holiday in living



 なんにもない
 にちようびの 真昼に
 たった ひとりっきりで
 てれびを みていたら

 しんこんさん やら
 げいのうじんの おたくほうもん やら
 ぐるめとくしゅう やら
 わけのわからない ばらえてぃ やら

 そういうもんが お茶の間に 届いてきて
 どういうわけか
 わけもなく
 もう どうしていいのか わからないくらい
 せかいじゅうから しゃだん された気に なる

 ああ

 ああ

 ああ でも ためいきは つかない

 そのうちに
 ろーかるばんの こまーしゃるが うつしだされて
 なんだ そうか
 わけはあった と 思い出す

 かさかさの 薄い 掛布団 とか
 ぼんやりとした 暗い 照明 とか
 あのひとの 寝息 とか
 わけのわからない 湿度 とか

 そういうもんが この まったくに わたくしのいる お茶の間に 流れてきて
 どうにも こうにも
 もう どうかして しまいそうなくらい
 せかいじゅうに そっぽを むいた気に なる

 慣れてしまうことなんて いつまでも なくて
 何度 同じように しても
 いつだって 少しだけ 晴れなかった

 いけないこと と かなしいきもちが 等号で むすばれたら
 それは 消えてなくなって しまうだろうか などと
 さんすうを 裏切ったきもちで つらつらと 考える

 ああ

 ああ

 ああ でも ためいきは つかない

 もったいない

 夕暮れが 降りてきて
 窓も かーてんも みいんな 閉めて
 お茶の間に ひとり

 ああ でも ためいきは つかない

 ふうぅ とも いわない

 ふくらんで ふくらんで

 はい いま パチン