「脳をむしばむ環境ホルモン」


双葉社、ふたばらいふ新書「脳をむしばむ環境ホルモン」、渡辺雄二著 p65-p66,\762+消費税、からの引用

また、シーア・コルボーン博士は、「「奪われし未来」」の中で次のように書いている。
「胎生期のかなめというべき時点でホルモン・メッセージが化学物質によって撹乱されると、
性的指向に変更が加わる場合がある。これまでの研究はおおむね、そうした可能性を示唆
している。現在の科学で説明できることはほんのわずかだが、研究によれば、ホルモン・レベ
ルの撹乱はときに、「「男性化」」や「「女性化」」を誘発し得るとされている。ところで、内分泌系
の撹乱がこのように性選択に影響をあたえるとすれば、二通りの可能性が考えられる。先天的
に同性愛傾向の人を異性愛にするか、あるいは先天的に異性愛傾向の人を同性愛にするの
である」

有名な「キンゼイ報告」によると、すべての男性の25%が、何らかの同性愛行為をし、10%
がずっとそれを続けており、四%が完全な同性愛者だという。これは1948年に発表さ
れたものなので、現在の状況がどうなっているのかは分からない。環境ホルモンが、人間の性
行動を左右するのであれば、同性愛や両性愛の割合は、昔とは違っているはずである。現在の
状況を調べ、また化学物質の暴露状況を調べて、「キンゼイ報告」のデータと比較すれば、も
っと、化学物質と性行動との関係がわかるのかもしれない。

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開設日 1998年9月14日
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