自転車自作研究会 2006/9/18更新
ホイールの組み方
用意するもの

用意するのは右の写真の通り。上から、リム、スポーク、ニップル、フリーハブ、フロントハブ、ニップル回し、マイナスドライバー。その他にあとから紹介するように振れ取り台とセンターゲージが必要です。スプロケットを固定するための専用工具も。

ここで使ったのは
リム:アラヤ CTL385 36H(実測したら400gだった(~-~;))
スポーク:DT コンペティション2.0/1.8(#14/#15) 296mm
ハブ:シマノ DURA ACE 36H 100mm×130mm
です。組み方は6本組みです。8本組み、4本組みの場合は以下の6本組みを8本組み、4本組みに読み替えてください。スポーク長ささえ正しければ・・・大丈夫のはずです、多分(^-^)。

上は右に、下は左に

ハブのフランジへのスポークの通し方です。下の写真のように、上フランジのスポークの左側に下フランジのスポークを通します。

リムには36の穴があります(もちろん36Hの場合。32H、28Hの場合はご自分で計算してください(^-^))。360度/360=10度のピッチです。ハブのフランジには片側18個、左右で36の穴があります。フランジのピッチは360度/18=20度、左右のフランジには半ピッチ10度ずれて穴が開いています。上のフランジに通したスポークの半ピッチ左の穴に下のフランジのスポークを通します。別に半ピッチ右でも車輪は組めるのですが、井上組みという強度があるとされている組み方をするために半ピッチ左に通します。この図はフリー部を下にしていますが、フリー部を上にしても同じです。下向きのスポークの例を示していますが、スポークは上向き、下向き交互に通すので上向きのスポークでも同じです。

車輪のマークの合わせ方。

あとは順番にスポークを通していきます。最初に下向きのスポークを全部通してしまいます。ハブをひっくり返してやはり下向きにスポークを通していきます。別に上向きに通してもいいのですが・・・下向きの方が作業が簡単でしょう、絶対(^-^)。

これが、全部スポークを通し終えたハブです。DURA ACEのフリーハブのフリー側の穴は非常にタイトにできていてDTの2.0スポークではえいやっと折ってやるようにしないと通ってくれません(^-^)。

バルブ穴の隣から

最初にどこからリムにスポークを通すかというと、バルブ穴の隣からです。バルブ穴の上でスポークを交差させてしまうと・・・・・インフレーターが使えなくなってしまいます(^-^)。

リムのスポーク穴を見てください。一つおきに上下にジクザグについているのがわかるでしょうか。バルブ穴の左(写真の1)が上寄り、右が下寄りです。上のフランジは上寄りのスポーク穴に下のフランジは下寄りのスポーク穴に通します。まず、上のフランジ(この場合はフリー側のフランジ)から通していきましょう。バルブ穴の左隣(写真の1)と3つ目(写真の3)のスポーク穴に通します。矢印のリム穴です。

上のフランジの1本目と6本目のスポークを交差させます(1本のスポークを選んでそのスポークが1本目、隣のスポークが2本目、隣の隣のスポークが3本目・・・と数えて6本目。6本組の名前の由来でしょう)。写真では左から伸びているスポークはフランジの下から出て上で交差しています。右のスポークは上から出て下で交差してリムに伸びています。右から出ているスポークは駆動力をリムに伝えるスポークになります。フリーが右回りでハブを駆動するのですからその力をリムに伝えるのは右下から左上に伸びるスポークです。このスポークがフランジの外側から出ている方が強度があるというのが井上組みです。本当かどうかデータを持っているわけではありませんが・・・・特に問題が発生していないので多分本当なんだろうと思っています。

リムにスポークを止めます。仮止めですので、スポークからニップルが抜けない程度にします。しっかりねじ込んでしまうと反対側のスポークが通せなくなってしまいます。最初にリムの止めるのはバルブ穴の左隣(写真の1)と3つ目のスポーク穴(写真の3)です。次は、フランジで上のスポークの2本左隣のスポークを、リム上ではバルブ穴から5つ目と7つ目のスポーク穴に通します。以下同様にハブとリムの位置関係が同じスポークを順に止めていきます。

スポークを止めるには手で回すか、ドライバーで回します。ドライバーが登場するのは最初だけです。

余計なお世話ですが・・・・スポーク・ニップルのネジは普通の右ネジです(時計回りにニップルを回すとニップルはスポークの頭の方向に進む)。

ちょっと見にくいけど、フリー側のスポークを全部リムに止め終わりました。リムのスポーク穴に一つおきにスポークが通っています。

左右のフランジは半ピッチ違い

ホイールをひっくり返して反対側のフランジのスポークを通します。ひっくり返して、どのスポークを取るかが一番わかりにくいところでしょう。

反対側も最初は、バルブ穴の左隣(写真の1)と3つ目(写真の3)の穴に通します。矢印の位置です。バルブ穴の上でスポークを交差させないように。

フランジの1本目と6本目が交差している(色を付けたスポーク)ことがよくわかると思います。交差しているスポークの向こう側に見えている交差しているスポークは上の写真でバルブ穴の左2つ目と4つ目に通っているスポークです。フリー側とは反対に、左から伸びているスポークはフランジの上から出て下で交差しています。右のスポークは下から出て上で交差してリムに伸びています。左から出ているスポークが駆動力をリムに伝えるスポークになります。ちゃんとフランジの外側から出ていますね(^-^)。この井上組みにするために上のフランジの半ピッチ「左」の下フランジにスポークを通したのです。

どのスポークを取ればいいのか悩むところなのですが、向こうの交差しているスポークの半ピッチ右のスポークを取ればいいことになります。リムの穴とフランジの穴は1対1に対応しているのですから。あとは順番に他のスポークも仮止めしていきます。もう、バルブ穴の上でスポークが交差するおそれはありません。

これが、スポークを全部通し終わったホイールです。この後はいよいよ振れ取り台の登場です。

振れ取り
振れ取り台といっても、要はハブシャフトを固定し、横振れと縦振れがわかるような金具がついているだけです。

ニップルは普通の右ネジです。右回し(時計回り)で締まり、左回し(反時計回り)で緩みます。内側から外側(ハブからリム方向)を見てるとワケがわからなくなりますから、リムの外側から内側(リムからハブ方向)を見る視線で考えると間違いがないことでしょう。
・ニップルを(右回りに・時計回りに)締めるとニップルはスポークを飲み込んでいき,実効的なスポーク長が短くなり,スポークテンションが上がります。
・ニップルを(左回りに・反時計回りに)緩めるとニップルはスポークを吐き出して,実効的なスポーク長が長くなり,スポークテンションが下がります。

ニップルにはサイズの表示がありますから、ニップルにあったサイズの場所で回します。小さいと入らないから失敗しようがありませんが、大きなサイズのニップル回しで小さなニップルを回してしまって角をなめてしまう・・・という失敗はしたことがあります。


リムからハブ方向を見た写真の方がわかりやすいですね。そのうち用意します。

最初は全体に締めていきます。目安はニップルがスポークのネジ山を全部隠すぐらいまで。作業は必ずバルブ穴から始めます。他から始めるとどこから始めたか・・・・わからなくなります。

と、後輪はネジ山を全部隠すまで締めてOKだったのですが、前輪を組むとこの過程でネジ山を全部隠すまで締めると反対側が締められなくなってしまいました(~-~;)。前輪の方が左右のフランジ間隔が広いので、スポークも長い必要があるようです。ネジ山2つ残すぐらいで締めるのが正解でした。これもリムとスポークとハブと組み方の組み合わせで異なりますので、少しずつ様子を見ながら全体を均等に締めていってください。

適当に全体にテンションを取ります。最初に全部のニップルを2回転締めました、今回は・・・・これでテンションは大体いいと思ったので横振れ、縦振れを取っていきます。最初は大ざっぱでいいことでしょう、最後にしっかりと取りますので。1mm程度かな・・アレ、大雑把じゃないナア(^-^)。

横振れは金具に当たるところを捜して、当たっている側のニップルを1/4回転ゆるめ、反対側のニップルを同じく1/4回転締めます。リムは締められたスポークに引っ張られて横方向に移動します。必ず締めた分だけ反対側のニップルをゆるめます。締めるばかりでゆるめないと、縦方向にも振れが出てしまいます(^-^)。もちろん、振れが大きい場合には1/2回転づつでもいいと思います。どのくらい回したらどのくらいリムが移動するのか、頭に置きながら作業します。

ニップルを締めるとき、緩めるとき、最初から1/4回転させるのではなく、1/3回転ぐらい(チョッとオーバーさせて)回してすこし戻して1/4回転にするようにすると、スポークが捻れることが少ないようです(^-^)。

次は縦振れです。金具に当たっているところをさがし、両側のニップルを1/4回転づつ締めます。リムはスポークに引っ張られて内側に移動します。縦振れも左右同じだけ締めないと横振れがでてしまいます。横振れ、縦振れが小さくなったら・・・・センターゲージの登場です。

センター出し
後のリムはフランジの中央にあったのでは車輪は自転車のセンターを外れてしまいます。フリー部分も含めたハブ全体の中央にリムがある必要があります。そのため、リムをフリー側に寄せる必要があるのです。

センターゲージといっても、要はリムとハブのオーバーロックナットの位置関係を記憶するだけの道具です。ハブシャフトにセンターゲージを載せます。黒い丸が付いている部分が上下します。手前に見えているネジを締めてリムとロックナットの位置関係を固定します。次にホイールをひっくり返して・・・。

写真ではよくわかりませんが、今回はちょうどロックナットから出ているシャフトの長さだけずれていました。この長さの半分だけリムをフリー側に寄せれば、ハブのセンターにリムがくることになります。

フリー側のスポークを全て1回転締めました。横振れ、縦振れをとって再びセンターゲージを当ててみると、出ているシャフトの半分ぐらいまで来ました。もう1回転、フリー側の全スポークを締めました。再び横振れ、縦振れを取って・・・・センターゲージを当ててみると、ぴったり(^-^)。スポークテンションも、まあ、いい感じですね。

リムとスポークの馴染みだし
組んだばかりのホイールは初期振れがでるので,仕上げにスポークを順番に手で握っていきます。リムとスポークの馴染みを出します。昔はホイールの上で踊ってしまったこともあるのですが,やりすぎかナアと思って,今は床に置いたホイールのリムの両側に体重を乗せるだけにしています。なぜこれが効果があるのか?なぜ初期振れが出るのか?・・・わかっていないのですが,経験的に効果があるのです(^-^)。振れが出ますのでしっかりと縦振れ、横振れを取ってできあがり\(^-^)/。


トップページへ