt, 18e
オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
ヴァンドーム広場 Place Vendôme, 1er
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7
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ミレッラの選択
La choix de Mirella
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オルフェーヴル河岸 quai des Orfèvres, 1er
ベリ街 rue de Berri, 8e
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メグレ警視の事件に明記された店舗・施設(*印は実在のもの)
Les Bonnes Adresses reconnues du commissaire Maigret
ブラッスリ・ドーフィヌ
Brasserie Dauphine
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パリ警視庁の近くにあるブラッスリ。メグレも常連。
Place Dauphine, 1er
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シェ・マニエール
Chez Manière
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モンマルトルの丘の北側にある瀟洒なビストロ
Rue Caulaincourt, 18e
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警察関係者の動向
Situation de collègue
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ラポワント Lapointe : 徹夜でバイク強盗団の取調べをしているうちにロニョン刑事が撃たれたという通報を受け、メグレの自宅に知らせに行き、ロニョンの入っている病院経由で事件現場に同行する。ほとんど寝ていないので途中でジャンヴィエと交代させられ、帰宅する。
リュカ Lucas : ロンドン警視庁から配布された国際的宝石泥棒のファイルを調べる。リッツ・ホテルに参考人を連行しに赴く。
ジャンヴィエ Janvier : 徹夜でくたびれたラポワントに代わって、メグレの捜査の指示に従う。行方不明の娘の兄の勤務先や元婚約者の男に情報を調べに行く。
ラグリューム Lagrume : 車で郊外の宿に娘の捜索に行くが迷子になりそうになる。
ムルス Moers : 鑑識課員。ロニョンを撃った銃弾から武器を特定する。行方不明になった娘の靴から手がかりを得る。
シャルル・ロニョン Charles Lognon : モンマルトルの丘の上の家の戸口で銃撃されて倒れているのが見つかる。病院で一命を取りとめるが、意識はなかなか回復せず、なぜ彼が撃たれるに至ったかが不明のまま捜査が進められる。
シャンキエ Chinquier : 18区の刑事。ロニョンの同僚。茶色の口髭を生やし、タバコを吸う。真面目な性格で仕事熱心。メグレの初期捜査に立ち会う。事件現場付近の地道な聞き込みで有力情報を得る。
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クレアック Créac : 18区警察のロニョンの同僚。ビシャ病院でロニョンの手術に付き添う。
マネッシ Manessi : 競売担当課の警視。メグレの昔からの仲間。
バスティアーニ Bastiani : ニース警察の刑事。ミレッラの家族関係を洗い出す。
パイクPyke : ロンドン警視庁の主任警部。国際手配の宝石泥棒の情報をメグレに提供する。
ロリーヴ Rorive : 車両担当課の刑事。外国人登録の黄色いジャガーを当たる。
デュボワ Dubois : 9区警察署の刑事。犯人の隠れ家に踏み込む。
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事件にかかわる登場人物
Personnages dans l'affaire
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ソランジュ・ロニョン Solange Lognon : ロニョン刑事の妻。心因性の病気で寝込んでいる。ロニョン刑事も撃たれて入院したため、メグレ夫人が代りに家事の世話をしに行く。
パパン嬢 Mlle Papin : ロニョン家の近所の老嬢。ソランジュの看護に付き添う。
アンジェル・ソーゲ Angèle Sauget : ロニョンが撃たれた場所にあるアパルトマンの女管理人。
ラウル・ソーゲ Raoul Sauget : アンジェルの夫。シャンゼリゼのプラザ・ホテルのコンシエルジュ。
マリネット・オーギエ Marinette Augier : マティニョン街の高級美容室で働く女性。モンマルトルのきちんとした賃貸アパートで生活している。
フランソワ・オーギエ François Augier : マリネットの兄。保険会社に勤務。
ジャン=クロード・テルネル Jean-Claude Ternel : マリネットの元婚約者。パリで有数の実業家の息子。
マクレ老人 Maclet : 近所のアパートの2階に住む偏屈な老人。家に閉じこもって毎日を窓から道行く人を眺めて暮らす。
ドラッス夫人Mme Drasse : ビシャ病院の看護婦長。嫌煙派。
ベルナールBernard : ビシャ病院の看護助手。
ユベール・ド・ヴリー Hubert de Vries : オランダ大使館の二等書記官。
ノリス・ジョンカー Norris Jonker : オランダ人の大銀行家を父に持つ絵画収集家。モンマルトルの丘の上にパリを眺望する広壮な屋敷を持つ。
ミレッラ・ジョンカー Mirella Jonker : ノリスの妻。34歳。会った人間が目を奪われるほどのすごい美人。ニースの下町育ちの訛りがある。(本名:マルセル・マイヤン Marcelle Maillant)
カール Carl : ジョンカー家の執事兼運転手。
スタンレー・ホブソン Stanley Hobson : 別名「ハゲのスタン」(Stan-le-Chauve)。南仏の別荘やホテルを荒らす宝石泥棒。
エド・ゴラン Ed Gollan : アメリカの美術評論家。黄色いジャガーの持ち主。パリは年4〜5回来て、20日ほどリッツ・ホテルに滞在。
ピエール Pierre : ホテル・リッツのコンシエルジュ。
マリオ・デ・ルチア Mario de Lucia : シャンゼリゼ付近で画廊を開いている男。
フェデリコ・パレストリ Federico Palestri : 絵画の模写に天才的な腕を持つ男。
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「メグレと幽霊」についての書評・感想が書かれている
ページを紹介させていただきました。(順不同です)
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