海外駐在日記 第一巻(2002年3月〜2002年8月 あんざいの渡英から宮下の赴任まで

*これは宮下からあんざいに送ったメールから適当なものを選び、赴任に関するできごとを中心に編集したものです。ご理解のうえお読みください。



2002年3月31日 日曜日

今日は近所の電気屋さんに、冷蔵庫(注:使っていなかった小さいやつ)を引き取ってもらいました。リサイクル料+運送料で約10000円。これじゃ、不法投棄する人が出るよねー。

そして。愛車テラノを売ってしまいました。
最初は下取り価格を見積もってもらうだけのつもりだったんだけど、中古屋さんの店長さんに「年度末でノルマもあるので、今日なら上積みできます」と言われ、かなり悩んだんだけど、売ってしまいました。**万円です。
愛着はあるけど、維持費払い続けるのはばかばかしいし、何年後に帰ってくるのかも確かではないし、廃車にしてとっておくよりは、売ってしまったほうがいいかなぁと思って。

というわけで、今日は大きなものがなくなってしまいさらに寂しくなりました。



2002年4月4日 木曜日

私の辞令は健康診断でOKが出てから出してもらうことにしました。健康診断で引っかかって赴任できなかったら嫌だなぁと思って。こっそり「海外勤務者取り扱い規定」を見たら、乳がん検診がオプション項目に入っていたところを見ると、女性の海外赴任も念頭にあるのね。それとも帯同家族用かな。「海外勤務者取り扱い規定」には「本人」「妻」という記述が未だにあるくらいだし。数年前に「妻」という表記は「配偶者」に直すべきだと指摘したら、ごもっとも、という返事が返ってきてたからそろそろ変わってるかと思ってたけど、甘かった。

組織変更に伴う辞令は明日出る予定。私の分は出ないけど、その後人事とやり取りをはじめるようにと上司から言われているので、来週から手続きを始める予定です。



2002年4月14日 日曜日

今日は廃品回収日のため、朝早めに起きて、引越しを機に捨てる新聞や本を抱えて回収場と自宅とを約15往復。無事にすべて出すことができました。それで疲れちゃって、その後はサンデープロジェクトや、録画したF1の予選を見たりしてのんびりすごしました。
 
部屋の片付けはほとんど進まず・・・。
山のようにあったティッシュペーパーやトイレットペーパーを**さんがもらってくれるというので、家にあった大きなダンボールいっぱいに詰めて、宅急便で送ってあげました。
 
さてこれからF1の決勝を見て、寝ようと思います。



2002年4月21日 日曜日

今日は、一日雨。出かけるのも面倒なので、一日部屋のお片づけ&HPの更新。
パソコンを変えてから初めての更新で、新しいソフトの使い方になれず戸惑ったけど、なんとかできました。
おうちも全体的に、人が来ても恥ずかしくないくらいには片付いたので、これでよしとしようと思ってます。
引越しのことは明後日の海外赴任者向けオリエンテーションまでよくわからないけど、どうやら梱包は業者の人にやってもらうのが基本みたい。

夜は阪神−巨人戦の中継があるはずだったのに、中止で残念。
明日は健康診断で朝早いし、今晩9時以降は飲食禁止と言われているので、さっさと寝ようと思います。



2002年4月22日 月曜日

ワールドカップで決勝戦が行われるサッカー場近くの「海外勤務者健康センター」に健康診断を受けに入ってきました。昔は中国のビザ用健康診断と言えば内外クリニックだったけど、最近は変わったみたい。
生まれて初めてバリウムを飲み、バリウム自体より、その後に飲まされたもの(胃を膨らませるための気体が出るもの)と、それを飲んで台の上に寝かされてぐるぐる回転させられることが気持ち悪かった。
診断結果が出るのは恐らくGW明け。大丈夫だと良いんだけど。



2002年4月23日 火曜日

今日、人事の人が赴任後の給与の計算結果をくれました。
正式には、今年度の基本給とボーナス確定後でないとわからないので、今日くれたものは昨年度ベースのもの。

いずれにしても、なかなか興味深いのでおしえちゃいます。長文失礼。

まず、昨年度ベースの私の理論年収は**円です。
私の年齢で扶養家族がいない場合、日本での標準生計費は2,654,000円だそうです(総務省家計データより)。
そして、その残りから、所得税と住民税相当額を差し引いた**円が、貯蓄・その他と分類されるのだそうです。

厳密には、私の生計費はそんなにかかってないけど、世間一般ではこのくらいかかると思われているということらしい。
ここまでは、赴任後の給料のベースとなる金額の話。

ここからが赴任後の給料の話。
本国理論年収を基準とする標準生計費の2,654,000円に購買力係数1.138544を掛けます。
購買力係数は、「現地語を話せない管理職が、現地で日本にいるときと同じレベルの生活をするときにかかる費用」を示す係数。中国だから小さくなるのではなくて、反対に大きくなるのね。(その分で赴任前に現地語を話せるようにさせて赴任させたほうが、仕事の面でも効果があると思うけどね、これは余談)
すると、生計費は年間約300万円です。これを月割りでもらいます。これが現地での生活給なので、現地通貨でもらうことになりますが人民元では送金できないので、米ドルでもらうことになります。

次に、円建てで国内の銀行に振り込まれる金額。最初に出した貯蓄・その他分の1,847,168円と、海外勤務手当て(純粋なインセンティブ)**円の合計年間**円です。(年二回の賞与分も含む)

海外勤務手当ては勤続年数や勤務地を考慮して決められるらしいです。

ちなみに、海外勤務になると残業代がつかないから、若干損かもと思っていたけれど、最初の「本国理論年収」のところでこれまでの残業代の平均が「みなし」で考慮されているので、損にはなりません。

というわけで、手取りの金額でも確実に**円多くなり、住宅費も不要、生活費もそんなにかかるわけがないので、ずいぶん儲かりそうです。この計算方法は、私の勤務先独自のものではなくて、横川OCRとかいう外部機関が作ったものだそうです。これじゃぁ、まじめに日本で働いているのが馬鹿みたいだ。

ちなみに、今日聞いた話では、新聞、週刊誌、月刊誌を各1部、会社の費用負担で購読可能ということです。雑誌は、趣味のものでも全く問題ないそうです。週刊誌は金曜日にしようかなぁ。月刊誌は何か読みたいのある?私は特に思い浮かばないのよねー。

それから家賃については、「人事として上限はあるが、それよりも現地の上司との人間関係で摩擦が起きないところで且つ安全なところに住んでください」と言われた。中国のことを「法治国家ではなくて人治国家」なんて言ってられないなぁ。



2002年4月29日 月曜日

明日日通の人が下見にくるんだけど、今日下打ち合わせで電話で話してて言われたこと。「中国の税関は最近厳しく、食品にはかなりの関税がかかる。最近北京では何でも買えるから、食品は現地で買ってその分違うものを持って行ったほうが良いですよ」



2002年4月30日 火曜日

下見終了しました。

海外引越分:
 *洋服、靴、傘、タオル、CD 全部合わせてもあと1m3くらい余裕あり
 → 本をいっぱい持っていこうと思ってます。
 
国内残置:ざっと見て約21m3強ある。
 *エアコン2基はつけたまま退去すると仮定し、残置荷物から除外
 *ホットカーペットは**にあげると仮定し、残地荷物から除外
 *テレビは引き取ってもらうと仮定し、残地荷物から除外
 *机や本棚等、たためるものは全てたたむことで概算
 *食品、洗剤等消耗品はすべて消耗すると仮定し、残地荷物から除外 

あと1m3分、食器とか日用品を海外に持っていくとしても、約5m3分は、倉庫からはみ出します(或いは倉庫に入れても自己負担 1500円/月・m3)。実家で、5m3分も預かってもらえるだろうか??ちょっと疑問・・・。

倉庫保管と国内引越(実家保管)とは厳密にはまだ分けてない。これからゆっくり考える予定です。基本的には、重いもの、大きいものは倉庫と考えてるよ。



2002年5月12日 土曜日

健康診断結果が出ました。特に問題なかった。一安心。
来週上司と赴任時期を相談して準備を始めないと。



2002年5月18日 金曜日

明日は食洗器をはずしに電気屋さんが来ます。時間未定だから早めに起きなくちゃ。
25日の週に会社が発展途上国向け古着の回収をするので家の天袋に5年間しまったままの洋服は、出してしまおうと思っています。
今度の土日はそんなことをしながらのんびり過ごすつもりです。



2002年5月22日 水曜日

今日は日通からダンボールが届きました。
荷造りはそんなに頑張らなくてもいいんだけど、とりあえず冬物をしまうくらいは始めようかと思ってます。



2002年5月23日 金曜日

天安門広場近くの王府井のマンションのちらしを北京駐在中の人が送ってくれたんだけど、ブロードバンド対応とか書いてあった。歩いては通えない距離だからあまり考えてないけど。

今日は別の人からも連絡があり、事務所の隣のマンションの家賃が下がって予算内に入ってきたと。でもdoor to doorで約2分(エレベーター待ち時間除く)ってのは、やっぱり近すぎるかなぁ。階段使えば運動量は稼げるかなぁ。(でも事務所は2階)

最終的には最初ホテル住まいをして自分で探したほうが良いと改めて言われたのでそうするつもりだけど、条件はこんな感じと思ってます。
・事務所から徒歩圏内であること
・家賃****ドル以下
・入り口にはガードマンつき



2002年5月24日 金曜日

今日、上司が正式に私の赴任日を7月末で了解しました。なので、これで手続きを進めることになります。



2002年6月4日 火曜日

マンションの退去通知を先週FAXしたんだけど、どこからも何の連絡もありません。ちゃんと手続き進んでるのかなぁ。



2002年6月5日 水曜日

今日、不動産屋さんが来ました。
「旦那様は引越しのときは帰ってくるの?え?来ないの?あらぁ、あなたこんなに小柄なのにやはり海外に駐在しちゃうくらいだから芯は強いのね。頑張ってね」と励まされました。
というわけで、ちゃんと手続き進んでるようです。一安心。

正式な退去日を連絡するのはもうちょっと待って。中国からのinvitationが思ったより早く発行されてしまったので、期限ぎりぎりで大使館にビザ申請してビザの期限ぎりぎりで入国しないと、旅行や引継ぎ、引越しのスケジュールがうまく組めないのだ。



2002年6月10日 月曜日

今日は、早くも初めての送別会でした。
「まだ早い」「ふつうの飲み会にしよう」と言ったんだけど「次いつ集まれるか分からないから」「また機会があればやればいいんだから」と言われ、送別会扱いになりご馳走してもらってしまいました。
なんだか寂しくなるなぁ。



2002年6月21日 金曜日

正確な退去日をそろそろ伝えないといけないよね。7月24日にしました。
24日夜は成田に前泊、25日の飛行機で日本を発つことにします。



2002年7月3日 水曜日

先週、中国の駐在ビザ申請のためにパスポートを旅行会社に預けたのですが、まだ戻ってきてないことにさっき気づきました。大変!明日必ずもらってこなくちゃ。もしまだできてなくて戻ってこなかったらどうしよう・・・。旅行に行けなくなっちゃう。4日までに必ず欲しいって言っておいたんだけど。



2002年7月4日(木曜日)

パスポートは無事もらえました。駐在ビザも取得できました。これで安心して明日からイギリスに行けます。



2002年7月15日 月曜日

久しぶりに出社してみたら、なんと私の赴任日を「8月末に延期するように」とのメールが上司から入ってた。「今住んでいるところを退去してからは、会社の寮を手配してあるからそこに入るように」って。出国10日前になっていきなりの予定変更なんてひどいよなぁ。
今後のスケジュールをよく考えないと。



2002年7月22日 月曜日

当初の予定通り船便の搬出。出国日が延びたため航空便で送る必要が無くなり、その分船便の枠が増えて4m3分持っていけることになりました。
9時から作業始めて、11:30頃完了しました。作業員は二人。4m3分と少ないので、割と順調でした。最初に用意しておいた荷物のほかにかなり追加で持っていってもらえました。

ところが調子に乗って頼んだ後によくよく「中国への引越しに関する注意」を読んだら、食品など20品目の課税対象品の中に、枕やクッション、CD50枚以上が含まれていることが判明。

枕は課税されても持っていきたいから仕方ないけど、CDは少なめにしておけばよかったなぁ。それとも20枚セットや10枚セットのものを1つと数えてくれるかなぁ。余裕がないとこういう失敗を犯すのよね。

今日の作業員の人にも、「明日は三箇所(倉庫、実家、寮)に運び出すので、どこに持っていくものかを作業員に分かるようにしておかないと、いろいろな部屋から呼ばれて大変」と脅かされました・・・。
明日は最低3〜4人の作業員でやるそうです。でもかなり時間がかかりそうだって・・・・。

お昼を食べてからは、区役所に行って転出届を出してきました。ここにも5年も住んだんだなぁ、これで一緒に住んでいるって証明もなくなっちゃうんだなぁと思うとちょっとさびしいです。唯一一緒なのは本籍くらいだね。
いつも存在自体が嫌な本籍が、公的書類では唯一の証明(になりそうなもの)とは皮肉なものです。



2002年7月25日 木曜日

一昨日の引越し(国内荷物の搬出)は無事完了。朝9時から作業員6人がかりで、17:30にやっと終わりました。暑い中での作業だし、ほんとに疲れた。
昨日は無事に退去の手続きも完了。不動産屋さんからも、部屋の使用状況については特に何も言われず、「中国に行ってからも頑張ってね」と励まされました。がらーんとした部屋を出るときは感無量だった。

昨日まで片付けもしなくちゃいけなかたし、寮ではうまく接続できなかったけど、今日は片づけよりも接続を最優先にしてやってみたら、なんとかつなげました!
でも持ってきた電話線がちょっと短くて、机の配置的にちょっと不便。なのでメールを取ったらすぐに切断、送るときだけまた接続ということになりそうです。今更机の場所を移動するのもめんどくさいし。長時間接続を防ぐためにはちょうど良いかと思ってます。

スコットランドの写真は涼しげで良いですね。我が家(部屋)も実は寒いくらいで、夜は冬のパジャマに厚めの布団で寝ています。
エアコンの温度設定が部屋ではできないんだよね。できるのは風量調節だけ。弱にしてるけど、冷たい空気が出てくるから少しするとすぐに寒くなる。切れば暑い。
窓を開けてもすぐそこは隣の家、しかも一箇所空けても玄関も開けておかないと風が通らないから余り意味がない、ということで、部屋では長袖です。
環境の会社の寮がこんなことでよいのか!と思ったりもします。
初日はそれでも、いや、夏なんだから半袖だろうと思って半袖でいたらくしゃみしまくりだったので、昨日からは長袖にしました。(注:その後慣れてきて、半袖で過ごせるようになった)

部屋には洗面台とシャワーがあります。でもトイレがありません。不思議だなぁ。大浴場もあるけどめんどくさいから今のところ毎日シャワーです。で、シャワーから出てくると部屋が寒いというわけ。夏なのに。おかしいなぁ。

さて引越しをして、「もう会社を辞められない」という、家族を背負って働く人の気持ちが少し分かってしまいました(笑)。でもこういう状態は精神衛生上良くないね。会社なんていつでも辞めたいときに辞めてやるって思ってないと。
この部屋の雑然さには我ながらうんざりするけど、後はのんびり片付ければよいし、片付かなくても出国前にダンボールに詰めちゃえばいいと思っているので気楽です。



2002年7月28日 日曜日

金曜日は、中国から来ていた研修生が帰国するので送別会&慰労会をやっていて、帰ってきたら1時過ぎでした。そのまますぐ寝て、翌朝は実家で荷物を受け取るため、6時起きでお出かけ。結構疲れました。

荷物は無事に部屋に収納。40数箱ですが、小さめの箱が多いから何とかなりました。私が寮から出るときにも少し置いていく荷物が出るんだけど(テレビ台、ビデオ、ダンボール2〜3箱)それも預かってもらっていいかなぁ。申し訳ない気もするし、別のところに預けた方が良いような気もするけど、帰ってきた後のことを考えたら一箇所においておいたほうが良いよね。

その後寮に帰ってきてからは引き続き片付け。
テレビの説明書が出てきたのでそれを見つつ、アンテナとのつなぎ方を変えてみたら映りがだいぶ良くなりました。おかげでF1の予選をしっかり見ることができました。ビデオとはまだうまくつなげてないので、録画ができないのが難(注:結局最後までビデオは使えなかった…)。

そして寮に移ってから初めての洗濯もしました。
乾燥機もあるんだけど、これが時間がかかるんだなぁ。22時頃乾燥機に入れて、終わったのが1:30頃だったよ。F1の予選見るために起きてたからいいんだけど。洗濯はやはり週末しかできそうにありません。

日曜日は机の周りの片付け。
昨日は予選を見るためにテレビの説明書を見つけることを最優先にしたのでその分、机の上が大変なことになったのでした。
今日はメールを書くために机の上を片付け、なんとか書ける状態になりました。その分ベッド脇が大変ですが仕方ない。少しずつ頑張ります。



2002年8月7日 水曜日

私の赴任日は9月1日になりました。上司には「社内規則上一ヶ月前に出国日を確定する必要がある」と何度も言っておいたのに、結局一ヶ月前には決まらなかった。
これからまた引越しの準備です・・・。お盆休みにのんびりやろう。



2002年8月9日 金曜日

私が9月1日に赴任するのは前に言ったとおりだけど、その直前に中国人訪日団(8人)が来ることになった。延び延びになっていたから来るのは9月になると思ってたのに・・・。
おかげで予定が大幅に狂って、赴任直前は超多忙になりそうです。普通は赴任前は引継ぎを終えて、最後はあいさつ回りのようなもんじゃないかと思うけど、私の場合はその時期に同じ部の人が事情があって休みを取る予定なので、その人の分の仕事もしなければならず、とんでもない状況です。引越しをどうするか、ホントに頭が痛い。

今日は寮でご飯が食べられる時間に帰ってきたけど、その分、明日会社に行くつもりでいます。
仕事は超多忙ですが、家の事や通勤が楽になったので、体はぜんぜん辛くないです。でも油断禁物。気をつけます。