アイスコーヒー



美味しい淹れかた
大きなグラスに たっぷりの氷
淹れたて 熱々のコーヒーを
一気に
あくまで 一気に冷やす
そうすれば
琥珀色は濁ることなく
芳しい香りのままで
さあ めしあがれ

容赦ない 夏の訪れを前に
冷凍庫の氷を横目で眺めながら
夜中の台所で独り
ぽつんとコーヒーを淹れている

そういうやり方もあるかと思う

でも

ぐずぐずしながら
コーヒーの粉で 指先を汚しながら
一杯ずつ
熱いコーヒーをカップに注ぐ

少しずつ冷めていけば 古くなるホットコーヒー
だから
私は懸命に しっとりと汗をかいて
何度も 何度も 淹れなおす

そんなやり方しかできない
みっともないけど
それで いいや
それで いいって
思うように
なった